カズマside
「・・・あの、今日のクエストは何にするんですか?」
「ああ、今回はアクアのレベルを上げるクエストに行こうかなと思っていてな」
「じゃあ、なぜそのアクアは泣いているんだ?」
「こいつがバカなことを言うからな。ちょっと泣かしただけだ」
「はあ、カズマ。あなたはけっこうな口撃力があるから女性に本気で怒ったらみんな泣くよ」
「そうですよカズマ。えっちゃんの言うとおりです」
「わ、わかったよ。今度から気をつける」
「そういえばダクネスはどこですか」
「ダクネスは鎧の修理状況を聞きに行ったぞ」
「そうですか。でしたらダクネスが帰ってきたらゾンビメーカーのクエストに行きましょう」
「おう、わかった」
「了解です」
「ほらアクア、行くクエストが決まったんですから早く起きてください」
「・・・・すかー」
「寝てる・・」
・・・子供かよ
「この子は子供なんですか?」
「えっちゃん、それは言ってはなりません」
こいつの性格は変わっていないんだな~。向こうにいた時から思ったことはズバズバ言ってたからな。そのせいで何人の女の子が泣いたことやら。
こいつ男の時はイケメンだったけど、女になったらなったでかわいいんだよな~。
神は理不尽だ!!!
えっちゃんside
カズマが何もしていないのに少し涙を流しているが、大丈夫なのでしょうか?
「とりあえず墓地の近くまで来てみましたが。それらしい気配はありませんね」
「えっちゃん、まだ油断しちゃだめよ。今回はゾンビメーカーだから危険度は低いけどこれがもしリッチーだったりしたらなにがなんでも倒すわよ。絶対に。」
「おいアクア。なんでそんなにリッチーを倒そうとするんだ?」
「リッチーは神の理から外れたものだからな、アークプリーストとしては許せないんだろう」
「そして、リッチーには種類がありまして自然発生したものと、魔法を極めたものが自分からなるという二種類です」
「は~。ちなみにどちらが強いんですか」
「もちろん後者ですね。自然発生したリッチーははっきり言って普通のプリーストのターン・アンデッドでも倒せますが、後者はそうはいきません。なにせ、魔法を極めていますからね、高い魔法防御力に魔法のこもっていない物理ダメージ無効。それに高い魔力値という高ステータスですからね」
「ほー、そういえばさゾンビメーカーの取り巻きは何体なんだっけ?」
「普通は2~3体よ」
「なんか、索敵に引っかかった数でいうと6~8体いるんだが・・これって誤差の範囲内なのか?」
「い、いえ。その数はおそらくリッチーだと・・・」
「!!そういえば、えっちゃんはどこだ!?先ほどから見えないが!」
「お、おいどこいったんだよ!」
「おーい、ここです。ここにいますよ」
「!!??!あ、あのあなたは誰ですか!?」
「あああああ!!!ここであったが百年目!覚悟なさいリッチー!!」
「おい!未井!早くこっち来い!」
「『ターン・アンデッド』オオォォォォォ!!!!」
「いやああああーー!?!?な、何するんですかーー!?や、やめてください!消えてしまいます!!わたしにはまだこの墓地にいる魂たちを送り届けるという役目がのこっているですーー!!」
「やめてあげてください」
「やめてやれ」
ドスッ
「へブッ!!」
え・・・何今の。見えなかったんだけど。それよりも、すごい音なったけど大丈夫かな
「大丈夫ですか?」
「は、はい。ありがとうございます」
「私たちはゾンビメーカーの討伐を依頼されたのですが、あなたがゾンビたちを起こしていたのですか?」
「す、すいません。ここにくると無条件でまだ肉体のある人たちが起きてくるんです」
「そうか。どうしようか、ここに来ることをやめてもらうことはできそうか?」
「ここに来ないと魂さんたちが地上にずっとさまよってしまうんです」
「そういうのはプリーストの仕事じゃないのか?」
「ええと、その、この町のアークプリーストの方々は、その、お金が・・」
「ようはお金の入らないことはやらないということですね」
「「「・・・」」」
「な、なによみんなしてこっちみて」
「とりあえず、あんたはいったん帰ってくれるか?ここのことは俺たちで何とかするから」
「そうですか!ありがとうございます!!私の名前はウィズといいます!この住所で魔道具店を営んでいるのでぜひ来てください!」
いいひとだったなあ~。
ん?それから?このあとわたしは眠たくてカズマにおぶさってもらって寝ていましたのでどんなやり取りをしていたのかはわかりません。
今回はいつもより少し長かったです。ほんと、駄文で申し訳ありません!
そういえば投稿ペースですが、一週間で多くて5回少なくても2~3回は投稿できるように頑張ります!