※TRPGとは、ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉である。(by. ウィキペディア)
※TRPGはプレイヤー(PL)とゲームマスター(GM)に分かれて行われる。PLは己の分身たるプレイヤー・キャラクター(PC)を用意し、別人を演じる。GMは己の想像力を駆使してゲームの舞台となる世界観やシナリオを用意し、決められたルールを元に、PCに自由に動いてもらえるようにする。要は『ルールのあるごっこ遊び』である。
※つまり、このEXでは、16名の魔法少女というPCの中の人として各々PLが存在し、ふぁもにかがまほいくTRPGのGMをやっていたという体で、『オリジナル魔法少女育成計画 罠罠罠』という名のシナリオの感想やEX1で話し忘れていた裏話などを言い合うといったノリが展開されている。
※要するに、『くぅ疲』なノリが以下に待ち受けている。ふぁもにかと魔法少女たちの会話がダラダラと綴られている。魔法少女がキャラ崩壊している可能性も高いので、現時点で嫌な予感や生理的な拒否反応を感じている方は速やかなブラウザバック推奨です。ではでは。
――もしもこの作品がまほいくTRPGのシナリオで、各魔法少女にPLがいたら(1)
ふぁもにか「ということで、生存者はコットン、星井ミク、ラストエンゲージの3名でした。おめでとうございまーす!」
死んだ13名「「「おめでとー!」」」
生存者3名「「「ありがとー!」」」
フォーチュンテラー「いやはや、全く予想外の生存者の面子やったなぁ。ウチ、ミラクルシャインだけは絶対に生き残るって思ってたのに」
ぽむらちゃん「私も私も! ミラクルシャインVS.コットンの構図が組み上がった時点で、少なくともミラクルシャインの生存は決まったと思ったぴょん!」
サンタマリア「そうッスか? ミラクルシャインには死亡フラグが積まれまくってたから、生存はなさそうだなって思ってたッス」
コットン「同意なのです。特にミラクルさんがお母さんの死体を直視して呆然と立ち尽くしてたシーンで、ミラクルさんの死を確信しましたし。というか、そもそもミラクルさんが全力で死ににいくロールをやってたっぽかったですし」
ミラクルシャイン「まぁ実際死ぬつもりで演技してたからね。まほいくTRPGは、ここぞってタイミングで死んでこそ華といっても過言じゃないからね」
ラストエンゲージ「……クトゥルフの狂気ロールが華ってのに通じるものがあるね……」
ユウキ「わかる。だからわたしもメタ☆モンが殺されてからは全力で死ににいったしね」
ルディウェイ「ユウキの演技はあからさまに『あ、この子近々死にそうだな』って感じさせるほどにあからさまだったねぇ☆」
星井ミク「ミクも死ぬつもりでロールしてたのに、何だかんだで生き残っちゃったの。まさにポルナレフ状態なの。わけがわからないの」
ムイムイ「そういうこともあるよぉ。ムイムイは生き残る気満々でロールしてたのに死んじゃったしねぇ。ぽむらちゃんちゃんの最後のボムのダメージダイスがムイムイにだけクリティカルとか、運がないなぁ」
ファソラ「死にたがりの魔法少女が生き延び、生きたがりの魔法少女が死ぬとは、ダイスの女神さまは相変わらず捻くれていますわね」
メトロノーム「じ、GMさん。今回、コットンさん、ミクさん、ラストさんの3人が生き残ったのって、GMさんの想定内だったの?」
ふぁもにか「コットンとラストエンゲージの生存は想定内だったよ。特にラストエンゲージの魔法こと第二形態の発動条件が、明確な殺意を抱く他者に殺されることだって知らされた時に、ラストエンゲージはどっかで一度殺された後に復活し、終盤で活躍してそのまま生き残るんだろうなって予想してたからね」
ファソラ「実際に、全ての元凶なわたくしを不意打ちでサクッと殺したわけですし、ラストさんは大活躍でしたわね」
なのだ先輩「後々ファソラの悪行を知る者が現れたら、ラストを悲劇を防いだ英雄として称えてもおかしくないレベルの活躍なのだ」
ラストエンゲージ「……わたしとしては終章のなのさん&ミク&ムイムイVS.EFB&ぽむらちゃんとの集団戦に混ざりたかったんだけど……」
ルディウェイ「あはは☆ ラストエンゲージは他の魔法少女との遭遇ロールに何度も失敗して、時間経過を許しちゃったのが痛かったね☆」
スウィーツ「いやいや、ラストエンゲージまで参加しなくてよかったと思うよ? だって、ただでさえ3対2でEFBたちが不利なのに、ラストエンゲージまで混ざって4対2になっちゃったらただの一方的なフルボッコ劇場で何の盛り上がりもなかっただろうしさ」
ムイムイ「むぃ、数の暴力でボコボコルートもやってみたかったなぁ。残念」
星井ミク「あ、じゃあGMもミクの生存が意外だったんだ」
ふぁもにか「そうなるね。私は今回のシナリオで3~4人ぐらいは生き残ればいいなって思ってたんだよね。で、私の生存者の予想は、ミラクルシャイン、コットン、ラストエンゲージ」
サンタマリア「ミラクルシャイン以外は当たってるし、GMのセンサーは優秀ッスね」
ふぁもにか「うむ。もっと崇めたまえ。で、ミラクルシャインは積極的に死ににいってたけど、主人公っぽいロールも多かったし、ダイス運もよかったから、死亡フラグを全部断ち切って生き残るものと想定してたんだけど……」
フォーチュンテラー「そしてミラクルシャイン&コットンの先輩後輩コンビで仲良く贖罪ルートとなると、コットン1人の時よりも贖罪に邁進しそうやね」
ルディウェイ「きっと全国各地で、365日休みなしでミラクルシャインとコットンが善行しまくるんだろうね☆ わかるわかる☆」
ぽむらちゃん「ブラック企業が喉から手が出るほどにほしい人材と化してるぴょん」
スウィーツ「なぁお前、困ってるな! 困りごとがあるな! 絶対何か困ってることがあるだろう、お前! 助けさせろよ、善行させろよ! なあ!」
なのだ先輩「『妖怪善行させろ』なミラクルシャインとコットン。ふむ、容易に想像できるのだ」
コットン「さすがにそこまでおかしくはならないのでは……多分ですが」
ファソラ「わたくしがコットンさんとの遭遇ロールでクリティカルを出したおかげで、コットンさんに不意打ちで魔法を行使できたのが、ミラクルシャインさんの死を決定づけましたわね」
ふぁもにか「ホント、まほいくTRPGは誰が生き残るかわかったものじゃないね!」
EFB「しかし、意外性で言うなら、メタ☆モンが最初の犠牲者になったのも意外じゃなかったか? メタ☆モンのようなキャラはもう少し長生きすると想定したのだが」
スウィーツ「わかる。メタ☆モンのようなムードメーカーが絶望に晒されて精神が壊れていく様を演じてもらうためにGMはメタ☆モンを終盤まで生かす流れに誘導するんじゃってスウィーツも考えてたし」
メタ☆モン「そうでもないっしょ。わたしの魔法はちょいと自由度が高すぎるからね。ムードメーカーだろうと何だろうと、わたしがもしもGMなら速攻で殺しにかかる自信があるよ」
ふぁもにか「そそ、そゆこと。メタ☆モンが長生きしてると、メタ☆モンがメトロノームに変身して『過去に戻して!』って願い始める可能性があったからね。さすがにメトロノームとメタ☆モンが2重に祈り始めたら達成率の低いお願いロールが奇跡的に成功して本当に皆が過去に飛んじゃうかもだったから、メタ☆モンの長生きは早めに阻止したかったのだよ」
ミラクルシャイン「さすがに1週間前の世界に戻った場合のシナリオは用意してないだろうし、シナリオ崩壊阻止目的でメタ☆モンを速攻で殺したくもなるか」
ぽむらちゃん「強い魔法を使える魔法少女の序盤死はまほいくあるあるだから仕方ないぴょん」
コットン「ぽむらちゃんさんはあるあるから逃れた珍しいケースですけどね」
メタ☆モン「ま、とっとと序盤で退場できたおかげで、皆の演技をじっくり堪能できたからこれはこれで楽しかったよ。特にEFBの魔法で体が欠損してもなお、メトロノームが必死に願い続けるシーンのメトロノームの迫真っぷりは凄かったっしょ!」
ムイムイ「うんうん。あれ凄かったよねぇ。ムイムイ、ちょっと泣きたくなっちゃったもん」
メトロノーム「ちょ、人のロールをからかうのは禁止! 禁止だよ! そう真正面から褒められると恥ずかしいんだから!」
ラストエンゲージ「……メタ☆モンの他にも、GMがさっさと殺しておきたいって考えてた魔法少女っているの……?」
ふぁもにか「別にさっさとってわけじゃないけど、終盤に入る前にシナリオから退場させたいなぁって考えてた魔法少女ならいたよ。その筆頭が、メトロノームとサンタマリアだったね」
サンタマリア「え、そうだったんスか!?」
メトロノーム「わ、私がGMさんに狙われるのは、メタ☆モンさんの理由と同じでシナリオ崩壊阻止目的だってわかるけど、どうしてサンタマリアさんもなの? サンタマリアさんの魔法はシナリオ崩壊できるほど強力じゃないよね?」
ふぁもにか「まぁそうなんだけど。でも、サンタマリアを中盤で殺すことで、サンタマリアが一番信頼できる魔法少女に己の力を託す→託された魔法少女が覚醒して無双するってな流れになったら盛り上がるだろうなぁって考えたら、殺したくて仕方なくなっちゃったんだよね。その結果。その私の殺意がダイスの女神さまに届き、サンタマリアが2番目の犠牲者となり、ミラクルシャインに力が託され、目論み通り、終盤で盛り上がったわけで」
なのだ先輩「確かに、終盤でコットンの魔法による洗脳を、サンタマリアのおかげでミラクルシャインが攻略したシーンは痺れたのだ」
ぽむらちゃん「サンタマリアはミラクルシャインVS.コットンの戦いを見越してミラクルシャインに力を託したぴょん?」
サンタマリア「んにゃ。単に一番内通者や黒幕がなさそうだったからッス。だってミラクルシャインの魔法じゃあ、とてもとてもEFBたちにこっそり情報を流したり、皆を洗脳してVRMMOの世界を見せたりとか無理ッスしね」
星井ミク「そだね。精々ミラクルフラッシュでの目潰しが関の山だし、ミラクルは黒幕から遠そうなキャラ設定なの」
コットン「魔法少女名のミラクルシャインは直訳で『奇跡の光』なのに、実際にできることは大したことないとか、ミラクルシャイン(笑)ですね」
ミラクルシャイン「笑わないであげて! 10代前半の女の子が正義の魔法少女っぽい名前を真剣に考えて、考え抜いた末のミラクルシャインって設定なんだから!」
ふぁもにか「他にも、第3章から参加したEFB、ルディウェイ、スウィーツ、ぽむらちゃんの4人は遅かれ早かれシナリオ中にどうにかして殺そうって画策してたよ。いくらファソラとコットンの洗脳がかかってるとはいえ、自分たちを正義の魔法少女と位置づけて、罪を犯した魔法少女たちを封印刑すっ飛ばして殺しまくるポジションのキャラが下手に最後まで生き残ると、シナリオの後味が悪くなるかなって思ってね」
スウィーツ「うん、その考え大正解。スウィーツもそのつもりでキレッキレのキチガイロールに挑んだわけだし。あれだけ派手に暴れまくって、ヤバい奴な演技をしまくって、下手に生き残っちゃったらどうしようかと内心ひやひやモノだったよ」
ユウキ「スウィーツの演技はホントに凄かったからね。どこからあんなにセリフが出てくるんだってぐらいマシンガントークだったし、わたしと戦った時の『今まで散々煽ったけど、実はファンです! 付き合ってください!』ってセリフには心からゾッとしたもん」
ムイムイ「あぁ、あれ! 凄かったよねぇ。キチガイロールが上手い人って羨ましいなぁ」
スウィーツ「スウィーツからすればムイムイのようなゆるふわなキャラを作れる人の方が羨ましいけどね。スウィーツが演技すると、どんなキャラもどっかしら頭のネジが飛んじゃってる系女子になっちゃうし」
EFB「それはつまり、スウィーツの素がキチガイということではなかろうか?」
スウィーツ「ちーがーいーまーすー! スウィーツはごく普通の、どこにでもいる健全な女の子なのですぅ! 決して、シナリオ内のアレとは完全に別人なのですぅ!」
フォーチュンテラー「自分の演じたPCをアレ扱いって。まぁスウィーツらしいけど」
スウィーツ「箸より重い物は持てませーん!」
ファソラ「わたくし、貴女が高校のソフトボール部でバットをぶんぶん振り回してるの、知ってますわよ?」
フォーチュンテラー「なぁなぁ、GM。話は変わるけど、なんでこのまほいくTRPGのシナリオは『オリジナル魔法少女育成計画 罠罠罠』ってタイトルになったん? 気になるんやけど」
ふぁもにか「元々は原作になぞらえて『魔法少女育成計画TRAP』にする予定だったけど、想定外な展開に皆が戦慄しながらも、『わなわな』しながら楽しんでもらえたらなぁって理由でこのタイトルに決まったよ。ほぼ直感だね」
メタ☆モン「あ、そんなテキトーな理由だったんだ。てっきり何か深い意味でもあるのかと」
星井ミク「伏線なんてなかったの」
なのだ先輩「タイトル決めの理由なんて所詮、こんなものなのだ。この手の決定事はフィーリングが最も大切になってくるからな」
ミラクルシャイン「まぁ、バーベキューのお肉が実は人肉でしたってGMから明かされた時の衝撃とかヤバかったし、私は秀逸なタイトルだと思うよ」
コットン「ところでこのシナリオ、ハッピーエンドというか、なるべく死人の出ない方法ってあったのです?」
ふぁもにか「一応あったよ」
ユウキ「あるんだ!?」
ふぁもにか「メトロノームの願いに全てを託すって方法だね。ムイムイの万能薬の影響でVRMMO参加組が自分たちのしでかしたことに気づいた後、速やかにサンタマリアが力をメトロノームに貸し与えて、メトロノームが『私たちを悲劇が起こる前の過去に戻して!』って感じの願いを何度も何度も祈り続ける。そして、願い事が叶うまでの間、他の魔法少女たちはEFBたちの襲撃から何としてもメトロノームの命だけは守る。これを行えば、いつかはメトロノームの魔法のダイスロールが成功して、過去に戻れるから、後は過去の世界でゆるりと悲劇の原因を探って、コットンとファソラを説得なり殺すなりする。これで死者は極力減らせたね。とはいえ、過去の世界に飛んだ場合のシナリオは用意してなかったから、このルートじゃなくて良かったって安心してるけど」
ルディウェイ「シナリオがないと完全アドリブで展開を組み上げないとだもんねぇ☆」
ユウキ「魔法を行使するメトロノームを全員で護衛する、か。その発想はなかったよ。とはいえ、さすがにまほいくTRPGの死人の出ないルートなだけあって、初見でたどり着くのは無理ゲーっぽいね」
EFB「このルートを狙うのなら、サンタマリアの力で強化されたフォーチュンテラーの魔法で俺たちの会話を盗み取るべきではなかったな。あの行動の影響で『内通者』の存在がVRMMO組に知らされて、団結が困難になるわけだからな」
フォーチュンテラー「せやなぁ。あぁぁ、内通者のこと話したのは失敗だったんかなぁ。ウチとしては追っ手組との戦闘前に追っ手組から内通者の存在を暴露されて、動揺する内に殺されるなんて展開を防ぐつもりで内通者のことを皆に話したんやけど」
コットン「別に話してよかったと思うのです。そもそもミラクルさんやユウキさんみたいに死ぬつもり満々の魔法少女もいましたし。全員生存ルートは皆がそのつもりで演技しないと無理難題もいい所なのです」
サンタマリア「そもそも、まほいくTRPGはキャラがどんどん死んでいくものッスしね。全員生存ルートなんてフレーバー要素に過ぎないッス」
次回【EX3.もしもこの作品がまほいくTRPGのシナリオで、各魔法少女にPLがいたら(2)】
※次回更新は12月16日です。