Fate/Grand Order【The arms dealer】 作:放仮ごdz
今回は立香の過去やアルテミスの安否やクイーン・ディードの正体が明らかになったりする回です。オケアノス本格突入前の前哨戦なのに長いけど必要だからしょうがない。最初の方はこの小説で初めてになる一人称視点ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
11/12※間違っていたので 警察部隊 を 海兵隊 に変更しました。
ローマから帰還した日、夢を見た。
それは、とある空港で突如起きたバイオテロ。日本から旅行に来ていたまだ幼い彼女と両親は、それに巻き込まれ…少女は、天涯孤独の身となった。
自身を庇った両親が変わり果てて行く様を見ながらも、逃げるしかなかった。それを両親が望んだから。幸運にも隠れながら逃げていた所に空港に突入して来た海兵隊に助けられた彼女は無事に逃げ出す事が出来た。
でも、そんな自分が嫌になった。だから、例えどんなことがあっても誰かを見捨てないと決めた。預けられた海兵の下で銃の扱いも習った。夏休みのバイトで雪山の天文台に来たのも、人助けのために献血というものに参加したためだった。
自己犠牲とは違う、ただ単に「死」という物に臆病になってしまった少女が、カルデアで事故が起きた際にマシュ・キリエライトの死に目に遭ってどんなに狼狽えた事だろう。強くなっていたはずの心は、また弱く、脆弱になっていたのだろうか。思いもよらず俺を殺した時どんな気持ちだったか。あの三角頭に召喚されて早々襲われるなんてどんなに自分を追い詰めていたのか。
生を諦めた死にたがりのサーヴァントと、他人の死に凄惨なまでに臆病なマスター。それが相棒として共に居れる事は奇跡だといえる。
何で喚ばれたのか、何で惹かれたのか分かった。彼女は根っからのストレンジャーだ。天涯孤独で世界中のどこにも肉親はいない、文字通りの
そして他人の命を救う為に必要な武器を求める彼女と、自分達の死を悼んでくれる奴を本能的に求めていた俺。こうやって共に戦い、互いに尊重するこの関係は必然だった訳だ。
まあそんな訳だ。念話でジョークの如く今の状況を伝えてみたがあちらは切羽詰まっているらしい。俺のストレンジャーがピンチなんだ。こんなところで足止めを喰っている訳には行かない。でも、少しでも減らしとかないと言い訳にもできないよなぁ?
「Goodbye!」
ショットガンで接近していたハンター共を吹き飛ばし、パルスグレネードを放って怯ませてから持っているリュックを奴等の中心にぶん投げ、ロケットランチャーを構え間髪入れず発射。
「シャアッ!」
「煙草に火を付けるよりも遅いぞ、ノロマ」
頭上から飛び掛かって来たハンターの爪が俺の体を大きく斬り裂くのと、リュックの中の手榴弾やら火薬やらにロケット弾頭が直撃して大爆発を起こすのは同時で。
「ヒッヒッヒェ……
立香の頭上に現れると同時に、その存在に気付いたセイバーオルタの斜めに振り上げた剣先に乗ったディーラーはそのままハンドキャノンを乱射。群がっていたウーズの群れを一掃し、生命活動を終えた奴等の肉体がドロドロに溶けて行くのを確認後、ディーラーの登場に驚愕している立香に右腕のチェーンソーを振り下ろそうとしていたスキャグデッドの大口目掛けて手榴弾を放りこみハンドキャノンをその喉仏に発射して着地。
メエェエエエエデエエエッ!?
「俺のストレンジャーに手を出すな」
取り出して片手で構えたショットガンをぶっ放して部屋の奥まで吹き飛ばすと、喉仏に弾丸を撃ち込まれて悶えていたスキャグデッドは何が起きたのか、ほとんど溶けている大脳で理解する間もなく、喉仏が急激に膨らんで胸(?)から上が爆発四散。残った肩の人型が小さくメーデー…と呻き、ばたりと崩れて溶けて行った。
「怪我はないか、ストレンジャー?」
「馬鹿!」
ポコッと、死なない程度に加減された拳に軽く殴られ、無言で佇むディーラー。自分のミスで死ぬかもしれなかったオルガマリー達が助かった安堵と、どうやってディーラーが駆け付けたのか理解しそれを責めれない自分に対して立香は涙を流していた。
「…言って置くがなストレンジャー。俺はアンタの為に死んだんじゃなくて、不意打ちで殺されてここまで来ただけだ。アンタが殺した訳じゃない」
「…でも、でも…」
「藤丸。話は後よ、早くネロ達と合流して脱出を…ディーラー、後ろよ!」
「なに?」
廊下の隅に追い詰められていて、立香の肩に手を乗せて宥めようとしていたオルガマリーは、ディーラーの背後…先程自分達が通って来た下層へ通じる吹き抜けになっている通路に下から跳躍して来た、ノコギリザメに酷似した鋭利な槍の様な右腕と盾の様な左腕を備えたB.O.W「スカルミリオーネ」の存在に警告の声を上げ、ディーラーが立香を庇う体勢で振り向き様にハンドキャノンを発射。
「危なかったな、ストレンジャー…!?」
「ディーラー!?」
槍の様な右腕を振り上げ盾を構える暇も無かった上半身を吹き飛ばし、安堵する立香とディーラーであったが突如強烈な電撃が襲いかかり、一瞬だけそれを浴びた立香をマシュ目掛けて突き飛ばし、ディーラーはそのまま感電死。
「…下半身だけになっても生きられるの…!?」
オルガマリーが見れば、下半身になってなおも神経組織が変異した電撃を発する触手を振るうスカルミリオーネが存在していた。立香の背後で復活するディーラーであったが銃を構える暇もなく、後衛にいた騎士王二人も通路が狭いため前に出れず、体勢が崩れた上に電撃で痺れて動けない立香に触手が振るわれ…
「空気を読みな、死にぞこない!」
ディーラーの持つ銃とは違う連続した発砲音が響き渡り、飛んで来た弾丸は全くのでたらめであったが数発が神経組織を撃ち抜き、スカルミリオーネは今度こそ倒れ、薄らぐ意識の中で立香が見たのは、反対側の通路に立つ赤い髪の女海賊の姿。ディーラーが自らを呼ぶ声に心地よさを感じて、立香はそのまま意識を失った。
「っ…ここは…?」
「先輩!よかった、目を覚ましましたか!」
立香が目を覚ますと、そこは客室のベッドの上であり、涙ながらに抱き着いて来たマシュと、傍で控えていたセイバーオルタの話を聞くと、こういう事であったらしい。
立香が気絶した直後、閉じられたシャッターを炎を纏った剣で斬り裂いたネロと合流し、彼女が連れて来たという「生存者」…またもや女だったらしい世界一周を生きたままなし得た人類最初の偉人にしてイギリスの英雄、フランシス・ドレイクが立香を助けてくれたとのこと。
ちなみに残る生存者である二名は彼女の部下との事で、海賊から逃げた先で偶然出くわしたこの船で宝をあらかた盗っていたらしい。レストランでは胡椒を、カジノでは金貨の山を、プールバーでは現代の酒を。部下曰く彼女は幸運らしく、ウーズにも滅多に出くわさなかったんだとか。
それで、立香の介抱の為にこの部屋を見付けてマシュとセイバーオルタが看護と護衛に残り、残りのメンバーは周囲のウーズを蹴散らしたり脱出ルートを捜したり、アルテミスの安否を確認しているんだとか。そうこうしているうちに全員が戻ってきて、報告となった。
「私達がこの所長さんと一緒に見て来たが、一番安全な脱出ルートはこの客室ブロックのエレベーターとやらを使ってアンタ達が通って来た部屋まで戻る必要があるみたいだ。もうプロムナードとやらは駄目だ、あの白いのが群がっているし何より無事な酒が無い」
「誰が作ったか知らないけどかなり入り組んでいるルートだけど、従業員用のマップも手に入れたから迷子にはならないはずよ。…本当に誰が設計したのよこの妙な作りの客船…」
「俺と騎士王さんで周囲のウーズは一掃した。補充されなければ安全に進めるはずだ」
「余とオリオンで最下層まで行ってみたが特に収穫は無しだ。オリオンも一応納得している、共に脱出するぞ!」
上からドレイク、オルガマリー、ディーラー、ネロの報告だ。方針は決まった、聖杯があるかもしれないが、もしもドレイクに死なれてしまうと間違いなく歴史が変わってしまうのでなんとしても脱出しなくてはならない。
頷いた立香は立ち上がり、未だに少し痺れる体をググッと伸ばして意識を覚醒させる。そして思い出した、ミスをした自分を助けるために、短時間で二回も死んだ己のサーヴァントの事を。
「あ、あの…ディーラー…」
「…気にするな。油断していた俺のミスだ。アンタを殺していたかもしれないんだからむしろ怒ってくれ」
「そんなの…できないよ」
シュンと落ち込む立香に、ディーラーはぽんとその頭に手を乗せて安心させるように笑みを浮かべた。
「そりゃあな。自分を守って死んで行った両親にも怒れなかった女だ、自分のために居なくなった奴等を怒れないんだろうさ。でもな、俺はまだここに居る。俺はアンタが唯一怒れる存在って訳だ。俺が勝手に助けてアンタに怒られる。それでいいんだ。
…今回の事を反省したならこれから気を付ければいい。オルガマリーから話は聞いたがアンタはやっぱり甘い。生存者がいようが、まずは我が身が大事だって考えろ。仲間がいるなら猶更だ。今回みたいにストレンジャーのせいで全滅だってありえたんだからな」
「ディーラーさん!言いすぎです!」
「いや、こればかりは商人の言葉に一理ある。マシュ、貴様はデミ・サーヴァント、マスター達と同じで人間だ。プラーガに関しては運がよかったが、純粋なサーヴァントである私達と違って助かる見込みがまるでない。マスター、貴様もマシュのマスターならばちゃんと考えろ」
「うん…ごめんねディーラー、マシュ、セイバーオルタ。…所長、ごめんなさい。貴女の指示を仰ぐべきでした」
自らのサーヴァント達に一言謝り、オルガマリーに頭を下げる立香。元より責めるつもりは無かったが反省している事は分かったオルガマリーは肩を竦める。…彼女としては、長々と話している事は不味いと分かっていたからだ。
「極限状態だからしょうがないわよ。今は皆でここから脱出する事を考えましょう。…アレに出くわさないうちにね」
「アレ…?」
「あ、えっと、オリオンとアルテミスが襲われたって言うこの船の主と思われるサーヴァントよ。さあ行くわよ藤丸。アルトリア、先導をお願い」
「はい、分かりましたマスター」
はぐらされた感はあったが、狭い廊下のために一列に並んで黙って付いて行く立香。海賊三人が増えたのでかなりの大所帯だ。その時点で、オルガマリーの様子から何か嫌な予感はあった。
「ここは303号室だから廊下の突き当たりのエレベーターに乗って、艦橋に出てそこから進んで会議室と船長室があるフロアのエレベーターに乗りついで、私達が入って来たラウンジから船首甲板に出る。これが大まかなルートよ」
「なるほど分からん」
「だからややこしいのよ…プロムナードに戻るにも入り組んだ道を通る必要があるからこのルートがやっぱり最短距離よ。藤丸を休めそうな部屋を探してウロウロしたからしょうがないけど。あ、道中見付けた、あの白いゾンビが湧いて出て来そうな開いていたダクトはありったけの布を詰め込んで塞いでおいたからよっぽどの物が出て来ない限り安心なはずよ」
「さすがはこいつ等を纏めるだけはあるね所長さん。ここから脱出したら約束通り支援してやるよ」
「助かるわドレイク船長。最悪サーヴァント皆を霊体化させてカークのヘリで探索する事も視野に入れていたから」
「そりゃ襲われたら一溜まりもないな」
そんな事を言いながら辿り着いたエレベーターから降りて道なりを真っ直ぐ進み、艦橋に出る一行。広々とした空間に思わず誰かの安堵の息が出る。出た、はずだった。
「みぃつけたぁ…!」
「うわぁあああああっ!?」
「ッ!」
甲高い声と共に、薄い赤色の細長い何かが天井の隙間から伸びて来て、海賊の一人が首に巻きつかれて引き上げられてしまう。咄嗟に反応したドレイクとディーラーが天井に向けて銃を乱射するも、手応えは無く海賊の悲鳴が轟いた。
「な、なに!?」
「天井からも伝って来るなんて…急ぐわよ藤丸!ドレイク船長、残念だけど彼の事は…」
「ああ。何時死ぬか分からないのが海賊だ。…諦めるしか無いさね」
「今の声…まさか…!?」
「…ちっ、おいでなすったみたいだストレンジャー」
何かに焦るオルガマリーに急かされる様に下のフロアに続く階段を目指す一行ではあったが、その背後にベチャッとそれは落ちて来た。
細身ながらも通常のウーズより一回りもデカく、全身赤みが入った白い肌に、何より特徴的なのは右腕が存在せず、代わりに左腕に骨が集束して巨大な弓を形作っていた。触手状になった赤白い髪に目元は隠れているが、そのシルエットにオリオンは見覚えがあった。
「アルテミスか…!?」
「みぃつけたぁ…だあぁあありぃいいん!!」
構えられた左腕から、高速で発射された触手がオリオンを狙うも、それは咄嗟に前に出たアルトリアに斬り飛ばされ、アルテミスと思われるウーズ…アルテミスウーズは絶叫を上げるも続けてディーラーの放ったライオットガンを受け大きく吹き飛ばされる。
「いたい、いだい!ゆるざぁなぃ゛ぃ゛ぃ゛…!」
「どうなっているんだ、アイツは、アイツは…!」
「…もう一つの脱出ルートを探している時に彼女を見たわ。やっぱりアルテミスだったのね」
「ありゃプラーガと同じでTウイルスの様な大脳への浸食が遅いんだろうな。喋れるってのは趣味が悪いウイルスだ」
「…アレを見て確信した、ここで負傷した英霊はあのゾンビに変貌する。あのプロムナードで襲ってきた奴等はその為の手段で、この船はそう言う宝具だって事。だから、早くここから逃げ出したかったんだけど…アルトリア、気を付けなさい!例え魔術で直ぐに塞がる傷だとしてもここでは致命的よ!」
「はい、マスター。…ですが、よろしいのですか?」
絶叫を上げながら立ち上がり、巨大すぎる弓に振り回されながらも構えるアルテミスウーズをしっかりと見据えながらアルトリアがちらっとネロの肩の上に居るオリオンを見る。オリオンは黙っていたが、直ぐに頷いた。
「…俺にはどうもしてやれない。頼む、アンタ達の手で…アイツを、倒してやってくれ」
「…貴方も消滅するかもしれないわよ」
「関係ねえ。俺にできる事はアイツと一緒に死んでやる事だけだ」
「…そう、分かった。藤丸、自分のサーヴァントとドレイク船長達を連れて先を急ぎなさい!」
「え、所長は?」
「私とアルトリア、ネロで彼女に引導を渡してから追い付く。急ぎなさい!」
ブラックテイルで発砲してアルテミスウーズの頭部に当て、怯ませているオルガマリーの様子に絶対生還するという覚悟を見た立香は頷く。幸運な事にラウンジまでの道はそう遠くない。直ぐに追いつける距離だった。
「分かりました、絶対に追い付いてくださいね!」
そんな言葉を残してマシュ達を引き連れて艦橋から去って行く立香を見送り、オルガマリーは風を纏った聖剣を構えるアルトリアと、オリオンを肩に乗せ剣に炎を纏わせたネロを両隣に置き、ブラックテイルを構えてアルテミスウーズをみやる。ろくに考える事も出来ないのか、ただオリオンを求めて弓を構える姿はいっそ痛々しい。
「オリオンに貴女の最期を見届けさせるって決めたのよ。さっさと全力で倒させてもらうわ。ネロ!」
「うむ。門を開け! 独唱の幕を開けよ!」
魔力が煌めき、展開されるのは薔薇の花飛び交う、ネロ・クラウディウスの造り上げた黄金劇場。
「我が才を見よ! 万雷の喝采を聞け!―――しかして讃えよ!黄金の劇場を!
―――
「所長達は大丈夫でしょうか!?相手は仮にも神霊ですが…」
「大丈夫、所長は私なんかよりもずっと頼りになるから!」
「他人より劣っていると認めるのは大事だがそこまで弁えていると召喚に応じた私達の立場も無いのだがな?」
「それでも頑張るのがストレンジャーだ。アンタもそんなんだから召喚に応じたんだろう?」
「まあ、な!」
ドレイクを先頭に廊下を駆け抜ける立香達。途中、会議室と船長室に続く廊下からウーズが湧き出してくるが、セイバーオルタの卑王鉄槌とディーラーのシカゴタイプライターが瞬く間に仕留め、無事にエレベーターに乗り込めた。
「それにしても…未来の船だったかい?移動が簡単にできるのはいいけど全部こんなややこしい作りなのかい?」
「いや、この船は特別だな。ゾンビがいるといい、研究所か何かがあると見ていいと思うぜ」
「私達の知らないところで、バイオテロは沢山起きているんですね…」
そんな会話をしながら、ラウンジに出て何も異常がない事を確認するとそのまま船首甲板に出る立香達。いつの間にか雨が降り出していたそこで、船全体に響き渡る声が響いた。
『足掻いても無駄だ。我等ヴェルトロ…大いなる猟犬が貴様らを裁く』
「この声は!?」
「ジャック・ノーマンか…!」
この船から脱出する。ただそれだけが、起動する条件。カークはメディアの魔術で感知されなかったため無事に出れたが、立香達は違う。海は荒れ、それは現れた。
『汝、一切の望みを棄てよ。
現れたのは、鋭利で硬質な表皮に覆われ牙を剥いた巨大なクジラ。至る所に開いた穴から巨大な寄生虫が顔を出し、触手の様に蠢いて立香を襲い、マシュが盾で防ぐも大きく吹き飛ばされてしまう。それは、クジラに寄生するハダムシがウーズ達と同じくt-Abyssに感染し偶然誕生した突然変異種であるB.O.W.『マラコーダ』であった。
「なるほど。比較的簡単に外に出れたのはこういう事かい。趣味の悪い野郎だね声の主は」
一人だけ残った部下と共に弾丸をばら撒き、触手を寄せ付けないドレイクに続き、ディーラーもマシンピストルで応戦する。巨大な敵でも怯ませる事が出来るこの武器が有利だ。
「デルラゴか。銛を持てストレンジャー」
「…いや、あの。私、夢で見たけどデルラゴって巨大化したサンショウウオだよね…寄生体なのはあってるけど」
「…忘れろ。行くぞストレンジャー。所長が来る前に怪物退治ぐらいしないとな。ロケラン、使えるか?」
「うん、やるしかない…!」
応戦しながらディーラーが床に置いたロケットランチャーを構え、自分を守るマシュとセイバーオルタの間から触手を狙う立香は、助かる命を見捨てないために引き金を引いた。
リベレーションズって色々調べてみたら覚醒、真実、黙示録って意味らしいので全部くっつけて見ました。ちなみに章名の封鎖終局覚醒四海はそこから取ってます。どれが本当なのだろうか。
未だに姿を見せないジャック・ノーマンの宝具『
この作品の藤丸立香は、ぶっちゃけると「バイオハザード ディジェネレーション」にて起きた空港バイオテロから逃げ延びた人々の一人です。レオンは名前は知りませんがバイオテロを終息させた恩人でもあったりします。2016年現在17歳で、2005年5歳の時に旅行に訪れた際に巻き込まれてます。
自爆の様な事をして立香の元に駆け付け、スキャグデッドを倒すもスカルミリオーネの生存力の高さに負けて二回も死んだディーラー。とりあえず立香との絆が感じられたらと思ってます。
やっと登場ドレイクの姉御。ちゃっかり胡椒に金貨に酒と言ったお宝をせしめていたり。
そんなドレイクの部下を一人殺害し、姿を現したアルテミス。はい、レイチェルウーズが元です。脚が怪我して走り回るだけでも変質するのに右腕失って無事なはずが無かった。Tアビスに感染した女性はシークリーパーになるはずだって?オリオンの霊基も混ざっているから変質したんだよ(多分)。右腕を失いアーチャーだった影響で遠距離ウーズことトライコーンみたいな腕に変質してますがほとんどレイチェルウーズと変わりません。
次回、マラコーダ戦。タイラント・シューティングスター大暴れで、やっと大海原に出ます。次回もお楽しみに!よければ評価や感想などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。