霞と一緒に朝食を食べに食堂へ行くと
「おはようございます。如月さん。霞さん。」
「おはよう。二人とも。すぐに持ってくるから適当に座ってて。」
如月「おはよう。月。詠。了解。お願いね。」
「すまんな。」
あいている席に座るとすぐに朝食を持ってきてくれたので早速食べ始める。うん!美味い!
「おはようございます。みなさん。」
「おっ、凪ー!おはようさん。」
如月「おはよう。凪。」
「おはよう。」
「おはようございます。凪さん。すぐにお持ちしますね。」
「ありがとうございます。月。」
凪も加わり食事を再開。しばらくすると手が空いた月と詠がやってきたので食事をしながら一緒に会話をし始める。食事が終わりお茶を飲みながら一服していると
「で、あんたらヤッたの?」
如月「ぶーっ!」
「ちょっ!いきなり何聞くねん!」
「そうだよ詠ちゃん。」
ウンウンと頷く凪
「そんなの見れば分かるでしょ。ダメだよ聞いちゃ。察してあげなきゃ。」
はっ!?マジでっ!嘘っ!凪も頷いてるし!
「た、確かにそうね。見れば丸わかりよね。」
そ、そんなにバレバレなの?あっ、霞が顔真っ赤にして俯いてる。
如月「え、えっと・・・・他の皆には?」
「気づいたのは私達だけですからお気になさらず。」
如月「お、おう・・・・」
気にするなって言われてもなぁと思いつつお茶を飲んで気持ちを落ち着かせている横で、霞が三人に根掘り葉掘り聞かれていた。珍しく顔を真っ赤にした霞を見ているとどこからか視線を感じたのでキョロキョロと辺りを見渡すと
「・・・・じー・・・・」
死角になっている所から俺を見ている恋の姿があった。てか、じーって声に出してる人初めて見たよ。
如月「えっと・・・・恋?どうした?そんな所で。こっちに来な。」
コクッと頷いて近寄ってくる恋。
如月「で、どうしたの?」
「・・・・如月。今日、お仕事?」
如月「いや、今日は休みだよ。」
「・・・・なら、遊びに行く。」
そういうや否や、俺の腕を抱き寄せて
如月「ちょっ!恋!」
「・・・・早く行く。」
ビックリした顔でその様子を見ていた四人が何かに感づいたのか
「恋ちゃん!頑張ってっ!」
「恋!ふぁいとよ!」
「恋!気張っていきや!」
「・・・・凪・・・・いいの?」
「恋殿。ファイト!ですよ。」
「・・・・(コクッ)」
何を頑張るんだろうか?まぁいいか
如月「それじゃあ、行ってくるわ。」
静かに意気上がる恋に連れられ街にやってきた。恋は今、俺の左腕に腕をからめている。
如月「あのー、恋さん・・・・当たっているのですが?」
「・・・・当ててる////」
顔を真っ赤にしてそんなことを言う恋。可愛すぎだろ!
如月「そ、そっか。ありがと。」
「・・・・うん////」
そんな恰好で二人して歩いていると
「おっ!今日は呂将軍と逢い引きか?モテる男はつらいねぇ副長。死ねやボケ!」
如月「うっせぇ!んなこと言ってっと肉まん買わねぇぞ!せっかく買おうと思ってたのに。」
「いやぁ!さすが天下の副長さんだ!肉まん三十個でいいですね?」
如月「まだ頼んでもないのに三十個!?恋は・・・・」
「・・・・じー・・・・」
如月「お願いします。」
「まいどっ!」
おっちゃんから買った肉まんを恋に渡す。受け取るや否や食べ始める恋。俺も一個もらった。
「・・・・如月と一緒に食べ歩き・・・・楽しい。」
如月「俺もだよ。恋。」
それからも歩いてるだけで飲食店のみんなに呼び止められては、買い食いをしてを繰り返しながら街中を歩き回った。
如月「おお・・・・気がついたらもう夕方だ。恋、もうそろそろ帰ろうか。」
「うん。・・・・でも、ゆっくり帰る。」
如月「そうだな。ゆっくり帰るか。」
恋の提案でゆっくりと城へ帰る。城に着く頃には、すっかりと日も落ちて暗くなっていた。
如月「城に着いたか。恋はどうする?」
「・・・・如月の部屋に行きたい。」
如月「もしかして、食堂でみんなが頑張れって言ってたのはこのこと?」
コクンと頷く恋
如月「まったく、俺でいいの?」
「・・・・如月が、いい。」
如月「うん。ありがと。んじゃ失礼して・・・・」
「きゃっ!」
恋をお姫さま抱っこして自分の部屋へ向かう。部屋の扉を恋に開けてもらい中へ入り、ベッドの上に恋を寝かせる。
「ねぇ・・・・如月」
如月「ん?」
「・・・・大好き」
如月「俺も恋のこと大好きだよ。」