絶望に反抗した結果、生まれ変わりました。 作:ラビリンス・ペンギン
原作開始時には、内容つめますので!
修学旅行は良かった。
昔とは違って自分で好き放題いろんな所に飛べるわけではないから、並盛以外の土地に行くことが久し振りの事で随分とはしゃいでしまった。
詳しい話は割愛させてもらうが、その場その場でしか体験できないことが楽しい。そしてその楽しいという思いを感じる度に、
くどいようだが、俺はこの生活を続ければ続けるほど、残してきてしまった皆に申し訳無いという気持ちが肥大するるる
学者になりたかったはずの兄さんは、俺が死んできっと悲しんだ。
お母さんとお祖父ちゃんの制止の声を無視して飛び出して、心配をかけた。孝行なんて全くと言っていいほどやらなかった俺を、二人はどう思っただろうか…。優しい二人のことだから、自分を責めて泣いているのかもしれない。
それなのに、俺は呑気に平和な生活を送っている…。
それが、やっぱり胸に引っ掛かって、そして俺の心を乱す。
今を生きていられるのは昔があったから。
後悔はしないと決断しても、結局ふとしたときには思いだす。…俺はどれだけ弱いのだろうか。
結局、俺の前の“花”の気にかける少女は見つからない。もしかすると、引っ越してしまっているのかもしれない。徐々に戻ってくる記憶によると、母親が再婚するという事を話していたようだし…
地元のテレビでも毎日見てるのではないかというほどに映っていた女優の娘で、可愛い子だった。…あまり母娘仲は良くないらしく、暗い顔をしている少女の姿頭に浮かんでいる。
どうやらよく相談に乗っていたようだし…もう少し周りをよく見れば良かった。
思い返してみると、確かに視界の隅に前の“花”の記憶とおなじ色の髪の色の少女はいた。
そういえば、何度か話しかけてくれたことがあった気がする。…その当時は人との接し方が今より壊滅してた時代でもあったし、状況を把握するためにも自分優先で進めていたからなぁ…。それが悪かったんだろう。
その子は地毛が黒とか茶色じゃないから比較的見つけやすいとは思うのに、いないだろうがこの辺りを二時間探してみると、やはりおらず、そう簡単にはいかないのだと感じた。
ちなみに、ショッピングセンターやスーパーといったところでキョロキョロしていたら、サービスカウンターとか迷子センターに案内されてしまった…。すみません、迷子じゃないです。