EX-AID・A・LIVE ~SPIRITS LOVERS~ 作:エルミン
八舞姉妹の本当の気持ち・・・一緒に生きたいという願いを叶える為に、士道は決意を胸にアランブラと戦っている皆の元に合流する事に。
士道だけでなく、十香と四糸乃も士道を手伝うべく同行。琴里、令音、美九はフラクシナスへ向かうことに。
現場までは、フラクシナスに一旦入りそこからワープで向かうことになったが・・・。
「士道・・・私達も連れてって」
「耶倶矢!?何言ってんだよ、ちゃんと寝てないと!」
「お願い・・・士道が私達の為に頑張って戦ってくれるのに、自分はここで待ってるなんて出来ない!」
「懇願・・・夕弦からもお願いします、士道の戦いを見届けさせてください」
頭を下げる二人に、士道は考えたが彼の方が折れた。
「・・・・・・栞達に二人の守りを任せる。側にいて、決して離れるな・・・約束してくれ」
士道の案に、二人は頷く。士道は耶倶矢をお姫様だっこをして運び、士道、十香、四糸乃、耶倶矢、夕弦はフラクシナス経由で現場まで向かった!
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栞、折紙、狂三はアランブラと合流した黎斗のコンビと戦っていた。
三人はレベル3になっているが、やはり差が大きく、苦戦していた。
しかし、そこにフラクシナスからのワープで士道が到着。十香と四糸乃、八舞姉妹も現れた。
「士道!って八舞さん達も!?」
「栞、折紙、狂三・・・二人を守ってくれ。黎斗さんとアランブラは俺が倒す!」
八舞姉妹を三人に預け、士道は前に立つ。十香と四糸乃は限定霊装と天使を出しており、すぐにでも攻撃できるようにしている。
「五河 士道・・・やはり邪魔をするか」
「当たり前だ。これ以上長引かせるつもりはねぇ」
既にSの人格となっている士道は、ゲーマドライバーを装着し・・・。
「二人とも生きたいって言った、助けてって言った。叶えるさ・・・・・・あぁ、絶対に叶えてみせる」
マイティブラザーズXXガシャットを取り出して・・・。
「耶倶矢と夕弦の・・・八舞の運命は、俺が変える!!」
《マイティブラザーズXX!》
皆に伝えるように、力強く宣言しガシャットを起動する士道!
「第十変身!」
士道はガシャットをゲーマドライバーに入れてレバーを開き、ダブルアクションゲーマー・レベル
「士道!?その姿は・・・っていうか、そんなガシャットいつの間に!?」
声を上げた栞を含む皆が、初めてみる士道のレベル
「話は後だ、今は・・・」
士道はすぐには戦わず、栞達味方側の方に手を向けると、仮面ライダー達のゲーマドライバーにデータを送信された。
「何をした!?」
「レベル
"ウイルスプログラムを検知・解析してワクチンプログラムを作成、仲間のライダーと共有する"機能がある。
これで、あんたのゲーマドライバーにバグを起こすウィルスは一切意味をなさない」
レベルXとなった士道が得た新たな力は、味方を悪しきウィルスから守る力だった。
「やはりそれは不正なガシャットだ!削除してくれる!」
「させるかよ、お前もアランブラも倒してやる!」
士道はゲーマドライバーのレバーを閉じて・・・。
「第二十変身!!」
レバーを開き、二人で一人のダブルアクションゲーマー・レベルXXにレベルアップした!
「最初は悪かったな、俺」
「良いさ、それより今は・・・!」
「あぁ!耶倶矢と夕弦を救おうぜ!」
会話する二人の士道・・・士道Rと士道L。二人は八舞姉妹の件を通じて、わかり合えたのだ。
「ん?・・・・・・ん!?シ、シドーが二人になったのか!?」
「士道さんが・・・二人、ですか・・・?」
十香も四糸乃も、他の皆も士道に起こっている事に驚く事しか出来ない。
「俺はお前で!」
「お前は俺だ!」
「「超協力プレイで、クリアする!」」
二人は同時に宣言し、黎斗とアランブラに向けて走る!
「俺はお前で、お前は俺だ・・・・・・かぁ」
「・・・・・・」
「うん・・・・・・夕弦は、私で」
「・・・・・・首肯、耶倶矢は夕弦です」
士道の言葉に感じる物があったのか、耶倶矢と夕弦も士道の台詞を真似していた。
そして二人は士道の戦いを見る。自分達を救うため、戦ってくれている"ヒーロー"の勇姿を目に、心に焼き付けるように・・・。
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ダブルアクションゲーマー・レベルXXとなった士道。
ゲンム・レベルXとなった黎斗とアランブラバグスターとの戦いが始まった。
《ガシャコンキースラッシャー!》
士道Rは、専用のガシャコンウェポンである剣・斧・銃の機能が一つに纏まっている「ガシャコンキースラッシャー」(以降、キースラッシャーと表記)を呼び出し、黎斗に斬り込む!
士道Lはそのまま格闘戦を仕掛ける。
黎斗は、プロトバンバンシューティングガシャットからガシャコンマグナムを呼び出し士道Rを狙い撃つ。
士道Rはキースラッシャーのボタンを押してガンモードに切り替え、黎斗の放つエネルギー弾を全て相殺する。
すると、士道Rはキースラッシャーをソードモードに変えると黎斗に向けてぶん投げた!
「っ!?」
黎斗はギリギリで回避し、キースラッシャーは背後にあった鋼材に刺さる。
その直後、アランブラと戦っていた士道Lが鋼材の近くを通る際にキースラッシャーを引き抜いた!
士道Rは近くに士道Lがいることに気付き、投げたのだ。
「オラァ!」
士道Rが黎斗をアッパーで上空に上げ・・・。
「はぁっ!」
士道Lが黎斗をキースラッシャーで切り裂く!
その衝撃で黎斗は地に落ちた。ここでアランブラが動き出す。
「これまで魔法を放たずチャージしておいたのだ!くらえ・・・最大魔法、クダケチベレバッ!?」
魔法が放たれる前に、士道Lがキースラッシャーを士道Rに投げ渡し、素早く走りアランブラの前まで来ると、怒濤のパンチラッシュを当てて、アランブラの魔法発動を妨害する!
そして、力を持った込めた右足のキックを受けて倒れるアランブラ。
「まだまだ行くぜ!」
士道Rがアランブラの頭を掴んで上空にぶん投げると、チョコブロックが一列に並び、アランブラと士道Rの足場になった。
「成る程・・・」
士道Lは、士道Rの意図に気付きチョコブロックの道の真下に移動。
アランブラが士道Lの頭上に来るタイミングを見計らって、アッパーを放つ!
その衝撃でチョコブロックの道が波を作り、バランスを崩したアランブラに士道Rがキースラッシャーのアックスモードで強烈な一撃を叩き込む!
チョコブロックの道から落ちて、大きなダメージを受けたアランブラはもう満足に動くことも出来ない。
「耶倶矢を苦しめて、夕弦を泣かせた分だ!」
「その報い、たっぷり与えてやるよ!」
士道Rと士道Lは、二人同時にゲーマドライバーのレバーを閉じて、もう一度開くことでキメワザを発動!
《キメワザ!》
《MIGHTY DOUBLE CRITICAL STRIKE!!》
音声の後、二人の右足にエネルギーが溜まっていく。
そして、アランブラに飛び蹴りをくらわせた!
それだけでなく、吹き飛んだアランブラに二人は追撃をかけていく!
二人同時にジャンプして空中回し蹴りを連続で当てて、
レベルXに戻り縦横無尽に空中を動き回り次々と攻撃を当てて、再びレベルXXになり、二人同時にキックを当てた!
「私自身が、クダケチール!!」
アランブラが爆発した。倒すことに成功したのだ。
《GAME CLEAR!》
二人が着地すると音声と共に、GAME CLEARの文字が出てきた。
「・・・これ、どう考えてもオーバーキルだよな」
「だな・・・」
自分でやった事とはいえ、オーバーキルっぷりに苦笑してしまう二人。
すると、黒い霧のようなエフェクトを体から上げながら回復した黎斗がバグヴァイザーにアランブラのデータを吸収して回収。
更に、ガシャコンソードとガシャコンマグナムを持って構えた。
「まだだ・・・まだ終わらん!その不正なガシャットを・・・何だ!?」
黎斗は言葉を途中で切り、周囲を探る。何故なら、先程まで無かった突風が吹き荒れたからだ。
そして、黎斗は突風を起こしている張本人達は上空に浮かんでいた。
霊装・・・
天使・・・巨大な突撃槍、
耶倶矢はアランブラが倒された事でゲーム病が消えて健康な体を取り戻したのだ。
二人は黎斗を見下ろしており、笑っていた。
「士道のお陰で元気になれたし、あいつがバグスターのボスっぽいし・・・・・・夕弦、やっちゃう?」
「肯定、やっちゃいます!」
頷き合う二人。すると、半分に別れていた天使が一つになり、真の姿に戻る。
「「
大きな弓矢となり、黎斗に狙いを定めて・・・。
「ヤバい!!」
黎斗はすぐに行動に移る。ガシャコンソードにプロトタドルクエストガシャットを入れ、ガシャコンマグナムにプロトバンバンシューティングガシャットを入れてキメワザを発動。
二つのキメワザを同時に放ち、重ねがけによって威力を増加させたのだ。
「
強大な風の力を持つ矢が放たれた!お互いの技がぶつかり合い・・・。
一瞬の拮抗の後、八舞の矢が勝ち黎斗に向かって飛んでいく!
黎斗は即座に逃げ出し、直撃は免れたが地面に当たった衝撃はかなりのもので、黎斗は吹っ飛ばされていったのであった。
天使の一撃が当たった箇所に深く大きな穴が空き、物陰に隠れていた他の皆は、八舞姉妹の力を思い知ったのであった。
そして、耶倶矢と夕弦は満面の笑顔で、ハイタッチを決めた。
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戦いが終わった後。士道に再び頭痛が襲いかかる。意識を何とか保ったが、皆に心配をかけてしまった。
頭痛が収まってから事情の説明やら八舞姉妹の検診などで忙しく動くことになった。
そして全てが終わって夜。士道はCRの中で椅子に座り休んでいた。
すると、霊装姿の耶倶矢と夕弦が士道の元を訪ねてきた。
「見つけたぞ、士道!」
「二人とも・・・フラクシナスに行ったんじゃなかったか?」
「解答。本当はそこで検査もかねて泊まる事になりますが、夕弦達がお願いしたのです。士道に会いたいから時間をください・・・と」
そして、二人は士道に頭を下げた。
「士道・・・ありがとう!私達が二人で一緒に生きられるのも、士道のお陰!」
「感謝・・・本当にありがとうございます!」
「あ、頭を上げてくれって。俺はただ自分がしたいと思った事をしただけだ。エグゼイドとしても、俺個人としても」
「そう、なんだ・・・・・・あぁもう!夕弦、これは私達の負けだし!」
「同意。夕弦達の負けです」
「えっと・・・何の話だ?」
「士道、私達が初めてあった時さ・・・士道をデレさせた方が勝ちって言ったじゃん?」
「あぁ、覚えてるけど・・・それが?」
「・・・・・・溜息、はぁ。士道は鈍いです、鈍感のニブチンヤローです」
すると、耶倶矢と夕弦が士道の腕に抱きついた!
「宣言・・・夕弦達の方が・・・」
「士道にデレちゃったってこと!・・・・・・あぁもう!女の子から何言わせるし!」
「え・・・えぇぇぇぇぇ!?」
二人の発言に驚く士道だが、耶倶矢と夕弦は潤んだ瞳で顔を赤くしながらも真っ直ぐ士道を見つめていた。
その表情はまさに、恋する女の子そのものだった。
更に、肌の露出も多い霊装であるため、二人の柔らかさがダイレクトに伝わる。
「だから・・・・・・」
「「私達の運命を変えてくれて、ありがとう」」
耶倶矢と夕弦は同時に言うと、同時に士道の口にキスをした!口を離した二人が言う。
「夕弦と話し合ったの・・・お礼はキスでって・・・」
「羞恥・・・でもこれしか思いつかなくて」
「・・・・・・」
士道が突然のキスに呆気に取られていると、霊力の封印によって耶倶矢と夕弦が一糸纏わぬ姿になる。
「え・・・・・・きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
「ろ、狼狽・・・えっちです」
「うわわわわわ!?」
顔を真っ赤にしながらしゃがんで腕で胸元を隠す二人。士道は慌てて病衣を持ってきたのであった。
その後、士道は霊力封印について説明。もっと早く言って欲しかった・・・と言われたのであった。
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それから、霊力封印後の検査も終えてゲーム病の後遺症も一切なく霊力も問題ないという事で精霊マンションに二人も引っ越しそこで暮らすようになった。
更に、来禅高校への編入も決まったのであった。
そして霊力封印の三日後。
「さぁ士道よ!我が作りし黄金に輝きし命の衣を食すがよい!」
「解説、耶倶矢と一緒にオムレツを作りました。あーんしてください」
「「「「むー!」」」」
「うぅ・・・」
今まで以上に士道にくっつき、十香、琴里、折紙、栞、四糸乃はヤキモチをやいて士道の争奪戦が始まり・・・。
日常に八舞姉妹が加わり、益々賑やかになっていく。
士道も、八舞姉妹を救えたことを喜びながら日常を謳歌していく・・・。
次回予告。
士道に救われた精霊達は、士道の為に温泉旅行を計画するが・・・。
第六話 皆でHot springへ!
「何だこの状況!?」
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次回は、アニメ一期の六話を参考に考えたお話です。