真・恋姫†無双 転生伝   作:ノブやん

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短いですが


七十五話

蜀呉との最終決戦を間近に控えたある日俺達は

 

一刀「ヒーット!」

 

如月「こっちもきたー!」

 

陳留からほど近い漁村へ赴き、船を出してもらって沖釣りを楽しんでいた。

なぜ、こんなことをしているかと言うと、それは昨日までにさかのぼる。

 

昨日の昼ごろ

 

 

 

一刀「よーし。午前の見回りはこのくらいにして、昼食べに行くぞー。」

 

『うーっす!』

 

如月「一刀、一刀。」

 

一刀「どうした如月?」

 

如月「ちょっとこっちに来てくれ。」

 

昼休みに入った所を見計らい、一刀を路地裏へと連れて行く。

 

一刀「どうした?こんな所へ連れてきて……はっ!まさかっ!……ついに男に目覚めたとか?」

 

如月「アホいうな!そんなんじゃなくて、コレを見ろ。」

 

懐からあるものを取り出して一刀に見せる。

 

一刀「生で見るのは初めてだが、これってもしかして?」

 

如月「ああ。ワサビだ。」

 

一刀「この国では手に入らないと思っていたけど、よく手に入れたな。」

 

如月「ああ。本当に運が良かったと思う。この前俺、近くの山間の村に行っただろ?」

 

一刀「ああ、あの盗賊討伐のやつか。確か新兵中心だったからお前も付いていったんだったよな。」

 

先日、ある山間の村の依頼で盗賊を討伐してほしいという要望が回ってきたため、新兵の訓練も兼ねて行ってきた所だったのだ。

 

如月「そうだ。討伐が終わった後に川の近くで休んでいた時に見つけてな。今度、村の人たちに協力してもらって栽培を始めてみるつもりだ。」

 

うまくいくかどうか分からないが、戦が終わった後だな。手を付けるのは。

 

一刀「でも、わざわざこれを見せるためにここに入ったわけじゃないんだろ?」

 

如月「ああ。一刀。」

 

一刀「なに?」

 

如月「明日明後日休みだよな?明日から一泊二日の小旅行に行くぞ。もちろん行き先は近くの漁村だ。沖釣りを楽しんだ後は釣った魚で海鮮丼パーティーと洒落込もうではないか!」

 

と、こんなことがあって冒頭へと戻る。

 

 

 

 

 

一刀「いやー、これだけ釣れると嬉しいね!でもまさか、リールまであるとは。」

 

如月「この前真桜に話してみたらさ、作ってくれたんだよ。今回はその試験も兼ねてるんだ。よし、これだけ釣れれば充分だろ。戻るか。」

 

一刀「ういー。」

 

漁村へ戻り、自分らが泊まる小屋へ。

時間は大体昼ごろなのでお腹が減ってしかたないので、すぐさま米を研ぎ、竈に火を入れ、炊き始める。

炊いてる間に魚を捌きお刺身へ。

残りの魚と三枚に卸した時に出た骨を使って味噌汁を作る。

味噌汁が出来た所でご飯が炊きあがったので器に大盛りで盛り、その上に刺身を並べて海鮮丼の出来上がり♪

お醤油とワサビはお好みで。

 

如月「では……」

 

一刀・如月「「いっただきまーす!」」

 

まず、お味噌汁から……うん、良い出汁出てる。

骨を炙ったのが良かったな。具も豆腐にワカメ、切り身につみれ。

うん、美味しい♪

次は海鮮丼を。

わさび醤油を上からかけて、ご飯と具を一緒に口の中へ。

やべー……クソうまい……

こっちの世界に来てからもこういう漁村に来たときに刺身は食べてたけど、やっぱりワサビのこのツーンとした刺激が無いと食べた気にならないよね(個人的感想)

 

おうおう、一刀もがっついちゃって。気持ちは分かる。うんうん。

その後、夜に村人たちとどんちゃん騒ぎをし、翌朝、二日酔いによる頭痛に悩ませられながら陳留へと戻ったのだった。

 

 

 




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