真・恋姫†無双 転生伝   作:ノブやん

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四十五話

窓から入り込む朝日を浴びて目を覚ますと

 

「スー・・・・スー・・・・きー兄様・・・・スー・・・・スー・・・・」

 

「むにゃむにゃ・・・・きー兄ちゃん・・・・むにゃむにゃ・・・・」

 

如月「幸せな顔しちゃって。可愛い寝顔だなぁ・・・・」

 

二人の可愛い寝顔を交互に見つつ二人の頭を撫でていると

 

「ん・・・・うーん・・・・おはようございます。きー兄様。」

 

「ふみゅ・・・・おはよう。きー兄ちゃん。」

 

如月「おはよう。季衣。流流。」

 

「あ・・・・あの、不束者ですがよろしくお願いします。」

 

「ボクも。よろしくお願いします。」

 

如月「その使い方は少し間違ってると思うが・・・・まぁ、ともかく。こちらこそよろしく。」

 

そう言ってから、二人にキスをする

 

「はう~~////」

 

「あう~~////」

 

如月「それじゃ、俺はこのまま仕事に行くから。」

 

「はいっ!いってらっしゃい。きー兄様。」

 

「いってらっしゃーい!」

 

 

 

 

街の屋台で朝飯を食べてから詰め所へ向かい、扉を開けると

 

『副長!許緒将軍と典韋将軍を抱いたって本当ですか!?』

 

扉を閉め

 

如月「そういえば、書類が溜まってたっけ。城へ戻るか。」

 

「何逃げようとしてんねん。副長ー。」

 

「そーそー。これからお仕事なのー。」

 

一刀「今日も楽しい見回りだぞ。如月。」

 

真桜と沙和に両脇を固められ、後ろから一刀が右肩を掴み、退路を断っていた。

むちゃくちゃいい顔してんなお前ら!

 

如月「いやー・・・・提出しないといけない書類があったのすっかり忘れてて。」

 

「そのようなもの、この間片付けたばかりですよ。如月さん。」

 

如月「うおっ!凪っ!」

 

「まぁ。如月さんがモテモテなのは分かりきってたことなので、しょうがないことですが・・・・ちゃんと私たちを愛してくださいね。」

 

如月「あ、ああ。それはもちろん!」

 

「なら、何も言いません。」

 

一刀「初めて見た。あんな如月。」

 

「副長・・・・もう凪の尻に敷かれてんなぁ。」

 

「凪ちゃん・・・・すごいのー。」

 

外野がなにか言ってるけど気にしないでおこう

 

如月「てか、なんでこんなに広まってんの?」

 

一刀「昨日、二人が色んな所で聞きまくってたみたいだからなぁ。」

 

如月「なるほどねぇ・・・・それならしょうがない。」

 

そんなやり取りを一刀としながら詰め所の扉を開けると

 

『副長!許緒将軍と典韋将軍を抱いたって・・・・』

 

如月「ベタン。」

 

『うぎゃー!!』

 

詰め寄ってきた隊のやつらが強力な重力によって押しつぶされる

 

如月「寝っ転がってないで、さっさと起きろー。仕事始めんぞー。」

 

一刀「うわ・・・・ようしゃないな。お前・・・・」

 

そりゃ、二回目なんだから当たり前だろ

 

 

そんなことがあった数日後

 

如月「あれ?風、凪、沙和。三人でどっかに遠征?」

 

「はいー。西涼の馬騰さんの所へ春蘭様と一緒に交渉しに行くのですよー。」

 

如月「えっ!?春蘭なの!?秋蘭じゃなくて?」

 

「はいー。漢の将軍である馬騰さんに使者の名代を出すなら、馬騰さんにもっとも近い地位の春蘭様を出すのが礼儀なのですよー。」

 

如月「へー。そうなんだ。」

 

「おっ、如月。お前も見送りか?」

 

如月「まあ、そんなとこ。じゃあ四人とも気をつけていってきてね。」

 

「ああ。」

 

「はーい。」

 

「いってきます。如月さん。」

 

「いってきまーすなのー。」

 

挨拶を済ませ、交渉団は出発していった。道中何も起こらないよう願っておいた。

 

交渉団が出発して、しばらくたったある日。いい天気だったので俺、一刀、季衣、流流の四人は中庭にある東屋でお昼を取ろうと思い、流流に作ってもらっていた。そこへ匂いを嗅ぎつけた華琳と秋蘭も加わり、六人一緒にお昼となった。

お昼を取っていると交渉に行っていた、春蘭、風、凪、沙和の四人が帰ってきて、春蘭から華琳に軽い報告といった感じで伝えてくれた。その内容は

 

「己は天子の臣であり、魏の旗の下には決して降らん」

 

 


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