無人機の扱いが困った困ったwその割には無茶な設定盛り込みまくってるしw
まあ生暖かい目で見てあげてください
side 一夏
待ちに待った、という訳でもないが今日はクラス代表戦。授業は全て休講となり、代わりとして試合を見に行く事が絶対になる。俺達は席をのほほんさんに確保して貰い、セシリアさんのピットに向かう。
「あら、来てくれたのですか」
「ああ、クラスメイトの激励としてな」
軽口を叩きながら組み合わせ表を見る。初戦は一組VS二組。つまり、
「相手は鈴さんですか」
「となると中国の機体か」
「基本的に中国の機体は安定性を重視した造りになってると聞いています。恐らく持っているのは新型。それも第三世代機でしょうね」
雑談をしていると選手はアリーナにて待機を、と言うアナウンスが流れたので、俺達はセシリアさんと別れ、確保された席に向かう。
「いっち〜、ふ〜り〜ん。ここだよ〜」
相変わらずの余った袖をバタバタ振りながらのほほんさんがアピールしてくれる。その場所に行くと、水色の髪に眼鏡をかけた、内気そうな少女も一緒にいた。
「ありがとうのほほんさん。そちらは?」
「更識簪・・・です。四組代表の」
「敵情視察・・・ですか?」
「それもある・・・。けど貴方達に会いたかった。会っておくといいよ!って兎さんに言われたから」
「では貴方が」
「うん。倉持で専用機貰うはずだった」
「・・・それに関しては済まない。俺のせいで」
「貴方のせいでは無い。ただ私の運が悪かっただけ。それに機体も完成してるし」
そう言って笑う更識さんは本当に気にしてなさそうなので俺も気にしないことにした。
「改めて夜空一夏だ。よろしく頼む更識さん」
「よろしく。それと簪でいい」
「私は夜月風華です。よろしくお願いしますね簪さん」
そう言って握手をし、席に座る。それと同じくして試合が始まった。
side セシリア
「来たわね」
片手に青龍刀を二本連結させ、ダブルセイバーのようにしたものを肩に担ぎながら、鈴さんが立っている近くに機体を下ろす。
「ええ、来ましたわ」
それに挑戦的な笑みで返すと、鈴さんの笑みもより一掃深くなる。
「遠距離特化型の機体でこの〝
「そちらこそ、近接特化でこの私と〝ブルー・ティアーズ〟挑む事を後悔させて差し上げますわ。貴方の間合いに入れると思わない事です」
私はスナイパーライフル〝スターライト MkⅢ〟を構えて正面を向きます。鈴さんも、ダブルセイバーを右手で持ち、構えます。そして、
試合開始のブザーがなった瞬間に、私は地面にスモークグレネードを投げつけ、即座に後方へ離脱しますが、鈴さんはそれを見越していたかのように、真正面から突っ込んできます。
「フッ・・・!」
突っ込んでくる鈴さんにスターライトを放つも、ダブルセイバーを自分の正面で回転させ、レーザーを弾き飛ばして突っ込んで来ます。
「随分と荒業を使うのですね!」
「避ける攻撃と避け無くていい攻撃を分けてるだけだし、私の機体はコレがメインウェポンなんだから使わないとね!」
振り下ろされる斬撃を回避しながらサブマシンガンを放つも、回り込むような回避で避けられ、距離があかない。
「クッ・・・!」
「貰ったわよ!」
上段から振り下ろされる斬撃を見ながら呟く。
「ええ、貰いましたわ」
その直後鈴さんが横合いからのレーザーに吹き飛ばされ、そこに高速切替で呼び出したスターライトでレーザーを撃ち込み、さらに手榴弾を放り込み、その場を離脱。しかし、直後に煙が吹き飛ばされ、私は
side 風華
「セシリアさん・・・いつの間にビット飛ばしてたんでしょうね」
先の攻防。完全に鈴さんのペースだと思っていたのですが、セシリアさんのビットがいつの間にか飛んでおり、横から鈴さんの機体を撃ち抜いていたのですが、その後セシリアさんが見えない何かに吹き飛ばされ、機体を立て直した直後に、飛んできたダブルセイバーを食らっていました。
「恐らく最初のスモークの中にビットを残しておいたんだろう。アレは自分が距離を取るためじゃなくて中にビットを残すための手段だったんだろう」
「上手く隠さないとすぐバレますよね。それをやってのけるとは・・・。それと一夏さん。今の見えました?」
「いや、見えなかった。厄介だなあの機体」
鈴さんの機体の
「多分・・・衝撃砲だと思う」
「衝撃砲?」
「うん・・・。空間に圧力をかけて砲身を作って、余剰で生じる衝撃を砲弾として打ち出す兵器。それに見た感じ角度制限が無いから、三百六十度好きな角度に撃てるみたい」
そう言った簪さんの説明を聞いて、実際に戦った場合、やりにくいとかそんなレベルではないと思います。射撃を躱す時に見るのはやはり砲身なので、それが見えないと言う事はどこから撃ってくるかわからないと言う事なので、感覚任せで避けるか、何らかの対策をしていない限り、初見殺しにも程があります。あれはよく分析しなければ、と思いアリーナに目を戻した瞬間。
天井のエネルギーシールドを突き破り、〝黒〟が降りてきました。
side 一夏
「アレ・・・見覚えあるか?」
「昔束博士が設計していた無人機のデザインがあんな感じだったと思います。でも設計図は倉持に保存されているはず・・・」
その時俺たちのISにメッセージが届き、アレが束さんが設計した〝ゴーレム〟である事が分かる。しかしそれは束さんが送り込んだものではなく、設計図を盗み出したどこぞのバカが造ったものであることが分かった。倉持に渡しておいた設計図は、元々廃棄する予定だったのでそんなに厳重に守ってなかったそうだ。
「つまりゴミを利用されたって訳か」
「間が悪いですね」
アリーナ内ではその無人機、〝ゴーレム〟が未だ動かず佇んでおり、鈴とセシリアさんは手を出さない方向で行くらしい。確かに奴はアリーナのシールドをぶち破って入って来た。下手をすれば観客席のシールドすらぶち破って来かねない。そんな事になれば大惨事だ。
「にしてもアイツの目的は何だ・・・?さっきから動かない・・・」
その時ゴーレムの上にウィンドウが現れる。そのウィンドウにはデカデカと俺の顔が映し出され、ウィンドウの俺の顔写真の下には「男はISに乗る価値など無い」とだけ書かれていた。
「ハァー・・・、ご指名か」
「みたいですね。手伝いますか?」
「いや、風華は楯無さんと協力して避難協力をしてくれ、恐らく」
そこに俺達を見つけたのか楯無さんが走って来て。
「夜月さん。悪いけど・・・」
「避難協力ですね。了解です」
そう言って風華は楯無さんについていく。それを見届けてから〝極夜〟を展開。シールドバリアを突き破り、アリーナに降りる。その直後、
「ピットが!?」
セシリアさんの声に振り向くと、セシリアさんの真後ろにあった、ピットの扉が落ち、侵入が不可能になった。
『夜空、凰、オルコット。たった今ピットが閉じられ教師部隊の突入が不可能になった。今からハッキングで開けるが、時間がかかる。それまでの時間を稼げ』
それだけ言って通信が切られる。
「んな悠長な・・・」
「まあでもいいんじゃない?正直教師部隊なんて出られても邪魔なだけだし」
「全員が全員足手纏いだとは言いませんが、状況の対応の仕方からして役に立ちそうにありませんよね」
「まあ俺達も急造のコンビネーションなんだけどな。セシリアさん援護。鈴は接近。俺は遊撃。それで行くか」
「「了解」ですわ」
同時にセシリアさんが後方、鈴が接近し、あのダブルセイバーで連撃を叩き込む、が
「んなっ!?」
ゴーレムは連撃を鈴の甲龍の両腕を掴むことで止め、セシリアさんがいる方向に盾として使う。
「あまり舐めないでいただきたいですわね」
セシリアさんは躊躇なく鈴の背中にレーザーを撃つ。そのレーザーが鈴の背中に当たる前に曲がり、無人機の横っ腹に叩き込まれる。
「
更にブルー・ティアーズのビットによる射撃でゴーレムの腕を弾く。そこに鈴が衝撃砲を叩き込み吹き飛ばす。的確にこちらに飛んでくるので、俺は両手にリボルバータイプのハンドカノンを呼び出し、全弾叩き込み、回し蹴りを叩き込んで鈴にパスする。鈴はダブルセイバーの連結を解除し、二本の大剣にし、上段に構えて飛んで来たゴーレムを叩きつける。そして衝撃砲を数発叩き込むとバックステップする。
「流石にちょっとは堪えたでしょ」
「だといいがな」
「悪い予感、的中ですわね」
そう言ったセシリアさんは油断なくライフルを構えており、俺達も気を抜いてはいない。目の前には未だに佇むゴーレム。両腕をコチラに構え、レーザー砲を放つ。シールドバリアすらぶち破るレーザーを単一仕様能力空覆ウ闇を発動し、左腕の追加武装
「お返しだ」
吸い取ったエネルギーの一部を推進に回し、
「ガッ!?」
しかしそれに怯むことなくゴーレムが俺の顔のバイザーをぶん殴る。吹き飛ばされた俺に追撃と言わんばかりにゴーレムが迫るが、鈴の衝撃砲とセシリアさんのレーザーがそれを阻む。
「助かる!」
そう返し、片手直剣を二本呼び出し、突っ込む。鈴とセシリアさんの邪魔にならないように気をつけつつ立ち回る。が、
「チッ!」
「堅い!」
俺と鈴でタイミングを合わせ攻撃するも、両腕の展開式ブレードで受け止め、弾かれる。セシリアさんの偏向射撃を織り交ぜた攻撃も軽々とよけられる。
「一夏!もしかしなくてもアレ」
「ああ。俺達の動きを覚えてきている」
「教師部隊はまだなんですの!?」
セシリアさんが叫ぶが確かにそうだ。教師部隊の突入が遅い。その時ゴーレムの後ろ側のピットが吹き飛び、同時にゴーレムの周囲も爆発する。そしてピットから楯無さんと風華が飛び出してくる。
「楯無さん!風華!」
「鈴さん。セシリアさん。交代しましょう。お二人のシールドエネルギーもキツいはずです」
風華の言葉に鈴とセシリアさんは頷き、交代する。失念していたが鈴とセシリアさんは試合途中だったのだ。エネルギーなんてほぼ無いに等しいだろう。そして爆煙が晴れたところでゴーレムがコチラに向き直る。それに俺達が応対した瞬間。
『一夏ァァァァァァァァァァァァァァァァア!!』
キィーンというハウリング音と共に叫び声がアリーナに響き渡る。俺達が放送室を見ると、マイクを握りしめた篠ノ之が居た。
『男ならその程度の敵に勝てずになんとする!銃や変な剣術などを使わずにキチンとした構えを取れ!剣道をしろ!』
再びハウリング音が響き渡る。ゴーレムが放送室を向く。
「チィッ!あの馬鹿ッ!!」
俺は瞬時加速で両腕を構え、放送室を撃とうとしているゴーレムと放送室の前に躍り出る。そして単一仕様能力空覆ウ闇を発動、受け止める体制を取る。が、ゴーレムは両腕に大型のガトリング砲を呼び出しコチラに向ける。
「しまっ――――」
そう思うのと同時にガトリング砲が火を吹いた。弾雨の雨に飲まれ、俺は意識を失った。
武器の名前なんかは適当です(笑)
掌底エネルギーはデスティニーガンダムのパルマフィオキーナをイメージしてください。
そしてあるお方がビームマグナム載せたいと言っていたため、リボルバーマグナムを載せてみました。
ビームマグナム関係ねえwww
それでは
ご意見ご感想お待ちしております