現在この小説において転生させられたのは一名だけである。まだ、残っている少年少女
の談話の様子である。
現在ここにいるのは計十人である。
「..........」
「ねぇ...そのホシナツメ? みたいなの美味しいの? というかどこから出したの?」
「....なんか欲しいと思ってたら出てきただけど....ハズレもあるけど美味しいよ」
「....ひとつくれるかな?」
「....んっ」
ホシナツメを渡す少年とそれを受けとる少年仲はいい方である。
「お前...まだそれ食ってたのか....」
「結構美味しいよ....いる?」
「ああ....くれ」
受け取り、食べる少年。
「......まずっ」
どうやらハズレだったらしい。
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「お前どこ行ってたんだ?」
「ちょっとこれを貰いにね....」
「美味しいのかそれ」
「食べてみる....」 パクッ
「うん美味しいよ....」
「本当か!? この空間に来てから何も食べてなかったんだ。私の分も貰ってくれ!」
「さすがに図々しいよ....」
「はぁ...やれやれだ」
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「..........」
「なぁ....お前喋らないな....」
「....喋る必要性をお前に感じないからだ」
「なにぃぃ!?」
「......うるさい」
「確かにうるさいわ」
「えぇ....」
「そんなことよりみんなこの空間にたいしてなにも考えてないじゃないか!」
「といっても何かできる訳でもないしなぁ....」
「....................」
「なんか言えよ....」
彼は無口である。
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「はいは~い、ミカヅキ君、アトラ君、オルガ君、ヒイロ君、バナージ君、次は君たちだよ~」
「....呼ばれた」
「行くしかないよね....」
「行くしかねぇよ」
「..........」
「君は本当に喋らないね....」
かくして、五人の少年少女たちが、送られるのであった....
「俺たちの出番は?」
「....さぁ?」