俺のクラスメイト二人が痛いんだが   作:カナリアP

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日刊ランキング9位ランクイン
つまり最強ということでよろしいのですね?(ACfa感



少女とグダッと 飛鳥編

 

 

1/2のボク:例えば、だけれど

1/2のボク:もし何の作為もなく、目的もなく、ただ歩いているだけでボクらが合流したら

1/2のボク:それは運命の選択と言えるんじゃ無いかな

 

ハル:……

ハル:それはつまり偶然同じ街にいるから一緒に遊びましょうっていう

ハル:デートのお誘いと思っていいのか?

 

1/2のボク:キミがそう思うんならボクはそれでも良いんだけどね

1/2のボク:そうだな、ボクのいるところが分かったらそのまま逢瀬のひと時を楽しむのもいいと思うよ

1/2のボク:無論、ボクの居場所が分かればの話だけどね

 

ハル:オーケー

ハル:その挑戦受けて立とう

ハル:今更デートはなしは無しだぞ

 

1/2のボク:もちろん、誘ったのはボクだ

1/2のボク:望むところだね

1/2のボク:ヒントはいくつまであげればいいんだい?

 

ハル:バカにすんな

ハル:すぐに見つける

 

 

 

1/2のボク:30分経過だ

1/2のボク:催促するのも無粋だとは思うが、ボクにも都合はある

1/2のボク:門限までには帰らないといけないしね

 

ハル:探してる最中だ

ハル:退屈だとは思うが待ってろ

 

1/2のボク:退屈だなんてそんな

1/2のボク:キミがいつここに辿り着くのが楽しみで退屈なんて感じられないよ

 

ハル:言ってろ

ハル:こちとら普通の男の子なんだ

ハル:女子とのデート権をみすみす見逃すかよ

 

1/2のボク:キミ、推しは文香さんじゃなかったかい?

 

ハル:ふみふみは女神だから

 

 

 

1/2のボク:1時間経過

1/2のボク:ほらほら、ヒントが欲しいんじゃないかい?

1/2のボク:意地を張ってる暇ないんじゃないかな

 

ハル:意地があるのさ男の子には!

 

1/2のボク:あともう少しで家に行くよ

1/2のボク:デートと言ってもとても短そうだね

 

ハル:お前移動してないだろうな!

 

1/2のボク:先に言ったと思うけれど

1/2のボク:ただ歩いているだけで合流出来たらと言ってるじゃないか

1/2のボク:あとはキミのご想像にお任せしよう

 

ハル:絶対見つけてやる

 

 

 

1/2のボク:1時間半経過

1/2のボク:もう限界かい?

 

 

 

1/2のボク:春川くん?

 

 

 

1/2のボク:応答無し、か

 

 

 

「"まぁ、仕方ないけどね"……っと」

 

スマホを操作し、送信しようと画面を押そうとしたところで影が差した。

ゆっくりと顔を上げる。そこには息も絶え絶えの待ち人の姿があった。

 

「よく分かったね」

 

「そういやぁって思ったんだ、お前は一言も俺と同じ街にいるとは言ってねえなって」

 

ボクの居場所はキミの家の前。

あらら反則。何の作為もと言ったけれどあれは嘘だ。

作為はあった。

ただしイジワル問題というね。

 

「それからもう少しで家に行くよって言ってたからな。大ヒント過ぎてナメてんのかって思ったぜ」

 

「キミが遅いのが悪い。さ、部屋に上げてくれ。今日は何だか……冷える」

 

「自業自得だろアホ。何か嫌なことでもあったのか知らんが、今日はとことん遊ぶぞ」

 

そう言って玄関へと歩いて行く彼の背中は何故だかすごく大きく見えた。

どうしても綻んでしまう口元を隠しながら、ボクもその後に続く。

 

あぁーー今日も夕日がとても綺麗だ。

あといつまで、ここからの夕日が見れるのか。

 

 

 

ボクはそれを、数えたくはなかった。





飛鳥くん不安になるの巻

ハル
意地があるのさ男の子には!!
この後自機のアリーヤさんで飛鳥にロマン(パイルバンカー)を叩きつけた。

1/2のボク
彼氏を試したくなっちゃう面倒な彼女ポジション
四つ足の機動力をナメるな。

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