私のヒロインアカデミア + 短編的なアレ   作:魔剣姫の従僕

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もともとは、予告編だったから
短編置いてもいいじゃない理論

よくある出久くんのヴィラン堕ち作品
違うのが出久くんのままヴィランに堕ちること

よく分からない?
答えは後書きで


ifネタ もしも出久が出会ったのがヒーローではなく総統だったら 

「パーティー♪パーティー♪楽しみだね、出久」

「……多分総統が思ってるパーティーじゃないと思うんだけどなぁ」

 

片や、緑髪でパーカーとジーンズの冴えなさそうな少年

片や、愛らしい風貌と似合わぬ軍服を着た少女

 

「だって招待状も届いたんだよ?」

ほら、と言って掲げるその紙は

無地の紙に、時間と場所が書かれているだけだった

 

(たしかここって雄英の……)

 

ヒーローになると思っていただけのあの時に入ろうとした高校

恐らくいる幼馴染みに会うのも億劫に感じつつ

警備の目を避けてたどり着いた

その扉を開けると

総統が脇をすり抜け

 

「遅くなっちゃった!パーティーまだ終わってないよね?」

 

ヒーローとヴィランが作っていた均衡が崩れた

 

「「「「はあ?」」」」

「ってあれ、総統じゃね?」

「あの軍服少女、間違いなく総統だよな!」

 

(さすが総統、軍費をネットアイドルの広告料で稼いでるだけはあるよね)

 

「おい、クソデク!」

「あ、やっぱりいた」

「なんだとゴラァ」

 

幼馴染みをさらっと流して

「で、ヴィラン連合さん何のようですか」

「あぁ、貴方たちがあの……」

「おい……黒霧、コイツらなんなんだ?」

「新進気鋭のヴィランコンビですよ」

「はっ、弱そうな野郎に脆そうな女じゃないか」

「……総統、帰りませんか?」

「ん?なんで?」

「ハァ」

 

((あの緑髪のこ苦労してるなぁ))

 

「そうか、じゃあ」

 

一緒にオールマイトを殺そうぜ

その問いに総統は

 

「え?なんで殺すの?」

 

「「はぁ?」」

 

「え、ヒーローのみんな交えてのパーティーじゃなかったの?」

「なわけあるか」

「じゃ、じゃあこの御菓子持ってきたのは……」

「無駄だったな」

「……ふぇぇん、出久ぅ」

 

総統が泣きながら抱きついてくる

よしよしと頭を撫でつつ

 

「僕達と君達の望みは交わらないみたいだ」

「お前らの望みだぁ?」

 

総統に目配せして、離れる

総統は胸元のジッパーを降ろし

素肌が現れる

そこから柄が現れる

 

それを握り引き抜く

白く光る刃が抜ける

 

それを右手に構え

左手で崩れ落ちる総統を抱き止める

 

「僕等の望みは世界征服」

「争いのない世界」

「子どもに大人が笑って暮らせる世界」

「それを成し遂げるためにヴィランになったんだ!」

 

総統も応えるように刃が更に輝く

 

たまった光を解き放つ様に刃を振り下ろす

 

閃光と衝撃が走る

 

大半の人が吹き飛ばされ意識を失う

残っている人に呼びかけるように言った

 

「ここでこれ以上争うのなら何度でも刃を振るいます」

 

だから

 

「この場は両者とも引いてください!」

 

 

こうして、平和系ヴィランとして有名となる彼等の最初の伝説が綴られた




答え
鷹の爪的なヴィランなら出久のままでなれそう

因みに総統ちゃんの個性は『心剣生成』
自分の心を刃として形成する個性
ただし、自分では刃を振るえず
相手への信頼度でなまくらにも、名刀にもなる使い勝手の難しい個性

出久への好感度はカンスト気味なので本来なら凄まじい切れ味があるが、人を傷つけたくない思いから生きているモノ以外を何でも切れる様になっている

出久くん?無個性のままだよ!

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