真・恋姫†無双 転生伝   作:ノブやん

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とある方に許可をいただき、あるキャラを出してみました。

出番があまりないですが、最後まで見てやってください。


追記:サブタイトルを番外編1へ変更しました
あのまま物語が進むのでは?と思ってしまった方々、申し訳ございませんm(_ _)m


番外編 1

とある休日に何か面白いもの無いかなぁ~と街を歩いていたら、

 

如月「ん?あれは華琳?」

 

華琳が服屋へ入っていく姿を見つけた。

 

如月「ふむ、一刀をからかうために入ったんだろうか?……面白そうだから俺も行ってみよう。」

 

ということで、華琳が入っていった服屋へ

 

如月「えっと、どこにいるんだ?……あ、いたいた。」

 

店に入り店内を見渡すとすぐに華琳の姿を見つけ、近くへ

 

如月「よっ、華琳。何してるのこんな所で?」

 

「あら如月。あなたこそどうしたのよこんな所で?」

 

如月「俺?俺は華琳がここへ入っていくのが見えたから、一刀に面白いことしてるんじゃないかと思ってさ。だから俺も混ぜてもらおうかなぁーと。」

 

「残念。それも面白そうだけれど今日は違うわ。秋蘭と来たの。」

 

如月「秋蘭と?新しい服でも買うのか?」

 

「私ではなく秋蘭がね。」

 

如月「ふーん。」

 

華琳と話してたら目の前の試着室のカーテンが開き、

 

「あの華琳様……本当に似合ってます……か……」

 

カーテンを開けた秋蘭が俺の姿を見て固まる。なんでお前がいるんだよという目で見てくるがそれを無視して試着した服を見てみる。

いつもの青いチャイナ服ではなく、ライトブラウンのプリーツスカートに黒のワイドスリーブニットに黒のボアジャケット姿だった。

 

如月「おおっ!秋蘭スゲー似合ってるよ!」

 

「ふふ、そうでしょう。私の目に狂いは無かったわね。」

 

「あ、ありがとうございます……てかなんで如月がいるんだ?」

 

如月「華琳がここに入っていく姿が見えたから、面白いことが起こるかなーって。で、どうして服を買いに来たの?」

 

「うっ……それは……」

 

「今度、蒼慈とでぇとみたいなのよ。」

 

如月「あー、蒼慈さんとデートなのかぁ。それで新しく服を買いに来たわけだ。」

 

「そういうこと。」

 

蒼慈さんと言うのは斥候部隊の隊長を務めていて、秋蘭の恋人だ。

俺や一刀よりも少し年上なので、俺らは兄貴の様に慕っている人だ。

 

如月「あのさ二人とも、このあと時間ある?」

 

「ああ。今日は華琳様もお休みだからな。どうした?」

 

如月「ちょっと良い事思いついた。」

 

『???』

 

その後会計を済ませ、三人で城に戻り、各自荷物を部屋に置いた後に食堂に集合した。

 

「食堂に集合ってことは何か料理でもするの?」

 

如月「ああ。俺達の世界にある遊びでポッキーゲームと言うものがあってな。」

 

『ぽっきーげーむ?』

 

如月「やり方は後で教えるとして、先に必要な物を作ろう。材料は小麦粉、砂糖、牛乳、卵で全部混ぜ合わせて生地を作り、冷蔵庫へ入れて、二刻~四刻ほど寝かせるんだが今回はさっき作っておいた物を使おう。で、この生地をこのくらいの薄さまでのばして……」

 

朝にクッキー作ろうと思って生地作っといて良かったわ。

 

如月「幅はこのくらいの幅で切って、温めていた窯の中へ入れる。」

 

数刻すると窯の中から良い香りが漂ってきた。

で、焼きあがったものを窯から出して、

 

如月「うん。いい感じに出来てる。じゃあ、こっちは塩で、こっちは砂糖をまぶして、冷めたら出来上がり。」

 

「前に作ったクッキーとは違うものなの?」

 

如月「ほぼ同じものだな。まぁ、商品名が違うって感じか?」

 

とりあえず冷めるまで二人と他の料理について話し合っていると気付いたら数刻経っていた。

 

如月「どれ、冷めたかな……おっ、美味しいじゃん。ほら、食べてみてくれ。」

 

「ほぅ……面白い食感だな。」

 

「サクサクしてて何本でも食べれちゃうわね。」

 

如月「だろ?」

 

このサクサク感がたまらないんだよなぁと何本かポリポリ食べていると

 

「あれ?如月さん。何か作ってたんですか?」

 

「おいしそうな香りがするわ。」

 

如月「月に詠。お疲れ様。これ作ったんだけど食べる?」

 

「いいんですか?では、いただきますね。」

 

「珍しい形のお菓子ね。いただきます。」

 

サクサクポリポリ

 

「食感が面白いわ。」

 

「塩味が絶妙で美味しいです。」

 

如月「それは良かった。」

 

「これは何て言うお菓子なんですか?」

 

如月「プリッツって言うんだ。」

 

「ぽっきーではないの?」

 

如月「ポッキーはこれにもう一つの材料がいるお菓子なんだけど、その材料が手に入らないものなんだ。」

 

「それなら仕方ないわね。で、そろそろぽっきーげーむとやらを教えて欲しいのだけれど?」

 

おっと、あまりにもうまく出来たのですっかり忘れてたぜ。やべーやべー。

 

如月「えっと、自分が片方咥える。反対側をもう一人が咥える。で、同時に食べ始めていき、先に口を話した方が負け。」

 

「そのまま二人が食べきった場合は?」

 

如月「そりゃ、そのまま食べきるわけだから、接吻することになるな。」

 

『なっ!///』

 

四人とも顔を赤らめてる。そりゃそう言う反応するわね。

 

如月「まぁ、そう言う恋人同士のお遊びだよ。」

 

「そ、それを蒼慈と……」

 

如月「やるかやらないかは秋蘭に任せるけど(クイクイ)ん?」

 

クイクイされた方を見ると

 

「ん!」

 

プリッツを咥えた月の姿が

 

如月「えっと……やるの?」

 

「(コクコク)」

 

「月っ!?」

 

如月「じゃあ、ポリポリ……」

 

「ポリポリ……」

 

「月ってたまに大胆なことをする時があるわよね。」

 

「え、ええ……そうですね…」

 

華琳達が何か言ってるけど気にしないで続けていくと、ちゅっと月とキス。

まぁ、外に出ててあまり会えないからな。これくらいはね……自分もしたいし……

 

「ん……えへへ。」

 

「ゆ、月っ!どうだった?」

 

「ええ。感想は?」

 

「えっとですね……すごくドキドキして、唇が触れ合った時はすごく嬉しかったです。……少し恥ずかしいですが……」

 

『キャー!キャー!』

 

うわぁ~説明されるのすごく照れるな……

 

如月「ま、まぁ…これがポッキーゲームだ。もしやるなら、蒼慈さんに先に咥えてもらって、絶対に離すなよって言っておいてからやれば成功するかも。」

 

「あ、ああ。感謝する如月。出来るかどうか分からんが……」

 

如月「無理にしなくてもいいよ。一刀に何本か持っていくわ。じゃあ秋蘭頑張ってね。」

 

「あ、ああ。」

 

「いいもの見させてもらったからここの片づけはやっておくわ。」

 

如月「サンキュー。じゃ秋蘭。ご武運を!」

 

片付けを華琳達に任せ、一刀の所へ行きプリッツを渡すと、うまいうまいと言いながらすぐに食べてしまった。

渡すもんも渡したので部屋を出て廊下を歩いていたら前方から蒼慈さんの姿を発見。

 

如月「蒼慈さん!」

 

「おや如月さん。どうなされました?」

 

如月「蒼慈さん明日お休みですよね?久しぶりに飲みに行きません?」

 

「ええ、いいですよ。では行きましょうか。」

 

如月「はい!」

 

俺の行きつけの店へ行き、乾杯してお互いの近況を肴に飲み進めている時にそう言えばと思い出し、

 

如月「そう言えば、今度秋蘭とデートでしたよね。」

 

「そうですが……何ですかその笑みは……」

 

如月「いやー何でもないですよー。当日のお楽しみです。」

 

「むむむ……如月さんが関わるとろくでもない事が起こりますからね。」

 

如月「ろくでもないってなんですかー。蒼慈さんも喜んで頂けるものですー。」

 

「いやいや。ほっぺをぷくーってしても可愛くないですからね。」

 

如月「あ、やっぱり?」

 

あはははとお互い笑いあい、それから少し飲んでからその日はお開きになった。

 

 

数日後の蒼慈さんと秋蘭のデートと日の夜。

部屋での仕事も片付き、中庭でちょっと頭を冷やしてから街へ食べに行こうと思ったら、廊下で二人と鉢合わせ。

聞くのも野暮かと思ったが、今日のデートはどうだったか聞いてみたら、細部までは話さなかった(まぁ当たり前)が、ポッキーの話になったら二人とも顔が真っ赤になったのでご馳走様ですと言って別れ街へ向かった。

二人とも喜んでくれたみたいで良かった。……砂糖吐きたいけど……

 

 

ちなみにその後、城内外でカップル同士のポッキーゲームがはやりました。

 




ぶるーさん、蒼慈君を出させていただきありがとうございました!

出番が少なかったですがうまく書けたかな?

自分なりに一生懸命書かせていただきました。


ぶるーさん、本当にありがとうございました!

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