前回を見ていない方はそちらを!
「えっちゃん。あとどのくらいのところで目標地点に到達するんだ?」
「そうですね。このペースですとあと5日ほどでしょうか」
俺たちが『機動要塞デストロイヤー』の調査依頼を受けてからもう3日たつ。
俺たちが調査に行くといった時のあいつらはちょっとおもしろかったな。
~回想~
『えぇ!!デストロイヤーの調査にいくぅ!?だめです!!あれはだめです!』
『何がダメなんだ?』
『デストロイヤーとは昔の魔法大国が作り出した兵器なんだが、今はそれが暴走してな。デストロイヤーが通った後は草木も残らないらしい。』
『やめましょう!?あれは爆裂魔法でも何発か打たないと勝てない存在なんですよ!?』
『今回は調査です。この町に近づいているという情報があったのでそれが本当なのか。可能なら撃退、もしくは破壊が目的というだけです。』
『『えっちゃんは破壊する気でしょう(だろう)!?』』
『ま、すぐ帰ってくる。じゃな』
『あ、まってくd』
~回想終了~
「かなりでかいんだよな」
「そうらしいです。」
「なら、あれか」
「はい。恐らくあれかと思います」
「んじゃ。攻撃してみるか。さき俺がやるか?」
「わたしからやります」
『オルトリアクター臨界突破。
我が暗黒の光芒で素粒子に還れ!!!
ピシィィイ!!!
「お!!結界にひびが入ったな。
よしおれもやるか!!」
「頑張ってください」
『思い浮かべるのは常に勝利する自分の姿』
『身体は剣で出来ている。
血潮は鉄で、心は硝子
幾たびの戦場を超え不敗。
ただ一度の敗走もなく、
ただ一度の勝利もなし。
担い手はここに独り。
剣の丘で鉄を打つ
ならば、その生涯に意味はいらず。
この身体は無限の剣で出来ていた!!』
『パリィィイン!!!!
ざ!!ざざざざざ!!!!ガキィイン!!』
「よっしゃああ!!!!」
「やったーーー」
結界の破壊完了!!
次は・・・
『警報発令!!緊急停止を起こしたためこの機体は緊急時の自爆を行うこととなりました!!搭乗員の方は速やかに脱出をお願いします。』
その後、繰り返しますといって同じ内容が流れた。
「なあえっちゃん。」
「なんですか。」
「宝具でなんとかならいのか?」
「さあ?」
俺たちはとても冷静だった。
「『無限の剣製』の中に避難するか。どうせここなら周囲に村や町もないし。爆発してもいいだろう」
「そうですね。」
「んじゃ。いこうか」
シュン!!
その日。大きな爆発音とともに機動要塞デストロイヤーは消えた。その時デストロイヤーのいた場所から半径860mの草木が燃えて消え失せたという・・・
もう少しだけ2章続きますよ
次回
デストロイヤーを討伐したカズマとえっちゃん。
二人に待っていたものとは!?
なお。告知なしに予告とは内容が変わることがありますのでご理解ください。