Fate/Grand Order【The arms dealer】 作:放仮ごdz
今回から四章と五章の間、イベントである監獄塔編です。ロマニが解き明かした立香の秘密が明らかになります。楽しんでいただけると幸いです。
アンタの知らない秘密だストレンジャー
それは、立香、ディーラー、マシュ、オルガマリーがロンドンから帰還してすぐのことだった。
「お帰り、四人とも。今回も無事…とは言い難いけど、とにかくよかった」
「立香ちゃん!さっそくで悪いが君は治療と検査だ!所長とマシュも後から検査を受けに来てくれ!レオナルド、あとはよろしく!」
「え、え?」
コフィンに出迎えに来たダ・ヴィンチちゃんからねぎらいの言葉を受けたかと思えば、ロマンが立香の手を掴み問答無用で連れて行った。彼らしからぬ強引な早業に目を白黒させるオルガマリーとマシュ。ディーラーはやれやれと肩をすくめた。
「…ロマニ、自分を過小評価しすぎのチキンだからてっきり元気がないと思っていたんだけど」
「心配無用だったみたいですね…?」
「いやなに、さっきまであまりのショックに駄目になってたんだけどね。立香ちゃんの状態データを見た途端あれさ。異常しかないらしい。血が足りない筈なのに問題なく動いている、とかね」
「ストレンジャーの状態が異常なのは確かだ。止血帯でさえ止まらない量の血が流れたはずなのに元気にソロモンの野郎にナイフを突き刺していたからなあ?」
「ディーラーから見てもそうか。だが感染したとしても何時だ?…逆にオルガはマシュに支えられてないと立つのも無理そうだけど」
「魔力枯渇よ。ちゃんと休めば回復するわ。それよりも、清姫は?アルトリアは?ネロは?みんな無事に帰還してる!?」
「それなら問題ない。さすがにダメージが尋常ではなかったからかまだ意識は戻ってないがマスターの君が側にいたらすぐにでも回復するさ。無論、立香ちゃんのサーヴァントもだ」
それを聞いて胸をなでおろすオルガマリー。また、自分の采配でやられてしまったのだ。もし何かあれば悔やんでも悔やみきれない。ディーラーも嬉しそうに笑った。
「そいつはよかった。オルタのところに冷やかしでも行くか、見舞いの品でも持っていこう」
「サーヴァントのアフターケアは君に任せたよディーラー。さあ、後処理は私たちに任せてオルガとマシュ、君たちは休みたまえ。ちゃんと検査も受けるんだよ、清姫とモードレッドが初期感染していた未知のウイルスに感染してないとも言い切れないからね」
「分かってるわ。…ウィルスの恐ろしさは、四つの特異点で嫌というほど味わってきたもの」
「第一特異点のプラーガ。第二特異点のG-ウイルス。第三特異点のt-Abyss。そして第四特異点のT-ウイルス。おそらくだが、現代の英雄達でもここまでの種類と全部戦ったって奴は居ないだろうラインナップだ。個人的には南極に保管されたって言うt-Veronicaって言うのが無いだけマシだがね」
「「!」」
オルガマリーの言葉に頷いたディーラーのこぼした言葉に反応するオルガマリーとダ・ヴィンチちゃん。その視線は、何かに焦っているようだった。取り繕ったダ・ヴィンチちゃんが恐る恐る尋ねる。
「南極だって?」
「ああ。レオンが共にラクーンシティを生き延びたクレアって嬢ちゃんが出くわした強力なウイルスらしい。感染力はそこまでないが、危険性ならピカイチだ。だが、今は2015年…の12月ぐらいだろう?確か、それが保管されていたアンブレラの南極基地は1998年の12月に崩壊したらしいから問題はないだろう」
「…確かにそれなら問題ないわね。そうよね、ダ・ヴィンチ?」
「ああ、大丈夫だとも。だがそのウィルスはこれからのいずれかの特異点で出現する可能性が高い。何か対策は作っておくべきだね。そこは任せたまえ、対B.O.W.兵器でも考案しよう」
「ああそれなら、余っているジャンクはあるか?俺も作りたいものがある」
「もちろんだとも。君の新作か、興味深いねえ」
そう言って語り合いながら共にダ・ヴィンチちゃんの工房に向かって行く二人を見送り、オルガマリーとマシュは顔を見合わせた後、苦笑した。
それは、ロンドンから帰還して一日たった頃。立香とマシュとオルガマリーの検査が終わり、ゆっくり休養を取っている間の事だった。
「…これは、まさか」
「どうしたんだいロマニ?」
モニターとにらめっこしていたロマンに、近くで魔術礼装の調整をしていたダ・ヴィンチちゃんが訪ねた。モニターには立香のデータが映っている。
「いやね、立香ちゃんと所長とマシュの三人が変なウイルスに感染してないか検査したんだけど…何故、この可能性に行きつかなかったんだ…」
「だから、なにさ?生憎プラーガのメカニズムはともかくウイルスに関してはさっぱりだよ」
「立香ちゃんはハーバードヴィルでバイオテロに遭った際、T-ウイルスに感染したけどワクチンを打たれたというのは前に話したよね?」
「ああ、うん。何かおかしいところでも?」
「…そのワクチンの影響で分からなかった。それが、今回致命傷を負ったことで表に出て来たんだ」
ソロモンの攻撃からエヴリンを庇ったことで負った致命傷。それでもディーラーに止血帯を巻かれ懸命に治療されたとはいえすぐに回復し、特攻して返り討ちに遭いさらに重症を負った立香。なのに、帰還する頃にはほぼ全治と言ってもいい状態だった。そのメカニズムの正体にロマンはいきついたらしい。
「いいかい、今からする話はどれもこれもトップシークレットだ。僕と君、そして所長にしか知られてはならない」
「そこまでか。もちろんだ、ドーンとこの天才に任せたまえ」
「よし、なら言おう。答えは簡単だった。立香ちゃんは、データに存在する1000万人に1人の確率で存在すると言われている、T-ウィルスに感染しても脳細胞や肉体に劣化が全く起きない、ウィルス完全適応者の可能性が高い」
「…なんだって?」
元々、遺伝子による相性が原因で10人に1人の割合でT-ウィルスに対する生来完全な抗体を持った人間が存在する。いわゆる、噛まれても平気な人間である。ジル・バレンタインやレオン・S・ケネディと言ったバイオハザードを解決に導いてきた者達の多くがそれだ。
しかし、ジルはネメシスの手で濃度の高いT-ウイルスを打ち込まれたことによりゾンビ化一歩手前まで追い詰められたこともあり、完全に耐性があるわけではないがしかし、完全適応者は別だ。
完全適応者は、そうでない者に見られる脳に知能の低下や自我を損失するなどといった障害をおよぼすこと無く肉体の増強が可能であるうえ、自身の意志で肉体のリミッターを外し、タイラントなどに見られる劇的な形状変化…いわゆるスーパー化も可能というバケモノ一歩手前の存在だ。1000万人に1人の確率がどれほどか分かるだろう。
かつて確認されたのはタイラントの素体であるクローンの元となったアンブレラの幹部、セルゲイ・ウラジミールのみだ。セルゲイはその特異性からアンブレラの幹部の座を手にしたと思われ、どれほど貴重な存在かが窺われる。…まあ、その後判明したウェスカーのあらゆるウイルスへの抗体の方が凄まじい物だったのだが。
「かつて、立香ちゃんは負傷しT-ウイルスに感染しながらも海兵隊に救出され、ウィルファーマ社が開発したというT-ウイルスのワクチンを打たれたと言っていた。それが原因だったんだ。立香ちゃんの体内にあったT-ウイルスがワクチンで抑制され、本来の効果を出せないようにしていた。それが今回、瀕死の重傷を負い生命の危機に瀕したため活性化した…ということだろう。映像は記録できなかったが、ディーラーが回復を諦める程の重症があんな数分で治るなんて、それしか考えられない」
「まあ、確かにそうだけど…ワクチンを打たれたならウイルスは消えているはずじゃないのかい?」
「医者じゃないなら勘違いしやすいだろうけど、ワクチンは元々ウイルスの感染を未然に防ぐための物で、予防接種のことだ。既に感染したウイルスを取り除ける便利なものじゃない。
記録によればアンブレラ社を始めとした各所の研究機関で、さまざまなワクチンが開発されているけど、「事前に接種しておけば」感染を防げる物、一時的に体内のウィルスの活動を抑制する物、体内からウィルスを駆除する物のいずれかだ。ラクーン大学で開発された「デイライト」は、抗体のない人間でも即座にT-ウィルスを死滅させ、さらに以降の感染も防げるらしい。
一度感染し動けなくなったジル・バレンタインは病院で開発されたという中和剤で動けるようになったとのことだ。分かるかい?ワクチンじゃ感染した後のT-ウイルスはどうしようもないんだ。例外的にプラーガだけは孵化しても定着していなければ特殊な放射線で完全に除去できるけどね。また、定着しても脊髄ごとプラーガを撃ちぬけば除去は出来るらしい。立てなくなるが」
「オーケーオーケー、理解した。君が立香ちゃんとオルガマリーのために死力を尽くしてデータベースを漁ったことは分かったよ。オケアノスの時から、じっとしている訳にはいかなかったんだね」
そう笑顔でダ・ヴィンチちゃんに言われ、頭を掻くロマニ。しかしすぐに顔を引き締める。
「感染していたのに何でゾンビ化しなかったのか。その謎がようやく解けた。でも、これを本人に伝えるのはやめておこう」
「それは何故だい?」
「これが分かれば、立香ちゃんは必ず無茶をする。怪我しても治るんだから大丈夫とか言って特攻しかねない」
「否定しきれないのが何とも…でも、さすがに自分で気付くと思うよ。まさかウィルス完全適応者だとは思わないだろうけど。まあ、分かったよ。…でも、本当にそれだけかい?確かにT-ウイルスは代謝を底上げして死者でも生き返らせることが出来るらしいけど…あんな速度の治癒はさすがにおかしいと思うよ?」
「やっぱりそこだよね。完全適応者なら或いはと思ってたんだけど…それが、体内にもう一つおかしなものがあった」
「それは?」
ロマニが差し出したレントゲン写真に顔をしかめるダ・ヴィンチちゃん。頭部の影だけでよく分からないが、明らかに異物である。
「…それはある種の「真菌」…つまりカビに似た構造なんだ。もし何らかの寄生菌ならすぐにでも除去しないと手遅れになりかねないんだけど…僕は外科医じゃない。ここも爆破されて満足に設備が整っている訳じゃない。お手上げだ」
「…カビ、か。頭部と言えば最終局面でエヴリンに殴られて一時気を失っていたと聞いたけど…なんにしてもどうにもならないか。せめて医者のサーヴァントがいればねえ」
「ああ、それと。音声記録に残っていたエヴリンの叫んでいた名前をかろうじて残っていたネットワークで検索にかけてみたら興味深い事が分かった。見てくれ」
そう言ったロマンがモニターに写したのは、「行方不明者」と題名に記されたレポートだった。
「アランという名前は何も出なかったけど、トラヴィス、ハロルド、アーサー、タマラ、ヘイディ、リンゼー、スティーブン、レイド、スーザン、ジム、ドルー、ジョヴァンニは全員、2014年頃からアメリカのルイジアナ州ダルヴェイで行方不明になった人間の名前の一部だ。そしてマーガレット、ルーカス、ゾイ、ジャックという名前の四人はそのルイジアナ州ダルヴェイにある農家の「ベイカー家」の人間で……………」
「どうしたロマニ?」
変なところで口ごもったロマンに首をかしげるダ・ヴィンチちゃん。ロマンは一呼吸置いて、真剣な顔で告げた。
「ここから先は絶対に立香ちゃんには伝わらないようにしてほしいんだけど…ジャック・ベイカーは元海兵隊で…例の空港で立香ちゃんを助けた張本人だ。ベイカー家は彼女が一年間お世話になっていた家らしい」
「…それは」
「ああ。エヴリンが2015年より先の記憶を持つ反英雄のB.O.W.だから確証はないが、この仮説が正しい物だった場合…知らない方がいい」
食堂
「やっと検査が終わった…藤丸も完治したようで何よりだわ」
「あはは…自分でもなんで無事なのか不思議なんですけどね」
ロンドンから帰還して一日、休養の時間をとった直後にオルガマリーとマシュも検査を受け、その数時間後。心身ともに疲れ果てたオルガマリー・アニムスフィアと藤丸立香は食堂に訪れていた。マシュは現在、治療を受けた後自室でゆっくり療養中である。ディーラーはダ・ヴィンチちゃんの工房からいくつかのジャンクを風呂敷に入れて持ち出したかと思えばそのまま自室に引き籠もってしまった。
「ソロモンの攻撃は規格外ね。カルデアの電力も限りがあるから、回復するにも時間がかかるだろうし…」
「呪い…でしたっけ?治るんですか?」
「ディーラーのブルーハーブで呪いは解けても弱っている状態だから…何ともいえないわ。無事なのはソロモンと戦わずに済んだアシュリーとマイクぐらいかしら。他のサーヴァントは次の特異点に連れていけないと考えた方がいいわ」
「だとすると…私はクー・フーリンとメディアさん…?」
それぞれオルレアンとオケアノスで活躍した二名の名を上げる立香。だが、キャスターというクラスは閉じこもってこそ真価が発揮されるため、安全な拠点を手に入れにくい特異点ではほぼ活躍できない。最優のクラスであるセイバーオルタと、何かと万能なライダークラスの二人を連れて行っていたのはそういう理由もあり、不安をあらわにする立香。
「キャスターばかりで不安ね。私の清姫とアルトリアも動けないし、召喚した方がいいかしら。…しょうがないから奮発するわ。10連鎖召喚をしましょう、二人分」
「私と所長で、ですか?」
「ダ・ヴィンチに言って無理してでも揃えてもらうか。金なら問題ないわ、これでもアニムスフィア家の当主ですもの」
「おお。正直ロードとか時計塔とか魔術師の家系がどれだけすごいのか分からないけど頼もしい!」
胸を張るオルガマリーと、それを満面の笑みで褒め称える立香。そんな二人の様子に、厨房を預かっているクー・フーリンとメディアは笑みを浮かべた。我らがマスターはどうも同年代との交流が乏しいと、彼 彼女等なりに心配していたのだ。
「欲しいのはアーチャーね。ディーラー以外にも援護射撃に特化した英霊、それも三騎士の一つが好ましいわ。前衛としてランサーも欲しいわね」
「クー・フーリンもランサーで召喚してたら本人曰く申し分ないそうですけどね…」
「アサシンも諜報用としては欲しいけど、まあそこはディーラーで何とかなるわ。霊体化した分体を敵地に送り込んで情報を共有しても早々気付かれないのはかなりの強みよ。あとは陸用のライダーね。マイクのヘリは乗れる数に限りがあるから、オルレアンでのマリーみたいな馬車持ちのサーヴァントが頼もしいんだけど…ロンドンみたいな狭い特異点でもあちこち移動するだけで疲弊したもの」
「私が使った機関車みたいなのがあれば楽なんですけど、サーヴァントのみんなに負担を掛けますしね…」
「…私と貴方の心配がちょっとずれているのは注意しておいた方がいいのかしら。とにかく、カルデアの隅から隅を漁って少しでも目当ての英霊が呼べる触媒を探しましょう。何時までもディーラー頼みにしていたらアンリマユみたいな強いのか弱いのかよく分からないサーヴァントばかり来てしまうわ!」
なにやら食堂のど真ん中で熱弁するオルガマリーに、食事中だったスタッフは「自分たちも駆り出されるのかな…」と苦笑い。クー・フーリンは「ランサーじゃなくて悪かったな」とちょっと顔をひきつらせ、メディアはそれを見て笑いながらオケアノスでの船一つを持ち上げるなどという重労働を思い出して少し冷や汗をかいた。
そして、立香は苦笑いしつつテーブルに突っ伏していて。
「それもそう、です…ね…」
「藤丸!?」
その意識が途絶え、水の入ったコップがテーブルに転がって濡らした。
そして、微睡の中で。寂れた牢屋の様な部屋で、倒れていた立香は目を覚ますと、そこは地獄だった。
「え?……!?」
牢に手を掛けて今にも破ろうとしているゾンビの群れに、思わず声にならない短い悲鳴を上げる立香。慌てて銃を取ろうと探るも、常に携帯しているはずのそれはなかった。
「そんな…えっと、何か、武器は…?そうだ、令呪…ディーラー!…ディーラー!?マシュ、オルタ、みんな!?」
慌てて武器になりそうなものを探すも殺風景な牢屋の中には壁に繋がれた鎖と毛布ぐらいしかなくて。令呪の刻まれた手をかざしてディーラーたちと連絡を取ろうとしても返答は無くて。今にも牢が外れそうで、こうなればジョーさんには止められてるけど拳だと言わんばかりに気を引き締めていると。
「オレを呼んだな!」
一瞬のうちに、ゾンビの群れは青黒い炎を纏った何かに蹴散らされ、燃え尽きた。そして牢の扉が開くと、そこにはこちらに視線を向ける長身の人影がいた。黒い炎に包まれていて、姿が判別できない。
「…………ここは?…貴方は、誰?」
「ふむ、余計なものまで付いてきたか。それもいいだろう、許容範囲だ。ここは地獄。恩讐の彼方たるシャトー・ディフの名を有する監獄塔!」
「…シャトー・ディフ?」
牢屋の外を見てみれば、さも当然の様に男の背後に広がる廊下をゾンビやウーズ、モールデッドが徘徊していて、さらに奥からはこの世の者とも思えない雄叫びが聞こえてくる、まさに地獄のその場所で。己を覆っていた黒炎を取り払った、緑のマントを着こんでポークパイハットを被った色白の肌をした青年はその瞳に復讐の炎を燃やし、高らかに名乗りを上げる。
「そしてこのオレは英霊だ。お前がよく知っている筈のモノの一端だ。この世に陰を落とす呪いのひとつだ。哀しみより生まれ落ち、恨み、怒り、憎しみ続けるが故にエクストラクラスを以て現界せし者。そう―――
「アヴェン、ジャー…」
はて。その名前をつい最近もどこかで聞いたような。何時だっけ…?といまだに覚醒しない頭を働かせるが、思い出せない立香に、アヴェンジャーはにやりと笑みを浮かべた。
――――ヴェルカム!藤丸立香。悦べ、お前の願いは、ようやく叶う。
これは、第五特異点に至る前の前哨戦。藤丸立香が望んだ願いを叶える刹那の物語。
番外編以来の登場、アヴェンジャーさん。バイオを絡めた監獄塔編は書こうと決めていた。今章の立香の相棒となります。個人的にバイオハザードとの相性はバツグンだと思われます。
そんなわけでT-ウィルスの完全適応者である可能性が高いことが分かった立香さん。ソロモンと一瞬でも渡り合った身体能力の理由がこれです。子供の頃に感染したはずなのに何もなかったのがフラグであった。なおスーパー化とかはできないため、セルゲイさんの劣化品の模様。体術が異様に弱いのもこれが理由で、力加減のコントロールがろくにできてないからだったり。本人が知ればさらに突っ込む可能性大。
何気にベイカー家の真実に気付いてしまったロマニとダ・ヴィンチちゃん。立香に隠し通すことはできるのか。
ロンドンの戦いで思うところがあったのか、新しい武器を開発中のディーラー。新しいサーヴァントを呼ぼうと画策するオルガマリー。なにができて、何が召喚されるのかはお楽しみということで。
三回ぐらいで終わらせたい監獄塔編。次は七つの大罪を背負った人間達と立香の闘い。次回もお楽しみに!よければ評価や感想、誤字報告などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。