私のヒロインアカデミア + 短編的なアレ   作:魔剣姫の従僕

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続いたようで続くかは未定のままのお話

用語解説

木住家
平安時代以前より続く神職の家系
他の家とは違い、政治などに関わらず
ひたすらに神に対する奉納を行ってきた

その実態は《??》に《???》る、《???》として存在する一族
《??》の力を大地に《??????》でもある
転じて《????》にも力を《???》ため
その存在を隠してきた

現在では、血が薄れ
《???》としての役目を果たせる人間は少なく
その中で寧は、歴代の巫女を凌駕する才能がある

?はひらがなです


私のヒロインアカデミア 連載版
0話 ノコッタモノ


暗闇

四方に燭台があるとはいえ

それだけでは照らしきれない空間

少女が一人部屋の中心にいた

おそらくは巫女服と呼べる代物をまとい

祈りを捧げる

静寂がこの空間を満たしている

 

 

不意に燭台の1つの火が強くなる

天井を焦がすように強くなり

そして何事もなかったかのように火は元に戻った

 

「で、今日のは終わったのか?」

部屋の入り口から声がした

少女は礼をした後

「はい、入ってもよろしいですよ」

その声とともに障子が動いた

 

そこから現れたのはおそらく三十代の女性

ダークグレーのスーツを纏い

面倒くさいからと自分でバッサリ切った髪

何というか中途半端と思うような体型

その女性は少女に向かって

 

「飯、さっさと作れ」

「いつも思いますけど、梨夢さんが作ればいいんじゃないですか」

ハァとため息をついた女性は

「私は、朝は味噌汁とご飯って決めてんだよ」

「それに朝からこった料理作んのは面倒くせぇ」

「毎日作る私の身にもなってくださいよ」

「よかったじゃねーか、花嫁修業になって」

「私としては、お婿さんに来て欲しいですけどね」

そんな軽口を交えつつ少女は立ち上がる

 

「では準備をします。鮭とお漬物でよろしいですか?」

「ああ、頼んだ」

少女が部屋の外に出て行った

 

「全く、あんたらも大変だな」

「まぁでも、頼んだよあの娘のこと」

 

なにせあいつらの忘れ形見なんだ

そうつぶやきその場を去って行った

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、では少女のことを語ろうと思う

 

木住寧 

それが少女の名前だ

歳は15

中学三年生

 

容姿はまぁ我からみても合格点だろうな

黒髪を頭の上で束ね

顔はそこそこと言ったところか

ただあの瞳は最高だといえる

闇夜を写した中で光る星の輝き

体つきは少し幼い気がするがこれからだろう

我としてはもうちょっと肉がついても良さそうだがなぁ!

全体的に華奢で守りたくなるとでも言えば分かるか?

 

家は神社

そして少女はこの神社の巫女をしておる

毎朝の祈祷と毎晩の神楽を忘れず奉納するいい娘じゃ

 

おい爺、今は俺が話してんだろ!

うるさいわ小童、大体なんじゃ

やれ肉付きがたらんじゃの、やれ幼いだの

この変態め!

てめぇに言われたかねぇよこのロリコン爺

ロ、ロリコンじゃと!?!?

……おい爺、何うわずった声出してやがる

わしゃぁ、ロリコンじゃない

ただ、小さい娘を孫だと思って接してるだけじゃ

……余計タチが悪いわボケェッ!!

 

二人とも

(ビクッ

少し黙って、黙れ、そのまま生き止めて

(生き止めて?!?!)

 

なぜヒーローではなくヒロインなのか

 

 

その答えは多分続けば明かされる!

(多分かよ!)

 

 

 

 

 


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