いやはや、ちょっと今まで受験だのバイト探しだの大学準備だので多忙が続きまして…続きを書けなかったといいますか、書かなかったと言いますか…
待っていてくださった方々には大変申し訳ないことをしたと思ってます……はい。
これからはちょくちょく上げていけたらなと思ってます!
久しぶりすぎて色々と前と違うぞ?って思う部分も出てくるかもしれないんですが、そこはなんとか優しく教えてくださいm(*_ _)m
では、どーぞ!
「うーん…だいぶ良くなったけど、まだかたいね。もうちょっと各バランスにこだわって!」
現在、八神によって涼風の担当している村人の3Dモデルのチェックが行われている。
「え…でもこれって村人ですよね?そんなに見ないんじゃ…」
「そう?私はしょっちゅう見てるけど」
「こんなふうに〜」グググ
八神がモニターでモデルの顔面をドアップでチェックしてる様子を涼風が複雑そうな目で見ている…。
まぁでも、八神に限らず結構いるんだよなぁ…
なんて事ないモデルのグラフィックとか出来の良さとかを念入りにチェックするやつって。
斯く言う俺もその1人だったりするんだが…
あ、決してスカートの中とかを念入りに見てるわけじゃないよ?(パンツ作りこんでんなぁ)とか、スカートの中が真っ黒だと(妥協すんなよ!おい!)とか思ったりしてないですよ?ほんとだよ?ハチマンウソツカナイ…
「今日1日あげるからリテイクお願い!」
「……はい」
どうやら八神はリテイクを指示したらしい
「…リテイク、出したんだな」
「あ、八幡。」
「なんだよ〜、聞いてるなら八幡もこっちくりゃよかったのに…」
「技術的な面は八神に任せたからな」
「とかなんとか言ってー、会話に混ざりにくかっただけでしょ?このこのー」ウリウリ
八神が肘で脇腹をつついてくる。この仕草を見るとあの人を思い出すな…
それにしても…
「うぜぇ…」
「な…!そこまで言わなくたっていいでしょー!」ムキ-
「はいはい、そういうのいいから…で、さっきのだが」
「ん?なに?」
「最初にしてはできは悪くなかったんじゃねーかなって…思ってな」
そう、さっき涼風が提出してきたモデルは最初にしては全然うまくできていて通常であれば充分にOKラインなのである。
「んー、まぁそうなんだけどさ」
「八幡ならわかってくれるでしょ?」
八神の言わんとしてることは、わかる。
恐らく八神は涼風にはもっと上を見てほしいのだろう。
だからこそ通常のOKラインで満足して欲しくないのだと思う。
「…まぁ。そう思えるだけのポテンシャルはあると思う」
「でしょ?逆に聞くけど、八幡だったらさっきのでOK出した?」
「ばっか出すに決まってんじゃねぇか。そっちの方が早く仕事が進む、という事は早く帰れる、それが続けば終盤に残業までしなきゃいけなくなる可能性が減る。」
「俺は早く帰れる、涼風はOKが出て嬉しい。win-winじゃねーか」
「とかなんとか言っちゃって、今も青葉がちゃんと時間を使えるようにその分の仕事自分に回してんの知ってるんだから」ニヤニヤ
「最初からOK出すなんて思ってたらそんなことはしないよねー?」ニヤニヤ
八神が意地の悪い笑みでこっちを見てくる…くそ腹立つなこいつ…
「……別に、俺は仕事が滞るのが嫌なだけだ」
「はいはい、まったく捻デレなんだから〜」
「うっせ」
…てかなんであなたも捻デレ使ってるのん?
###
「…………………ふぅ」
今日のノルマは終わったなー
しかし、涼風の遅れの分も考えるともう少しやってった方がいいか…?少し甘やかしすぎか?
いや、俺は仕事が滞るのが嫌だからやってるだけであって別に涼風のためにやってるわけじゃないんだからね!
……しゃーない、まだ残ってくか
「お疲れ様です〜」
あぁ、俺も帰りたい…
「えっ!?もう夜!?」
涼風のあの様子だとまだ終わってない感じか…?
…少し進捗の確認でもするか
「おい、涼k「青葉ちゃん調子はどう?」………」
「遠山さん…………と、比企谷さん?」
「…ははは」
何でこういつも遠山さんは俺の言葉と被るんでしょうね…?もしかしてわざとなのん?俺ってば嫌われてる…?
「…進捗はどうだ?」
気を取り直して涼風に聞いてみた
「あ、あの…まだ…」
涼風が不安そうな目で終わってないことをこちらに伝えようとしてきた。
怒る気は無いんだがな…どうするか
「あーそのなんだ…」チラ
どうにかならんかとなんとか遠山さんにアイコンタクトをしてみる。
これで、目が腐ってるからって逸らされたら八幡泣いちゃう…
「……コクン、青葉ちゃんちょっと見せてもらってもいい?」
意図を理解してくれたのか遠山さんは優しく涼風に話しかけてくれた。
「……………」
「しっかりできてるじゃない。最初でこれはすごいと思うわ」
遠山さんはしっかりチェックをして、そう言った。
だけどやはり涼風には納得の行かないところはまだあるらしく、自分でもリテイクの原因はわかってはいるようだった。
まぁこういうのは1度やり始めると止まんないからな。
ソースは俺(作者)
「今日はもう遅いし帰りましょう?」
「遅れは大丈夫だから、ね?八幡君?」
…なんで俺に聞くんですかねぇ。もしかしなくても遠山さんにもバレてらっしゃる?
「……はい」
涼風は渋々と言った様子で頷いた。
「八幡君ももう帰るわよね?」
「あ、いや。俺は今日はもう少し残ろうかと…」
「ふーん(…ていうことは今から八幡君とコウちゃんが二人きり?いえ、八幡君に限って間違いなんて起こらないと思うけれども、それでも万が一ってこともあるし、でも今までだって2人で遅くまで残るなんてあったじゃない大丈夫よね?…は!?でも最近はなんかコウちゃんの様子も少し気がかりだし、八幡君は平気でもコウちゃんの方が…いやいやいやいや!そんなことあるはず無いわよね!無いわよね!………でもやっぱり心配だわ。今日のところは八幡君には一緒に帰ってもらいましょう。)」
なにやら遠山さんがいきなり顔を赤くしたり青くしたり百面相を始めたんだが…?おや?少し悪寒が…
「…八幡君ももう帰るわよね?」
「あ、いやだから。まだしごt…「カエルワヨネ?」帰ります。」
帰ります。帰りますから!頼むからその笑顔をやめてください…怖いよ…あと怖い。
###
ガタンゴトン ガタンゴトン
結局あの後帰宅することとなった俺は今涼風と遠山さんと同じ電車に乗っている。ちなみに2人は席に座っていて俺はつり革に捕まってたっている状況だ。
…いやさ?まぁそんな急ぎでもなかったから帰るのはいいんだよ?でも別に一緒に帰んなくてもよかったんじゃないですかね?女子二人に俺一人だと明らかに話すことなくて空気なんですけど…
え?いつもの事だって?
…確かに高校の頃から今の職場まで俺はいつも男子1人だなぁ。むしろ高校の頃の経験があったからこそ今の職場でもなんとかやっていけてるまである。
そういえば最近あいつらとも会ってないな…まだゆるゆりしてるんだろうか…。
「NPCは作ってて楽しい?」
俺が物思いにふけっていたあいだも会話をしていた遠山さんはふと涼風にそう聞いていた。
「楽しいです…だけどこんなに大変だと思ってませんでした…」
「今までは1人で絵を描いてそれで終わりだったから、修正がくるのも初めてだし…」
「そうね、それがモノを作ってお金を貰うってことよね。」
「それに初めの頃は私達だって大変だったわよね?」
「…まぁな」
特に俺は入社したての頃はパソコンの扱いこそ出来たものの、絵なんて趣味程度でしか描いてこなかったから着いていくのに死に物狂いだった…。
いやぁ、あの頃は大変だったなぁ…。まさか中二病時代に趣味で絵を描いてたことが活きるとも思わなかったしな…笑
「…………………」ジ-
「…………?」
遠山さんが少し考えるようにこちらを見てくる、が、申し訳ないが俺には意図を汲み取るなんてことは出来ん!
「…実はね?今朝青葉ちゃんが提出してきたのは、本当ならOKなの」
「あ」
「………………………………………」
言っちゃったよこの人…。涼風だって訳分からん顔してるじゃん。
「ふぇ!!?」
「うう、どういうことなんですか…。OKなのにOKじゃないって…」
ほら涼風がパニックになっちゃった。
「青葉ちゃんには通常のOKラインで満足して欲しくなかったんじゃないかな?期待してるのよ、あれで」
「ね?」
「…いやここで俺に振らないで貰えますかね…。」
「でもまぁ俺は八神じゃないからわかんねぇけど、そうなんじゃねぇの?」
そう言ったら丁度いいタイミングで乗り換えの駅に電車が停車した。
「あ!私達この駅で乗り換えだわ。お疲れ様、頑張ってね!」
「じゃーな」
「お疲れ様です!」
(私が…期待されてる!)
###
「うーす」
翌日、いつも通りに出社すると昨日会社に残ったであろう八神と遅れ分を取り戻しに来たのか涼風がいた。
「あ、比企谷さん。おはようございます!」
「八幡、おはよー」
「おう」
「比企谷さん!聞いてください!OK出たんです!」
「お、おう…よかったな」
青葉さん…?興奮しすぎて主語が抜けちゃってますよ?それじゃなににOKが出たかわかりませんよ?
まぁ流れ的に昨日のNPCってのは容易に想像できるが。
「まぁ今回は1週間以上かかっちゃったけど、次は3日で作ってみようか」
「………え?」
「だからスリーデイズ!」
いや別に英語で言って欲しかったわけじゃないと思うぞ八神よ…
「せめて4日になりませんか…?」
「なに言ってんだ、最終的には1日1体作ってもらうつもりだぞ」
八神の代わりに俺が答える
「まさか、ひふみ先輩の言ってた帰れなくなるってこういう事ですか?」
「ま、まぁ終われば帰れるよ」
「いやです!私、下着姿で寝るなんてありえないです!」
「いや、そん時は俺もいるから流石に八神も脱がんし他のみんなもそんな格好になるわけじゃねぇよ…」
「そうだよ!流石に私も八幡のいる前で下着姿になったりしないよ!」
八神は少し顔を赤らめながらそう言った。
いや…、頼むからお前は俺がいない時でも下着姿になるなよ…別に俺以外に男性社員がいないわけじゃないんだからね…?
はい!今回はこれで以上になります!
久しぶりに書くと想像以上に疲れますね!
もしかしたら前回までに比べてキャラの感じとかに違和感などあるかもしれませんがどうかお許しくださいm(*_ _)m
前書きにも書きましたがこれからはなんとかちょくちょく上げていけたらな思っているので!
高評価!お気に入り!ご感想等!よろしくお願いします!
していただけると…やる気が…でます!(パクリ)
ではまた次の話でお会いしましょう|・x・)ノシ