EX-AID・A・LIVE ~SPIRITS LOVERS~   作:エルミン

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お待たせいたしました。前話のデートシーンに、ウォータースライダーの話を追記しておきました。

それと活動報告も出しましたので、ご覧ください。


第六話 激走のNew bike!

 

プール内で発生した、爆走バイクのバグスターウイルス達。

 

琴里を先に避難させた令音、美九と折紙は逃げ遅れた一般人を避難させる。

 

「皆さん、急いで避難してください!」

 

「落ち着いて大丈夫です!落ち着かないなら、女の子限定で私がモミモミして落ち着かせますよぉ!」

 

「もしもし、ジ○イヤ?あ、避難先はあっちです!」

 

「折紙さん!?私は妖○一族じゃ無いですぅ!あ、転んだ人は大丈夫ですか?肩をお貸ししますね」

 

 

精霊達も、ウイルスを天使の力で倒していく。

 

ウイルス退治は順調だが、狂三は霊力を無駄遣い出来ない都合上、銃を撃って攻撃するしか出来ず刻々帝の力を使えない。

 

故に狂三は、霊力の消費すること無く敵と戦える仮面ライダーの力を重宝していた。しかし、ガシャットを全て奪われているため変身出来ないのだ。

 

「士道さんと栞さんは・・・」

 

狂三の視界に、レーザーレベル2に乗ってモータスを追いかけるエグゼイドの姿が映る。

 

「・・・一緒にバグスターと戦えないのは、中々もどかしいですわね」

 

狂三の呟きに、すぐ近くにいた十香が答える。

 

「大丈夫だ、狂三。シドーと栞を信じて私達に出来る事をやろう」

「・・・そうですわね、ありがとうございます十香さん」

 

狂三は微笑みながら礼を言い、二丁の銃で接近してくるウイルスを撃ち抜く。十香も塵殺公を振るい、複数のウイルスを切り伏せる。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

精霊達が奮闘する中、仮面ライダー達の戦いも進んでいた。

 

モータスは爆走を続ける。十香と四糸乃が遊んだウォータースライダーをバイクに乗って上に登っていく。

 

エグゼイド・レーザー組も追いかけ、両者はスライダーの一番上からジャンプして着地。

 

プールとパーク内の遊園地を仕切る壁を突き破って遊園地内部にまで入る。

 

 

オーシャンパークの外に飛び出たモータス、それを追いかけるライダー達。

 

レーザーレベル2に乗ったまま追いかけるが、走るモータスもレベルが上がっている為、スピードも上がっており中々追いつけない。

 

「ヒャッハー!レベルアップした俺のエンジンは絶好調ー!」

 

すでに園内では避難勧告が出ていて、人々は逃げ惑う。

 

しかしそんな中でもエグゼイドがレーザーのスピードを上げ、モータスにどんどん近付いていく。

 

そして、エグゼイドはギリギリチャンバラガシャットを借り、ガシャコンスパローを召喚。

 

左手で持ってモータスに向けて、エネルギー矢を連射。

 

モータスもジグザグに動きながらかわすが、エネルギー矢はどんどんモータスに近付き、遂に命中。

 

モータスは転倒、バイクも倒れる。ジャンプしてレーザーから離席、ガシャコンスパローのAボタンを押して鎌モードに分離。

 

エグゼイドはスパローの鎌で、モータスを斬りつける。

 

反撃の隙を与えないほど、素早く。左右斜めに数回、体の回転も含めて切り裂き、最後にX字のように攻撃。

 

モータスを斬りつけて地面に倒した直後、エグゼイドはレベル1になったレーザーにギリギリチャンバラガシャットを投げて返却。

 

《ギリギリチャンバラ!》

「サード・ギア!」

 

ガシャットを受け取り起動、レベル3になる。スパローの弓モードでモータスに射撃をしてモータスを牽制。

 

《シャカリキスポーツ!》

「第三変身!」

 

エグゼイドもレベル3となり、タイヤを持ってモータスを殴る。レーザーの牽制で体制を崩していたモータスに直撃、地面に倒れる。

 

するとここで、ゲンムレベルXに変身した黎斗が乱入をしてくる。

 

「君達のガシャットを回収する」

「ったく、しつこいな・・・栞」

 

「わかってる。あれを使おう」

 

レーザーは新しく開発された、マイティブラザーズXXと同じ形の黄色いパワーアップガシャットを取り出し、起動。

 

 

《爆走ツインバイク!》

 

繋がれた二台のバイクが並走を続けるタイトル画面が表示され、ゲームエリアが展開。

 

ゲーマドライバーのレバーを閉じてガシャットを抜き、爆走ツインバイクガシャットを入れ、レバーを開いて変身!

 

「テン・ギア!」

 

《ガッチャーン!レベルアップ!》

《大爆走!大激走!爆走ツインバイク!!》

 

栞が変身するレーザーのレベルX、それは・・・レベル1に追加装甲が付き、両手に持つタイヤのアームドユニットも若干大きくなり付いているマフラーも大きくなった。

 

背中にもタイヤを一つ背負っており、時折クルンと回る。

 

攻撃・防御共に向上した新たな姿・・・仮面ライダーレーザー、ツインバイクゲーマー・レベルX(テン)

 

「貴様らぁぁぁ!またゲームマスターの私に許可なく勝手にガシャットを!」

 

ゲンムは怒りのまま攻撃を仕掛ける。しかし、それはエグゼイドが阻止する。

 

《マイティブラザーズXX!》

「「お前の相手は俺達だ!」」

 

その間に、レーザーがモータスの相手をする。レーザーの走力はレベル1から大幅に向上しており、すぐにモータスの懐に入りタイヤで殴る。

 

更に、タイヤのマフラーから炎を吐いてモータスに攻撃。後ろに吹っ飛ばされたモータスに、マフラーから吐かれた炎を纏ったタイヤで更に殴る!

 

すると、吹っ飛ばされたモータスのすぐ近くに自分のバイクが落ちていたのを見つけて、すぐにそれに乗車。

 

バイクに乗ってのスピードで撹乱するつもりだろう。だが、栞は冷静に士道を呼ぶ。

 

「士道!」

「あいよ!」

 

「邪魔だどけ!」

「ゲムンッ!」

 

ゲンムを雑に蹴り飛ばし、栞に駆け寄る。そして、レーザーはレバーを閉じてもう一度開く。

 

「トゥエルブ・ギア!」

 

《ガッチャーン!ダブルアップ!》

 

《俺が走って!お前と走って!(ウィーアー!)爆!走!ツイン(ヘイ!) 爆走バイク!!》

 

ダブルアクションゲーマーレベルXXと同じメロディで音声が流れ、レベルXX・・・つまりレベル20にレベルアップした。その姿は・・・。

 

 

「乗っていきますか?キリッ」

「「おぉ!」」

 

その姿は、一言で表すなら「サイドカー付きバイク」である。

 

レベルXの装甲と背中のタイヤが運転席から見て左側に付いているサイドカーを構成するパーツとなり、エグゼイドXXや他のライダー達との連携が強化出来るようになっている。

 

そしてレベルXXであるため、スピードもパワーも大きく上がっている。

 

これが仮面ライダーレーザー、ツインバイクゲーマー・レベルXX!

 

エグゼイドRが運転席に乗り、運転を担当。エグゼイドLはサイドカーに乗りキースラッシャーを持って攻撃を担当。

 

「行っくよー!ノーコンティニューで・・・」

「「クリアしてやるぜ!」」

 

三人で決め台詞を言い、レーザーを操作してモータスを追いかける。

 

レベル2以上のスピードでモータスに迫るレーザー。更にエグゼイドLがキースラッシャーのガンモードで、エネルギー弾を放つ。

 

しかし、モータスもバグスターウイルスの頭部を模した爆弾を複数放つ。

 

レースゲームでよくある妨害アイテムのような物だろう。それらをエグゼイドRは巧みな運転で回避していく。

 

「患者の為にも、時間は掛けられねぇ・・・キメワザだ!」

「おう!」

 

エグゼイドRの言う通り、エグゼイドLはキースラッシャーに爆走ツインバイクガシャットを装填してキメワザを発動。

 

《ダブルガシャット!キメワザ!》

《BAKUSOU TWIN!CRITICAL FINISH!!》

 

キースラッシャーの刀身に黄色いエネルギーが集中。エグゼイドRはエンジンを全開にしてモータスに迫る。

 

モータスも負けじと爆弾をありったけ放つが、三人はそれを避けず敢えて突っ込み爆風の中を突っ切る!

 

そして爆風を飛び出してモータスの右に並んでから、キースラッシャーでモータスのバイクを切り裂く!

 

「バ、バカなぁぁぁぁぁ!?」

「くらいやがれぇ!!」

 

斬られたバイクは大爆発。モータスは爆発で吹っ飛ばされる。エグゼイド達はモータスが吹っ飛んだ方へと走り出す。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

令音と琴里はプール施設の一室に避難していた。令音は琴里の様子を見ていたが、琴里は今だに俯いたまま動かない。

 

「・・・バグスターはシン達に任せるとして・・・琴里、精霊の症状を抑える薬を打つよ」

 

「・・・・・・」

 

令音はバッグから注射器を取り出す。琴里の左腕を持って注射をしようとしたが、琴里は右腕を鋭く振るい注射器を振り落とす。

 

更に琴里は、驚いた令音を突き飛ばして立ち上がる。

 

「・・・・・・ス」

「・・・琴里?」

 

「おにーちゃンを傷付ケル、敵ハ・・・コろス」

 

瞬間、琴里の体が火に包まれ・・・。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

モータスが吹っ飛んだ所まで駆けつけた、エグゼイドとレーザー。

 

バイクも大破して己も瀕死だが、まだ倒されていないモータスは体を引きずってエグゼイド達の所まで来たが、ゲンムは無慈悲に言い放つ。

 

「もういい、約立たずめ」

「はぁ!?約立たずだぁ!?」

 

「お前達バグスターは、私の計画を達成させるための道具だ。役に立たない道具に、約立たず以外どう言えと?」

 

「ふ・・・ふざけるなあぁぁぁぁ!!」

 

ゲンムの言葉にモータスは怒り、力を振り絞って立ち上がりゲンムに殴りかかる。だが、ゲンムは右腕アッパーでモータスを上に飛ばす。

 

そしてバグルドライバーのABボタンを同時に押して、Aボタンを押して必殺技を発動する。

 

《CRITICAL END!》

 

電子音声の直後、落ちてくるモータスに白黒二色の光状のエネルギーを纏った回し蹴りを叩き込む!

 

「あ・・・あんまりだぁぁぁぁぁ!!」

 

必殺技をモロに受けて、モータスは無念の叫びを上げて爆発。そのデータはゲンムがバグヴァイザーに吸収して回収した。

 

そして爆走バイクのウイルスに感染していた患者は、ウイルスが消滅し回復した。ゲンムが患者を救助するような形になった。

 

バグヴァイザーをバックルに戻し、エグゼイド達に向けて歩いてくる。

 

レーザーは人型のレベルX(テン)に戻って両腕のアームドユニットを構え、エグゼイドRとLもキースラッシャーとガシャコンブレイカーを構え警戒する。

 

だが、ここに更なる乱入者が現れる。

 

 

「ゲンム・・・・・・さっきのはどういう事だ。俺達が道具だと?」

 

乱入してきたのはパラドだ。だが、その表情と声色には怒りが溢れている。

 

「私は事実を言ったまでだ。お前達バグスターは、私が作る究極のゲームのための道具に過ぎない」

 

「・・・・・・心が・・・滾る!」

「なぜそこまで怒る?」

 

「俺達バグスターは、ゲームのルールに従い競い合って勝敗を決めるのが生きざまだ。

 

お前の言うように誰かの駒や道具として存在するなんてあり得ないし認めない・・・!」

 

《パーフェクトパズル!》

「変身・・・」

 

怒りを隠さず、パラドクスに変身。ゲンムに挑みかかろうとした瞬間、少し離れた場所で大きな火柱が立つ。

 

そしてその火柱の中から現れたのは、精霊《イフリート》化した琴里であった。その目は紅く光り、正気はほぼ失われているだろう。

 

これ以上、抑える事が出来なかった琴里は・・・。

 

「殺ス・・・おニーちゃんのテキを・・・コロス・・・!!」

「琴里!」

 

獰猛な笑みを浮かべ、灼爛殲鬼を持ってゲンムとパラドクスに向かって攻撃を仕掛ける!

 




次回予告

《イフリート》の力を暴走させてしまう琴里、それを止めようとする士道と栞。そして黎斗を倒そうとするパラド。

混沌とする状況で、琴里を救う事は出来るのか。


第七話 Siblingsの絆と愛

「俺は、絶対に諦めない!」


ーーーーーーーーーー


今回、レーザーのオリジナル強化形態を出しました。レベルXXをサイドカー付きにしたのは、エグゼイドのXXが二人になるのをヒントに考えました。

少しネタバレになりますが、スナイプにはレベル100までの、レーザーはレベル99までの強化形態を考えています。

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