カズマside
「なあ、クエスト受けたいんだけどなんでこんな高難易度のクエストしかないんだ?」
「ああ、それなら最近ここら辺のどこかに魔王軍の幹部が住み着いたため弱いモンスターはみんなどこかにいっちゃったらしいです」
「はあ!?なによそれ!!それじゃあお金を稼げないじゃない!くっそー。魔王軍めぇ。アンデットだったりしたら私がすぐに『ターン・アンデット』で消してあげるわ!」
「そうだな」
確かに冒険者という稼業は基本お金がない。そのため毎日クエストを受けるんだがこの街の冒険者たちのレベルでは達成できないレベルばかりのクエストしか残っていない
「そういえば、えっちゃんはどこへ行ったのだ?先ほどから見えないのだが・・・」
「さっき一人でクエストに行くといったきり見ていませんね」
「おい、さっきクエストには高レベルのクエストしか残っていないといっていなかったか?」
「まさか。一人で高難易度クエストに!?」
「い、いやさすがにいかねえだろ・・・たぶん」
「さ、さがしましょう!!「ただいま帰りました」ひゃっ!」
「び、びっくりした~。よかったクエストにはいっていないみたいね」
「いえ、いきましたよ」
「な?!どんなクエストにいったんだ!」
「い、今から教えるのでゆさぶらないでください」
「早く教えてください!えっちゃん!!」
「こ、これです」
『グリフォンの討伐』
報酬
100万エリス
内容
『山で薬草などの採集をしたいのですが、グリフォンがいるので採集ができません。
グリフォンを倒してください!!』
『ドラゴンの討伐および捕獲または生態調査』
報酬
500万エリス~
内容
『火山に今まで見たこともないドラゴンが現れたため調査をお願いします。
火山には重要な鉱石などもあるため早急にお願いします』
『ヒュドラの討伐』
報酬
1000万エリス
内容
『洞窟にヒュドラが住み着いてしまったのでそれの討伐をお願いします。
このままだといつ襲われるのかが気が気でないので早急にお願いします!!』
「なんだこりゃーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
「ひゃあぁぁ!!!!!」
なんだこれ!!なんでこんな高難易度クエストばかりやってんだよ!はっきりいって下手したら魔王軍幹部よりも強いんじゃねえのかこいつら!
「なんですかこの高難易度クエストの嵐は!!」
「これはさすがに無茶だ!!」
「もちろんあきらめたのよね!?またいくとは言わないよね!?」
「いえ、もう討伐完了したので・・」
「「「「「「はあぁ??!!!!!?????」」」」」」
「これ今朝受注したクエストですよ?!」
「おいおい、こんなのこんな早くクリアするどころか、討伐自体あきらめるだろ普通!!」
「いえ、
・・・・・まじかよ
「ほ、本当に討伐完了しています・・・」
「生態調査のほうはどうなんだ」
「あのドラゴンですか、火竜というよりは爆発系の攻撃ばかりでしたので命名するなら爆竜でしょうか?」
そのまんまだな
「あ、それより報酬ください」
「は、はいすぐに準備します」
(カズマ、あの子強すぎじゃない?)
(そうだな。)
「どうしたのですか?みんなしてそんな私を見つめてきて」
「あなたはなんというか、すごすぎて常識が通じませんね」
「あたりまえです。これでも一応英霊の力を持っているのですから」
「「「「「・・・・英霊???」」」」」
「ま、まあその話はあとにしようぜ!!」
「あ、あとカズマ」
「ん?なんだえっちゃん」
「この報酬はあなたに差し上げます」
「!?い、いやいいよ!こんな高額。おまえの好きに使え」
「そうですか、では家を買いましょう。でもこんな高いお金をつかって買う家はさぞかし大きいのでしょう。誰か一緒に住んでくれませんかね?」
そういいちらちらこっちを見つめるえっちゃん。ほんとわがままになってきているなあ。かわいいけど
「はあ、わかったよお言葉に甘えさせていただきます」
「うんうん、最初からそうしてればいいのです」
こうしておれたちは家を手に入れた