霧の艦隊でも自由気ままに航行したい   作:やなぎのまい

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どうも。

お久しぶりです。

ランキングで蒼き鋼のアルペジオを見かけたので勢いだけで書きました。


説明にもある通り、投げっぱなしなので好きなようにかけたらと思います。
宜しくお願いします。


タイホウと401
第一話


薄暗い空間の中では、緊迫した雰囲気に包まれていた。

 

一番の高座に座る男。深い灰色のスーツ、赤色のシャツに漆黒のネクタイを締めている。恐らくこの場で一番立場が上であろう男が激を飛ばす。

 

「杏平!1番から4番、通常弾頭魚雷装填!装填が完了し次第発射!次いで5番に音響魚雷装填、起爆タイミング任せる!6番7番にアクティブデコイ装填、音響魚雷の起爆に合わせてデコイのテクスチャ展張が終わるようにしてくれ」

「了解!」

「最後に、8番に侵食魚雷装填!通常弾頭魚雷に紛れ込ませる形でプログラムを組め!」

「はいはいよっと!」

 

それに答えるのは現在戦闘中であるイ401の火器管制担当、橿原杏平────

肩にタトゥーを拵え、浅黒い肌にタンクトップと半ズボン。オレンジ色のゴーグルを輝かせ火器管制システムを操作するタブレットにペンを走らせ、もう片方の手でキーボードを使いプログラムを書き込んでいく。

 

「僧、各種迎撃システムを最大出力で稼働させろ!この際クラインフィールドの出力を削って他に回してもいい!致命的なダメージなるものの迎撃に専念せよ。タイホウ(目標)の攻撃を潜水艦程度のクラインフィールドでは防げないだろうからな」

「了解しました」

 

同じくイ401副長、織部僧────

全体に指示を出す男の隣に座る男。頭部を丸々全てを覆い隠す高性能マスクを身につけたジャージにジーパンという何もかもが謎なファッションをした男がコンソールを操作していく。

 

「艦長!海面に着水音多数、感200以上!その内の半分以上にタナトニウム反応、侵食魚雷です!」

 

同じくイ401ソナー・センサー担当、八月一日静────

綺麗に切りそろえられた前髪に黒髪のロングストレート。ピンクのTシャツに短パンというラフな格好に眼鏡を掛けた女性が声を張り上げる。

 

「静、杏平の合図でヘッドホンをミュートに!僧、パッシブデコイを追加で頼む!数は任せる」

「おいおい群像よぉ!敵さんの弾幕普通じゃねぇぞ!?侵食魚雷一つと音響魚雷一つ除いて全部潰されたぞ!」

「想定内だ、ばらまけるものは全部ばらまけ!」

 

火器管制担である杏平が悲鳴をあげる。

それを冷静に処理する男こそがこの潜水艦、イ401の艦長。千早群像だ。

 

「いおり、音響魚雷の起爆と同時にエンジン停止!無音潜航に切り替える。ただし、起爆までの数秒間は出力最大で行くぞ!」

「はいはーい」

 

そして同じくイ401の技術・機関制御担当の四月一日いおり────

オレンジ色のツナギを腰に巻き付け、白いシャツを身につけている。茶髪をツインテールで二本にまとめた少女が連絡用のディスプレイごしに声を張り上げ、コンソールを目にも留まらぬ速さで操作していく。

 

 

「っくしょー!静、起爆まであと3、2、1!」

 

杏平の合図で、静はヘッドホンを小さく叩くと指示通りミュートにして

 

キィィイン────

 

微かに甲高い音が潜水艦の装甲越しに響いた。

 

ゴウンゴウンと重い音を響かせていた401に静寂が訪れた。

音響魚雷の起爆を確認し、完全に目標から姿をくらますことができたと確信すると、ふぅと息を吐き群像は天井を仰いだ。

 

「無音潜航。イオナ、今の俺らの場所はタイホウ(目標)にバレていると思うか?」

 

群像は、隣の台座に座る銀髪の少女───メンタルモデルという本艦イ401の本体───に質問を投げかける。

KAMONEGI(カモネギ)とプリントされたTシャツにショートパンツというカジュアル?な服装に身を包んだ少女ことイ401メンタルモデル、イオナは確信を持ったように答えた。

 

「問題ない。いかに海域強襲制圧艦隊旗艦とはいえ、この状態の潜水艦をそう易々と発見することは出来ないと思う」

「そうか」

 

群像は目頭を指で揉むとため息を吐きながら。

 

「しばらく様子見かな」

 

そう呟いたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「401ロスト、やっぱ戦い方が上手ね。」

 

どうも皆様、いわゆる転生者です。

いや、何言ってんだって?私もそう思うもの。

転生した過程で記憶の殆どが霞がかったみたいに覚えてないが微かに覚えているもの。

 

『蒼き鋼のアルペジオ』

 

原作をマンガから始まりアニメに映画など幅広く展開している人気作品だ。その知識だけ覚えている。

どうやらここはそんな世界の中らしい。

唐突すぎてなにがなにやらと言った感じだけれども、もう慣れてしまった。いやはや、慣れとは怖いものである。

 

ちなみに今の状態を説明すると。

 

 

霧のメンタルモデル、海域強襲制圧艦隊旗艦タイホウ。

 

 

えー。

 

気がついたら長々しい肩書きと共に人類と霧の艦隊の大決戦に放り込まれていた。

まぁ、『私』という自我が確立したのは大戦後しばらくして、メンタルモデルが誕生してからなのだが。

そして、私の操る空母『大鳳』がこれまたハイスペックすぎるわけで。軽く説明すると、各艦載機に駆逐艦ほどのクラインフィールドを展開できる能力がある。さらには、周囲に干渉する能力も高い。

 

チートかよ、です。

 

容姿については

もみあげの長い、やや茶色みがかった黒髪のショートボブに茶色の瞳。頭には『装甲空母大鳳』の艦尾を意識したヘッドギアをつけ、首にも艦首を意識した装甲が取り付けられている。 装甲を意識した装備で腹部を覆い、胸部は薄手の上着を着ている。赤いスカートと黒のスパッツを履いている。

 

しばらくして思い出したけど、これあれだ。某擬人化艦艇収集ゲームに出てくるキャラですね。

 

そんなわけで、はやくもこの世界に馴染んだわけですが。はやくもこの環境に飽き始めてしまいまして。周りの娘達は皆アドミラリティコードがなんとかって、本当に兵器みたいなんだもの。そしてとうとう息苦しく感じた私は霧を抜け出してしまいました。

何をしようか……………と自由気ままに航行している途中に原作の主要キャラ陣営が操る潜水艦、イ401を見つけましてですね。声をかけようとしたところ相手側から攻撃してきたと言うことなんですね。

 

どうしましょう……………

 

さてさて、自己解析もこの辺にして、もうちょっと遊びましょうか。

 

作戦、もとい戦い方としては、ミサイル等火力の飽和攻撃。タナトニウムを使うことで作ることの出来る侵食魚雷や通常の魚雷を積んだ艦載機を出撃させる。そして、空いた甲板兼滑走路を弾頭兵器の発射装置に変換してさらに発射。主にこんな感じである。

 

さてさて、まずはピンでも打ってみましょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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