裏吸血鬼異変と変えようと思ってるんですが、
御意見いただけないでしょうか?
魑魅魍魎が潜む山、妖怪の山では二人の人影が対峙していた。
一人は、背丈が二メートルを優に越す、衰えを一片も感じさせない五十代の漢。
一人は、5000年もの月日を鍛練に注いでいる、吸血鬼の執事長を勤めている漢。
間に立つのは荒ぶる神と畏れられた怪物。
「今、此処に開戦を告げます。双方、構えてください」
「勝負開始!!」
アズマが構えている武器は刀。
刀の銘は【
巌蔵が構えるのは剛弓と数多にある無名の槍。
弓の銘は【
どちらも無名の
「先ずは一本、【
巌蔵が槍を手に取り、弓に構えて妖力を籠める。
射出された槍は音を越え、標的へと文字通り突き進む。樹を凪ぎ風を貫き空気をを穿つ。正に死の槍。
「【
目の前に迫った槍ごと高さ凡そ50㎝の幅で横一文字に裂け、月光により裂けた部分が湾曲していた。
アズマが起こした現象は、空間の断絶。
抜刀術を極め、そして新たに創った流派【瞬神神楽】。
瞬く間に神速の抜刀し、敵を
「続けて五本、【
五本の槍を扇状に弓に構え、空へと放つ。
重力によって加速した槍が、五角形に大地に突き刺さる。
五角形の内側に五芒星が展開されて、5メートル程の鬼が降臨する。
黒い皮膚に、天を突くように伸びた鋭角を持ち、二本の大太刀を腰帯に差している。
───羅刹天───
「
出雲禊之太刀を地面に突き刺し、霊力の1割を流し込む。
すると、紫のオーラが周囲に迸る。その中から姿を表したのは180㎝の男。
和服の上から、両肩側面部や二の腕、胸板と腰、脛のみを軽装で守り、和服の帯に2本の剱を差している。
肩くらいの黒髪襟足で括り、纏めている。
顔は獰猛な笑みで彩られており、妖艶な貌を成している。
───スサノオ───
「久しぶりじゃねぇカ。そっちの名で呼ばれんのはよォ、旦那ァ!俺の仕事は目の前のデカブツを細切れにすることだよナ?」
「任せた。【
暗黒の霞を纏った刀を下段に構え、斬り上げる。
それだけの行為で、超越者の起こす天災に決着がついた。
「そりゃねぇゼ!まあ、こっちも終わったがナ」
反り血の一滴も付かずに羅刹天をバラしたスサノオが、鍔に付着した血を振り払っていた。
******
場所は移ろい巌蔵の屋敷(縁側)。
徳利にお猪口、肴として山菜の天麩羅と調味された牡丹の干し肉。
「ハッハッハァ!
お主、そんな理由で仕えとったのか!?
……まあ、儂が言うこっちゃ無いが、それなら別に仕えんでも親として共に過ごせばよかろうに」
「レミリアが自立する頃……まあ、後凡そ100年で500歳になるからね。
その時にでも私は館を出るつもりだ」
「………お主は元々根無し草じゃからなぁ。
この400年よく旅もせずに1ヵ所に留まっておったと言える程じゃ。
して、何処に行くつもりじゃ?」
「そうだね。取り敢えずは家を建てるさ」
「ふむ。手伝いは必要か?」
「まさか。思ってもいないことは口に出すものじゃないよ」
お猪口の酒を飲み下し、天麩羅に塩をつけて咀嚼する。
良い味だ。
咲夜ちゃんにも揚げ物を仕込むべきかもしれないね。
紅魔館の農園などの管理も後100年で継がせなきゃいけないからなぁ。
「そろそろ私は失礼するよ」
「家が出来たら儂らを呼べ。鬼殺しを馳走してやるわい」
「人間にそんな度数の高い酒を飲ませるものじゃない。
まあ、旨いのは否定しないがね」
「そうじゃのぉ。まあ、先ずは
「ハハハッ!そうだね」
やはり、小さくても庭があるものを建てようか。
池を作って囲いを造り、鯉の数匹でも飼ってみるか。
畑を造り、田圃を造り、果樹園を造り、鶏舎を建て、牛舎を建て、豚舎を建て………。
これじゃあ紅魔館と何ら変わらないか。
田圃と畑を造って、後は山や河で済ませるか。
牛や豚、鶏が食べたくなったら其は其で召喚すればいいかな。魔法で。
「さて、まずは家を建てようか!」
戦闘描写(武器あり)は苦手です。
何か良い資料(アニメ)はありませんか?
出来れば教えてほしいです。
無手ならば得意なんですけどねぇ(リアルでも)。
まあ、世間体と言うものがあるので止められてますが。