Harry Potter Ultimatemode 救済と復活の章 作:純白の翼
午後の試験が終わり、その時間帯に試験のあった者が帰ってくる。
「お帰り。エリナ、ルイン、シエル、ハー子、ロン、グラント、ジャスティン。お疲れ様。」
7人を迎える俺とゼロ。それと同時に、労いの言葉を掛ける。
「ロイヤル・レインボー財団がバックビークを保護するそうだ。」
「本当!?」ハー子が大きな声を上げた。
「何でもアリじゃない。」
アメリカまで護送する事、外でキットが待機してる事を伝えた。
「それに、例の薬の事もあるしな。薬の完成チームと、バックビーク解放チーム、それの見張りチームで分けようと思うんだが。」
「どんな組み合わせにするんですか?」ジャスティンがゼロに聞く。
「まずは薬チーム。魔法薬学に強いハリーとシエル、ルインの3人だ。」
「ちょっと待ってくれよ。ハーマイオニーは何で入ってないのさ?」と、ロン。
皆ウンウンと頷く。これについては、俺が言う事に。
「ハー子。時間を操れる道具を持ってるだろ。」
ハー子に視線を移す。驚愕の表情をしている。恐らく本当なのだろう。
「ええ。全科目履修の為にタイムターナーをね。マクゴナガル先生を通して魔法省から貸して貰ったわ。でもハリー。どうして分かったの?」
「俺はさ。時間に関する魔法について調べてたんだよ。フィールド先生に聞いたらさ。タイムターナーの事教えてくれたんだ。それでもしやって思ったんだ。」
「そ、そうなのね。」
「でもどうして時間なんだよ?物や場所には興味無いのかよぉ?」グラントが聞く。
「物質。空間。どちらもあまり興味がないのさ。グラント。今俺が興味あるのは、時間に関してだ。ま、話はその位にして作戦の方に戻ろうぜ。」
「う、うん。バックビークに残された時間は、あと僅かだからね。」エリナが皆に言った。
「それで、残った6人でバックビークの救出をするんですね。」
ジャスティンが確認をしてくる。
「ああ。だが、少しのミスも許されない。それが命取りになる。覚悟の無い者は無理に参加しなくていい。忘れてくれ。」
ゼロが強気な口調で皆に言った。だが、全員動かなかった。
「分かった。ならば、これから救出のチーム分けをする。」
見張り班は、ハー子、グラント、ジャスティンに、救出チームはエリナ、ゼロ、ロンに決まった。
「それじゃ3班。幸運を祈る。」俺が全員に言った。
「ハリー。必ず、新しい脱狼薬を完成させて!」ハー子が俺に向かって叫んだ。
「ああ。シエルに、今度はルインも一緒だ。完成させるぜ。」
3人は必要の部屋に、3人は外に出た。
エリナ視点
「良いか。俺、ロン、エリナがバックビークを解放する。ハーマイオニーとグラント、ジャスティンは魔法省から来た奴らを見張ってくれ。」
「分かったわ(ぜ(ました))。」
二手に分かれた。ボク、ロン、ゼロでバックピークの所へ行った。ハグリッドの小屋のすぐ隣で繋がれている。
「バックビーク。」ボクは、バックビークにお辞儀をした。バックビークもそれに応えた。
「成功だな。ハリーから教わった、やすりで足に付けられたキーウェイを突破してやる。」
「どれくらい掛かるんだい?」ロンがゼロに聞いた。
「30秒あれば楽勝だ。ロン、エリナ。柵に縛り付けている綱を解くんだ。」
30秒後、首に綱が付いている事を除けば、バックビークはほぼ自由の身になった。
『ハーマイオニー。出来たぜ。グラントをヒッポグリフに変身させてから、3人で放牧場まで来てくれ。』
『分かったわ。』
ゼロは、ハーミーと念話術で会話した。ゼロは、魔法でバックビークの体色を変えてパッと見は分らない様にした。そのまま放牧場へ向かったんだ。
放牧場に到着すると、ジャスティン、グラント、ハーミーの3人はもう到着してた。
「グラント。大丈夫?」
「変身ってかなり体力とスタミナ使うんだよなぁ。エリナちゃん。」
「そういう能力も考え物だね。ゼロの自然物化能力に、ハリーのW-ウイルスみたい。」
「さあ。学校の外まで行くか。」
6人でバックビークを森を通じて城の入り口まで向かう。その時に会話が聞こえた。
「では被告の処刑を執行し……あれ?」
ファッジが驚いた表情で辺りを見渡す。
「何処にやった!?おい!木偶の坊!!さてはお前、逃がしただろ!」
鎌を持った似非死神の格好をした死刑執行人の男がカンカンに怒っている。
「落ち着くのじゃワルデン。さっきまで、ハグリッドと一緒におったじゃろう。君も老けたのではないのかね?」
ダンブルドアの声が聞こえた。どこか面白がっている様な声だった。
「ビーキー!可愛い嘴のビーキー!いなくなっちまった!なんてぇこった!きっと自分で自由になったんだ!ビーキー!賢いビーキー!」
「誰かが逃がしたんだ!」死刑執行人が歯噛みした。
「そこまでの知能があるのかね?……誰かに盗まれた……うーむ。謎だ。」
「それならばコーネリウスよ。空でも探すかね?」
「こちらとて忙しいんだ。去年の一件での対処でね。マクネア、引き上げよう。まあ、何はともあれハグリッド。良かったじゃないか。幸運だったね?」
「うおおおおおおお!!ビーキー!元気でなー!!!」
「ハグリッドや。お茶かブランデーをいただこうかの。」
「はい。先生様。」
ボク達6人はじっと耳を傍立てた。足音が聞こえ、死刑執行人が悪態をついている。小屋の戸がバタンと閉まり、それから再び静寂が訪れた。
「上手くやり過ごせたようだね。」
「それじゃあ、出発だ。」
ボク達は歩く。30分もして、入り口に到着。アドレーさんとキットさんがいた。バックビークを元の体色に戻したうえで、2人に引き渡した。
「じゃ、預かるぜ。」キットさんが綱を持ちながら言った。
「エリナちゃん。ハリーに宜しく言っておいてくれ。」
「はい。それでは、バックビークを宜しくお願いします。アドレーさん、キットさん。」
2人に挨拶をして、城に戻る。1回だけ振り向いたけど、その時には誰もいなくなったんだ。
「元気でね。アメリカで幸せに暮らすんだよ、バックビーク。」
バックビークにそう告げる。
「終わったな。」グラントが安堵の表情で言った。
「そうですね。」ジャスティンも同意する。
「終わって良かった。」ロンが座り込む。
「それじゃ、ハリー達の所へ行きましょう。」
ハーミーの言葉で、ハリー達の所へ向かった。
先程活動報告にて、ハリポタじゃない次回作についてのアンケートを開始しました。