予告編(続かない…?)
夢を見ていた、いつか見たあの日の光景
私の目の前で血を流し倒れている、
傷口を塞ごうとしても幼い私の手では塞げず
助けを呼んでも周りには誰もいない
私の持つ個性、それを狙うヴィラン、助けにこないヒーロー
全てが嫌いになったあの日
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「僕は、どんな困っている人も救えるヒーローになりたい!」
彼は私に向かって自分のなりたい姿を叫んだ
その姿が、どうしようもないくらいにあの子に似ていた
『私は、みんなを笑顔にするヒーローになりたい』
『その、引き裂く個性で?どうやって?』
『まだわかんないけど………』
『そっか』
『うん』
『じゃあ、応援するね』
『ありがとう!お姉ちゃん』
「……ちゃん、寧ちゃん?」
唐突に現実に戻される
「大丈夫?」
「ええ、何でもないわ」
私はあの子の影をなんで出久に……
「なれると……いいわね」
ヒーローという存在に絶望したはずの私
だけど今出た言葉は本心だった
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「大丈夫?出久」
「ははは、平気だよ」
わかってる無理してることも、個性がないことを気にしてるのも
だけど私は同情はしない
私に残っているのは………ッ!?!?
「Mサイズの…隠れミノ2つ…」
とっさに躱した私とは違い、出久は取り込まれた
掴もうとする手がもがく
私が出来ることは……
「もう大丈夫だ少年!!」
「私が来た!」
その声に憎悪抱き逃げたした
嫌いなヒーローにも、ヴィランにも
私は関わりたくなかった
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商店街の傍を通ったとき悲鳴と人だかりがあった
ヒーローは
ヴィランは
飲み込まれているのは爆豪勝己みたい
それに対しても私は何も思わない
ふと風が駆け抜けた
目の前に走り出したのは
(出久?どうしてあんなにも馬鹿にされてたのに)
出久は走り爆豪の元へ向かう
そして
「君が救けを求める顔してた」
あ、そっか
何で出久があの子に似てると思ったのか、ちょっとわかった気がした。
「おい、君も止まれ!」
(だって二人とも)
血から何かが抜けるような錯覚を起こす
(何かのためにって言った時の顔が)
それは錯覚から目に見える現象となり
「もう少しなんだからじゃまするなあ!!!」
光の花びらが宙を舞い手に集まる
「あんたこそ、出久の邪魔をするな!」
光の花びらがさらに輝き
「
彼等の体からヴィランを吹き飛ばした
(そっくりだったから)
個性の使いすぎで倒れる私
ふと出久達の方を見れば
オールマイトがとどめを刺していた
(久しぶりに全力を出したら疲れちゃったな)
そして私は、意識を手放した。
とりあえずの主人公の個性
個性名・霊子純血
前例のない個性ではあるが、木住の家系においては体質として昔から存在している。
寧の場合、体質と個性の両面を持つため歴代で最も血にある霊力(現代科学においても説明できない力)が濃くなっている。
個性としては、その血にある霊力を行使する力であり
霊力の塊を発射
霊力による共振を用いた幻覚
霊力を浄化に使い治療
などといった幅広い行為に使える
弱点としては、個性使用で血中霊力を消費するため
使えば使うほど自分が不利になり
霊力には限界値と回復量が決まっているため
消耗戦や短期決戦にも向いていない
個性としての力は以上です