俺のヒーローアカデミア[真オリジン]   作:さくそう

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体育祭に向けて!

「この式は先日教えた公式を当てはめてやればXが求めらる。ここで出たXをこっちの式に代入すれば...。」

 

雄英高校に入学して数日が経った。授業内容は母親に説明した通り授業の殆どは普通科目に少しのヒーロー座学。雄英といえど普通科だとあまり普通の高校と習う事は変わらず、違う所と言えば習う事のレベルが高い事位。しかし元から勉強が出来そもそも入試の筆記試験で1位をとった真からすればそれほど難しくの無い授業に少し退屈していた。

 

(八百万達は今頃ヒーロー科目を受けてるのか。分かってはいたけどこのままじゃ差が開く一方だな。)|

 

学校の授業は問題なく理解出来るので真は自学でヒーロー座学などの自身で学べる事は参考書などを買って勉強している。しかし参考書などで学べる事にも限度があり、ヒーロー科では『個性』を使った実技授業などの授業を受けている。真自身も普段から『個性』を使ったトレーニングや『個性』の活用方などを家族や本などで学んでいるがプロヒーロー兼教師の助言が無いのは大きな差になる。体育祭まではそこまで遠くは無いが確実に少しづつ差が開くのに真は少し焦っていた。体育祭までの事を考えていると気付いてた授業が終わっていた。

 

(焦っても何も変わらないか。一先ずやれるべき事をやるしかないか。)

「なぁ真、昼休み少し良いか?」

「ん?良いけどどうした心操?」

「いや、俺も体育祭で良い結果残したいからさ自分の『個性』の使い方とか体育祭までにどんなトレーニングすれば良いか聞きたくて。真なら色々と知ってるだろ?」

「そういう事なら全然良いよ。丁度退屈してたから。じゃ中庭で飯食いながら話すか。」

 

〜〜中庭へ〜〜

 

「心操の『個性』は一回目はほぼ確実に決まる。だけど2度目はネタが割れると洗脳するのは難しくなるから何か手を打たないとな。」

「1回目で決まれば勝つのに2回目の事を考えるのか?」

「今までの雄英体育祭は何回戦かに分けてからトーナメントになってる。場合によっては同じ相手と当たる事になるだろ?備えあれば憂いなしだよ。」

「なる程な。けど俺の『個性』は相手が俺の問いに応えなきゃいけない。けど察しの良い奴なら気付くだろうし気付いた相手をもう一度喋らすのは無理じゃないか?」

「ん〜、ん?それの条件で洗脳されるならどうして俺は洗脳されてない?」

「俺が『洗脳するぞ』って意識して問いかけなきゃ洗脳は出来ないんだ。じゃなきゃ日常会話が成り立たないからな。」

「...じゃあ対戦相手と『洗脳する』と意識せずに会話すれば良い。その間に『個性』の発動条件を匂わせる様な仕草や行動をするんだ。不自然にならない位に会話して後はタイミングをみて洗脳する。そうすれば中々洗脳の条件は特定出来ないんじゃないか?」

「....。」

「心操?」

「あ、あぁ。よくこんな短時間でそれだけの事が思いつくな。」

「俺の『個性』は自分で言うのもあれだけどかなり強い『個性』だと思うんだよ。けど遠距離の『個性』や範囲攻撃の出来る『個性』。格闘が通じない個性とかには滅法弱いんだ。それを補うには身体能力と頭でカバーするしか無い。だから俺は色んな『個性』と戦える様に色々と考えてるんだよ。」

「俺とお前じゃスタートラインが違うんだな。だからお前はそこまでの力を持ってるのか。俺だけお前から色々もらって悪いな。」

「そんなこと言うなよ。考えるのは嫌いじゃないしこうやって人と『個性』の事とかを話すのは楽しいしな。それよりもこれからが大変だぞ心操?」

「大変ってのはどう言ういみだ?」

「さっきの俺と説明だと洗脳するまでに時間がかかる。その間心操は『個性』なしで『個性』を使う奴と戦わなきゃいけない。だから体育祭までの間俺が身体の動かし方や格闘技術を教える。後相手の『個性』の対処方とか。...いけるか?」

「どうせヒーロー科でもそういうのは習うだろ?むしろ先に習えて歓迎だ。宜しく頼む。」

「任せろ!けど心操の方でも『相手を洗脳する過程』は考えておいてくれよ?こういうのはなるべく他の人意見も取り入れたいからな。」

「けど俺がお前以上の案を出せるか分からないぞ。」

「俺だけじゃ分からない事。それに心操の『個性』だから心操にしか気づけない事もあるはずだよ。」

「分かった。その格闘技術とかはいつから教えてくれるんだ?」

「善は急げって言うし明日の昼休みから早速練習開始だ。口頭だけの説明じゃなく実戦形式で教えるつもりだから多少の怪我とかは覚悟しとけよ?」

「そのくらい百も承知だ。」

「じゃあそろそろ時間だし教室に戻るか。」

 

2人は明日からの話を終わらせて教室へと戻る。午後からの授業が始まり数十分が経ったとき少し廊下が慌ただしくなり教室に教師が1人入ってきた。真達の担任へ耳打ちで何かを話すと担任は驚いた様な顔をしこれからの授業を自習へ変更し教室を後にした。生徒達は突然の自習に喜び周りの席と話始めるが教師達の反応が気になった真は『個性:透過』を使い教師を追って見ているとそこには教師であるプロヒーロー達が集まりどこかへ向かおうとしていた。

 

(なんでだだのヒーローじゃなくて雄英の教師(・・・・・)であるヒーローが集まってるんだ?)

 

少しその理由を考えたがめぼしい答えは見つからず真は近くの生徒と喋りながらも自習をした。そして午後の授業が終わっても担任が帰って来ず別の教師が軽い連絡ごと伝えてその日の学校は終わった。心操と途中まで帰り別れた所で先程の教師の行動が気になり八百万へメッセージを送って見た。

 

〔午後の授業の時雄英の教師達がどこかへ向かって行ったんだけど何か知ってるか?〕

 

八百万へメッセージを送り夕御飯を済ました後スマホを見ると八百万からの返信があった。

 

〔それが雄英の敷地内にあるUSJで人面救助訓練を受けてたのですがそこに敵が侵入して来てそれの対応に駆けつけてくれました。おそらくそれだと思います。〕

「USJ?敵の襲撃⁉︎...文面のまま受け取っていいのか?」

 

現実味のない文面に八百万が冗談を言っているのかと思ったがそれなら雄英の教師が集まる理由になる。聞きたいことが多過ぎで真は八百万へたまらず通話をかけた。

 

『どうしましたの真さん?』

『どうしたも何も本当に敵が侵入して来たのか?それに雄英のUSJってのも訳がわからないぞ。』

『すみません少し説明が足りませんでしたわ。USJとは雄英の敷地内にある訓練場です。そこの名称が『ウソの災害や事故ルーム U S J』なんです。

『なんだその名前。てかそれよりも敵の侵入本当なのか⁉︎』

『本当ですわ。私達がUSJに入って数分と経たないうちに30人程の敵が急に現れましたの。さらにこちらの通信手段が封じられ孤立、私達は相手の『個性』でUSJ内の各所に飛ばされてましてバラバラになりました。』

『怪我は無かったのか?』

『えぇ、ですが飛ばされた場所に敵達が待ち構えていましたが相手はそこまで強くなく私達だけでどうにかなりまりた。その後オールマイトや先生方が助けに来て下さって全員無傷ではなかったみたいですが無事でしたわ。』

『無事なら良かった。けどなんで雄英なんかに侵入なんてしたんだ?雄英の教師は皆プロヒーローなのを知らない訳無いし。』

『なんでもオールマイトを殺す為、だとか。』

『オールマイトを?高校生1人殺せ無かった程の奴らが何人集まってもオールマイトを殺すなんて不可能だろ。』

 

〈オールマイト〉存在そのものが敵犯罪の抑止力とされ、"ナチュラルボーンヒーロー"、"平和の象徴"と称される生ける伝説。

 

『けれど何か確信が無ければわざわざ雄英高校生に侵入なんて考えてられません。』

『確信ってのは?』

『それが私も既に話した事が全てでそれ以上は。雄英高校生に敵が侵入となれば報道されるのでは?恐らくそちらの方が詳しいと思います。』

『大変だったのに色々聞いて悪かったな。八百万も疲れてるだろうしもう切るよ。』

『わかりました。お休みなさい真さん。』

『あぁおやすみ。』

 

八百万から話を聞き今日起こった疑問は解消できた。雄英に敵が侵入して来た話を聞いて数日前に雄英敷地内にマスコミが侵入し警報システムが鳴り響き一時パニックになった。それとの関連性を考えたが八百万との電話で思っていた時間よりも時間が経っていた為眠気も相まって思考があまり働かない。終わったことことなので深くは考えず眠りに入った。次の日の朝になると雄英から敵侵入を警戒や調査の為か臨時休校となった。外出規制も出たのでその日は大人しく家で1日を過ごした。そして次の日は放課後は直ぐに帰るように言われただけでそれ以外は変わらず学校が始まった。そして朝のホームルームで遂に雄英体育祭の話がされた。

 

雄英体育祭

日本最難関のヒーロー科を抱える雄英高校にて行われる、個性ありの体育祭。TVでも放送され、高視聴率をキープ中な日本のビッグイベント。スポーツの祭典と呼ばれた「かつてのオリンピック」に代わり、全国を熱狂さ体育祭会場には一般客だけでなくプロヒーローも多く来場する。その為雄英生徒は世間に自分の力をアピールする場であり体育祭後の職場体験では自分の成績によっては数多くのヒーロー事務所からの指名が来る。逆にヒーローの目に止まらなければ指名は無い。

生徒にとっては年に3回しか無い世間に自信をアピールする重要な行事になる。

 

開催は1週間後。敵侵入があっても開催するのかと疑問の声も上がったが逆に開催する事で雄英の危機管理体制が万全な事を知らしめるためらしい。さらに警備は例年の5倍強化し備える。体育祭への軽い説明が終わり授業が通常通り行わられた。そして放課後クラスの何人かがヒーロー科A組を見に行こうと言い始め教室を出た。真は興味なかったが心操が行くらしく真も暇だった為ついて行くとA組の前には同じ考えをした生徒達で群がっていた。教室内がよく見えなく『意味がないんじゃ無いか?』と考えた時教室から

 

「意味ねぇから退けモブども」

 

と、強気な声が聞こえた。それに応える様に心操が群れをかき分けて先頭に立った。

 

「ヒーロー科にいる奴はみんなこんな奴なのかい?こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ。普通科とか他の科ってヒーロー科に落ちて入った奴が結構いるって知ってた?体育祭のリザルトじゃヒーロー科への編入も検討してくれるんだって。逆もそのまた然り...敵情視察?少なくとも普通科(お れ)達は調子乗ってると足元ゴッソリすくっちゃうぞって宣戦布告に来たつもり。」

 

だれか分からないがヒーロー科生徒の挑発に応えた心操の宣戦布告でその場が静まり返った。その後ヒーロー科B組の生徒も来て同じく宣戦布告をしA組は他のクラスからヘイトが集まる。

 

「心操あんまり言うなって。俺のクラスメイトがごめんな?けど普通科(お れ)達だって勝つ気でいるから油断すんなって話したね。」

「まぁそういう事。せいぜい恥ずかしい思いしない様にね。」

「またお前はそうやって反論して...」

「上にあがりゃ関係ねぇ。」

 

そう言って恐らく生徒達を『モブ』呼ばわりしたであろう生徒は群れをかき分け教室を後にした。それからA組のクラス前で群がっている。生徒達から離れて心操と帰ろうとすると別の出入り口から八百万が出てきて鉢合わせた。

 

「真さん?どうしてこちらに?」

「お?八百万。悪い心操昇降口で待っててくれ。クラスメイトがA組を見に行くって言うからその付き添い。そっちのクラスにはだいぶ強気な奴がいるんだな。」

「えぇ、爆豪さんは他の人たちを見下す様な事をするので度々ああいう事がありますの。」

「爆豪?...それって入試で1位の?へぇ。あいつが入試1位で通過したやつか。手強そうだ。」

「アレ?ヤオモモ友達?...ってこの前の男子!」

「あっ、本当だ!私八百万さんのクラスメイトの葉隠ね!君八百万さんとどんな関係なの?」

「どんなって言われても同じ中学の友達だよ。な?八百万?」

「わ、私と真さんは同じ中学で皆さんが前に言った様な方ではないです!」

「本当に〜?」

「けど普通のお友達の事名前で呼ぶ〜?」

「そ、それは「皆あまり八百万ちゃんを困らせたらダメよ。」

「え〜梅雨ちゃんは気にならないの?」

「気になるけど2人が違うって言うならきっとそうなのよ。私はA組の

蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんって呼んで。貴方のお名前は?」

「え?え〜、飛彩真D組だ。俺の事は苗字より名前で呼んでくれる方がいい。八百万が名前で呼んでるのも俺がそう言ったからだ。」

「じゃあ2人本当に友達なだけ?」

「何回もそう言ってるのに。けど気軽に話せる大事な友達だよ。」

「えー!なにその意味深な言い方ー!」

 

八百万のクラスメイトの意味深な質問攻めを蛙吹のおかげで交わす事が出来少し話をしているとぶどうの様な頭の男子生徒と黄色メッシュが入ったの生徒が何故か睨みつけてくる。

 

「えーと、よろしく?」

「「チッ」」

(えぇ〜なにこれ。)

 

まるで親の仇かの様な目で睨み真の隣を過ぎる時小声で「リア充消えろ。」と呟いてきた。それから八百万達と昇降口まで行き心操と合流し分かれてそれぞれ帰宅する。

 

「いよいよ体育祭まで1週間後だな。これから体育祭まで家で体術とかの練習するか?」

「それはありがたいけどそんな事出来るスペースあるのか?」

「そんなに大きくないけど道場みたいなのがあるから行けるよ。」

「道場があるってどんな家に住んでるだ。」

「いや父親とか兄達、それに俺も使うからさ。言ってなかったっけ?俺んちヒーロー一家なんだよ。」

「はじめて聞いたぞ。」

「てことで今日から家で特訓だな。服は俺の貸してやるからビシバシ鍛えるから覚悟しとけよ。」

「よろしく頼むよ。」




少し終わり方が変ですが文才皆無なんで許してちょ

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