水銀ロールで噂のVRMMORPGをプレイ 《SAO編》   作:獣の爪牙

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第3話 ギルドメンバー(後半)

 ギルドホームを出だ俺は真っ直ぐに自分の拠点へ向かっていった。

 シュライバーのロールのシロくんや、エーレンブルグ(血染花)兄妹ロールの二人にSAN値をだいぶ削られたが、まだ大丈夫だ。ギルドホームを出るまでにあの三人以外とは出会わなかった。今ならまだ他のメンバーと会わずに済む。

 次にギルメンに会うなら、せめて拠点の片付けが終わってからにしてほしいね。切実なる願いだよこれは。疲れる。

 

 自分の拠点がある街へ転移するために、ギルドホームから街の真ん中まで来たのだが、何やら騒がしい。……まさかな。

 淡い期待を抱きつつ、その騒ぎの中心になっている広場を避けて通ろうした時に、人垣の隙間から中心が見えた。そして淡い期待は裏切られた。

 前世で見覚えのある背格好の二人が、決闘をしていた。

 

「稽古を付けてやるバカ娘。さっさとかかってこい。」

 

「あったま来た!いつも年上ぶってバカ娘バカ娘って!私はバカじゃありませんー!!隊長こそ年増でバツイチじゃないですか!そうやって生真面目でお堅いから逃げられるんですよ!」

 

「ッ!?貴様は、どうやら死にたいらしいな。良いだろう、一撃決着にしてやろうとも思っていたが、やれやれ。全損をかけて本気の殺し合いをお望みのようだなバカ娘!」

 

「受けて立ちますよ隊長!後で泣き言いっても聞いてあげませんからね!」

 

「行くぞバカ娘!簡単に死んでくれるなよ!」

 

「はっ!こっちの台詞ですよ!」

 

 赤い長髪の直剣使いの女プレイヤーと、金髪ポニテのレイピア使いの女プレイヤーが罵詈雑言を言い合いながら決闘をおっ始めた。

 見るからに身内ですね、ウチのギルドメンバーですねわかっておりますとも。

 しかし、ふむふむ。ちょっとヤバい気がしてきたぞ。まだ騎士として「名乗り」を上げてないからガチの中のマジな殺し合いじゃないとは思うけれど、止めおこうかな。あと、赤い長髪のザミエルのロールの人。バツイチなのか。ドンマイ!

 さて、今にも決闘の申請をイエスしそうなベアトリスのロールの方を止めようか。

 

 人垣を掻き分けながら進んでいくと、二人の間にピンク色の長髪の小さい女の子(じゃない気がする)が、二人を諫めようしていた。

 

「ちょっとアンタ達!こんな人通りの多い広場で決闘なんて始めるんじゃないわよ!あと全損は流石にダメでしょ!?」

 

 アンナちゃん(?)ロールの人がアタフタしている。微笑ましい光景のハズが、何か見落としている気がする。まあいいか。

 かなり周りでも煽り始めている。そもそもこんな空気では二人も引くに引けないだろう。やはり羽交い締めにでもして無理やり落ち着かせなければ。

 人垣を抜けた俺は、とりあえず一番近くにいたザミエルのロールをしている人に声を掛けようとした。

 と、その時ーーー。

 

「ーーーちょっと待ったぁー!!そこの二人とも落ち着きたまえ!」

 

 熊を模した全身甲冑を装備した大男が、二人の間に落下して来た。

 スゲーよ。全身甲冑が隕石みたいに落ちてきたぞ。いったいどんなステータスとスキル構成で成り立つんだ!システム外スキルか?いやいや、たぶん高い所から飛び降りたんだろうな。そうとしか思えない。

 全身甲冑の男による、破天荒な登場っぷりに激昂していた二人も流石に呆けている。アンナのロールの人なんて自分の真横に落下してきたもんだから腰を抜かして尻餅ついてる。あとパンツ見えそう。

 一触即発の空気を打ち破った猛者は、一体ダレなんだ?どこのギルドの人なんだ?結構に立派な全身甲冑装備だし。たぶん攻略組の一員ではあると思うのだが……。

 そんな俺の疑問は、すぐに晴れる事になったーーー。

 

「みんなコレを見て落ち着くんだ!

 

 凄く 一撃必殺です/// 。

 

 マッキーーーー、スッマーーーイル!」

 

ーーーウチのギルドメンバーでした。

 

 全身甲冑の熊の顔を模した兜を脱ぐ事によって放たれた、溢れんばかりの笑顔は、数秒前には殺伐としていたこの場の空気を殺し尽くした。これがあれか、無間黒肚処地獄か。顔を見ただけで(空気を)殺すとか、最強だわ。

 

「あれ、俺滑った?やっちまったなぁー!ワハハハハっ!」

 

 いやグッジョブですマキナ(大嶽)ロールの人。原作ファンとして複雑だけど、助かりました。あのネタはきっとGoldさんに仕込まれたのであろうな。まあ本人が楽しそうで何よりです。

 

「……ハァ、バカバカしい。バカ娘、今回は見逃してやるが、次は無いぞ。」

 

「えぇ、まあ、この空気の中で決闘なんて流石に無理ですからね。まあ、次があれば私が勝ちますけども!」

 

「はっ!戯れ言を抜かすなよ。……見せ物は終わりだ屑ども!散れ!」

 

 二人は各々武器をしまって人垣を割って去って行った。アンナちゃんロールの人はもちろん置いてきぼり。マキナ大嶽ロールの人も兜をかぶり直して二人の後に着いていった。……アンナちゃん置き去りにして。

 扱い雑だなアンナちゃんロールの人。可哀想だし声をかけてみようか。

 

「大丈夫かな、可愛らしいお嬢さん。さっきは驚いたよ。まさか、空から全身甲冑が降ってくるとはね。立てるかな?どこか落ち着ける場所へ送って行こうか?ああ心配しなくてもいいよ。私は怪しい者ではないのだから。」

 

 言ってから後悔した。これは犯罪臭いわ。辛うじてマントに見えなくもないぼろ切れの様な外套を羽織った胡散臭い男が、見た目が可愛い高校生か中学生くらいの背丈の女の子に掛ける言葉としては最悪ですわ。

 相手のアンナちゃんロールの人も凄く胡散臭いモノを見る目で、俺の事を半開きの目で見定めている。

 数秒無言の間があったが、何故か突然一人で納得がいったと言わんばかりに仕切りに頷き始めた。

 

「はぁ、私も罪深いものね。まさかこんな若い子まで一目惚れさせちゃうなんてね。でもごめんなさいね。私コレでもリアルで既婚者なのよ。アナタの気持ちは嬉しいけれど、コレでも私、夫に一途なの。諦めてね?」

 

 盛大な誤解を受けた。まああんなナンパ紛いの言葉を掛けられたら、自意識過剰な人ならそう捉えるわな。だがしかし、素で返されると無性に腹が立つな。あと周りのプレイヤーに可哀想な目で見られた。今後は気をつけよう。

 取り敢えず、誤解を解くことから始めようか。

 

「いやはや、誤解させてしまったようで失礼した。私はギルド『黒円卓』に本日付けで、副ギルドマスターに任命された者だよ。ギルドの正装をしている貴女が、同じギルメンだと思って声を掛けさせてもらったのだが、いやはや、ナンパ紛いと間違えられるとはね。以後は気をつける事にさせて頂くよ。」

 

「え、ええそうだったの?嫌ね私ったらぁー!ごめんない!」

 

 ダメだ!水銀の喋り方を意識すると、ナンパしてフラれた後の苦しい言い訳にも聞こえる!だってなんかアンナちゃんロールの人が凄く気を使って声を大きくして、聞き耳立ててたプレイヤーにも聞こえるようにしてるんだもの。これ絶対に更なる勘違いしてるよ。気を使って周りの誤解を解く為に自分が間違えてましたって周りにアピールしてるもん。その気遣いが痛いし、ちょっとむかつく。

 まあこれ以上なにか取り繕っても、更なる誤解を招く事になりかねない。少なくとも周りのプレイヤーの誤解は解けているようだし。本人には誤解されたままでいよう。いてやろう。なんか嬉しそうだし。ほっといても害はなさそうだ。

 

 気を取り直して、彼女に自己紹介でもしておこう。

 

「まあ誤解も解けたようなので、自己紹介でしましょうか。

 私はSilver。さっきも言ったように、本日付けでギルド『黒円卓』の副ギルドマスターに任命された。コレからよろしく。」

 

 まだ彼女が立ち上がっていなかったので、握手のついでに立たせてあげた。なんかアンナちゃんロールの人の視線が優しげだ。コレはあれか、「フラれたけど、最後に握手くらいしたい!」みたいウブな男の子だと思われているのだろう。癪に障るが気にしたら負けだ。こういう女は相手にしただけ割を食う。そういう所にかんしては無視するのが一番なのだ。今後関わる機会を少なめにしておけば、その内に自分の勘違いに気付いて悶絶するか、永遠に気が付かずに忘れているであろう。……自慢げにギルメンなんかに言い触らされたら困るから、釘は差しておくか。

 

「あとさっきの事なのだが……「解ってるわよ。内緒でしょ。誰にも言い触らしたりしないわ!」……そうですか。」

 

 勘違いは解けそうもないし、なんか妙に優しいな。まあ約束はそうそう破ったりしないと思うけど、これ以上はいいか。めんどうだし。

 

「私はアナタの思っている通り、ギルド『黒円卓』のメンバーよ。プレイヤーネームは『Anna』。みんなにはアンナとかアナって呼ばれているわ。よろしくね!」

 

 間違えているとは思っていなかったが、やはりアンナちゃんロールでした。いや天然物のアンナちゃんなのだろう。あまり無理している気がしない。自然体でぶりっ子なのだろう。苦手な人種だ。

 

「さっき決闘始めようとしてた二人と、空から降ってきた全身甲冑もギルメンだけど、自己紹介は後にしなさいな。彼女達はまだちょっと気が立ってるし、全身甲冑の男も渾身のネタが滑ってたから話し掛けにくいでしよ?」

 

 まあ確かに、ごもっともです、追いかけて自己紹介だけでも済ませようかとしていたけど、よく考えれば声掛けにくいな。拠点の片付けが終わって、自己紹介はギルドホームに戻ってからにしておこう。

 ならアンナちゃん改めてアンナさんに別れを告げて、さっさと転移門まで行こう。

 

「自己紹介も終わったので、私は行かせて頂くよ。なにぶんまだギルドホームへにあてがわれた部屋への引っ越しが住んでいなくてね。では、また後ほど」

 

「またねサブマス。ホームで待ってるわ」

 

 別れを告げるとアンナさんはギルドホームがある方向へ歩いていった。

 まあマッキースマイルはともかく、残りのギルメンが比較的にまともそうで安心した。マッキースマイルはともかく。あれはもう手遅れだ。修正が効かない。放っておこう。

 

 さて転移門まで数分で付くし、もう流石に残りのギルメンに出くわす事は無いだろうな。などと思いながら、ブラブラと歩いていく。

 広場から転移門までは一直線に行けるし、先程いたプレイヤー達も今は散っているから人混みも気になる程じゃない。転移門も転移待ちは気にせずに済みそうだ。

 

 ……などと思っていのだが、まあこの流れからすると、絶対に何か起きる!デジャヴる。これは転移門に着くと同時に残りのメンバーに鉢合わせになる。それはもう何度回帰しても確定している未来の如く、逃れられない運命なのだろう。これが既視感か!味わいたくなかったよこんな既視感!

 

 もう諦めて流れに身を任せようと思った所に、本日二度目の神風ミサイルをどてっ腹に食らった。まさにデジャヴ!でもデジャヴってるのに回避不可能!司狼のようにデジャヴを有効活用出来る日は遠そうだ。

 あとまたもやペインアブソーバーが機能していない。あれか、絶妙な力加減と無意識による事故だからか!クソったれ!

 またもや俺は地に伏した。何度食らったって慣れるものかよ。鳩尾に綺麗に頭蓋がめり込んでいたからな。もう声を上げる琴さえ出来ない。

 

「いてて、ぶつかっちゃった。ごめんなさい大丈夫ですか?」

 

 よく見ろ!大丈夫な訳があるか!

 声からして相手が女の子で、しかも鳩尾にフィットした頭突きからして、明らかに年下であり、少女と言うより幼女に近い相手だということもあり、攻める事も出来ないので、脳内で叫んだ。

 本日二度目の頭突きに呻いていると、ミサイル幼女以外の人の足音が一つ近づいて来た。

 駆け足で近づいてきて、俺に突っ込んできたミサイル幼女を抱き上げる。

 

「ホタル怪我はないかい!?ダメじゃないかこんな人通りの多い道で走ったら!お兄ちゃんはホタルが怪我をしないか心配で心配で!」

 

 おいこら、まずは俺の心配しろよそこの男!

 会話から察するに兄妹なのは分かった。けどね、目の前で悶絶している人を放って置かないで!

 何とか痛みが引いて立ち上がると、ミサイル幼女と幼女のお兄さんの姿を見る。

明らかにギルメンでした!流石はデジャヴった後の展開だね。わ悪い意味で期待を裏切らない!憎いね、本当に憎いね。

 

「すまない、僕の妹を受け止めてくれたみたいだね。ありがとう。

ほら、ホタルもお礼言わないと。」

 

「おじさんありがとう」

 

 嫌味か貴様ら!お兄さんの方がスゲー爽やかだけど影のあるイケメンだから余計に腹が立つわ!

 とは言ってもここでキレてもカッコ悪いから、やせ我慢しておこう。幼女の前でキレて喚くのは流石に紳士としてナンセンスだよ。あと泣かれるとうるさいし喧しいからね。

 

「ああまあ、気にしないでくれたまえ。そちらは怪我も痛みなくて何よりだよ。圏内で悶絶するなんて貴重な経験をありがとう、名も知らぬお嬢さん。あと私はおじさんじゃあないよ、お兄さんだ。」

 

「気にしないでおじさん。私駆けっこ得意だし、いつもお兄ちゃんに受け止めて貰っているから急ブレーキを効かないけど、喜んで貰えて良かったです。その、怒られるかと思ったから」

 

 流石は幼女。この俺の渾身の皮肉を天然な皮肉で打ち返して来やがった。

 まさか櫻井兄妹までいるとは。そろそろ黒円卓の全員と挨拶したことになるな。

後は神父と赤蜘蛛さんだが、神父は正直あまり心配ない気がする。リザさんの既婚者だし、人格はあまり気にしなくていいと思われる。

しかし、問題は赤蜘蛛さんだな。原作通りとまでは重視していないgoldさんでも、一部の天然を除いて流石にある程度は見た目や性格の一部などはロールプレイしていなくても似ている人を集めていると思われる。

赤蜘蛛さんと似ているってことはだよ、ハッキリいって微妙な人しか想像出来ない!出来れば会いたくないなぁ。なんて思っていると出てくるから忘れてしまおう。

 

「ところでキミは、この辺では見ない顔だね。この階層に来たのは今日が初めてなのかい?」 

 

「ああ、今日が初めてだよ。普段は下層で占い師なんてセコい商売をしているよ。」

 

「占い師?もしやアナタが今日黒円卓の噂の副ギルドマスターに就いたsilverさんですか?」

 

「然り。」

 

 噂になっていたのか。まあ黒円卓は準メンバーを合わせても20人未満の人数の少なめのギルドだ。そのくらいの噂は既に知れ渡っていても不思議じゃないか。システムからの通知もあるし。

 

「そうですか、アナタが。僕の名前は『Kain』。みんなからはカイって呼ばれているよ。コレからよろしくお願いします。

 それから、妹の名前は『hotaru』。ほら、ホタルも挨拶して。」

 

「ホタルです。よろしくお願いします。」

 

「カイくんにホタルちゃんだね。既に知っているとは思うけど、私は『silver』。これからよろしく頼むよ。」

 

 自己紹介が終わってから別れた後、二人はすぐにギルドホームへ向かって行った。俺も拠点の片付けに向かう為に転移門へ向かう。

 流石に今度は邪魔は入らなかった。時間も遅くなって来たので次誰か来たら、もう今日引っ越すのは諦めて明日にしようと思っていた。

 まあ来なかったから今日の内に引っ越して、明日はギルドホーム内の部屋の片付けをしよう。

 

 転移門に到着してからはすんなりと事が運んだ。拠点の片付けは、元々置いてあるものは少なくすぐに終わった。下層からギルドホームのある中層まで戻る間にも何も起こらなかった。

なので後はギルドホームまで戻るだけだ。

 

 時間の余裕が少し出来だので、ギルドホームまで歩きながらさっきの櫻井兄妹の事を思い出していた。主に妹の方に付いて。

 それにしても螢は幼女なのか。リザさんのお子さんが何歳かはわからないけれど、たぶん同年齢と言うことは無さそうだ。天然でリザさんなくらいだし、なんかお子さんもイザーク&ヨハンかな?それともヒロインズかな?

 どっちにしろホタルちゃんと同年齢じゃなさそうでちょっとガッカリ。なんか『ディエスイレ』の原作に天然で近しい人やかなり本格的にロールしてる人が多いから、リザさんのお子さんとホタルちゃんが同年齢で、高校生になった時に同じ学校だったら「見ていて楽しそうだし、将来教師にでもなろうかな」なんて思ってしまった。まあ贅沢な夢だな。

 

 そんな事を考えている内にギルドホームへ着いた。

 

 黒円卓のギルドホームは中層の中でも一等地に建つお城だ。

掘りと城壁に囲まれ、正面には桟橋と大きな鉄の門がある。流石にグラズヘイムのような髑髏の装飾や黄金の外観は見られないが、黒円卓に相応しい良いギルドホームだと思う。

 二度目ですら入るのに緊張する。

 

 門を睨みながらまごついていると、システムからメールの受信を知らされた。すぐに確認すると送り主はgoldさん。内容は「ギルドホームに着いたら謁見の間にきてほしい」とのこと。

 まあ部屋の片付けは明日だし、今日はもうする事がない。すぐに謁見の間へ向かう事にした。

 謁見の間へ行くのは初めてだが、円卓の間より正面入口からは近いし、メインホールからほぼ直線で行けるから、迷うことはなさそうだ。

 しかし、門をくぐる時には緊張した。つい昨日まで下層で占い師とかポーション何かの売買で暮らしていたのだ、緊張くらい許してほしい。

 

 ホームに入ってから気が付いたのだが、誰にもすれ違わない。皆して謁見の間にいるようだ。コレは遅刻したのかな?なんて思うと、自然に早歩き気味になってきた。

 入団早々から目立つとか嫌だなぁ。

 

 謁見の間の目の前まで来ると、豪華な扉がひとりでに開いた。誰かがシステム的な操作で開けだのだろう。

 

 謁見の間の中には全員が揃っていた。もちろん全員が黒円卓の正装である軍隊のような制服を着ていた。

全員が制服姿で楽器を持っていた。

 

 ……あっ!まさか!?

 

「silverよ。卿の入団を祝して演奏会を開く。普段から定期的に開いているので完成度はなかなかのモノだ。是非とも堪能してくれ。

 さて、楽曲は在り来たりだが、奏者が良い。至高と信ずる。故に、面白くなると思うぞ?」

 

 オッフ。俺は感動で死にそうだぜ。

 あとgoldさん、最後の俺のセリフだと思う!


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