Fate/Grand Order【The arms dealer】 作:放仮ごdz
前回は番外編でしたが今回は半月ぶりに本編更新です。お待たせいたしました。執筆が捗らないので実況動画などで原作ゲームを拝見してました。初めてゆっくり動画なるものに手を出しましたがアレはアレでいいものですね。
今回は童話作家と魔本との遭遇です。マイクVSネメシスまでは書けなかった・・・楽しんでいただけると幸いです。
フランを連れてジキルのアパルメントに戻ったオルガマリー達に伝えられたのは、ジキルの情報網・・・の電話から新たに得た別件。
ソーホーエリアにて、締め切られた屋内にまで現れて市民を襲う正体不明の何か。その正体は人間ぐらいの大きさの本だという。醒めない眠りに落とすそれは単体では被害は少ないが、そこにゾンビやウーズのことを考えれば寝ている無防備な隙に襲われてしまうのは容易に想像できた。
一先ず、「魔本」と呼称する事にしたそれを追い、情報提供者がいるらしいソーホーエリアの古書店に向かう事になった、のだが。たった今帰って来たばかりのオルガマリー達では遅くなるので、ちょうど近くを進んでいた立香一行に頼むことにした。
「貴女の性格だとすぐにでもマイクと合流したいんでしょうけど市民の危機とあれば死活問題よ。お願い藤丸」
『了解。ソーホーエリアならすぐ近くなので、マイクとの合流ついでに向かってみます。情報提供者さんも放ってはおけませんし』
「任せたわ。私達は・・・ロンドン全域への・・・多分全滅しているであろう警察署への救援の電信をジキル氏が受信したため、何者か・・・恐らくは
息を呑みそのまま黙ってしまった立香の声に一息を吐くオルガマリー。切り裂きジャックはいいとして、彼女が懸念しているのはもう一人だろうというのはマシュや武器商人からの報告で分かっていた。そんな状態の立香では危険すぎる為自分が出るしかない。すると、黙って聞いていたモードレッドが名乗りを上げた。
「オレも行くぜ。父上が何と言おうと、アイツには借りがあるんだ。襲撃してくるのはいいが何時も霧の中に逃げられる。おまけに姿かたちも具体的能力も何も思い出せねえ。切り裂きジャックと聞けばあのアサシンかと考えるだけで精一杯だ。もう一人連れ添っていたクラス不明のサーヴァントならいくらでも思い出せるってのに。ああ、くそ、もやもやしやがる・・・苛つくぜ。何でリツカたちは覚えているんだ?」
モードレッドの疑問に恐らくは武器商人のスキルである商人魂の影響だろうな、とオルガマリーは当たりを付ける。あのスキルはオケアノスのヘラクレスがガスと光を用いて使った幻影の様な物理的な物には滅法弱いが、魔術的な情報末梢などは効果が及ばないらしい。
「モードレッド、落ち着きなさい。我らは救援に向かうのです。決して独断行動はとらない様に」
「父上が・・・口を利いてくれた・・・!」
「・・・今のは必要事項です。マスター、とりあえず戦力は確保しました」
アルトリアの言葉に頷き、通信機に改めて言葉を述べるオルガマリー。あちらではマシュと武器商人に気遣われた立香が大きく深呼吸していたところだった。どうやら落ち着いたらしい。元一般人だからこうなるのも仕方ないか、とオルガマリーは魔術師としての思考で考える。やはり自分の役目だと。
「・・・とまあそう言う事でこちらの戦力は気にしないでいいわ。マスター二人のアドバンテージを活用しないと。それに、貴女も彼女達にはまだ会いたくないでしょう?」
『・・・お気遣い、ありがとうございます。でも危ない時は私の事は気にしないでください』
「そのつもりよ。そういう事は生粋の魔術師である私にやらせなさい。貴女は一応、一般人なのだから」
『・・・・・・・・・はい。こちらは任せてください。それぐらいは、やってみせます』
「くれぐれも無理しないように。いいわね?」
そう言って通信を切ると、オルガマリーはフランに一言ことわってからジキルに預けて外に出る。傍に控えるはアルトリアと清姫、そしてモードレッドだ。
「アルトリア、私を抱えなさい。全速力で行く、時間との勝負よ。人間の足に合わせる暇が惜しい。サーヴァントの全速力でスコットランドヤードを目指しましょう。清姫も敏捷をフルに利かせばセイバー二人にも付いてこれる筈よ。こういう時ライダーがいると便利なのだけれど・・・」
「居ない者を言ってもしょうがありませんね。では、失礼して」
「ちょっ、アルトリア!?」
「「!」」
言われるなりオルガマリーの背中に右手を回し、左手で太腿を担ぎ上げて正面に・・・いわゆるお姫様だっこで抱えたアルトリアに、モードレッドと清姫に衝撃が走る。
「申し訳ありません。普通に担ぐよりはこちらの方が大切に運べると思ったもので」
「・・・さらっとこんなことができるのはさすが騎士王ね。いいわ、このまま行きましょう」
「・・・どうしてでしょうか、ここに来てから何度も惨めな気分を味わってます・・・」
「父上のお姫様だっことか何だそれ、すげえ羨ましい・・・・・・」
「何をしているのです二人共。急ぎますよ!私は
人間の気配を察知したのかぞろぞろと集まって来たゾンビ、ウーズ、モールデッド、ホムンクルスの群れを前にしてアルトリアは風を纏って突進。前方で待ち構えていた大柄なホムンクルスを蹴り飛ばして突破し、モードレッドと清姫もそれぞれ剣と扇を手にそれに続くのであった。
一方、こちらはマイクと合流する前に古書店へと訪れた立香達。一応、合流後に向かうつもりだったのだが、ちょうど近くに着いた辺りで何者かが古書店から飛び出して行ったのを発見。しかしすぐに見失ってしまい、急を要するという事でマイクとはまた後で合流する事にしたのだ。
「ようやくか。お前達がヘンリー・ジキル氏の寄越した救援だな?待ちくたびれたぞ。おかげでボディガードは先に出張ってしまい、俺は読みたくもない小説を一シリーズまるまる読み切ってしまった」
そして、古書店の二階に上った奥、本で作られていたであろう壁が崩れたそこ、本に塗れた空間にいたのは、青い髪で眼鏡をかけた正装の、何ともいい声で開口一番罵倒して来た少年であった。前回のスギャグデッドの例もあるため警戒していた立香は拍子抜けしたが、すぐに
「貴方が情報提供者?・・・子供、にしてはおかしい言動。サーヴァント・・・?」
「だろうなストレンジャー。このタイミングで悠々と稀覯本なんて読んでいる子供が真面な訳がない。真名は教えてもらえるか?」
「めざといマスターだな、無能ではないらしい。そこは評価してやろう。アンデルセン。俺の名はハンス・クリスチャン・アンデルセン。クラスはキャスターだ。詳しくは俺の本を読め・・・と言いたいところだがそれは不要の様だな」
「作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン・・・すごい、世界三大童話作家の一角ですよ、先輩!」
名乗りを上げた少年サーヴァント、アンデルセンを前にして興奮するマシュ。アシュリーも少し顔が輝いているのでファンらしいというのが分かる。
「落ち着いてマシュ。私も子供の頃に裸の王様とかみにくいアヒルの子とか好きだったけど・・・童話好きなの?」
「あっ、いえ、その・・・好きというか相当数の読み直しをした程度で。人魚姫は個人的に続編が読みたいです」
「結構な事だな。俺は暇潰しに村から盗んだ本を読んだ程度だ。セイバーオルタは例外として、お嬢様はどうだ?」
「私も子供の頃に読んだ程度かな。まさかこんな毒舌作家だとは思わなかったけど」
「ほう。その様子、隠さなくてもハッキリ分かるぞ!さては愛読者だな!サーヴァントにも愛読者か!21世紀は実に平和ボケした時代の様だな!」
立香とマシュ、アシュリーの反応にやりと笑みを浮かべて露骨に喜ぶアンデルセン。セイバーオルタはそれに溜め息を吐き、アンデルセンを警戒しながら言葉を紡いだ。
「ところで貴様、キャスターと言ったな。ならばここはお前の工房か?その工房から逃げ出す程の物なのかその魔本とやらは」
「はあ?何を言っている黒女。俺は作家だ、クソ弱いに決まっているだろう」
「宝具を使ってもか?」
「ふん、できてサポートがせいぜいだ。通常の聖杯戦争なんかに呼ばれて見ろ、敗北確定の雑魚だ。
魔本と遭遇したはいいものの俺一人では倒す事など不可能もいいところ。さらにはフィクションから飛び出してきた様なゾンビ共だ。あの女が乱入してこなければ俺は今ここにはいないだろう。そこで、肉体労働に適した者たちをここで大人しく待っていた訳だ」
「そんなサーヴァントもいるんだ・・・」
己の仲間であるキャスター二人のイメージが定着していたため、納得する立香を余所に、とある言葉にビクッと反応するディーラー。「あの女」とは先程古書店から飛び出してきたあの人影の事だと察しがついた。ではどうしてここを去ったのか?
「さて、今はこの古書店の話をしよう。古書店の老主人は既に魔本に襲われ、眠りに落ちたところを乱入して来たゾンビ共に襲われて同類と化し、俺のボディーガードの女がゾンビ共々仕留めた。実は俺も盗人の様な物で裏口から忍び込んだのだが残念な事だ」
「そのボディーガードってのは今言っていた女の事か。サーヴァントか?」
「ああ。お前と同じ、21世紀出身のサーヴァントだろう。何でも、こういう事の専門家らしい。特にふやけたゾンビとの戦い方は洗練された物だったな。黒いゾンビ相手には翻弄されていた様だが」
「バイオハザード関係者か。オケアノスのパーカーといい頼もしい事だなストレンジャー」
「そうだね、バイオハザード関係者で女の人、か。パーカーさんから詳しく話を聞いていた方がよかったね」
「あの時はエウリュアレを追っていて時間がなかった。時は金なりってストレンジャーの国で言うがその通りだな」
少なくともアステリオスの迷宮の中で意味も無い訓練もどきをしていたのだからそんなことせずに情報収集をすればよかった、と後悔する立香。ロマン達が色々聞いていたらしいが、それとこれとは別問題だ。
「だがしかし、その女のメインウェポンである銃などという物理攻撃ではあの魔本には通じない。攻撃は通っているのにダメージが入らない。それもそうだ、アレは一種の固有結界だからな。多くは空間に対して働くらしいが、魔本に限っては存在そのものが固有結界だ。愛読者に免じてさっさと結論を言うが、恐らくマスターの精神を映し出すサーヴァントなのだろう」
「なるほど、その魔本とやらははぐれサーヴァントなのか」
「つまりマスターがいないから実体がない、概念英霊。そう言う訳か。俺以外にも変なサーヴァントがいるもんだなストレンジャー」
納得したらしいセイバーオルタとディーラーであったが、チンプンカンプンの立香とアシュリーにマシュが固有結界について説明する。世界を塗り替える、魔法に限りなく近い大魔術。キャスターのサーヴァントと言えど使える者は希少であるらしい。
「今の奴はサーヴァントですらない、サーヴァントになりたがっている魔力の塊だ。眠らせていたのは単なるマスター捜しだろうな、放っておけばいずれソーホー市民全てが眠りに落ちる代わりに実体化するだろう。そうなれば眠ったまま衰弱死する輩がいるかもしれない上に、確実にバイオハザード被害はさらに広がる。あの女はそれを懸念したんだろう」
「バイオハザードを何度も経験したならそうなるのもしょうがない、のかな…?」
「だが実は簡単な事だ。名前が無い本を探すくらいなら名前を付けてやればいい。例えばそうだ、あの女にも一応言って置いたが
そう言ってのけたアンデルセンに目を丸くする立香達。それもそうだ、名を名付けて実体化するなら先程までいたのであろうサーヴァントに倒してもらえばいい話のはずだ。当然の疑問を抱いたディーラーが尋ねる。
「何で今までしなかった?女のサーヴァントがいたんだろう?」
「ヴァカめ。今の奴はそう簡単な話じゃない」
「どういうこと?」
「あの女がここでゾンビを倒したせいでな、ちょうど迷い込んできた魔本にその血が降り注いだんだ。そして染み込んだ。あの女が言うにはそれは不味いらしい」
「「「「「!」」」」」
サーヴァントもどきの魔本に、ゾンビの血が染みついた。それはつまり、そういうことなのだろう。
「感染の恐れがあるという訳か。t-ウイルスの」
「そう言う訳らしいな。それで、魔本はこの古書店の二階、つまりここの隣にある書斎につい先刻まで潜み続け、実体化してもし変異でもしたらと手をこまねいていたのだが、ジキル氏に連絡を入れた後に魔本は何故か逃げ出してな。それを俺のボディーガードをほっぽり出したあの女が慌てて追って行ったという訳だ。だからお前達が俺をきっちり守れ」
「分かった、アシュリーお願い。・・・その魔本とボディーガードさんは今どこに?」
「ふむ。恐らく南方、ウェストミンスター方面だろうな。何かの唸り声が聞こえたからそれに引き寄せられたと考えるのが妥当か」
「・・・マイクとの合流地点・・・!」
何の偶然か。当初の目的地だった場所に向かったと聞き、急いで飛び出す立香。それにマシュとディーラー、セイバーオルタも続いた。
「アンデルセン!ジキルさんのアパルメントに避難をお願いできる?」
「ここにいても暇なだけだ。守ってもらえるのならばそうしよう」
「アシュリーはアンデルセンをジキルさんのアパルメントまでお願い。私達はその女サーヴァントと合流を・・・えっと、名前、分かります?」
去り際に尋ねた立香の言葉に、アンデルセンは「そうだ忘れていたな」と不敵な笑みを浮かべた。
「もちろん聞いている。ジル・バレンタイン。それがあの女の名前だ」
「・・・そいつはありがたい。最初のバイオハザード事件「洋館事件」を機にバイオハザードをいくつも解決して来た、BSAA創始者メンバー「オリジナル・イレブン」の一人とレオンから聞いている。合流を急ぐぞストレンジャー」
「うん、急ごう!」
立香はマシュに、ディーラーはセイバーオルタに抱き上げてもらい、ウェストミンスターへの道を急いだ。セイバーオルタの肩に担がれたディーラーが仏頂面だったのは本人の名誉のために語らないで置こう。
一方、こちらはふよふよとそれなりのスピードで宙を飛ぶ魔本を追い掛けるジル。道中襲い掛かってくるゾンビやウーズを退け、彼女にとっては未知であるモールデッドも得意の体術で退けながらなため、本来なら直ぐに追いつくであろう追跡も長引いてしまった。
そう言えば、ラクーンシティで逃げる同僚を追い掛ける時もこんなだったな、と思い返していたジルは、思わず口が滑りその名を呼んでしまった。
「待って、待ちなさいナーサリー・ライム!」
「ナーサリー・ライム・・・いいえ、ちがうわ。それは名前じゃない」
ウェストミンスター橋の上で止まり、クルクルと回転してその姿が黒い服を着た少女の姿に変わる魔本、否キャスターのサーヴァントとして実体を得たナーサリーライムの目には妖しい光が宿っていた。ジルは思わず止まり、愛銃である拳銃、サムライエッジを手に身構える。
「私の名前は、
「それは・・・分からないわ」
「ふうん。だったら、さがさなきゃ。ジャバウォック・・・はありすがいないから呼べないわ?だったら新しいお友達を呼びましょう」
ナーサリーライムの目が、紫色を塗り潰す様に紅く染まる。それは、ジルの仇敵である男の目と同じ。t-ウイルスによる影響だった。
「やるしか、ない・・・!」
「うふふふ、ありすをさがす邪魔をするの?いいわ、いいわ、遊びましょう。――――バンダースナッチ」
「なっ・・・!?」
そう言ったナーサリー・ライムの背後に現れたのは、退化した左手と下半身を補うように発達した巨大な右腕が特徴のタイラントの様なB.O.W. その名もバンダースナッチ。ルイスキャロルの小説「鏡の国のアリス」に登場する怪物の名を得た、量産型タイラントである。
「"あわれで可愛いトミーサム、いろいろここまでご苦労さま、でも、ぼうけんはおしまいよ"
"だってもうじき夢の中。夜のとばりは落ちきった。アナタの首も、ポトンと落ちる"
"さあ―― 嘘みたいに殺してあげる。ページを閉じて、さよならね!"」
そうナーサリー・ライムが詠唱するたびにジルを取り囲む様に増えて行くバンダースナッチの光景はまさに悪夢。十体のバンダースナッチに完全に包囲されたジルは、その中心に立つ少女に銃口を向けた。
「どうか燻り狂えるバンダースナッチに近寄らないで。ああ、ああ……楽しいわ楽しいわ楽しいわ!」
「・・・どうしたものかしらね」
狂喜の笑みを浮かべて広げた小さな掌をジルに向けるナーサリーライム。突如発生した火柱を咄嗟に側転で避けて、ジルは腕を伸ばして攻撃してきた近場のバンダースナッチの頭部に向けて引き金を引いた。
「あの子も誰かをさがしているのかな?」
「・・・・・・」
建物の上からその光景を見守る小さな影が二つ。そのさらに上、時計塔の上から見下ろす大柄な影が一つ。そして上空からは、ヘリが煙を上げて落ちて来ていた。
・バンダースナッチ:珍しいナンバリングでもリベレでもクロニクルズでもない、バイオハザード_CODE:Veronicaに登場するタイラントの量産型。どこぞのゴム人間みたいに腕を伸ばして移動と攻撃を行う。耐久力はタイラントの数倍劣るが機動力とリーチで勝っている。
・立香を気遣う所長
なんか士郎と凛みたいな関係になっている二人のマスター。今章の二話目で語った独白の通り、今まで助けられてきたことに負い目を感じている所長さん。二人だからこそできる事もあるというのは、原作にはない要素として重要です。
・所長をお姫様だっこする青王に反応する二人
モーさんはオルガマリーに、きよひーはアルトリアにそれぞれ反応。青王が少しデレてきたモーさんはともかく、きよひーは挽回のチャンスはあるのか。何気にメーデーさん以来の特殊タグを使用してみました。
・アンデルセンとバイオハザード系サーヴァント
殆んどが現代の英霊なため一度は読んだことがある設定。武器商人は勝手に寒村の(恐らく殺されたであろう)子供達の物を拝借。地味にアンデルセンの「平和ボケ」という言葉にちょっと反応している立香だったりします。
・前々回ぐらいのアンデルセンとジル
実はあれ、ゾンビの血を浴びた魔本を何とか書斎に閉じ込めた直後のシーンでした。止めないといけないのに自分のせいで面倒な事になったためジルさんは憤慨してました。
・アンデルセンとアシュリー
護衛される側だったアシュリーがアンデルセンの護衛役に。彼女としては感慨深い物がある模様。
・t-ウイルスに感染したナーサリーライム
僕は見ていませんが、アニメEXTRAでは異形化しているらしい彼女。ですがこの小説ではそんなことはなく、CODE:Veronicaの超人化したウェスカーの様に目が赤くなった他、キャスターであるため自らに関係のあるBOWを召喚する事ができる様に。バンダースナッチしかいないのはしょうがない。彼女曰く「新しいお友達」とのこと。橋の上での対決は、CODE:Veronicaのとある場所から。
・ナーサリーVSジルを見守る影達
小さな影が二つ。大柄な影が一つ。そしてヘリはたった今落ちてきた。現在オルガマリー達は全速力でスコットランドヤードに向かっています。原作既プレイヤーでなくとも一体これはどういうことなのか?となるでしょう。ヘリは・・・うん、運命と宝具には逆らえなかったよ。
次回は立香達とジルの合流、そしてオルガマリーside。よかれと思ってなあの人が登場。次回もお楽しみに!よければ評価や感想、誤字報告などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。