窓から入り込む朝日を浴びて目を覚ますと
「スー・・・・スー・・・・きー兄様・・・・スー・・・・スー・・・・」
「むにゃむにゃ・・・・きー兄ちゃん・・・・むにゃむにゃ・・・・」
如月「幸せな顔しちゃって。可愛い寝顔だなぁ・・・・」
二人の可愛い寝顔を交互に見つつ二人の頭を撫でていると
「ん・・・・うーん・・・・おはようございます。きー兄様。」
「ふみゅ・・・・おはよう。きー兄ちゃん。」
如月「おはよう。季衣。流流。」
「あ・・・・あの、不束者ですがよろしくお願いします。」
「ボクも。よろしくお願いします。」
如月「その使い方は少し間違ってると思うが・・・・まぁ、ともかく。こちらこそよろしく。」
そう言ってから、二人にキスをする
「はう~~////」
「あう~~////」
如月「それじゃ、俺はこのまま仕事に行くから。」
「はいっ!いってらっしゃい。きー兄様。」
「いってらっしゃーい!」
街の屋台で朝飯を食べてから詰め所へ向かい、扉を開けると
『副長!許緒将軍と典韋将軍を抱いたって本当ですか!?』
扉を閉め
如月「そういえば、書類が溜まってたっけ。城へ戻るか。」
「何逃げようとしてんねん。副長ー。」
「そーそー。これからお仕事なのー。」
一刀「今日も楽しい見回りだぞ。如月。」
真桜と沙和に両脇を固められ、後ろから一刀が右肩を掴み、退路を断っていた。
むちゃくちゃいい顔してんなお前ら!
如月「いやー・・・・提出しないといけない書類があったのすっかり忘れてて。」
「そのようなもの、この間片付けたばかりですよ。如月さん。」
如月「うおっ!凪っ!」
「まぁ。如月さんがモテモテなのは分かりきってたことなので、しょうがないことですが・・・・ちゃんと私たちを愛してくださいね。」
如月「あ、ああ。それはもちろん!」
「なら、何も言いません。」
一刀「初めて見た。あんな如月。」
「副長・・・・もう凪の尻に敷かれてんなぁ。」
「凪ちゃん・・・・すごいのー。」
外野がなにか言ってるけど気にしないでおこう
如月「てか、なんでこんなに広まってんの?」
一刀「昨日、二人が色んな所で聞きまくってたみたいだからなぁ。」
如月「なるほどねぇ・・・・それならしょうがない。」
そんなやり取りを一刀としながら詰め所の扉を開けると
『副長!許緒将軍と典韋将軍を抱いたって・・・・』
如月「ベタン。」
『うぎゃー!!』
詰め寄ってきた隊のやつらが強力な重力によって押しつぶされる
如月「寝っ転がってないで、さっさと起きろー。仕事始めんぞー。」
一刀「うわ・・・・ようしゃないな。お前・・・・」
そりゃ、二回目なんだから当たり前だろ
そんなことがあった数日後
如月「あれ?風、凪、沙和。三人でどっかに遠征?」
「はいー。西涼の馬騰さんの所へ春蘭様と一緒に交渉しに行くのですよー。」
如月「えっ!?春蘭なの!?秋蘭じゃなくて?」
「はいー。漢の将軍である馬騰さんに使者の名代を出すなら、馬騰さんにもっとも近い地位の春蘭様を出すのが礼儀なのですよー。」
如月「へー。そうなんだ。」
「おっ、如月。お前も見送りか?」
如月「まあ、そんなとこ。じゃあ四人とも気をつけていってきてね。」
「ああ。」
「はーい。」
「いってきます。如月さん。」
「いってきまーすなのー。」
挨拶を済ませ、交渉団は出発していった。道中何も起こらないよう願っておいた。
交渉団が出発して、しばらくたったある日。いい天気だったので俺、一刀、季衣、流流の四人は中庭にある東屋でお昼を取ろうと思い、流流に作ってもらっていた。そこへ匂いを嗅ぎつけた華琳と秋蘭も加わり、六人一緒にお昼となった。
お昼を取っていると交渉に行っていた、春蘭、風、凪、沙和の四人が帰ってきて、春蘭から華琳に軽い報告といった感じで伝えてくれた。その内容は
「己は天子の臣であり、魏の旗の下には決して降らん」