ミセス・ヨーロッパ   作:ふーじん

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感想、ありがとうございます。
感想があると作者はとても元気が出て、バリキ重点な。

あとタイトルも修正します。
ご指摘いただきありがとうございました。


やりたい放題

 目当てのアステリオスにはあっさりとお目通りが叶った。

 というのもゼウスの神託が彼にも下ったからで、彼は兵士に命じてエウロペを島中探させたからだ。

 そしてエウロペはあっさりと見つかった。エウロペはゼウスの贈り物にテンションが上がりっぱなしで、タロスの掌に乗って島を練り歩いていたからだ。見知らぬ全高二十メートル超の巨大ロボに兵士はビビる。それも仕方のないことだった。

 

 そんなこんなで兵士に案内され、アステリオスの宮殿に到着したエウロペ。

 早速謁見の場を設けられ、きらびやかに着飾られると、そのままアステリオスと対面した。

 

「あなたがアステリオスね! 今日から世話になるわ!」

「う、うむ……如何にも余がアステリオスだが……元気だな」

「生まれてこのかた風邪とは無縁よ!」

 

 えへんと胸を張るエウロペ。対するアステリオスは困惑していた。

 それというのも想像していた以上に幼いというか、子供というか。ゼウスの寵愛を受けた姫君というから、てっきり肉付きの良い美女とばかり思っていたのだ。ところが蓋を開けて見れば如何にもアホっぽい子供である。その胸は平坦であった。

 しかし可憐である。ゼウスが一目見て恋に落ちたというのも頷ける、肉体の黄金美に真夏の雲のような美髪。ころころと変わる表情は鈴の音のようで、どうにも庇護欲をそそられる美姫であった。

 尤も、子供丸出しの言動が幾分かそれを台無しにしていたが。これに欲情するとすれば、それは余程のロリコンであろう。さすがゼウスは格が違った、アステリオスはそう思った。

 

「えっとね、ゼウスが言ってたわ。あたしがここにいればあなたがこの島の王様だって! そのあとはあたしの一番上の子供が大王になるらしいわね!」

「うむ、余もそのように神託を受けておる。であるが故に、余がそなたの後見となり、衣食住の全てを引き受けよう。そなたは何も心配はいらぬぞ」

「優しい人ね、大好きよ! それじゃあ世話になるわね、あたしの部屋はどこかしら?」

「侍女に案内させよう。誰か、姫を部屋へお連れせよ」

 

 連れ子を伴っての唐突な居候宣言。これがギリシャで無ければとんでもない性悪地雷女不可避。

 しかしながらこの時代、神託は全てに優先され、神の血筋を取り入れることは何よりの王権の証である。

 神託によってエウロペを庇護する限り王権はゼウスに認められ、その支配が盤石となるならば、アステリオスに拒むところは何もない。

 エウロペのことは……血の繋がらない姪ができたと思って、放っておくにも忍びないし適当に面倒を見てやるか、くらいの気持ちだった。

 

 なんだかんだで人に見放されることのない愛嬌は、エウロペの最大の取り柄と言えよう。

 本人にその自覚はなかったが。基本、勢い任せのアホの子であるがゆえに。

 

 

 

 

 かくしてエウロペがクレタ島に住み着いてから幾つかの月日が過ぎた。

 エウロペを迎えたことによってアステリオスの王権は盤石となり、それまで続いていた小競り合いもすっかり収まって、クレタ島の営みはアステリオス王の治世によって発展を開始した。

 

 が、エウロペにはそんなことは関係ない。

 彼女はちょこちょこ宮殿を抜け出して市井に飛び出しては、ライラプスを連れて活気に溢れる市場を歩き回ったり、道行く人々と交流していたりした。ちなみにタロスはお留守番である。

 そうなると本領を発揮するのがエウロペである。持ち前の素直さと愛嬌でたちまち大人たちのハートを鷲掴みにし、デレデレになった彼らから差し入れを貰わない日はなかった。

 

 今日もまた籠一杯の果物を献上され、エウロペは上機嫌にそれを頬張りながら市場を練り歩く。

 ふと思い立ったエウロペはいつもとは違うルートを歩いていくと、やがて大きな建物に突き当たった。

 外に魚や果物を並べるわけでもなく、外に立って人を呼び込む声も無い。興味が湧いたエウロペが意気揚々と門を叩くと、しばらくして妙齢の女が対応した。

 

「もし、どちら様で……まあ、これはエウロペ様」

「こんにちは! お散歩してたら辿り着いたの、ここは一体なにかしら?」

「身寄りのない孤児たちの家ですわ。私はギュネイ、ヘスティアに仕えながら、子供たちの世話をしております。ああ、いつまでも外に立たせては失礼でしたね。ささ、どうぞ中へ」

「おじゃまします!」

 

 エウロペは挨拶のできる良い子なのだ。

 女――ギュネイと名乗ったヘスティアの神官に迎えられ中に入ると、大小様々な子供たちの視線に囲まれた。

 その視線の大半はエウロペが持っている籠に注がれている。季節のフルーツ盛り合わせに子どもたちは垂涎の様子であった。

 それを察したエウロペはニヤリと笑う。

 

「皆の者せいれーつ!!」

「!!」

「今からこれをお前たちに一つずつあげるわ! ただし割り込みはダメよ、割り込みした悪い子は――いや、やめておくわ。あまりに残酷だもの!」

「なにそれこわい!」「すげー気になる!?」「でも果物ほしい!」「甘いものたべたい!」

「ほらほらならべー! じゃないとあたしが全部食べちゃうわ!」

「わーい!」

 

 整列しろと言ったのにそれを忘れてわらわらと群がる子供たち。

 そう、エウロペは彼らを一目見た時から察していた。すなわちあたしこそがボスだ、と。

 この程度の人心掌握術など造作もない。故郷では百を数える子供軍団の長として君臨していたのだ。子供なぞ餌付け一つでどうとてもなる。実際餌付け一つでちょろあまなエウロペが言うのだ、間違いなぞあるはずもなかった。

 

「まあ、子供たちに差し入れまで……」

「よくってよ! 子分に報酬を渋るようなケチなボスではないわ!」

「ボス!」「なんかすげーかっけー!」「ボース! ボース!」「おやびーん!」

「ほーっほほほ! 讃えなさい敬いなさい!」

 

 ガキ大将エウロペ、ここに君臨す。

 季節のフルーツでがっちりハートキャッチをかましたエウロペが子どもたちのトップに立つことに異論を挟む者は誰もいなかった。

 

 

「ふぅ、上に立つものの責務とはいえ疲れたわね。あたしとしたことがつい一緒になって騒いでしまったわ……」

 

 とか言っているが誰より率先して騒いでいたのは他ならぬエウロペである。

 その子供たちはすっかり遊び疲れて今は眠りこけており、エウロペは奥の部屋でギュネイにもてなされていた。

 

 キメ顔で宣うエウロペをギュネイは微笑ましく思いながら、そっとお茶を差し出した。クレタ島名産ディクタモのハーブティー、クレタ島で新たに知ったエウロペの大好物だ。

 

「おいしー! あたしこれ好きなのよね、これ飲むとここに来てよかったーって思うわ」

「それはようございました。でしたらぜひ茶葉をお持ち帰りくださいませ、この程度では子供たちのお礼にもなりませんが……」

「ふっ、舐めないでほしいわね! このエウロペ、子分たちへの施しを恩に着せようとするほどみみっちい女ではなくってよ!」

「でしたら純粋な感謝の気持ちということで。……ふふ、あんなにも楽しげな子供たちを見るのは久しぶりで、すっかり気分が晴れてしまいました」

「んー?」

 

 ギュネイは言う。エウロペがやってくるまで、この島は内輪争いに明け暮れていたのだと。

 クレタ島は四方を海に囲まれ、近隣に無数の島々を置く交易の一大拠点である。そのため支配者となれば多くの富が集中し、男たちの野心を煽っていた。

 

「今でこそエウロペ様の御威光によりアステリオス王の治世が盤石となりましたが、それまで多くの有力者たちが我こそが王たらんと兵士を率いて争っていたのです。……ここの子供たちは、そうした戦火で身寄りを亡くしたものばかり。それゆえどこか翳を拭えず心配していたのですが――」

「ふっ、だとしたらあなたの努力とヘスティアの導きがあたしを招き寄せたのね! わかるわ、だってあたしはエウロペだから!」

「ふふ、そうかもしれませんね……」

 

 見てくれは神殿で預かる子供たちとそうは変わらぬエウロペだが、これでも故郷テュロスで蝶よ花よと育てられた一端の姫君である。自然と人の上に立つ振る舞いが身に付いているし、それを当然のものとするカリスマ――彼女の場合は愛嬌と言うべきか――に溢れている。

 エウロペは馬鹿だが愛すべき馬鹿であった。

 

「そうと決まればあたしが面倒を見るっきゃないわね! 見たところ最低限の生活はできてても余裕はありそうにないし、あなたも寝不足気味みたいね! いいわ、任せなさい。あたしにかかれば万事解決間違い無しよ!」

 

 そんな馬鹿なエウロペだからこそ、一度子分と認めてしまえばお節介を発揮するのも当然と言えよう。

 ナチュラルに上から目線の物言いは育ちのせいと割り切るとして、エウロペの目には神殿の随所に困窮の痕が見受けられた。

 古くなったまま修繕もされぬ建屋、着衣もほとんどが誰かのお下がり。食べ物こそ飢えない程度に得られているが、衣食住は必要最低限を満たせば良いというものではないというのがエウロペの持論だった。

 なにより子分が貧相なのは親分として我慢できるものではない。エウロペのガキ大将スピリッツがここで発揮された。

 

「ええと、それはどういう……ひょっとして王へ執り成すのでしょうか? それはあまりに公平性に欠けるのでは――」

「舐めないでほしいわね! 貰えるものは何でも貰うけど、自分から強請るほど浅ましい女ではなくってよ! まぁしばらく待ってなさい、あなたの悩みをまるっとあたしが解決してあげるわ!」

 

 エウロペはお茶を一気に飲み干すと、勢いづいたまま出ていった。

 ギュネイが制止する暇もなく、過ぎ去っていた背を見送ってギュネイはぽかんと口を開く。

 しばらくして放心から立ち返ると、嵐のように勢い任せな少女への心配を胸にヘスティアへ祈った。

 

「我が神ヘスティアよ、どうか何事も無く平穏に済むようどうかお守りください――」

(いやー厳しいかもそれ。たぶん悪いようにはならないと思うけどさ)

 

 見守っていたヘスティアは苦笑いで応える。

 その胸は豊満であった。

 

 

 

 

「アステリオス様ー! アステリオス様ー!!」

「おお、どうしたエウロペよ。そんなにも慌てて、朝一番というのに騒々しいな」

「話があるわ!!」

「んんんん!?」

 

 明くる朝、頑張って早起きしたエウロペはアステリオスのもとへ駆け込むと、開口一番にそう言い放った。

 傍らにライラプス、右手に投槍、後方にタロスを控えさせた完全武装で。

 アステリオスもこれにはビビる。すわ何事かと驚くも即座に内心の焦りを呑み込んで、努めて穏やかな表情を作って宥めるように言った。

 

「ま、まぁまぁ。まずは落ち着きなさい。そして一から順番に説明しておくれ。流石に心臓に悪いわい」

「それもそうね、急ぎすぎたわ! えっとね――」

 

 かくかくしかじかと要求を伝えると、アステリオスは思案顔。

 子供らしい稚拙な要求だが、いずれは手を付けねばならぬと考えていた事案でもある。

 とはいえエウロペの要求そのままにただ助けるだけでは根本的な解決には成りえない。

 

「そなたの言い分はわかった。無論余としてもいずれは解決せねばならないと考えてもいる。しかしだな、かといってそう簡単には手出しできぬのだ、エウロペよ。余の敵は外にこそあり、内輪の問題にばかり目を向けておれば、たちまち外敵の侵攻を招くであろう」

「つまりそいつらがいなければ大丈夫なのね?」

「うむ。とはいえ我が兵力も有限でな、今すぐどうにかなる問題でも――」

「わかったわ! それじゃあタロスをあげるから、それでなんとかしなさい!」

「なんと! それはまことか!?」

 

 これにはアステリオスも目を剥いた。

 確かに神の兵器たるタロスがいれば、それだけで国防を賄うに不足はない。タロスの機動力と火力を以てすれば日に三度島を巡ってなお余力を残し、投げる大岩で侵略の尖兵の船を沈めるのも容易い。

 しかしながらタロスは、ゼウスがエウロペに贈った神器であったはずだ。それを軽々しく手放すとは……

 

「願ってもない申し出だが、よいのか? それはゼウスとの絆の証であろう。それを手放すことに躊躇いは無いのか」

「なんで? 別に消えて失くなるわけでもないじゃない。それにゼウスは物の一つや二つであれこれ言うほど狭量な方ではなくってよ! なにせこのあたしの旦那様なんだから!」

 

 堂々とそう言い放つエウロペに、アステリオスはついに言葉を忘れた。

 あまりにも不遜たる物言いだが、しかし不思議と嫌味ではない。これを他の女が宣えばたちまち神の怒りを買うであろうも、エウロペに限って言えば毅然とした誇りとすら映った。

 

「……まさかタロスだけでは不足かしら? ならこの槍もあげるわ、あたし槍なんて使えないもの。なら兵士にあげたほうがいいわよね! ……ライラプスもほしいの? でもこの子は賢いからすんなり懐くかどうかはわからないわ。ちゃんと手懐けられるならいいけど、そうでなきゃ怖いわよ?」

「いや、いい。そこまでせずとも、うむ。そなたの意気込みはよぅくわかった。そうも明け透けに言い寄られては、余も降参するしかあるまいて」

 

 アステリオスは両手を挙げて観念した。

 

「まったく、姫君には参ったわい。であれば譲り受けるのではなく借り受ける形として、国防に必要な分だけ力を借りるとしよう。そなたがゼウスの贈り物を手放すことはない、最期まで大事にするといい」

「ほんと? 遠慮ならいらないわ! あたしはお願いする立場だもの、ケチケチ渋るなんてみっともない真似はしなくってよ!」

「いらぬいらぬ、大体他の男の貢物を考えなしに受け取るなど、男として情けないわ。王として戦力は借り受けるが、男としてはそなたとゼウスの間柄に無粋な横槍は入れられん」

「そう、やっぱりあなたいい男ね! 大好きよ!」

「そなたも気前の良い、まこといい女であるよ。まったく、もう子供扱いはできぬな」

 

 かくしてエウロペとアステリオスの間に取引が成った。

 タロスは国防の要として日に三度島を巡り、敵と認めた船あらばこれを沈め、島の守護者として従事すること。

 対するエウロペへの報奨には――

 

 

「ギュネイ、お触れは聞いたわね! さぁ早速選別よ!」

「まさか本当にしで――いえ、解決なさるとは……」

 

 うっかり口をついて出そうになった言葉を切り、ギュネイは自信満々に訪ねてきたエウロペを見る。

 エウロペは、幾人かの大人たちを連れていた。いずれも名だたる職工や商人、あるいは兵士など、国に欠かせぬ人材たちだ。

 

「いいこと! あなたたちはこれから彼らのもとで働いて、目一杯修行していくの! ちゃんと指導するようアステリオス様から命が下っているし、粗末に扱うこともさせないわ! 代わりにあなたたちも精一杯努力なさい! そして大人になったら、親分として子分たちを助けなさい!」

「お、おお?」「よくわかんねーけど、頑張って働けばみんな助かるの?」「おれが親分かー」

「そのとおり! 子分は親分に、親分は大人になって、目下を助けてやるものよ! あたしはあんたたちの親分だから助けるけど、いつまでも面倒見てやるわけにもいかないものね」

「まあ、そういうわけだ。ビシバシ扱くが、食うには困らんようにしてやるさ」

「まったく、姫様には参ったぜ。王様の命令握って詰め寄られちゃあ頷くしかねぇよ。とはいえ補助金出してもらって人手も補えるなら否はねぇよな」

 

 共にやってきた大人たちが口々に言う。

 彼らはエウロペの説得に押し切られ、孤児たちの受け入れを了承した者たちである。

 

 エウロペがアステリオスに求めた対価は、孤児たちへの支援だった。

 といっても、ただ金銭や物資を施すのではない。人手を求める労働者へ王の名で孤児を紹介し、その育成と指導を大いに奨励したのである。

 そうして見出された孤児が一人前となり、自らがそうであったように、後輩となる孤児たちの道標となる。一種のコミュニティの形成を王の名で認めさせたのだ。

 

 ちなみに派遣先は全てエウロペが見つけてきた。

 美貌、愛嬌、権威、全てを総動員しての辣腕である。問答無用のお節介焼きの本領、ここに発揮せり。

 美人はこういうときに得をすると、エウロペは悪い笑みを浮かべた。

 

「そういうわけだから、あとは当人たちで話し合いなさい。得意不得意を見極めるのにも時間がいるでしょうし、あたしの出番はここまでね!」

「なんと申し上げればいいか……つくづく、規格外な方ですね」

「よくってよ! 貰えるものは貰っておけばいいわ、あたしがそうしたかっただけだもの! ほーっほほほほほほ!! ―――うげっ」

「!?」

 

 猛女エウロペ、唐突なゲ◯インムーブ。

 高笑いを遮って突っ伏しえずく様に、周囲は思わずドン引きしていた。

 

「み、水……」

「――はっ!? た、ただちに持ってまいります! どなたか彼女を部屋に……粗末ですがお召し物も!」

「き、きも゛ぢわる゛い゛……オロロロロ」

「い、一体何が――――まさか!?」

 

 女ギュネイ、全てを察した様子で外へ。

 やがて連れてきたのは、島で最も多くの赤子を取り上げてきた産婆。

 産婆は横たえられたエウロペを診るなり頻りに頷くと、やがて様子を見守る人々へ振り向いて言った。

 

「――ご懐妊ですな。おめでとうございます」

(なぜこのタイミングで――!?)

 

 彼らの内心は見事に一致した。

 

 

 

 

 クレタの王権、エウロペ。

 ゼウスとの逢瀬より数ヶ月を経て懐妊が発覚。

 

 当然のことながら島中大騒ぎになり、エウロペにはアステリオス直々に絶対安静を言い渡された。

 一方で島は俄に賑わい、口々に神の子の誕生を讃えるのであった。

 

 

 

 




エウロペのステータスとかも用意したほうがいいのでしょうか。
いざ作成するとなると、とてもとても緊張します。

あ、ご都合主義タグ付けておきますね。

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