百合が見たいだけです(切実)   作:オパール

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はい、駈け足!(展開が)
前後編にわけてみたり

セレナ、今まで翼さんと同じくらいと思ってたんですけど、彼女奏さんと同年代だったんやってネ……


内通疑惑? 知るか! そんなことよりかなセレだ!ー前ー

S.O.N.G.本部である潜水艦。

司令室に集められたシンフォギア装者達。だが皆、その表情は一様に暗い。

メンバーの一人である相原ヒロにかけられていた、パヴァリア光明結社との内通に関してもそうだが……ここに至るまでの過程、その全てを知りながら意図的に伏せていた、という事実は、S.O.N.G.決して少なくも小さくもない衝撃をもたらしていた。

 

重い空気の中、努めて平静を保つ弦十郎がその口を開いた。

 

「……先に伝えた通り、上はヒロ君……彼への捕縛命令を下してきた」

 

その言葉に、一同の表情が更に曇る。それに胸を痛めつつ、毅然とした態度を崩すことなく、弦十郎は続ける。

 

「無論、真偽のはっきりしないまま疑念だけでそうなるような真似をする者はここにはいない。恐らく、アダム・ヴァイスハウプトが匿名で密告でもしたのだろう」

「だったら、それを伝えれば!」

「伝えたさ。だが、それでもその命令を押し通してきた。……彼の立場が、ここに来て悪い方向に働いてしまった、ということだ」

 

響の意見に、苦々しく返す弦十郎。

国に依ることなく、二つの完全聖遺物を個人で保有するヒロの立場は、諸国から見て相当に危ういものであると装者達も理解していた。

これまではS.O.N.G.預り、加えて数々の事件においてS.O.N.G.の立場で解決に尽力していたことと、ヒロの母親が国連相手でも強い発言力を持っていたことで、何とか黙認されていた。

が、それがここに来て、このような形で裏目に出てしまったのだ。

 

「……このまま、ヒロが国連に捕まったら」

「そんなことにはさせん。何があってもだ。そのためにも―――彼を我々の手で早急に連れ戻し、身の潔白を証明させなければならん」

 

不安げに語るセレナ。

パヴァリア光明結社の計画が大詰めを迎えている中での緊急事態、八人の装者の半分がまともに動けない状態でのこれは、かなり大きいハンデである。

だが、だからといって諦めるような者もいないのも、また事実。

 

「奴らの計画を阻止、それと平行してヒロ君を連れ戻す。……響君、切歌君、奏、セレナ君。この四人が砦となる―――頼むぞ!」

「「「「了解(デース)!!」」」」

 

 

 

「……奏」

「ん? どうしたセレナ」

「大丈夫、だよね。ヒロが、私達から離れるなんて、そんなこと……」

「……はっきりとはわからないさ」

「そんな……!」

「でも、だからあたしらが……S.O.N.G.が信じてやらなきゃいけないんだ。何度もあいつに救われてきた、あたし達が」

「……そう、だよね。私達が最後まで、信じて。それで……助けなきゃ」

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「……」

 

ソファでくつろぎながら天井を見上げる。

アダムが事を起こす場所はわかってるけど、ここからじゃ如何せん遠すぎる。

プレラーティを頼ろうにも今はカリオストロの治療中。

 

「……あ゛ークッソ歯痒い」

 

決行日は、ほぼ間違いなく今日になる。なのに当日になってこのザマ、これまでのしっぺ返しなんだろうか。

 

「……ふぅ」

 

そんな風に考えてる所に、休憩にでも来たらしいプレラーティがやってきた。

どさっ、と俺の隣に座ると、疲れを見せている目元を軽く解していた。

 

「お疲れさん。カリオストロは?」

「傷の治療はとっくに終わったワケダ。だが、衰弱しきっている」

「この数日、まともに寝てなかったんだっけか?」

「ああ。私を庇ってあの有り様なワケダ」

 

悔しげに顔を伏せるプレラーティ。仲間意識の強いこいつのこと、殊更に悔しいんだろう。

 

「……悪い」

「何故お前が謝るワケダ」

「アダムがお前らのやろうとしてた事に気付いたのは、たぶんそもそもは俺のせいだ。……俺が、不用意なこと言っちまったばっかりに」

 

そう。

原作におけるアダムは、あそこまで察しの良い奴じゃあなかった。何故なら奴には、「想像する」ということが出来ないはずだったから。

なのに、奴はカリオストロの死んだフリに気付いて、それを逆に利用しようとさえした。

 

「だから、そもそもは俺の―――」

 

「のぼせ上がるなよ、ガキが」

 

言葉を最後まで紡げず、俺の胸ぐらを掴んだプレラーティの顔は怒りを含んでいた。

 

「なっ……」

「お前の一言が原因だと? 奴自身がそう言ったわけでもなし、そんな事を言えるとは思い上がりも甚だしいワケダ」

「なん、だと……!」

「お前の言葉が原因で、だからお前が気に病むだと? ハッ、くだらん。そんなことは最早どうでもいい(・・・・・・)

 

怒りから一転、俺を蔑むように表情を変え、プレラーティは続ける。

 

「お前一人に出来ることなど、たかが知れているワケダ。そんな小僧が何を気にしたところでどうなるでもない。そんな思い上がりをほざいている暇があるなら―――動け」

「―――」

「良いか、相原ヒロ。お前の考えは正義でなければ悪にもなりきれていない―――ただの、傲慢だ」

 

―――何も言えなかった

だって、そんなこと、考えもしなかったから

 

傲慢。

そう言われて、初めて自分のこれまでを客観的に思い返せた。

イグナイトモジュールの使用を止めようとしたこと、キャロルの記憶の焼却を止めたこと、ウェルとナスターシャ教授の死を回避させたこと、フィーネの消滅、櫻井女史の蘇生

いや、奏さんやセレナを助けようと思ったことさえも―――全部が、俺の思い上がりでしかなかったのでは

 

「……なる、ほど」

 

ぽつりと呟く。言って、切り捨てるのは悪い方に考える俺の思考。

傲慢だということは認める。言われてみれば確かにそう言われても反論できないだけの行動だった。

言われなきゃ気付けなかった自分を恥じる。そして、何でも出来るつもりになってた、俺自身を恥じる。

 

あの時、マリアさんのイグナイト使用を止められなかったことを納得できなかった理由も、わかった。

 

「……ありがとな、プレラーティ」

「謝ったり礼を言ったり、忙しいワケダ」

「茶化すなよ、これでも真剣なんだから」

 

プレラーティに苦笑しながら答えて、立ち上がる。

何をするべきかはわかってる。こいつに諭されたのは癪だけど、ぼやいてる暇も無い。

乖離剣に頼らず、反応兵器をどう防ぐかもまだわからないけど

 

「やるだけやるしかない。よな」

「行くのか?」

「ああ。送ってくれるだけでいい。そろそろアダムの野郎も動くはずだ」

「何故わかるワケダ?」

「前に使ってた隠れ家なんて、わかりやすい所に逃げ込んだのに何も無いからだよ。あいつからしてみれば、もうお前らに拘ってる時間も無いんだろうよ」

「……なるほど。一理あるワケダ」

 

一つ頷いたプレラーティは、懐からいくつかの転移結晶を取り出して、俺に差し出してきた。

 

「これは?」

「念のためなワケダ。持っていけ」

「……サンキュ。んじゃ、ありがたく」

「……相原ヒロ」

「ん?」

「サンジェルマンを、頼む」

「……ああ。任せろ」

 

プレラーティが俺の足下に結晶を叩き付け、そこから広がる赤い陣。

目を閉じて身体が浮く感覚に身を任せて、一瞬で景色が変わる。

 

次に目を開いた時には、室内から森の中。視線の先には―――

 

「……よう」

「来たね、やはり」

 

俺がここに現れるのをわかっていたかのような口振りの、アダムの姿。

少し離れた場所からは、金属のぶつかる音と閃光。たぶん、響ちゃんと切歌ちゃん辺りがサンジェルマンさんと戦闘中なんだろう。

 

けど、一つだけ記憶と異なるモノ。

上空―――つまり、ティキへとレイラインからのエネルギーが集まっている。

本当なら不足分をサンジェルマンさんが補おうとした瞬間、要石の起動と一緒にそれは一時中断、後にアダムが天、星々のレイラインを使ったことで、神の力をティキに宿したはずだ。

 

ティキへとエネルギーが流れたまま、かつサンジェルマンさんが戦闘中。

つまりは―――ティキの起動が夏に早まった分、パヴァリア光明結社は不足が出ないだけの生命を狩り獲ったことになる

 

これも俺が下手なことした揺り返し、なのかもしれない。

傲慢と言われた以上、なんでもかんでも俺のせいにするわけにはいかない……けど

 

「……言葉はいらねぇ」

「そうだね」

 

鎖を取り出す。

腕に巻き付けて、ただニヤけたままのアダムの前に立つ。

 

「―――そのツラ、泣きっ面に変えてやるよッ!!」

 

ケジメの一つくらいは、俺に着けさせろ!!

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

夕空から夜へと進む暗闇の中、いくつかの場所で蠢く影があった。

苦し気に呻いたかと思えば、狂ったようにくぐもった笑い声を上げ、ナニかを引きずる音と共に進み続けるそれ。

腐った肉の臭い、時折吹き出る血の臭い、吐瀉物にも似た臭いの混ざり合ったような異臭を周囲に撒き散らしながら、ソレはずりずりと前へ前へと進んでいく。

 

やがて、ソレの視界にあるものが映る。

 

ヒトだ。ヒトがいる。そばにあるおおきな石を守るように立っている。

 

―――にク

 

か細い声―――否、声とは認識できない音として、石の側に立つ男の耳にそれは届いた。

 

―――べ、タい

 

走る。疾る。

だって、そこにいる(在る)カラ。

 

―――にク、ニく、ニクゥゥゥゥゥ!!!

 

―――タべたイィィィよォォォォォ!!!

 

男が気付いた時には既に遅く

 

喉元に牙を食い込ませたソレの姿は―――この世のモノでは、なかった

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「要石の起動はどうなっている!?」

「わかりません! こちらからの通信にも返答無し!」

「チィッ……!」

『弦!』

「っ、八紘の兄貴!?」

『要石へと赴いた者達と連絡が取れん! そちらはどうだ!?』

「すまんっ! こちらも状況の把握が出来ていない! ……アダム・ヴァイスハウプト……こちらの反抗策さえ読んでいたとでも言うのか……!?」

 

神の力を手にするために、地脈のレイラインを開き、そこから神出る門を開こうと画策していたアダム。それへのカウンターとして、アダムが狙っていた地域に置かれた要石の起動によるレイライン遮断のために待機しているハズの構成員達との交信の途絶。

予期せぬ事態に司令室が右往左往する中、友里が一つの信号を受諾した。

 

「これは……エマージェンシーコール!?」

「なんだとォ!?」

「映像、来ます!」

 

そしてモニターに映し出されるその映像。

その光景に、誰もが言葉を無くし、表情から色を失わせた。

 

「―――ひっ」

「見ないで、調ッ!!」

「マリ、ア……なに……今の、なに……!?」

 

S.O.N.G.本部の司令室へと回ってきた映像に映っていたのは―――紅だった

 

「なん、だ……あれは……!?」

 

姿だけ見れば、犬を思わせる四足歩行。だが、体躯はただの犬種を上回り、全身の皮が剥がれ、肉や骨が剥き出しとなったその姿。加えてその四肢には、所々に人間のそれと思しき形が見て取れる。

極めつけには―――背中や腹に浮かぶ、人面。

要石起動のために待機していた構成員達を貪り喰らうその異形は、まるで獣と人間を無理矢理縫い合わせたような、明らかに自然から生まれ出でた生物ではないと、ソレは如実に示していた。

 

「……獣と、ヒト……」

「……?」

「まさか……チッ!」

「待てキャロル、どこへ行く!?」

「司令!」

「今度はなんだ!?」

「錬金術反応を検知! ……ヒロ君が、アダム・ヴァイスハウプトと交戦中!!」

「なぁっ……!?」

「奏さんとセレナさんを救援に……ダメです、例の生物に囲まれて、抜け出せないと!」

「……くっ……せめて頭を整理する時間くらい寄越せ!」

 

 

 

「……ああ、オレだ。厄介なことになっている。……動けるな?」

 

司令室の外。

端末を耳に当て、どこかの誰かと話すキャロルの姿。

その表情はどこか重い―――だが、沈んではいなかった

 

「答えは聞かん。―――手筈通りだ、行け」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「ッしゃあっ!!」

「くっ……!?」

 

アダムの一挙手一投足を悉く鎖を交えて出だしで止める。時には死角、時には正面から放つ鎖で腕や足を縛り上げて、一瞬もたついた所に的確に一撃一撃を撃ち込んでいく。

前にサンジェルマンさんと二人がかりで来られた時とは違う。俺の身体も万全だし、何より一対一。

もちろん、小さいダメージは受けてはいるけれど、直撃は未だに無し。そもそもこいつは―――

 

「懐に入られた途端にお粗末だなぁお前!」

「乗るなよ、調子に!!」

 

暴風のような魔力の塊を撃ち出してくるも、抜き打ち故に直線的、それだけ大きければ物理的な質量もあるだろう、鎖で射線を逸らして再度懐に潜りこんで、がら空きのボディに拳、次いで膝を叩き込んだ。

 

「ごふっ……チィッ!」

 

アダムが大きく後ろに跳ぶ。あえて距離を詰めずに鎖を振り回して牽制しておく。

 

……にしても、遅いな

地脈のレイラインから力をティキに集め始めているなら、とっくに要石の起動にも動きがあるはず。

なのに、そんな気配が一向に……

 

「予想外だったかな? 要石が起動されていないのは」

「っ……テメェ」

「策というのはいつでも読んでおくものさ、先をね」

「……何しやがった」

「放っただけさ。……番犬を」

「番犬、だと?」

「そぅら……来たよ、ここにも」

「っ!?」

 

嗅いだことのない異臭が鼻をつく。

加えて聞こえてきた、妙な鳴き声にも似た音。

 

「……なん、だ」

 

―――正直、気付けたのは奇跡だったと思う

 

「ッ、らぁっ!!」

 

鼻が曲がりそうな、どぎつい臭いを濃く感じた背後に、全力で鎖を振るう。

不快な悲鳴を上げながら吹き飛んで木に叩き付けられたそれを見て、割増で吐き気が込み上げてきた。

 

「なんっ……!」

 

獣と思わせておいて、その実その姿はまるで人間と獣を無理矢理に混ぜ合わせて放置したかのような、異形。

顔面に食らった鎖と木に叩き付けられた衝撃で並の生物ならまともに立てないダメージだろうと、それはもう並とは言えない。

 

「……実にシンプルだ、獣とは。食欲と生存欲、縄張り意識、種の保存にのみ生を費やす。そこに理性を加えただけなんだよ、人間とは。そのくらいしか無い、違いなんて。おかげで―――容易かった、縫い合わせるのは」

「……テメ、ェ……まさか!」

 

この野郎、やりやがった……よりにもよって、こんな!

 

「人間と獣を―――錬金術で混ぜ合わせやがったのか!?」

「ご明察! 人間の性別すら完璧に変えられる錬金術、加えて医術としても使えるのさ、錬金術は。……僕でも出来て当たり前さこのくらいは」

「ふざけんじゃねぇぞテメェ!!」

「大真面目さ! ……それよりも、君がそこまで憤る理由が見えないねぇ、僕には」

「なん、だと……!」

 

 

 

「―――君とてそこまで関心は無いだろう、他人の……いや、誰の生命だろうと。似た者同士だよ、そういう点で僕らは」

 

 

 

「―――」

 

頭が真っ白になる。なのに胸の奥底が、こいつへの激情で埋まる。

……初めてだ。転生してからこっち―――これほど誰かに対して、怒りを覚えたのは

 

「テメェと……」

「ん?」

「テメェと一緒にすんじゃねぇッ!!」

 

叫ぶと同時、俺に飛びかかってきた獣の顎を鎖を巻いた拳で殴り潰す。耳障りな悲鳴を上げさせる間もなく、鎖で胴体を縛り上げて、そのままアダムへと振り回した。

 

「……ああ。言い忘れていた」

 

炎の帽子でそれを両断、臓物を撒き散らしながら地に落ちたそれは、二つに別れても尚、俺だけを見て、その前肢だけで俺へと向かってきていた。

 

「……ッ!」

「これらは全て死んでいるも同じさ、とっくにね。終わっているものだ、生命としては。……終わらせられるハズも無いだろう?」

「テメェ……どこまで……!」

「動く理由はただ一つ―――埋めたい、際限無き空腹を」

 

後ろから、またいくつもの気配。

振り返れば……数匹

 

「……クソッ、たれがァァァッ!!」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「……くっ、げほッ!?」

「セレナ!」

「なんなの……なんなの、これ……!」

「殴っても突き刺しても、止まりゃしねぇ……それに」

「ヒト、動物を……アダム・ヴァイスハウプト……どこまで……!」

 

ヒロとアダムの交戦地帯よりも少し離れた場所で、奏とセレナもまた、ヒトと交わらされた獣の軍勢に囲まれていた。

砕き、貫き、斬り裂いてなお立ち上がってくるその姿に、二人も次第に追い詰められてきていた。

 

加えて、理由はもう一つ

 

―――たすケて

 

―――クるシイ

 

―――おナか、スイた

 

―――どうシテ、どウして、どうしてどうしテドウシテ

 

―――ワるいコと、シテナいの、ニ

 

「ぐっ、う……!」

「聞くな、セレナ!」

「わかって、る……でも!」

 

胴体と一つに溶けた人面から溢れる、苦悶の声。

頭ではわかっている、ここまで混ざり合ってしまった以上、もはや救う手立てなど無いということを。

それでもセレナ・カデンツァヴナ・イヴには、それを聞き流すなどということは、どうしても出来なかった。

 

打ち倒す度に上がる悲鳴、立ち上る腐臭と苦し気な呻きに、セレナは胃の底から沸き上がる嘔吐感を堪えることで精一杯だった。

 

「……ヒロがアダム・ヴァイスハウプトと戦ってる。あたし達が任された以上、さっさとここを抜けて、ヒロの所に行かなきゃならないんだ。わかるな?」

「……わかってる。わかってるよ!」

「だったら……ぐっ!?」

「かな……ッ!」

 

奏のLiNKERの制限時間が迫っている現状、泣き言ばかりも言ってはいられない。それに、別の場所でサンジェルマンと戦っている響と切歌の負担が増える前に、何としても自分達がアダムだけでも倒さなければならない。

だが、目の前の生物が、それを許してはくれない。

 

 

 

縺れる足、迫る牙

回らぬ頭でここを脱する最適解も、浮かばない

 

早い話が―――じり貧だった




Q.かなセレ要素は?
A.じ、次回で……

疑問点等、残っている説明不足も次回で補完いたします

ちなみにこの主人公、前世から数えて年齢40代
一見、反省したように見えますがその実たいして変わってません
本人そのつもりになってるだけだったり

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