絶望に反抗した結果、生まれ変わりました。   作:ラビリンス・ペンギン

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前話で誤字報告をしてくださいました有沢ゆうと様、
感想欄で教えてくださいましたチン・パンジー様、
ありがとうございました。

引き続きよろしくお願いします。


中学生編
中学校入学!初日の拾い物


「花!おはよう!」

 

「おはよう、京子。…制服似合ってるわ。」

 

「ありがとう!…花も似合ってるよ!」

 

 

入学式は一緒に登校しようとの約束をしていた俺と京子は、約束の場所である公園でそう話すと学校へ向かう。

俺と俺の前の花の意識は完全に融合し、その花が唯一としていた少女とも無事に連絡がとれ、今度会いに行くことになった。

せっかくの機会だからとママチャリを準備しようとしているのは秘密だ。走った方が楽か早くつくかは分からないが、体力作りに良いと思う。(ちなみにママチャリはゴミ焼却施設から安く購入できた中古品。)

 

閑話休題

申し訳ございませんが、本日(8月27日(日))を持ちまして連載を終了させていただきます。

理由につきましては、孫悟鈴がなぜ成り代わって黒川花になったのか、という点をネタバレ防止のため伝えておりませんでしたが、ドラゴンボールからの転生、ということに違和感を持たれている方がいらっしゃることと、それについて答えてしまいますとネタバレを引き起こしてしまうからになります。

伏線に気付かれていた方、申し訳ございません。

明日(8月28日(月))に削除させていただきます。

ありがとうございました。

 

「お母さんが今日写真撮ってくれるらしいから、お兄ちゃんと撮ろう?」

 

「迷惑じゃなければ喜んで。」

 

 

今日、義母は仕事の都合がつかなかったらしく、式が始まる前に向かうとは言っていたが義父母共に帰ってこなかった。

義母さんは、夏物新作デザインの最終選考があるらしいことと、義父さんは有休をとっていたものの、昨夕に部下が失敗したということで、その対応にかり出された。

行事にはなかなか来ることができないが、義理の娘である俺を気遣ってくれるのがわかって嬉しかったりするのはここだけの話だ。

 

 

 

「それにしても、スカート短すぎない?」

 

「こんなものじゃないのかな?」

 

「そう?」

 

「うん。」

 

 

制服が似合うというのは嬉しいが、それと制服に批判があるのは別だと思う。…こんなに脚を出して良いのだろうか…。俺の感覚は膝下丈なんだが、これは膝上丈。動きやすいが別の心配事が───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校に着くと、校門で渡された新入生の証の花を胸元につけ、クラス表を見た。

俺と京子の名前は同じクラスの列に書かれていたため、自然と自分の名前を見つけると同時に京子の名前も見つけることになった。

 

小学校では番号が遠かったが、今回は五十音順になったらしく席が近かった。

あ行の人が多いらしく、俺は黒板の前に置かれた教卓の真ん前だった。そして、俺の後ろの席の人が沢田綱吉って人で、その次が京子────

 

 

 

 

 

 

 

 

────沢田綱吉?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢田綱吉という言葉を何処かで見た気がする。

何処だったか…記憶を遡るが、そんな名前の知り合いはいない。だが、たしかに見た覚えがある。

…考えるのをやめよう。俺は、人の名前を覚えるのはあまり得意ではない。

 

 

「花、トイレ行こう?」

 

「そうね。」

 

 

 

先程から男子の視線が京子に集まっていてうざったいと思っていたところだったし都合が良い。俺は、京子を見ていた人間が誰かを把握しながら廊下へと出た。

 

 

廊下は人があまりおらず、京子と話ながら向かっていると、不意に足が何かを踏み、視界が反転した。

…受け身を撮り頭を打つなんてことはしなかったが、転ぶなんて久しぶりだ。俺は、少し恥ずかしく思いながら立ち上がろうとしたが、そんな俺よりも早く京子が声を荒げる。

 

 

「花!スカート!」

 

「え?………あ。」

 

 

京子の声に自信のスカートに視線を移すと、その意図がわかった。

転んだ拍子に、俺のスカートは全てではないが捲れていたのだ。まぁ、見えていないからセーフだろう。スカートが短いというのは大変だ。

俺は、今度こそ立ち上がると、転んだ原因である足で踏んだ何かを拾い上げる。

 

それは

 

 

 

青色でチェックの柄がついているハンカチ

 

 

 

だった。

 

なんとなく前にも同じようなことがあった気がするが、とりあえず名前が書かれていないかとハンカチを広げた。

中学生になるとハンカチに名前を書く人間は減るらしいが、このハンカチの持ち主の名前は書かれていたため、安堵の息を吐いたが…

 

 

 

「沢田、綱吉…?」

 

「花?名前書いてあったの?」

 

「書いてあったけど、このハンカチの持ち主は私と京子の間の席の人で間違いないわ。」

 

 

 

先程見た席表。俺の次は沢田綱吉という名前だった。そそな名前がそこかしこに転がっているとは思えない。

人のハンカチを持ってトイレにいくのはどうかと思い、俺はハンカチを届けることにした。

 

今、なぜ沢田綱吉という名前に引っ掛かっていたのかがやっとわかった。

前にも同じようなことがあったのだ。

 

青色でチェックの柄がついている財布に書かれていた名前。それが沢田綱吉だ。

同じような状況に少し笑ってしまいながらも、俺は教室に戻る。すると、沢田綱吉の席には先程はいなかった人物が座っていた。

 

 

 

「えっと…沢田綱吉さん?」

 

「!?…え、あ、はい。」

 

 

 

声をかけると、突然で驚いたのか肩を上げられた。だが、そんなことは気にならない。誰だって不意に話しかけられればそうなることもあるだろうからな。

 

 

「これ、貴方のですよね。」

 

「え!?」

 

 

ポケットからハンカチを取り出し差し出すと、沢田綱吉さんはポケットをガサガサと探す。そして、俺が持っているものが自分のハンカチだとわかったのか恥ずかしそうに受け取った。

 

 

「たしか…先月にお財布落としてましたよね。交番に届けたはずですが、行きましたか?」

 

「え~!?財布交番にあったの!?ってか、拾ってくれてたの!?」

 

 

どうやら、交番に行くという考えが頭から抜けていたらしい。表情から察するに、財布のことは諦めていたのだろう。

 

 

「このハンカチと似ているのでまさかと思ったのですが…今日の帰りにでも寄ってみては?」

 

「うん!ありがとう!」

 

 

 

 

 

この話の後やってきた京子に、恥ずかしそうに赤くしていた顔をより赤くしていた。…お前もか。

 




すみません。原作沿いではなく中学校に入ってすぐの話しになってしまいました。
次回から原作で進みます。


申し訳ございませんが、本日(8月27日(日))を持ちまして連載を終了させていただきます。
理由につきましては、孫悟鈴がなぜ成り代わって黒川花になったのか、という点をネタバレ防止のため伝えておりませんでしたが、ドラゴンボールからの転生、ということに違和感を持たれている方がいらっしゃることと、それについて答えてしまいますとネタバレを引き起こしてしまうからになります。
伏線に気付かれていた方、申し訳ございません。
明日(8月28日(月))に削除させていただきます。
ありがとうございました。



スミマセン、感想のことで、更新を見合わせておりました。本来であれば削除する予定でしたが、いただいたコメントで、私の意図に気づかれている方もおり、非公開という形で少し考えさせていただきました。亀更新で復活したいと思います。

【原作が始まっておりません】のでDBクロスの意味は分からない方もおられると思いますが、繰り返させていただきます、【原作前】ということを失念しないでいただきたいです。
次回から原作沿いということでしたが、実は未だに更新を続けるかどうか悩んでおりますので更新はゆったりです。

見苦しくてすみません。これからもよろしくお願い致します。

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