Fate/Grand Order【The arms dealer】   作:放仮ごdz

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……|д゚)チラッ



本当にお待たせいたしました。FGO/TAD復活でございます。約一年ぶりの更新です。バイオRE3とかレジスタンスとか色々ありました。個人的にRE3で存在を消されたグレイブディガーや時計塔、パラケルススの魔剣の件には一言物申したいです。あと6と5を購入してやり込んでます。

今回はVSディルムッド&フィンの決着、そしてあの女王が?となってます。バイオ要素としてはダムネーション要素があります。楽しんでいただけると幸いです。


クイーン・マジニだとよストレンジャー

「っ…ディーラー!カバー!」

 

「世話が焼けるな、ストレンジャー…!」

 

「殺菌!」

 

 

 飛びかかってきたハンターをグレネードランチャーで撃退し、ナイチンゲールが投げてきた簡易ベッドを避けると死角から立香を狙っていたハンター二体が撃沈。その隙を突いて空から襲ってきたキぺぺオもディーラーが撃墜し、一息吐いた立香はナイチンゲールをジトーっと睨み付けた。

 

 

「…もしかしなくても私ごとやろうとしていませんでした?それにこのベッドは何処から…」

 

「貴方なら簡単に避けて見せるでしょう。何故は知りませんが私の事をはよくわかっているでしょうし。このベッドは、数日前まで野戦病院だったこの場で朽ち果てていたものです。最後まで医療の役に立つのです、本望でしょう」

 

「理性的なのか狂ってるのかどっちなんだ?」

 

「理性的に狂ってる、が正解じゃないかな?」

 

「ストレンジャーの同類か、違いない」

 

「どういう意味?」

 

「そのまんまだ。バイオハザードに関係してしまうとそういう人間ばかりになるようだな?ストレンジャー」

 

「安にサドラーやウェスカーと同類だと言われているようで納得いかない…」

 

 

 若干失礼なことを言いつつ、立香とナイチンゲールというバーサーカー二人をハンドガン・レッドナインを片手に的確に援護しながら、サーヴァントと戦っているレオン達にも目を配るディーラー。さすがは生身でB.O.W.と渡り合ってきた男と言うべきか、英雄を相手にしても互角に渡り合っている様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴殿、見た所ライダーか?中々の戦士だとお見受けした、行くぞ!」

 

「残念ながらアーチャーだ。卑怯だと言ってくれるなよ?」

 

 

 ナイフで槍を受け止めながらディルムッドの腹部を蹴りつけて距離を取り、二丁のハンドガンでクイックショットを連射するレオン。対して体勢を立て直すなり二槍を巧みに振るって弾丸を弾きながら距離を詰めるディルムッド。その横からアシュリーが体当たりしてレオンの助けとならんとするも、ディルムッドの紅い槍は甲冑を透過してアシュリーの右腕を斬り付け、それを見たレオンはハンドガン二丁を高速連射してディルムッドを後退させてアシュリーに駆け寄った。

 

 

「アシュリー!」

 

「ぐっ…ごめんレオン、助けになろうと思ったんだけど…なんで、私の鎧が…」

 

「我が槍の前に魔術的防御は意味を成さぬ。対魔力で我が黒子に魅了されぬ女とはいえ騎士として戦うのならばこのディルムッド、容赦せん!」

 

「なるほど、宝具か。アシュリーは下がっていろ。ここは俺が…!」

 

「貴公の得物で我が槍を受けれるか!」

 

 

 振るわれる紅槍をナイフで弾き、続けて突き出される黄槍を咄嗟に掴んでカウンターの要領で肘を叩き込んだレオンは反撃の槍も受け止めて蹴り付け、怯んだところに距離を取ってハンドガン二丁を構えた。

 

 

「生憎と、得物を使う敵には慣れているもんでね。曲芸は終わりか?」

 

「面白い…行くぞ!」

 

 

 不敵な笑みに好戦的な笑みで返し、体勢を低くして駆け抜けてくるディルムッドと、同じく全力で走り出すレオン。突き出される黄槍をスライディングで頭すれすれに避けつつディルムッドの懐に潜り込み、手にしたハンドガン二丁を連射するも跳躍で避けられ、急降下と共に槍が突き下ろされるも横に転がり回避。

 

 

「なにっ!?」

 

「土に塗れてでも、生き汚くても、どんな手を使ってでも俺達は生き残らなきゃいけないんでね。誉れ高い騎士様には理解できないか?!」

 

 

 その動きにディルムッドが呆気にとられたところに立ち上がって取り出した閃光手榴弾を放り、閃光が辺り一帯を支配して視界を奪われ怯んだディルムッドにレオンはフィニッシュブロー…蹴り一閃。

 

 

「ぐっ…重い!?」

 

「俺達は、誉れ高く戦うためじゃなく、地獄から生還するために戦い抜く!命を投げ出している連中なんかに遅れは取らん!!」

 

 

 腹部を蹴り飛ばされ、受け身を取ったディルムッドが視界を取り戻した際に目にしたのは、ディルムッドの取りこぼした黄槍を拾ったレオンの投擲。咄嗟に手放していなかった赤槍で弾くも、その隙を突いて迫りくる鉄の拳があった。

 

 

「でりゃああああ!」

 

「があああっ!?」

 

 

 無防備な姿で突進してきたアシュリーの、一瞬だけ鎧姿となって放たれた鉄拳が顔面にめり込み、吹き飛ばされ背中から叩きつけられるディルムッド。立ち上がり、反撃を試みるものの追撃とばかりに全速力で走ってきたレオンの蹴りが顔面に直撃。綺麗な顔から鼻血を垂らし、サッカーボールの様に蹴り飛ばされたディルムッドはそのまま岩に叩きつけられ崩れ落ちた。

 

 

「ぐっ…はっ……み、見事…女と侮ったが故の敗北か…。此度こそは勝利を…そう誓ったものの…!我が王よ、無念…!」

 

「ディルムッド!」

 

 

 マシュの盾とクー・フーリンの槍の連携相手に攻めあぐねていたフィン・マックールが消滅していくディルムッドを目撃し、俄然とする。フィン・マックールの操る水流と、攻撃回復共に秀でた魔術を相手にして互角に立ち回っていたマシュとクー・フーリンも一息吐く。

 

 

「くっ…私が手こずっていたばかりに…すまない、ディルムッド。我々二人でも手に余るとは。これはなかなか…歴戦の勇士だな。特に麗しきデミ・サーヴァント、よい眼差しだ。誠実さに満ちている。私が勝ったらその心をいただきたい。うん、要するに君を嫁にする。ディルムッドには悪いがこの性分は変えられないのでね」

 

「はい?」

 

「要するに、私に負けるつもりはないという意思表示だ。だが実に気持ちいい約束だ、そう思わないか?」

 

「ふざけないでください!私を勇士と言ってくださるのは嬉しいですがお断りします!」

 

「うーん、それは残念だ。ならば優美華麗に勝利して君の心を奪って見せよう!」

 

 

 マシュに求愛したかと思えばフラれて肩を竦めているというのに油断なく構えるフィン・マックールに、クー・フーリンは好敵手を得たとばかりに笑った。 

 

 

「ハッ!俺達二人を相手にして無傷でいるのは伊達じゃないってか、なあ嬢ちゃん?!」

 

「はい!あの堅牢な防御を突破する手段がありません。キャスターさんの槍と魔術で互角に立ち回れていますが、このままでは千日手に…」

 

「まあそういう訳だ。悪く思うなストレンジャー」

 

「む?!」

 

 

 マシュとクー・フーリンがどうしたものか攻めあぐねていると、いつの間にかフィンの背後に立っていたディーラーがナイフを一閃。肩から背中にかけて切り裂いたディーラーに信じられないという表情を向けるフィン。

 

 

「があっ…馬鹿な、気配すら感じなかった…それに何故…先刻まで兵の相手をしていたはずでは…!?」

 

「ああ、それか。見せてしまったんならアンタは倒すしかなくなったが、奥の手でな。ちょっと死んできたんだ。俺も予想外でね」

 

 

 その言葉にマシュとクー・フーリンと共にフィンが目を向けてみれば、そこには黒いローブを身に着けた首なし死体がケルトマジニ達の中央に転がっていて。油断したところをハンターにやられたであろうことは明白であった。アクシデントの死でさえ機転につなげる。自分の死に疎く合理的に思考を組み立てるディーラーならではの奇策であった。

 

 

「エリンの守護者たる……この…私…が……!おのれ、卑怯者め…!」

 

「卑怯もなにもここはルール無用の戦場だぞ?なにも正々堂々戦うことはない。敵が騎士道を志すなら利用しろってのが黒い騎士王様からの教えだ」

 

「…ちょっと後味が悪いが」

 

「これで終わりです…!」

 

「だが俺達のマスターはできるだけ命を助けたいって変わり者でな?降参して情報を流すなら見逃してやるがどうする?」

 

 

 ディーラー、クー・フーリン、マシュに囲まれ、ディーラーから取引を持ちかけられるフィン。しかし立ち上がることなく槍を側の地面に突き刺し、どっしりと座って笑いながら見上げるフィンの姿に臆されてしまう。

 

 

「はっはっは、冗談はよしこさんだ。敗者ならば従わねばならないのだろうが…私はエリンの守護者。栄光のフィオナ騎士団の長だ。主君への義理にて尋問には応じないし、このままおめおめ逃げ帰ってもああなるだけだ。ならば、誇り高き騎士としての死を選ぼう。特に君の様な麗しいデミ・サーヴァントの手にかかるなら本望だ。さあ殺せ!さあ!」

 

「ディーラーさん、様子がおかしいです。まるで何かを恐れているような…」

 

「潔く死を選ぶなんて、理由は一つしかないだろう。…あの兵士たちの様にマジニにされるのか?」

 

「フフッ、どうやら何も知らないようだ。そんな生易しいものじゃないさ。彼らは名も無き戦士たち。ただただ戦い続けるばかりか、文字通り比類なき無限の怪物と化した者達だ。サーヴァント相手には鎧袖一触な存在だが、ああなることで戦闘力を飛躍的に上げた。我らが王は合理的でね。そして我らにとっては…如何に女王の命令だろうと、アレだけは英霊としては受け入れ難い。ただそれだけだとも。さあ頼む、殺してくれ」

 

「へーえ、そうなの?」

 

 

 ゾクッと、立香の肩が震えた。声だけで震えが走る、圧倒的支配者がそこに現れた。戦慄したのはディーラーたちサーヴァントも例外ではなく、フィンは顔面蒼白で冷や汗を流しながら声の方に振り向くと、ピンク色の長髪を翻した赤い改造軍服姿の美女がいた。

 

 

「じょ、女王…何故、ここに」

 

「あら、知らなかったかしら。私と私の勇者たちは視界を共有できるのよ?貴方達があまりにだらしなくて、ディルムッドがやられたらしいから迎えに来てみればなに?自ら死のうとするなんて…そんな自由が貴方たちに与えられているとでも?」

 

「だ、だが私は女王の騎士である前に戦士だ!あの様はあまりにも冒涜だ!」

 

「クーちゃんなら「くだらねえ手間だ」って殺してしまいそうだけど…私、優しくないのよねえ。とりあえずお仕置きはあとよ。勝手に死なれる前に帰還してもらうわ。いいわね?」

 

「…御意」

 

 

 俯き、 後ろ髪を引かれるようにマシュに視線を向けながら背後に下がるフィンに満足したのか女王と呼ばれた美女は上機嫌に立香達に向き直る。笑みを向けてくるが、目は笑っていなかった。

 

 

「さて、この世界を修正しようとするサーヴァントたち。見苦しいところを見せたわね。お詫びに見逃してあげてもいいんだけど、……そっちにいるんだ、クーちゃん」

 

「…メイヴ。やっぱりお前か」

 

 

 美女、メイヴの言葉に応えるクー・フーリン。フードで隠していた顔を晒し、杖を手に睨み付ける。その名前からケルト神話でクー・フーリンと敵対したコナハトの女王だと察し、手持ちにチーズが在ったかどうか思考するディーラー。敵の将が出向いてくれたのなら話は速い、とレオン他サーヴァント達も構える中、メイヴは立香を睨みつけていて。

 

 

「…気に入らないわね。私以外の女がクーちゃんを召喚して側に侍らせているなんて」

 

「侍らせ…ッ!?キャスターとはそんな関係じゃないです?!」

 

「関係ないわ。クーちゃんを召喚してるってだけで大罪よ。行きなさい、私の猟犬たち!」

 

 

 そう叫んで手にした鞭を振るったメイヴの元に現れたのは、大量のリッカーだった。

 

 

「「「「シャー!!」」」」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 B.O.W.を操るサーヴァントの存在に驚きを隠せないまま、襲いくるリッカー軍団に応戦する立香たち。本来なら甲高い声を上げるメイヴを襲うはずのリッカーではあるが、メイヴに目もくれないどころか従順に立香たちを襲い、それに違和感を感じるディーラー。

 

 

「…おい、まさか…支配種か?だが、リッカーだろこいつらは!」

 

「いや、一度だけ同じものを見たことがある。東スラブ共和国で起きた内戦で、反政府側が運用した支配種プラーガを利用した、隷属種プラーガを埋め込んでリッカーを制御する運用法だ」

 

「なんだそのサドラー以上にクレイジーな発想は!本当なのかストレンジャー!」

 

「ああ本当だ!政府側のタイラントと戦った際に共闘したぐらいだからな、リッカーと!」

 

「じゃああのメイヴってサーヴァントは、支配種プラーガを寄生させてるってこと?でもどうして!」

 

 

 立香が焼夷弾を炸裂させ炎上して怯むリッカーをマシュが殴り飛ばし、ディーラーがショットガンで脳天をぶち抜くことでようやく一体倒すことに成功。レオン、アシュリー、クー・フーリンも応戦するが、異様に数が多いリッカー相手に立香を守ることで精一杯であり、突破も不可能な状況。その様子を満足げに見ていたメイヴが立香の絶叫に楽しげに応えた。

 

 

「どうしてって、話は必然で愚かな貴方達にも理解できるぐらい簡単よ。アメリカがまだ反抗するもんだから、クーちゃんにふさわしい最強の軍隊を作るためにあの男を利用してこの力を手に入れたの。あの男はクイーン・マジニと呼んでいたわ。マジニ(悪霊)だなんて気に入らないけど、私にふさわしい名前じゃない?」

 

「プラーガがどんなものなのか、わかっているの…?!」

 

「ええ、私の勇者達で実験していたのをこの目で見ていたからね。この子たちは失敗作なの。でも、私の犬として新たな生と使命を得たの。光栄よね?さあ、私の猟犬たち!声高らかに、私を褒め称えなさい!そして褒め称えながら敵を殺しなさい! メイヴちゃん、サイコー!」

 

 

『『『『『メイヴヂャン、サイゴォオオオオオオッ!!!』』』』』

 

 

 メイヴの掛け声と共に、咆哮を上げるリッカ—たち。異様な光景に怯む立香達。と、そこに。ベッドを抱えた看護師(バーサーカー)が舞い降りた。

 

 

「わかりました、つまり病気ですね?切除します!」

 

「キシャー!?」

 

 

 リッカーを一体、ベッドで押しつぶしたかと思えばだらんと伸びた舌を手袋を付けた手で引っ掴み、グイッと引っ張るナイチンゲール。思わずそれぞれ立香、マシュ、アシュリーの目を塞ぐディーラー、クー・フーリン、レオン達。

 

 

「な、なにディーラー。なにが起きたの?」

 

「キャスターさんセクハラですか?!」

 

「レオン、どうしたの?」

 

「「「見ない方がいい」」」

 

 

 脊髄ごとプラーガをぶっこ抜いてその場に投げ捨て、次の獲物にベッドを投げ飛ばして襲いかかるナイチンゲールにドン引きするメイヴ。真正のバーサーカーがそこにいた。

 

 

「根源が寄生体と言うのなら、直接引っこ抜けばよいこと!患者を殺してでも!救います!」

 

「うわっ…なんてサーヴァントがいるのよ。ならしょうがないわね、私の勇者行きなさい!」

 

 

 メイヴの指示で現れた、クー・フーリンと似たフードを被った上から麻布を被さった頭部を紐でグルグル巻きにされた魔術師(ドルイド)…チェーンソーマジニが血塗れのチェーンソーを手にリッカーを守る様にナイチンゲールに襲いかかる。ナイチンゲールは咄嗟にベッドを盾に一撃必殺のチェーンソーを防ぎ、ベッドの破片である鉄パイプを握るとチェーンソーの腹を殴りつけて弾き返し、そのままぶつけ合いを始めた。想像していたのと違ったのか若干ひくつかせながらも、今だ有利な状況にほくそ笑むメイヴ。

 

 

「クーちゃんじゃないバーサーカーは扱いやすいわね。降伏しても許さない。ここで無様に死に絶えなさい!」

 

「くっ…!」

 

 

 周囲を囲み、まるでライオンの群れかの如く連携攻撃で襲いくるリッカーに苦戦する立香たち。すると、眩い光が周囲一帯を照らした。太陽が後光を指す、上空に。そのサーヴァントは浮いていた。

 

 

「真の英雄は目で殺す!」

 

 

 その目からレーザーが放たれ、器用に立香達を避けながらリッカーの大半が焼き殺され、ついでにチェーンソーマジニも焼却された。腹立たしげに上空を睨みつけるメイヴ。白い髪と肌をした異様な雰囲気の槍兵が舞い降り、ヒョコッと紫髪で魔導書を手にした少女も現れた。どうやらサーヴァントらしい。

 

 

「ちっ、もう出て来たのか。早いわねアメリカ軍」

 

「バーサーカーのフローレンスが出たら戦線が混乱するとはわかっていたけど、カルナを連れて来て正解だったわね。まさか敵の女王が前線に出てくるなんて。逃がさないで、カルナ!」

 

「心得た!」

 

「さすがに、分が悪いわね!逃げるわよ、貴方の処罰はそれから」

 

「…御意。ここまでだ、麗しき盾のデミ・サーヴァント。君に出会えてよかった」

 

 

 黄金の槍を手に突撃する槍兵の男…カルナの攻撃を、それに劣らぬ身体能力で宙返りして避けるメイヴ。側で待機していたフィンが激流の壁を作ってカルナを遮りリッカーの一体に組み付かせて動きを止めると、リッカーに乗って女王メイヴとフィン・マックールは去って行った。

 

 

 

 

「逃がしたか。しょうがないわね。で、貴方が藤丸立香、かしら。私はエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー。貴方の仲間が私達の王様と会合したわ。よければついて来てもらえるかしら。ついてこないのなら敵に回るとして手荒な真似をしてもいいのだけれど」

 

「…はい、わかりました」

 

 

 少女、エレナの要請に応えることにした立香。こうして特異点アメリカでの初戦を終えたのであった。




クイーン・マジニ爆誕。支配種プラーガを有効活用できる人材がいるなら使うしかないよね。

・理性的に狂ってるナイチンゲール
誰もがどん引きする大暴れっぷりを見せる婦長。ベッドは鈍器。リッカーからプラーガを舌と脊髄ごと引っこ抜く某仮面ライダー序章的なことまでやってのける真正のバーサーカー。鉄パイプでチェーンソーと渡り合うバーサーカーの明日はどっちだ。

・レオン&アシュリーVSディルムッド
イケメン対決。鎧を完全攻略されながらもアシストして勝利に持ち込んだアシュリー。誉れ高く戦う騎士とは異なり、地獄から生還するために戦い抜く生き汚さを持つレオン達の勝利。バイオサーヴァントとFateサーヴァントの一番の違いはここなんじゃないかな。個人的に一番上手く描けた戦いです。

・潔く死を選ぶフィン・マックール
不慮の事故による不意打ちで勝利したディーラーたちに対し、潔く死を迎えようとするフィン。英霊としては受けがたい罰が待っているようだが果たして…?

・原作より速く登場したメイヴ
死のうとしたフィンを察知して自らやってきたメイヴさん。原作よりも強化されているため、単独で戦場に出ても一級のサーヴァントと渡り合えるという。クー・フーリンを召喚した立香に対して気に入らないと攻撃を仕掛けるめんどくさい性格は相変わらず。服装は何故か監獄長スタイル。

・クイーン・マジニ
完全新種のマジニ。支配種プラーガを異形化能力を最大限に抑えて支配と身体強化に回した完全人型のマジニ。隷属種プラーガを植え付けられた全てのマジニ、リッカー他クリーチャーを意のままに支配できる。あの男から得た力と言う事だが…?元ネタはバイオハザードダムネーションのアレクサンドル・コザチェンコ。

・ドルイドマジニ
プラーガを寄生され強靭な肉体を得てチェーンソーを手にしたドルイドの成れの果て。チェーンソーに炎を纏わせたりなど変則的な戦い方が可能。なお戦闘能力はからきしで馬鹿力だけなので大ぶりな攻撃を見切られナイチンゲールに弾かれた。

・真の英雄は目で殺す
リッカーの群れを薙ぎ払った一撃。トップクラスのサーヴァントゆえの力。それでも本能的な直感で逃れたリッカーもいた模様。


というわけでカルナとエレナとの邂逅でした。次回、ようやく大統王とレオンの邂逅。ここまで長かった。次回もお楽しみに!よければ評価や感想、誤字報告などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。むしろ感想くださいお願いします。

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