奴隷(キミ)と僕とを結ぶHIMO   作:凍傷(ぜろくろ)

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第二十一話【なんで新たにPTを結成すると一歩目でトラブルが発生するんだろ】

28/秤にかけられた世界……? いえいえ気まぐれです。人生ですもの

 

 スキルギルドでスキルを覚えて、アクセサリから始まって、シアンやマリア、テッドに必要な装備品を買ったり、調合に必要な道具等を買っていたら、金が尽きた。目指せ5百万£とか言ってた矢先である。

 けれど必要経費だと割り切って、いざ冒険者ギルドへ。

 

「フェ、フェリッツさん! どもっす!」

「あらテッドくん、いらっしゃい。今日は採集クエスト? それともPT募集?」

「うっす! 討伐クエストで!」

「え……大丈夫なの? この前、コボルトベビー相手でも苦労した、って……ってどうしたのその体! えぇっ!? 一回りどころじゃなく大きくなってない!?」

「お、押忍! 鍛えました!《ムキーン!》」

 

 言っていた通り、受付嬢のことが気になっていたようで、僕らに“俺に行かせてくれ”と言ってまでのクエスト受注。

 テッドが持って行ったのは討伐クエスト11枚であり、3枚以外はEランクのものだ。

 

「あ、そ、そう……って、テッドくん、受けるのは別に構わないけど、きみまだFでしょう? Eランクのは───」

「あ、いえっ! これはツレのものでして! ほらっ、あそこのっ」

「あそこ? ……うひぃっ!?」

 

 あ。なんか目が合ったらウヒィ言われた。

 あの、心配しなくてももうコボルトフィーバーとか無いんで、そんな怯えないでください。

 と、テッドに任せたが故にちょっと離れた位置から見守る僕ら。

 

「テ、テッドくん? ……テッドくん!? まさかとは思うけど、ギルドトーテムポールロマンスに入ったとか───!」

「うっす入りました! あ、じゃあこれギルドカードっす! 受注、お願いしまっす!」

「…………Eランクおめでと、テッドくん《チキキ、ガッション》」

「え? なんすか?《ぺぺらぺー! テッドのカードがランクアップ!》えぇっ!?」

 

 受付嬢……フェリッツさんというらしい、が妙な機械っぽいのをガションと動かすと、テッドのランクプレートが色を変えてランクアップ。僕らと同じ色になった。

 

「え!? あれ!? コボルトキングの討伐とかは!? え!?」

「ギルドトーテムポールロマンスに限り、加入した時点でEになりますから……。あ、そのFランクの依頼、元の場所に戻してきてくださいね……」

「……なにやったんだよあいつら……」

 

 あれ? なんかテッドがこっち見てる。

 よくわからないので手を振ってみたらなんかフェリッツさんに怯えられた。どうしてだ。

 

「言ってしまえばコボルト自体は怖くないんですよ……曲りなりにもギルド職員ですからね、ええ、コボルトキングくらい倒せますよ? なんだったらミルだろうとどんとこいですよ。キングなんて名乗ってるだけの王じゃなくて、本当のミルが来たって勝てます。でも付属されるスピリットオブノートは無理です……もうほんと……」

「あの。あいつらなにやったんすか」

「Eランクへのランクアップクエストが、コボルトキングとコボルトの捕獲っていうのは覚えてる? 覚えてるね? で、そのコボルトを絶滅させて、いろいろあってこのギルドにスピリットオブノートを召喚させたのが、ギルドトーテムポールロマンスなの……」

「へー、スピリットオブ……スピィッ!? え、あ、お、おぅわっ……!? 精霊王じゃないっすか! 召喚って……どうやって!?」

「生態系保護のために、スピリットオブノートの方から来たと言ったほうがいいのだけど……結果から見れば、彼らが呼んだようなものだし……で、スピリットオブノートがこのギルド内でコボルト族を連続創造をする、なんていう地獄絵図が展開されてね……」

「お前らなにやってんのちょっとォオオオオッ!!」

 

 ? なんかいきなりなにやってんのとか叫ばれた。なに言われたんだろ。

 

「いい、テッドくん。これからはきみが頼りなの。もしあのギルドがまたおかしなことをしだしたら、全力で止めるか、こちらに連絡してほしいの」

「え? いやっす。友達は売りません」

「や、売るとかそういうのじゃなくてね? こっちにもギルドの平穏とかが掛かってるから、ね? お願いっ」

「いやっす。だってそれ、ウチのギルドが厄介事を起こすこと前提で話してるじゃないっすか。言われた通り“売るとかそういうの”を置いておいたとしても冗談じゃねっす」

「…………《こつん》うん」

 

 なにやら、テッドが受付嬢に拝まれるようになにかを言われてたのに、テッドがなにかを言うと一瞬きょとんとした受付嬢が、目を伏せて自分の頭をぽかりと殴った。……え? ほんとなに? なに言ってるんだ? あのシアンさん? もしかして聞こえてる? 聞こえてたら僕に教えてくれると……あ、でもそれって盗み聞きってことになるし、いかんよなぁ。

 

「ごめんね、お姉さんちょっと突っ走っちゃったね。さっきのは忘れてほしいな。あ、じゃあ依頼だけど───」

「おいす、ちょっと他の三つ、探してきまーす。……一人三つまででしたよね?」

「ええ、欲張っても処理しきれないのが大体だからね。関連性のあるクエストや、採取ポイントや討伐内容で該当モンスターの生息地が隣接している、またはその場であった場合などは、三つ以上でも問題はないわね」

「ええと、じゃあ……あの、ここに貼られる依頼って、モートス関連以外にあります?」

「あるわよ? ほら、アッサラントとの貿易関連とかで、船の護衛とか。その先で、アッサラントに届けて欲しいもの~とか、アッサラント地方のモンスターのなになにが欲しい~とか、いろいろ」

「アッサラントかぁ……漁業都市、でしたよね」

「そう。漁業都市アッサラント。海産物の売買で有名な場所だね。ここマラカルニとは船の行き来をしてるから、ある意味で一番近い町ね。あとは……北の大地へ唯一船を出してる場所。北の魔女に会いたいならアッサラント以外はないわね。飛行手段があれば別だけど───」

「? だけど?」

「よっぽど速くないと無理よね。長時間空を飛んでると、厄介な化物に出くわすし」

「?」

 

 テッドが首を傾げている。そんな彼に、受付嬢がなんぞか説明して……テッドがそれをマクスウェル図書館で調べて……がっくりと肩を落とした。

 ? なん《ピピンッ♪》オワッ!? ……あ、メール?

 

  【差出人:テッド/“宙を舞う災厄”で検索】

 

 ……テッドからだった。宙を舞う災厄? なにそれ。

 シアンとマリアにも見せて、頷き合って調べてみる。と、あった。あっさり見つけた。

 

 ◆宙を舞う災厄

 この大空を常に舞う、生物と呼べるのかもわからない化物を指す。

 長時間空を飛んでいる者を襲う、空を往く巨大な骸。

 復活が出来ぬものが死ぬことで集められた負の怨念や魂が集合して出来た個体。

 かつて古の勇者セト・アザカと、そのライバルである真龍王バハムートと戦い、打ち勝った伝説級の化け物。

 ヒロラインで一度滅ぼされたが、時間とともに蘇った存在。

 魔物が死ぬたびそれを吸収して強くなるため、強さに制限がない。

 聖なる武具による攻撃は回復しづらいようで、それで根気よく削っていく他、勝つ方法がないとされている。

 隕石を呼び起こすことから宙を舞う災厄と呼ばれ、メテオディザスターとも呼ばれる。

 

 ……あー、こりゃ無理だ。空飛んでなんていけないよ。や、そもそも北の大地に行く用事なんてないからいいけど。……ないよね? まさか北の大地にしか地界への行き道がないとか……ハ、ハハハ!? マサカネ!?

 あ、でも、アッサラントから船が出てるから、行けないことはないんだよね? などと悩んでいると、テッドがクエストボードに様々な依頼表を戻して、それから適当なものを掻き集め、受け付けで受注完了させてから戻ってきた。

 

「よーぅし! おーいヒト! シアンちゃん、マリアちゃーん! 依頼受けてきたぜー! ……金額重視の!」

「成功率重視ってあれほど言ったのに!」

「大丈夫! きみなら出来る!」

「ねぇきみ。きみほんと地界人じゃない? ビリーさんのブートキャンプとかやったことない? ねぇ」

「お? なんだそれ。きゃんぷ? 野宿か!? マッスルサバイバルか!?」

「ちょっと違うけど、筋肉関連ではある」

「そうか! じゃあ行こう!」

「だからちょっと待ってぇえっ! 成功率重視! 金にならなきゃどれだけ報酬良くったって意味ないでしょ!」

 

 徹夜のマッスルトレーニングをしてから、テッドは明らかに頭のネジが外れたと思う。僕もだけど。

 それにしても行き過ぎ感がある場合は止めずにはいられない。けれどこういう時の頭の中までパワーでいっぱいのお方は、人の話なんぞ聞かないもんだ。

 

「成功すりゃいいんだからいけるいける!」

 

 ほらね。だから僕はこう訊ねるのだ。「その根拠は!?」と。

 

「おう。まず……俺の筋肉があるだろ?」

「あ、ああ」

「で、お前の筋肉がある。二倍筋肉だ。ここまではいいな?」

「うん」

「そこまではいいんですか!? ご主人様!」

「え? あ、うん。だって筋肉だし」

 

 うん。筋肉と筋肉で二倍筋肉。ここまでいい。筋肉が二倍あるのは間違いないし。言葉の意味としてはまったくもって正しい。成功条件とはまるで関係ないけど。

 テッドが語る中、その手にあった依頼書を見させてもらった。のだが。

 

「で、そこにシアンちゃんとマリアちゃんのSTRが加わる。当然俺のSTRもこの筋肉に乗せられてパワーアップするわけだ。……つまり負けない。負けないなら成功するだろ。討伐クエストなんだし」

「遭遇率を考えろっつっとんのですよマッスルフレンド」

 

 遭遇率が低いモンスターの素材納品、というクエストがあった。これ、どうしろと?

 

「ねぇねぇヒトー? はやくいって、はやく終わらせよー? お金ないと、服のざいりょー買えないって言ったの、ヒトだよ?」

「───!」

 

 マリアの正論すぎるツッコミが来た。そりゃあそうです。時間厳守のクエストもあることだし、問答するより行動行動!

 

……。

 

 というわけでモートス海岸でございます。砂浜が眩しい。

 さて、辿り着いて早速ですがクエストです。討伐対象はスターフィッシュマンとウニクラゲ。必要なものはヒトデの星殻が10個、ウニクラゲの海折頭と海折皮が5個ずつ。調理ギルドからの素材調達クエストだったりする。

 

「なぁヒト、スターフィッシュってどんなのだ?」

「ヒトデ、だったかな。こう、星の形をした海に棲む生き物だよ」

 

 言って、拾った棒キレで砂に“☆”を描く。と、

 

「なに言ってんだお前、星は丸いに決まってんだろ」

「まっ……真顔でひどく冷静に返された!」

 

 「空界人の俺でもそんなん知ってるぞ」と仰るテッド。でも確かにと頷けることをツッコまれた。どうして星って☆として描かれるようになったんだろうね。不思議だ。

 

「ご主人様、海に棲むものを、私たちはどうやって倒せば……」

「んーと……シアン、泳げたりは───」

「……!!《ぶんぶんぶんぶんぶんっ!!》」

 

 なに言ってるんだろうこの人! って表情で顔を横に振るわれまくった。

 むしろ海に恐怖している風でもあり、ああ……泳げないのか……となんとなく悟った。猫だものね、特殊な環境じゃなきゃ、大体大量の水を恐れるよね。

 

「イグは水とか平気?」

『ギギギ、ギー、ギーギギギ』

「蜂蜜に酸素を含ませて口元をコーティングすれば、5分はいけるそうです」

「すごいねきみ! 潜れるだけでもすごいのに、その上5分だなんて……!」

『ギー』

 

 僕の手放しの賞賛に、イグは僕の腕に張り付いたまま胸を張るように仰け反った。まるで芋虫が蝶になるまえにサナギにならんとするようなポーズだ。そしてイグの言葉をシアンが通訳して…………

 

「………」

 

 通訳して………………ハテ?

 

「シ、シアン? イグはそのー……なんだって?」

 

 珍しくも通訳さんが口を開かなかった。見れば、少し青い顔で俯きながら、目の端に涙を浮かべているシアンさん。どうしたの、と言おうとして「ど」が口からこぼれた途端、

 

「ご主人様っ、私、頑張って潜れるようになりますっ!」

「うしっ……え? あ、はい」

「牛? ヒト、牛がどうかしたのか?」

「ナンデモナイヨ!?」

 

 思い切り食い気味といいますか、被せられたために“どうしたの”の“うし”ばかりが強調されてしまい、テッドにツッコまれた。けど、潜れるようにか……シアンは努力家だなぁ。僕も見習わないと。や、実は僕も泳ぎとかは得意じゃない。香織たちとプールに行ったことはあっても、やったのは主に泳ぎの練習だ。

 だって僕、顔には無かったけど体のほうには結構アザとか消えない傷とかあったから、学校でのプールの授業は休ませてもらっていたのだ。というか、親がそうさせた。その際に教師になんて言ったのかは知らない。ただ、いつかの教師の“同じ水に入って病気が伝染ったら”って言葉から察するに、ありもしない病気を理由に休ませていたんだと思う。だから僕にとっては、香織たちと行ったプールが初めてのプールだったわけで。

 

「えっと、マリアはどう? 泳げる?」

「およぎ? んー……みれあのに、お風呂で泳いだら怒られたよ?」

「泳げるのか、そっか。じゃあ一緒に潜って───」

「? もぐるってなに?」

「………」

「?」

 

 潜れなさそうでした。そりゃそうだ、泳げるのと潜るのとじゃ違う。

 

「まあそうさなぁ、潜るのと泳ぐのとじゃあ違うわなぁ。よっしゃヒト、こうなったらアレだ」

「えっと……なに?」

「お前が潜って、敵を攻撃して、陸までおびき寄せて来いっ!」

「無茶言うねきみ! 確かに考えなかったわけじゃないけどさ!」

 

 考えとしてはこう。鬼憧重鋼装を装備したまま着水、そのまま進んで水底を歩み、呼吸が苦しくなったら肺の中の酸素を癒す。もちろん酸素だけ復活させたら気絶しそうなので、そこはきちんと調整して。

 

「い、いけませんご主人様! 危険です!」

「危なくなったらすぐやめるから。ほら、装備解除すればすぐ浮けるだろうし」

 

 むしろ酸素濃度間違えたらモンノスゲー速度で海面に浮き出しそうで怖い。肺が破裂しやしないかかなり心配だ。……そこまで深く潜るつもりはなくても、イメージって働いちゃうものだし。

 

「じゃあ、行ってくる……!」

「おうっ、そんじゃあ俺達は別の採取クエストを出来るだけ進めとくから、海から出てきたらメッセ飛ばしてくれ!」

「メッセージってちゃんと言おうよ……あ、イグ、5分以上は水には入れないだろうから、みんなと居て」

『ギギッ』

 

 と言ってみても、離れない。どころか、口元を蜂蜜でコーティングして準備万端とでも言うかのように、軽く手を……前足をあげて返してきた。ほんと、ノリのいい虫様にございます。

 

「……行く気満々だね」

『ギー』

 

 まるで“任せろ”とでも言っているかのようだった。……い、いいよね、たまにはこんな冒険も。考えてみれば、蜂蜜内の酸素がなくなれば、僕の酸素と同じように癒してみればいいのだ。もちろんまずは、浅いところで成功するかどうかを調べてからの潜水にはなりますが。

 さて気を取り直して。いざ海へと前進。早速足が水に濡れて、それでも構わずずんずん前進。一応顔が沈む前に息を止めながら肺の酸素を軽く癒すイメージでIYASHIを発動して待機してみると、面白いことに苦しくならなかったりした。これは……いける!

 

「レッツハバナーウ!!」

 

 言葉の意味もよく知らないままに、いっそ走り出してバッシャーン。波に飲まれるように海へと沈んで、そのまま歩いた。

 

(………)

 

 心は静かに前進前進。何故って、焦って息を吐き出してしまえば、空気を癒すどころじゃないからだ。なので焦って息を吐き出すようなことをしないよう、無心で進む。

 

(……そういえば、海に潜ったのって初めてかも)

 

 香織たちと一緒にプールに行ったことはあった。けど、海は残念ながらなかった。なのでこれは初めての試み。そして地界にはこんな綺麗な海はなかった。なんだいこの海、かなり遠くまで綺麗に見えるじゃないか。

 

(わあぁ……魚いっぱい……でもヒトデも居ないしクラゲも居ない……むしろモンスターっぽいのが居ない。あ、イグ、大丈夫?)

 

 イグの硬い甲殻をコンコンとノックしてみると、こちらを向いてサムズアップ……しているように見えるほど、余裕の片前足挙げだった。

 よし、ならもっと先に進まなきゃだ。まだまだ浅いからもっといける。───と思った次の瞬間、踏み出した先の水底の砂がゴボンッと爆ぜて、足が何かに噛み付かれ《ごぎぃんっ!》…………た、けど、1ダメージも受けなかった。

 

(………《どきどきどきどきどき》)

 

 かなり焦った。心臓ドッキドキ。でも噛み付いたまま動かないから、一応目下のブツに“調べる”を発動。

 

 ◆トラウツボ

 ウツボのように長い体と強靭の顎と歯が自慢の魚類モンスター。

 水底の砂に身を潜めて獲物が来たら噛み付き食いちぎることで知られる。

 地界のトラバサミのように噛み付くことからトラウツボと呼ばれている。

 

 ……地界からの名前の引用、多いのかな。荒れる心臓の鼓動を落ち着かせつつ、とりあえず空いてる足でウツボさんの口の端をギョリギョリ削ぐように踏みつける。かなり嫌がっていたけど、噛まれてるこっちにしてみれば当然の報復だ。

 むしろ体重以外に活かせる攻撃方法がないので、重さと硬さを合わせた強引な削り方で傷口を作って、はいここで血流活性化~♪ ……しばらくしたらなんか砂の中からプカーと浮いていって塵になって消えました。さあ先を急ごう。

 

(もっと砂の方とか、注意深く見ておいたほうがいいかも)

 

 一歩一歩進む毎に、どふーんどふーんと砂が舞う。不可視化されているために見える青い靴の底から横に逃げるように舞う砂は、なんだかまるで生きているようだ。───なんて思ってたら砂が襲いかかってきた!

 

 ◆シーサンド

 海の砂、と。そのまんまな名前のモンスター。微生物であるが、一応魚類。

 砂と見紛うほどの細かい体で、独特の形の巣を作る。

 襲われない限りは襲ってこない心穏やかさを持つ。

 巣を破壊されると赤い砂となって襲い掛かってくるが、あえて言おう。最初から赤ければ巣を踏み潰したりしないものを……!

 

 ……ああ、うん……説明文書いた人も踏み潰したんだね……。シーサンドさんに襲われながら、静かな感想を我が胸に。例の如くダメージは喰らわなかったのと細かすぎて倒しようがないのとが重なったので、無視して歩くことにした。……と思ったら、イグがジャブで一匹一匹仕留め始める。体毛も濡れて水の抵抗をあまり受けていないためか、弧ではなく点を穿つ鋭いジャブは、勢いよくシーサンドさんをコロがしていった。

 

(……ナ、ナイスファイト)

 

 思いつつ、僕とイグの酸素にIYASHIを。

 それにしてもヒトデもクラゲも居ない。場所はモートス海岸でいい筈なんだけど、姿形すら見えないとは。うーん、一度シアンたちにメールでも飛ばしてみようかな。

 

 

 

 

-_-/シアン・ド・ギャルド

 

 ご主人様が海に沈んだのち、私たちは海岸の傍で拾い物をしていました。必要なものは螺旋貝、というものです。大きければ大きいだけいいとのことで、なんでも楽器に使えるものだとか。

 

「しあん、しあんー! ねじれたのみつけたー!」

 

 しばらく探していると、マリアがねじれた貝殻を片手で掲げ、(>ヮ<)な顔で私を呼んでいました。けれど調べてみても、それはただのねじれた貝殻であって、螺旋貝ではありません。

 

「マリア、探すのは螺旋貝というものですよ」

「んん……螺旋って、ぐるぐるじゃないの? これぐるぐる」

「名前がそのまま螺旋貝なんですよ。ほら、調べる、を使ってみてください」

「んんー……ん、んー……こう? ……おー、ねじれた貝だー……!」

 

 調べるをきちんと使ってくれたようで、興味深そうに貝を見ています。けれどそれにも飽きたのか、それを振り被って「えいやー!」と海へ投げました。それは風を切り波を貫き、やがて妙な鳥を貫いて、空の果てへと消え去ります。《ぺぺらぺー!》あ……レベルアップ……。モンスターだったようです。

 

「うん、まりあ、大きなぐるぐるの貝探す! ボリより速く探す!」

「だからテッドと呼んでくれとどれだけ言えば……! ボリバスは親の名前なの! 俺テッド! ね!? って、ちょっと待ったマリアちゃん! 顔に砂ついてる! ほらこっち来て! ……っと、ハイ取れた。あーあー髪もぼさぼさになっちゃって……」

「《さらさら》んん、やぅー!」

「ほら暴れない。女の子なんだからきちんと綺麗にしないと。はい、編み直し完了っ。あ、今日は日差しも強いから水もきちんと飲もうな。ほらほら、言ってる傍から汗結構出てるし。あ、これ吸汗即乾タオルね、首にかけておくだけでいいから」

「うぅー……」

「ほいっと、もう済んだから行っていいぞ。っと、水だけじゃだめか。ほら、このドロップを口に入れておいて。クールドロップだ。ドリンクほど効果はないけど、効果時間だけは地味に長いから」

「………《こくり》」

 

 ところで、テッドさんが……なんだか物凄く世話を焼きたがります。ご主人様とスキルギルドへ行ったあとから、でしょうか。それほど相手のことを知っているわけでもありませんし、元々あんな感じだったのかもしれませんが、物凄く世話を焼きたがります。

 元気に燥ぐマリアを微笑ましい笑顔で見守っていたりしますし、転んだりすると即座に助けに行きますし、その際の対応もなんというかものすごくテキパキです。

 

「ヒトにもらった服が切れたーーーっ!《ビワーーーッ!》」

「服が切れた!? どこでどうやって!? つかそれ縫ったの俺だからな!? つかビワーって泣き方ってどうなんだ!? ああまあそれはあとでいいや、直せるから泣かない泣かない。こんなものはこうしてこうしてこうっ!《ヒョバババババブチーン!》……どうよ」

「おー……! 直ったー! ありがとボリボリ!」

「ボリボリ!? なにそのセンヴェイ食べた時みたいな名前! テッドだテッド! あだ名とかつけるのは仲間って感じがするから構わねぇけど、ボリバス寄りの名前はやめれ!」

「う?」

「う? じゃなくて。って、あーあーあーまた顔に砂ついてる。ほら動かないの」

「《こしこし》やぅー……!」

「服にも砂が入っちまってるじゃないか。って、背中にウォナモミ!? どこでくっついたんだこんなの!」

「《ぷちぷちぷち》あうー! あうー!」

「動かないの! ああほら髪にくっついちまったぁあ……! 無理に取ると髪まで千切れるから……いーから動かないっ」

「うー……」

 

 ……やっぱり物凄い勢いで世話を焼いてます。自覚がないんでしょうか。マリアがなにか行動する度にあれこれ世話……焼いて、嫌がったって知らん顔。

 

「はい取れた。女の子は髪の毛大事にしなきゃダメ!」

「べつにいーもん。ボリはうるさい」

「口答えするんじゃないのォォォォ!! アンタはもうほんと人の揚げ足ばっかりとってェェェェ!!」

 

 そんなこんなで探索は続きます。ご主人様が居ないまま、けれど確実に個数を集めて、螺旋貝ではなく先に海岸サボテンが集まってしまった。

 

 ◆海岸サボテン

 海岸の砂に生えるサボテンの仲間。結構硬く、棍棒武器のサーヴォテインの材料となる。

 名前が似てるからってレーヴァテインとは関係ない。が、名前が似ているので駆け出しの冒険者に大人気である。

 

 依頼を出した方は冒険者の息子さんだそうで、このサーヴォテインという武器を作りたいために依頼したそうです。……いい名前ですね、サーヴォテイン。そうして軽い逃避をしている間もテッドさんの世話焼きは続いて───ご主人様から連絡もないまま、大分時間が経ちました。

 ご主人様に限って、万が一など……とは思いますが、心配になってしまうのは仕方のないことだと思います。

 

「おっ、また見つけてきてくれたのかっ! おーおー、マリアちゃんは偉いねェェェェエ~~~ッ!」

「《なでなで》……う、うん。まりあ、えらい、えへん」

「でもまた砂ついてるぞー。ほら、動くな」

「ん、とってとって《こしこし》」

 

 なんだか段々とマリアがテッドさんに構われ慣れてきている気がします。あんなに嫌がっていたのに、今では顔を突き出して布で拭いてもらっているほどです。……平和ですね。

 

(…………?)

 

 時々マリアがプレートでなにかをいじってふんふんと頷いていますけど……あれ、マクスウェル図書館ですかね。と思っていたら、マリアが手を振りながら走ってきた。

 

「ねぇしあん、しあんっ! えーと、人の世話をやいてくれて、んっと、なんだか文句みたいなのいっぱい言うんだけど、それでもそれをしてくる人のこと、なんて言うの?」

「え……さあ。今それを調べていたんじゃないんですか?」

「調べた! でもよくわかんない。書いてあるとーりのことでいい? しあん、どう思うだよです?」

「それは……ご主人様も信頼するマクスウェル図書館に書いてあるのことなのだから、間違いということはないと思います」

「ん! わかったー!」

 

 マリアがにっこり笑顔で駆けていった。ちょっと前まで怯えられていたとは思えない元気っぷりです。ご主人さまと同じく、家族として認めてくれたのでしょうか。……それを考えると、少しくすぐったい気がします。そんなマリアは螺旋貝や他素材をゴソゴソと砂を掘ったり水を掻き分けたりして、探しています。

 

「ご主人様……」

 

 それにしても、あまりにも遅い。心配になり、どうしようと躊躇し続けていたメールをついに出す。…………けれど返事は来なくて───

 

「おかあさーーーん! またまりあが見つけたー! ほめてほめてー!」

「おーう、おか───お母さん!? え!? おっ……お母さんって誰!? お母さんって何処!?」

 

 ……その過程、ついにテッドさんがお母さん呼びされるようになっていました。世話を焼きすぎたみたいです。だというのに、驚きつつも褒めるところは褒めて、また顔についた砂を取ってあげています。

 

「としょかんに書いてあった! 世話焼いて叱ってくれるの、お母さん! しあんもそれでいいって!」

「ちょ、シアンちゃん!? マジで!?」

「えぇっ!? い、いえ、それは確かにご主人様が信頼する図書館に書いてあるのならと頷きましたが……!」

「あ、説明されてなかったんなら仕方ない、それはいいOK! でもマリアちゃん、俺男だからお母さんってのはちょっと」

「お母さん!《ずびし》」

「いや指差されて言われてもっ!」

「お母さん!!」

「や、だから」

「お母ぁああ~~ぁさん~~っ!!」

「いやだってだってあのその……その………………ハィイ……」

 

 あ……折れました。なんだか微笑ましいで《ピピンッ♪》!? あ───ご主人様からのメール!?

 

「───!」

 

 自分でも驚く速度でメールを開く。その中にある文字列を見るに、どうにも───

 

「え……海の中はモートス海中? モートス海岸じゃないから…………ヒトデもクラゲもこっちに!?」

 

 言った途端、何かが視界の端を飛んでいった。反射的に見てみれば、それはテッドさんだった。

 

「《どぐしゃあっ!》げっはぁっ……!! いってぇええ~~~っ……! っとと、シアンちゃん戦闘体勢! ヒトデが出やがった!」

「そんなっ……!」

 

 彼が吹き飛ばされた方向とは逆を見てみれば、ソレは確かに存在していた。大き目のヒトデ、といえばそれまで。けれど、その多きさは私たちの胸の辺りまでだったのです。大きいにもほどがある。普通のヒトデというのは、大きくても掌サイズだとご主人様は言っていたのに。

 

 ◆スターフィッシュマン

 ヒトデ型モンスター。波を切りうずしおを操るとされる、ヒトデのスター的存在。

 硬いわりに柔軟な甲殻を持ち、耐久はなかなか高い。

 が、本体は中身とまで言われるほど中身は脆く、衝撃を徹せる攻撃ならあっさり倒せる。

 倒すと星型の甲殻がドロップするため、そこからも本体は中身だと言われている。

 *固有技:うずしおアッパー、波切りキック

 

 これが討伐対象のヒトデ……と確認している最中、相手がこちらへ駆けてきた。五つある出っ張りのうち二つを足のように動かし、真っ直ぐに私へ。

 

「───あ、う」

 

 いざ戦いをと構えるけれど、マリアとのモートス森林サバイバルの時にも起きた気持ち悪さが私を襲った。

 いつもならご主人様が状況に応じてステータス移動をしてくださるのに、今はご主人様が居ない。ステータスはSTR、VIT、AGIに均等に振り分けられているけれど、それよりも心細さが先に走った。

 

「……? ───!? シアンちゃん前! 来てる! シアンちゃん!?」

「え、あ───」

 

 言われて構え直すけれど間に合わない。目前に迫ったヒトデが軽く跳躍するのが見えて、次の瞬間には私の腹部から鈍い音。波切りキック、というものが私の腹部に埋まって、勝手に酸素が口から飛び出るのを抑えることも出来ないまま、私は吹き飛ばされた。

 

「シアッ───ま、まじかよ……! シアンちゃんって俺よりよっぽどレベル高いのに……! くっそ! こんなヤツを必要数倒せってか! やっぱ金額重視はやばかったか! しかし筋肉に衰えの文字はあっても後退の二文字はなぁーーーい!! 買ったばかりの大剣の威力を見よ! おぉりゃぁあっ!!」

『ケキョッ《ひらり》』

「うえっ!? 速」

『ケキョーーーッ!!』

「《キャボォッホォゥンッ!!》げぉおあぁあーーーーっ!!?」

 

 吹き飛ばされた先で見たものは、テッドさんが水で出来た小さな竜巻に吹き飛ばされている光景でした。あれがうずしおアッパーなのでしょう。回転しながら宙に投げ出された彼は地面に落下して、けれどすぐに起き上がる。

 

「くっはっ……よし! 厄介だけど落下さえなんとか出来りゃあそこまで痛くねぇ! 時間はかかるが当てりゃあ勝てる! シアンちゃん、俺がなんとかやってる内に戦闘準備整えといてくれな! ヒトが居なくて寂しいのはわかるけど! って、そういやマリアちゃんは!? マリアちゃん!? マリアちゃんやーーーっ!!?」

「お母さ~~~ん、また貝殻見つけたよ~~~っ! まりあえらい? えらいー?」

「うわぁいすっげぇ普通に戻ってきたァアーーーーッ!! 緊張感が! 緊張感さんが浄化されていく!《どぼぉ!》ゲベェゥェ!?」

 

 喋っているうちにまた波切りキックです。鳩尾にくらったらしいテッドさんが、静かに蹲っていきます。

 

「むぅ、じゃま」

『《ベゴチャア!》ケギュ!?《シャァアン……キラキラ》』

 

 ……そして、マリアの拳骨一撃で、ヒトデはキラキラと塵になったのです。

 

「…………あのー、シアンちゃん? 詳しく聞いてなかったんだけどー……マリアちゃんって何レベル……?」

「私たちの倍くらいです」

「バッ!? ……すげぇな……努力の賜物ってやつか……!」

 

 テッドさんは、血筋のお陰とか誰々に師事したからとか、そういうことを言いません。その人が強いのはその人の努力があったからだと信じて疑わないタイプのようです。ですから今もきっと、黒竜王の娘だから、なんて考えは無視しているのでしょう。

 

「元が竜人ですから、基本能力も高いんです。ご主人様も言ってましたが、レベルが追いつくまではマリア任せになるかもしれません」

「えへへー、まりあ、つよい! でもしあん、もっと強い。えっとね、まりあは四天王になれたのが不思議なくらいの弱者なんだよ?」

「四天王なんてあんのか!?」

 

 敵を倒したことで、気が抜けていたんだと思います。テッドさんの驚きに、つい笑みがこぼれた瞬間、マリアが蹲り、震えだした。

 なにが───と駆け寄ろうとした時、その背中に奇妙な半透明の物体が、体から伸びるものをマリアの首に巻きつけていることに気づきます。

 

「マリアちゃん!? って、なんだこりゃあ……囲まれてる!?」

 

 いつの間にそこに居たのか、周囲にはマリアにくっついているものと同じ奇妙な物体。調べるを使ってみれば、それが探していたクラゲであることが確認された。……そして、それが持つ針には強力な麻痺効果があることも。

 

(麻痺……それも、これだけの数……!?)

 

 敵であるクラゲは宙に浮いていた。接近に気づけなかったのは、空から来たからだったのだろう。気づけば囲まれていて、その輪がジワジワと狭まってくる。

 

「やべぇぞこりゃ……! 俺達より倍強いマリアちゃんでも痺れるってこたぁ、俺達じゃ立っていられるかどうか……! シアンちゃん! 俺が時間稼ぎするから、すぐにヒトを呼び戻してくれ! 癒し抜きじゃ本気でやべぇ! 下手すりゃ───!」

 

 下手をすれば。───その先は言われなかった。けれど、予想はつく。だから私は躊躇もなくご主人様へとメールを飛ばした。tellも繋げようとした。

 けれど……向こうでなにかあったのか、返信もなければ繋がりもしない。

 そうして───なんの解決もないままに、私たちの戦いは始まったのです───……

 

 

 

 

-_-/ヒトっち

 

 水底に居た。結構深い場所だ。うん、深い。結構……うん、かなり深いね。でも、これでも今、一生懸命に来た道を戻っていたところだったんだ。

 何故かって? ふと気になってナビマップを調べてみたんだよ。そしたらここ、モートス海の底ではあっても、モートス海岸ではなかったのよ。ヒトデたちはモートス海岸に居るのだ、こんなところに居るわけがない。

 さて。だったんだ、と言ったからには、今は動けていないわけなんだ。何故かって? あっはっは、よぅし、それじゃあ水底を歩いているうちに暇になって、イグと開発した画期的な会話方法で現状を伝えよう。

 こう、一対一チャット機能を使ってメッセージを飛ばすんだ。設定次第で頭に描いた言葉がメッセージとして入力できることを知った僕は、それをイグへと飛ばして、イグもそうして返してくれた。そんなことを水底を歩きながらしてたんだけど、途中でそれどころではなくなってしまって。

 でも今、その方法を以って、現状を語ろう。

 

(“ある~日♪”)

(“ギギ~ギ♪”)

(“海の~中♪”)

(“ギギギ~ギギ♪”)

(“リヴァイアサンに出会ったァアアアアーーーッ!!”)

(“ギギギャァアアーーーッ!!”)

 

 全てはそれで説明がついた。

 我ラノ前、リヴァイアサン。

 さっきからひっきりなしにメールが届いたりtell通信申請が届いたりしてるけど僕今ソレドコロジャナイデスタスケテクラサイ!!

 アイエッ……アイエエエエ!? リヴァイアサン!? リヴァイアサンナンデ!? リヴァ───ハッ!? リヴァイアサン!? まさかマンジュウガニ!? 近くにマンジュウガニが!? いやでも僕も注意しながら歩いてたし、それらしきものを潰した覚えもないし! でもなんか物凄い怒ってらっしゃるよ!? 激怒!? 激怒ナンデ!?

 ととととにかく説得を───無理! 喋れない! あと水中で咆哮された時、酸素結構吐き出しちゃったから今とてもツライ!! あわぁああばばばばばどうすればぁああっ!!




ネタ曝しです。

*宙を舞う災厄
 モデルはFFシリーズで知られるアンデッドっぽいのにアンデッドではないデスゲイズさん。
 開幕レベル5デスなどを使ってくる。作品によって姿が全く違う。
 バニシュを使ってデスを使うと死ぬらしい。様々な人は、アンデッドっぽい外見からそちら側の攻撃をしないが、バニシュデスで死ぬらしい。
 つまりFFのモンスターだというのにアンデッドっぽい外見のくせにケアルで回復するということだろう。

*大丈夫! きみなら出来る!
 ビリーさんのブートキャンプを売り出している時、和訳で声優さんが声をあてている中、言っていた言葉。だったはず。

*レッツハバナーウ!
 ミラクルアドベンチャー!!
 ネオジオであった、少年がヨーヨーでヘリコプターなどを破壊する謎ゲーム。
 スタートするとレッツハバナーウと叫ぶ。死ぬとノーーウとか言ってにっこりして死ぬ。

*クールドロップ、ドリンク
 モデルは暑い場所でおなじみ、モンハン印のクーラードリンク。
 アイスドリンクでもフリーズエールとかでもなんでもいいから涼しくなりなさい。

*ウォナモミ
 オナモミ。豆に棘が生えたみたいな、衣服にくっつくアレ。
 山や、あまり人の手が届いていない土手などを移動する際、くっつく。
 宅のお犬様はこういう感じのをよく体にくっつけて帰ってくる。

*口答えするんじゃないのォォォォ!!
 八郎のかーちゃん。銀魂より。

*サーヴォテイン
 レーヴァテインに憧れた誰かが作った武器。別に棍じゃなくても、製作者の気分次第でなんでも作れる。
 べつになんかであったネタではない。
 当初、ヒトの武器をディフェンダーにするかこれにするか考えたもんです。

*お母さんって誰!? お母さんって何処!
 おっさんて誰!? おっさんて何処!
 恋姫無双より、貂蝉ちゃんの怒り。

*うずしおアッパー、波切りキック
 テイルズシリーズに登場するヒトデモンスター、スーパースターなどが使う技。
 なお、関係ないがラブひなにおいて成瀬川なるが水切りパンチを使っていた……気がする。名前合ってましたっけ?

*ある~日♪
 森のくまさん。著作が曖昧な童謡。

*激怒!? 激怒ナンデ!?
 アイエエエエ!? ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
 NRS、ニンジャリアリティショックを起こしたサンシタがしめやかに失禁したりする、実際スゴイニンジャアクション漫画、ニンジャスレイヤーより。
 こんな騒動の中でも光の塔のてっぺんで宙に浮いている死神少女ルナっち。彼女のバストは豊満であった。



 さて、もうちょっと頑張りましょう。
 そろそろ恋姫もじっくり書きたいです。
 もうね、なんかね、皆様の小説が面白くてね、つい気づくと小説を読みふけっております。何年経っても変わらない自分。
 でも不思議と自分がお気に入りした小説って更新されない。
 ではまた次回で。

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