きゃすたー・おぶ・じ・あるとりあ   作:ヤトラ

4 / 8
今回はキャストリアの出番は無くモードレッド(バーサーカー)が主軸です。
一度書いてみたかったんです聖杯問答。参加英霊のセレクトは私の好みで、それ以外は別の日にやったという設定です。

8/13:アドバイスにより「!」や「?」の後に全角空欄を入れてみました。


せーはいもんどー・いん・ばーさーかー(ぜんぺん)

 征服王イスカンダルは横暴・強引・豪快の三つが最も似あう英霊であろう。英雄王?彼は全てが規格外です。

 何せ生前は征服王の二つ名の通り、最果ての海(オケアノス)を目指し道中の国々を蹴散らし、略奪上等とばかりに征服を繰り返した猛者にして覇者。

 それは英霊となった今でも変わらず、王者のカリスマと持ち前の出鱈目な性格で多くの者を唖然とさせた。因みに仲の良い英霊はゴールデン・叔父貴・ドレイクなど。

 

 そして今宵、征服王はカルデアにて略奪を開始する。

 

「すまぬが酒をもらうぞ!」

 

 そういって一番デカい、イスカンダルのような巨漢でないと持ち上げられないような酒樽を悠々と持ち抱え。

 

「酒を持って行く理由だと? 宴を開くからに決まっておろう! 此度の宴は人数を揃えているのでな!酒は多い程良い! 主に余が飲むのだがな!」

 

 持ってかないでと頼んでもそう言って厨房から遠慮なく出て行こうとし。

 

「なぁに、次のレイシフト先で新たに調達すればよかろう! その時は余を呼べ!存分に働いてやろう! というわけで引っ込んでおれ」

 

 ここを通りたければ私を倒していけと道を塞ぐ褐色肌のオカンをメチャ痛いデコピンで突き飛ばす。これぞ王様の暴力略してオウボウである。

 かくしてイスカンダルは、厨房を征服し酒を略奪、颯爽と去っていくのであった。後に残るのは指先1つでダウンしたアーチャーのみ……。

 

「シロウ……ヤムチャしてしまって……」

 

「勝手に殺さないでくれセイバー」

 

 というか、居たのならエミヤと一緒にイスカンダルを止めてやれよアルトリア(セイバー)……え?あの筋肉王苦手?あっそう……。

 

 

 

―――

 

「確かココだったな……征服王の奴が言っていた集合場所」

 

 並行世界にてアーサー王に継ぐブリテンの王として降臨したモードレッド(バーサーカー)こと勇猛王は、とある個室へと足を運んでいた。

 カルデアは広い。広いということは個室も多く、広さや利用目的も様々なので目的の部屋を探そうとすると意外にも大変だ。間違っても入ってはいけない部屋のドアには注意事項を記すのがお約束。

 勇モー王はカルデアに召喚されて日は浅いが、シミュレーター室や会議室、食堂など大まかな施設は把握している。バーサーカーなのに賢いってどういう事なの。

 

 現在の彼女は、いつも着込んでいる竜の如き赤い鎧を排し、何故か紅いスーツを着込んでいる。プレゼンは何故か気が合ったヴラド三世。

 傍から見れば男装の麗人にも見える気品さも併せ持っているが、そんな恰好をしている勇モー王の目的はイスカンダルの言う「宴」にあった。

 

『勇猛王よ、今から言う部屋に貴様も来い!余と他の英霊を交え、王道とは何たるかを語らおうではないか!』

 

 勇モー王は少し前の征服王の誘いを思い出す。両腕で抱きかかえる酒樽をこれ見よがしに見せびらかしながら、待っているぞと言って立ち去って行った後姿も。

 イスカンダルとの対面は今回が初めてではない。出会った当初から似通った何かを感じ取り、度々話しかけられては軽く雑談をし、時には共闘してきた。

 しかしそれだけの間柄であり、イスカンダルから語らおうと持ちかけられたのは今回が初めてだ。しかもあの酒樽からは美味そうな匂いがする。飲まずにはいられない。

 

「征服王イスカンダルとの語らいか……おもしれぇ」

 

 ニヤリと歯を剝き出しにして笑う。その横顔は獲物を見定めた竜の如し。女の子要素Zeroである。

 

 並行世界ではキャストリアの後を継いで騎士王となったのだが、元来のモードレッド(セイバー)同様、その性質は荒っぽい一面が目立つ。

 目の前の障害は斬って殴って一喝する武闘派。それでいてキャストリアと(酒の席とはいえ)王の何たるかを学んで王としても機能していたというトンデモ王でもある。

 そんな勇猛王は名高き征服王との語らいを楽しみにしていた。湧き上がる衝動を抑え込み凛とした佇まいに直し、個室のドアを開く。

 

 

―勇猛王、降臨。

 

 

「じゃーかーらー、清酒というものは甘辛いもんをツマミに出すのがベスト、つまり最優なのだ! テリヤキを持ってこいテリヤキ! とびっきり濃い目で!」

 

「ええいやかましいわ第六天魔王とやら! 今宵の酒のツマミは語らいだと言って……しかしテリヤキとはどういった食い物なのだ? 肉か? 魚か? 美味いのか?」

 

「けど信長さんってお酒得意じゃなかったような……じゃなくて! まずはファラオたる私に頭を垂れなさいと言っているのです! 不敬ですよ不敬、って聞いてくださいよもぉー!」

 

 黒い軍服みたいなのを着込む赤目の英霊(女の子)と矢鱈ボリュームのある髪を持つ褐色肌の英霊(女の子)に板挟みされている征服王の図。

 

(帰ろうかな……)

 

 一見するとハーレムの如く女に囲まれたイスカンダルにムカっとしたから帰りたくなる勇モー王さんであった。

 

 

 

―――

 

 結局ブーディカ姐さん手製の照り焼きチキン(勇モー王が頼んだら快く引き受けてくれました)を用意し、ドンとデカい酒樽を脇に置く。

 勇猛王モードレッド。エジプトの女王ニトクリス。第六天魔王織田信長。そして主催者である征服王イスカンダルの4名が揃った。

 

「あ~……ごほん。よくぞこのイスカンダルの下に集まってくれた、東西南北に君臨せし王の英霊よ!」

 

「さっきまでグダグダだったじゃねぇか」

 

「まぁ信長様が居ますから」

 

「酷くね? 儂ディスられてね? ていうか儂とニトクリスって接点ないよネなんで知った顔なの? ……まぁ是非もないよネ!」

 

 しかし征服王イスカンダルの覇気ある掛け声も、先程のグダグダっぷりを考えれば仕切り直しにしか見えない。正直今更感(大体ノッブのせい)。

 これ以上グダグダにされては困ると流石のイスカンダルも案じたのか、強引に進めようと持参した杯を各々に配り、自分は一番大きな杯を手に取って酒を注ぐ。

 

「貴様らを呼んだのは、言ってしまえば余の娯楽だ。聞こえは悪かろうが、此度の語らいは各々にとっても悪い話でないと余は思っておる―――何せ各々の覇道を語り合うのだからな」

 

 ニヤリと不敵に笑うイスカンダルに対し、女にして王たる三人は怒りも呆れもせず只頷いた。イスカンダルの言う『語らい』の内容を知っているが故に。

 

 聖杯問答―――それはカルデアで密かに噂となっている王達の供宴。

 

 かつて征服王イスカンダルは、王の格を語り競いて聖杯を会得すべしと、無謀にも聖杯戦争真っ只中でライバルたる他の英霊を宴に誘った事がある。

 生前の軌跡と聖杯への願いを語り、時代も場所も違う英霊達が指摘する。その語らいは確固たる信念によるぶつかり合いにもなれば、反省点と改善点を重ね合う談義にもなる。

 生前の軌跡を語りアレコレいう事に意味はないだろうが、これが存外に価値があり面白い物だと一部の王様サーヴァントが語っている(動けるDEBU及びスパルタ談)。

 

 聖杯問答に呼ばれるとは、即ちカルデアにおける王様サーヴァントの気品比べ……俗にいえば自慢話大会みたいなものである。

 

「私はオジマンディアス様の薦めもあって参加しました。『ファラオたるもの、征服王の問答に堂々と応えよ!』とのことで……」

 

「儂は王じゃなくて正確には大名なんじゃが、これでも第六天魔王と呼ばれた身ですし? 天下布武を敷いた天下人ですし? 儂が参加せんとか有り得んじゃろ普通! 是非もないんだよ!」

 

「当初はこのニトクリスとモードレッド(バーサーカー)だけを誘うつもりだったのだが、勝手についてきてのぉ。面白そうだからそのまま参加させてみたのだ!」

 

「ココでソレ言っちゃうカナー? 黙っておけば恰好よかったのにナー!」

 

「否定しないのかよ……」

 

 ニトクリスはともかくノッブは色々な意味でグダグダだった。顔合わせ程度とはいえ信長のぐだっぷりに勇モー王も呆れるしかなかった。

 「まぁそれはともかくとして」とイスカンダルは(何度目かになる)仕切り直しに杯を持って掲げる。

 

「これより聖杯問答を開始する! 今宵は存分に語ろうぞ!」

 

 遅れて3人の女王が杯を掲げ、ゆっくりと飲み干す。信長は酒は苦手な方だが、ここは飲むのが礼儀というもの。

 

「ではまず……その強引さを持って此度の宴に割り込んだ第六天魔王に問おう! 貴様の王道とはなんぞや?」

 

「先端を征く事」

 

 即答。是非も無しと言わんばかりの獰猛な笑みを浮かべ、第六天魔王・織田信長は応えて語り出す。

 

「新技術及び新兵器の導入。楽座楽市による新しい物価の流れ。南蛮渡来による新しい価値観の会得。いかに戦に勝つかでなく、勝つ為の状況をいかに作るかという思考。

 政治・戦術・軍略・宗教……儂は常に新しき物を求め、天下に轟かせてきた。特に火縄銃は新時代の始まりを感じたわ……引き金一つ・鉛玉一つで人を殺せる、これがいかに戦において重要か貴様らに解るか?」

 

 語らう様は、まるで人の姿をした魔物のよう。若き女性という見た目を除いても鬼気迫る物を感じさせ、聞く者を引きずり込むような魔性の声色を放つ。

 先ほどのぐだっぷりがウソのような変貌―――否、これが第六天魔王たる彼女の本性なのだろうか?勇猛王は軽く戦慄を覚え、ニトリクスは思わず唾を飲んだ。

 

「……弱き民であろうとも熟練の戦士を容易く殺せる。数を増やせば増やす程、殺せる数が増え、敵が減る。そういう事だな? 第六天魔王」

 

「その通り」

 

 生まれた時代も場所も違い、あまつさえ主力武器が全く違うというのに、イスカンダルは答えてみせた。それが嬉しくて信長の口角がさらに吊り上がる。

 不意に静かに目を閉じたかと思えば、清酒をゆっくりと飲み、杯から口を話す―――動作一つ一つに優雅さのようなものを感じさせた。

 

「人間五十年、下天の内を較ぶれば、夢幻の如く也。一度生を稟け、滅せぬ物の有る可き乎―――」

 

 目を閉じたまま、静かに唄う信長。舞は死亡フラグになるから踊らなくなったらしい。

 

「……天下は常に流れゆくものぞ。余生50年程の人間などあっという間じゃ。常に先を見越し、邪魔する者を手早く潰さずして天下人、いやこの場で言うなら王が務まろうか」

 

 突如として魔性の気が薄れ、普段通りに緩めの口調で語る信長。酔いが回った事もあってか気分良さげだ。

 しかし周囲の空気は未だ重めである。先の信長の語りに何か思う処があるのだろう。少し黙っている。

 

「……なるほどのぉ。余も仮に征服王と呼ばれし者故、戦の重要性、先見やる必要性は解る。勝てば正義などと言えば極論だろうが、成功すれば全て治められるのが世の性といえよう」

 

 先陣を切るはイスカンダル。ぐいと清酒を飲み干し、トンと杯を床に置いて織田信長を見やる。彼女は少しフラついてはいるが、目つきは魔性の物だ。

 

「余も最果ての海(オケアノス)を目指し、幾多の国々を征服し前に進んできた。その先に果てがあると信じて―――だがその旅路は、余の臣下と共にあった」

 

―信長の目が細まり、イスカンダルを見やった。

 

「最果てを目指す。果てしない先にあるものを見やる為の征服にして遠征。単純明快にして下らぬ理由である―――だが余の臣下はついてきてくれた。共に果てを見ようと、余と同じ夢を抱いて進んだのだ。

 第六天魔王よ、貴様の王道は多岐に渡り、常に新世代を切り開いてきた。そこは賞賛しよう。だが問おう。貴様の後に続いた臣下はどれほどいた?」

 

「さぁのぉ。印象に残っとるのは猿ぐらいで、後はおぼろげじゃ。酒のせいかもしれぬ」

 

「おいおい、呆気ないにも程があろう?……それだけ、貴様の覇道について来れぬ者が多かったということか」

 

 あっけらかんと言い放つ信長だったが、イスカンダルはその呆気ない言葉の意味を悟った。

 

「新たな道を進むということは未知に挑むのと同意。そして人は未知を恐れる者ぞ。……貴様の言う新たな道は広すぎる。戦だけでなく政治に宗教と広がりすぎた。故に取り残される者もおったろう……第六天魔王、貴様はその者達をどうしたのだ?」

 

「切り捨てたわ。儂の覇道に後れを取る者など不要ぞ」

 

 親指で自らの首を斬る動作をとって笑みを浮かべる信長―――直後、イスカンダルは床を叩き割る勢いで杯を握る手ごと叩きつけた。ニトクリスはビビるが、勇猛王は不動の姿勢を敷いている。

 

「たわけぇ! 王とは全ての臣下の道標として先陣を征く者! 後に続けぬから捨て置くなど、それでは臣下とは呼べぬ! ただの駒ではないか!」

 

(うつ)(うつ)けと言われ続け天下を統一した儂に(たわ)けと言うなど、それこそ大馬鹿者ぞ征服王」

 

 怒りを露わにするイスカンダルに対し平然と返す信長。体格差のある2人だが、その気配と佇まいは全くの同格といっても過言ではない。

 

「征服王、俺にも話をさせろ」

 

 しばし両者の無言の睨み合いが続く中、勇猛王モードレッドが初めて口を開く。隣のニトクリスは傍観を決め込んだらしい。

 モードレッドの発言にイスカンダルと信長の視線が移る。それだけで何も言わないのは、発言に問題がないから。 

 

「俺は信長の案には同感を覚える。所詮は人だ。先を見ようとしない者に未来はないし、改革なくして現状は打破できない」

 

「……それは並行世界のブリテンの経緯から来る経験談か、勇猛王よ」

 

 イスカンダルの問いに「ああ」と答えるモードレッド。キャストリアと勇モー王が居る世界の話は、多少だが事前に聞いた事がある。アルトリアが騎士王の座から降り、ブリテンの新たな道を切り開いた世界の話を。

 イスカンダルはともかく事情を知らぬニトクリスと信長は無言ながらも首を傾げている。己の王道や経緯は後に語らうが、2人の為にモードレッドは解説する。

 

「第六天魔王、そしてファラオ。詳しい話は後にするが、俺と父上(キャストリア)が居た世界のブリテンは父上(キャストリア)が王の座から逃げ、俺がその座に就いた事で新たな視点を得た。

 俺が力を以て反感を覚えた円卓の騎士に一喝し、父上が様々なやり方で民達を救ってきた。不明確な明日を、力と改革で生き抜いてきた。そういう意味では、俺と信長の王道は少なからず似通っているかもしれない」

 

 現状維持では国は救えぬ。滅びの未来と国の責任から逃げ、結果的に別の形で救済された。騎士王のままでは救えぬと解ったが故に。

 

「だけどな信長、それでもお前にはいたんじゃないのか? 天下云々より大事にしたいものが。自分を誰よりも認めてくれる人が。魔王だウツケだと言われながら、それでも信頼を置きたかった相手が」

 

 

 

―姉上

 

 

 勇猛王の問いかけを耳にした信長の脳裏に浮かんだのは、自分を愛してくれた弟の笑顔。その笑顔はとても鮮明に描かれている。

 我に返って信長は言い返そうとして淀み……それを流し込むように酒を呷った。ぷはぁ、と息をしてから杯を床に置き、しばし床を見つめ……。

 

「いかんな、酔いが回りすぎた……儂らしくない。ああそうじゃ、こんな虚けでも大事にしていた者は確かにおったよ」

 

「……それを救おうとは思わなかったんですか?」

 

 珍しく弱音を吐く信長に、これまで傍観していたニトクリスの口が開いた。三者の視線が向けられて少し怯むが、ニトクリスは構わず話すことにした。

 

「私は謀殺された兄弟達を今も想い続け、未だに殺した者達を許せません。ファラオとして情に厚いのは致命傷だと解っていますが、私にとっては大事な……それこそ聖杯に願ってでも取り戻したい兄弟なんです。

 信長様、貴方が王として情に流されず覇道を歩み続けた事は尊敬します。ですが想う人々がいるなら、それを救いたい、報いたいとは考えませんか? 聖杯があれば、それですらも可能かもしれません」

 

 感情的なニトクリスを、そして聖杯を使ってでも兄弟を取り戻したいと願う彼女を責める者はこの場にはいない。その願いは尊く、そして人間じみているが故に。

 魔王と呼ばれし信長とて、親族に甘い節がある以上、ニトクリスを「虚け」と言えはしない。彼女の真摯な眼差しを受け止め……。

 

「ニトクリスよ、儂は所詮虚けじゃ。既に亡き者を想い続けられるほど、儂は出来た人間ではない」

 

 「思い出しはするがな」と自嘲気味に笑ってから、信長は再び酒を呷る。こうも酒に酔いたいと思ったことは、中々に貴重な経験だと思いながら。

 

「……何が不要か。真に不要とあらば心の奥に臣下の面影などなかろう……とはいえ余も過ぎた事を言うてもうた。許せ」

 

「是非も無し。儂のは自慢と愚痴じゃ。聖杯の願いも特にないし、後は適当に聞き流す故、好きにせぇ」

 

 胡坐を搔きつつも頭を垂れるイスカンダルだが、気にするなと信長は手を振る。

 だいぶ酔いが回っているらしく、日頃のぐだっぷりも先程も魔性も感じさせぬ、眠気を帯びた小童の如きただ住まいだ。

 

 

「では征服王、次は俺に語らせてもらおう」

 




●モードレッド(プロフィール)
・性別:女性
・属性:中立・善
・イメージカラー:真紅
・特技:鉄拳制裁
・好きなもの:父上、実力、酒
・嫌いなもの:父上、停滞、病
・天敵:父上を害すもの(筆頭は黒髭)

~おまけ1「ばーさーかー×2」

勇モー王「マスターに鎧脱げって言われちまったけど……服どうすっかなぁ、碌なのがねーぞ」

串刺し公「話は聞かせてもらった」

勇モー王「おう、ヴラド公か。何の用だ?」

串刺し公「せっかくだ、趣味の刺繍ついでに貴殿の着る物を取り繕ってやるとしよう」

勇モー王「貴公なら任せられるな。頼むぜ」

メディア「アルトリア似の女の子を着せ替えすると聞いて」

キャストリア「息子を着せ替えすると聞いて」

モー王&串公「「帰れ」」


~おまけ2「せいはいもんどー・ばんがいへん」~

勇モー王「そういやさ、俺達の他にも王様サーヴァントって大勢いるよな?聖杯問答したのか?」

征服王「無論、誘える者は誘ったぞ!バーサーカーは大半が狂っているので無理だったが」

勇モー王「じゃあさ、征服王が一番すげぇって思った王様っているか?」

ノッブ「おお、儂も聞きたい聞きたい!是非もないかな!?」

ニト「オジマンディアス様が一番ですとも!」

征服王「ローマの神祖」

三者「「「ああ……それは仕方ない(遠い目)」」」


太陽王英雄王と英傑はいますが、王様英霊最強はロムルス様だと信じたい。

にしてもなんでだろう、書いていたらノッブが目立つ回になってもうた。
そしてシリアスなノッブを書こうとしたら漂流者な信長様と重ねてしまった。

だが後悔はしない。ノッブ様大好き(キリッ)

後半に続く。

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