真・恋姫†無双 転生伝   作:ノブやん

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四十七話

俺は今、華琳の天幕に来ている。その理由は

 

如月「なぁ、華琳。兵達の疲れもだいぶ溜まってきてるぞ。何か考えた方がいいんじゃないか?」

 

「ああ。その件なら今、準備をしている所よ。」

 

如月「準備?もう対策してたのか。さすがだな。」

 

「あたりまえでしょ!この私がいるのだもの!」

 

如月「そりゃそうか。桂花が何もしないわけないよな。」

 

「その通りよ。あ、如月。あなた次の街に着いたら、潜んでる工作員と接触して、情報と物資のやり取りをしてちょうだい。」

 

如月「次の街で?まだ結構離れてるけど・・・・まぁ、いいか。了解。やるよ。」

 

桂花から任務を与えられた後、街を目指して行軍を再開。

街に向かう途中も夜襲をしかけられたりしていたが、日を追うごとにだんだん減っていった。工作員達が動き始めたのかな?

数日後、工作員と接触する街に到着。街に入るメンバーは俺、一刀、稟、霞、季衣、流流の六人だ。

 

一刀「涼州にも街はあるんだな。」

 

「何だと思っていたのですか?」

 

一刀「いやー・・・・遊牧民っぽい天幕とかばっかりなのかと思ってた。」

 

「一刀・・・・そりゃ、いくらなんでもヒドイで。」

 

如月「気持ちは分かる。」

 

そういうイメージしかなかったわ

 

如月「そう言う霞は来たことあるのか?」

 

「ちょっと通りかかっただけやけどな。あんたらは・・・・来たことなさそうやな。」

 

「はい。馬がたくさんいますねぇ・・・・」

 

「何かおいしいもの、あるかなぁ・・・・?」

 

一刀「二人とも、そんなにキョロキョロしない。」

 

如月「まあまあ、いいじゃねーか。一刀。こうやって他の街を見るのも面白いし、息抜きをかねてるんだから。そういえば、稟。補給物資を渡す相手ってのは誰なんだ?」

 

「ああ、それなら・・・・あそこにいますよ。」

 

如月「なるほどね。」

 

「・・・・こちらへ」

 

合流場所から裏路地を通って着いた場所は

 

「みんなーーーっ!げんきーーーー?」

 

『げんきぃぃぃぃぃぃっ!』

 

「ちーほーたちの歌、聞きたいーーーーっ!?」

 

『聞きたぁぁぁぁぁぁいっ!』

 

数え役萬シスターズのライブ会場だった。観客たちに見つからないようにスタッフが使うルートを使って控室に入る。

 

「それでは私もこれで。補給の件はまたのちほど。」

 

「はい。頑張ってください。」

 

「あ、そうだ。如月さん。」

 

如月「ん?どうした?れん・・・・ちゅ」

 

近寄ってきた人和にキスされ

 

「頑張ってきますね////」

 

如月「ああ!頑張って!」

 

「人和さん・・・・大胆です。」

 

「人和ちゃん。すごいねー!」

 

「三姉妹の中で、一番おとなしいと思ってた人和があんな、大胆になるとはなぁ・・・・」

 

一刀「恋の力ってスゲーな。」

 

如月「まぁ・・・・全然会えてなかったからなぁ・・・・俺も驚きだ。」

 

みんなして人和の行動力に驚いていると音楽が鳴り始め、観客のボルテージがMaxになった。その熱にあてられたのか季衣と流流も舞台袖で「ほあー!」「ほああー!」と叫んでいる。

 

如月「それにしてもスゲーな。」

 

「それだけ娯楽に飢えとったっちゅうことやろ。」

 

まぁ、この時代は娯楽が無いに等しいからな。

 

一刀「これも華琳の策?」

 

「はい。」

 

如月「なるほどね。それで、夜襲が減ったのね。」

 

「はい。彼女たちの歌、あの年頃の男たちには効果絶大なようです。」

 

一刀「ウチの陣でもやってもらえば?士気上がるんじゃね?」

 

「なるほど。確かに。」

 

如月「んじゃ、後で頼んでみるか。」

 

その後、ライブが終わったばかりの三人に兵達の慰問として依頼。OKをもらったため、今は陣までついてきてもらいライブを行ってもらっている。

 

『ほわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

如月「みんな、盛り上がってんなぁ。」

 

「ええ。さすが天和たちね。」

 

如月「お、華琳。」

 

「如月。この慰問が終わったらすぐに出撃するわよ。準備しておきなさい。」

 

如月「了解。」

 

 

 


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