転生したからと言って最強じゃないし原作通りとも限らない   作:大日本帝国陸軍兵士

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第2話です。どうぞ。

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第2話 転生したからと言ってイケメンになるわけじゃ無い。

……んぅ…?

 

…知らない天井だ。

 

ごめん一回行って見たかっただけなんだよ。

 

うん。

んでさ、ちょっと整理しようか。

 

まずね、一番の疑問点。

俺は外で寝なかったか?

今俺の前には一面の真っ白な屋根。

雲じゃ無いよ?普通に屋根なんだよ。

 

次、二つ目の疑問点。

俺は地面の上で寝た事。

なんでふかふかの枕と布団があるんだろうか。

島の中には人工物は無かった筈なのだが。

 

そして三つm((

「あれれ?起きちゃったかな?お猿さん!」

 

………人だ…。

一瞬でさっきの考えていた事が全て消え飛ぶ。

 

相手の顔を見て固まってしまう。

 

「うーん?どうしちゃったのかなー?もしかして私の偉大さの前に驚いて動けなくなってしまったかー!」

 

…ハァ…でも会ったのが此奴だと一瞬でテンションが下がるんだよ…。

こう…さ…デレてないとさ…ね?

デレデレだったりヤンデレだったらまぁまぁ良いんだけどさ…。

……さて…やられっぱなしでは男が腐るってもんだ。

 

言い返さなければどんどん付け上がってしまう。

なので取り敢えずは言い返しておこう。

 

「…ッ…ッ…!?」

 

…アレ?

 

「プッ」

 

「アハハハハハハハハハ!」

 

おいゴラァ!笑ってんじゃねぇぞ天災(うさぎ)ィ!!

 

てかなんで喋れないんだ?口を開こうとしても開かない…。

何が起きている!?

 

「いやー!キミは本当にバカだね!」

 

るっせ、ンなも最初っから知っとるわ。

 

「残念だけど…キミの顔、包帯でぐるぐる巻きだよ?」

 

…。

……。

 

…………は?。

 

嘘だろ…おいおい…

まさかな、やはり天災(うさぎ)の冗談に決まってやがる。

ちょいと待ってろ…すぐに確認してやる…

 

…無い。

口が、無い…。

他のものも全部何かに包まれている。

それがあの天災の言った包帯なのだろう。

 

しかし辛うじて目はあるという事か。

 

…嘘だろ…!?

嘘だろ!嘘だろ!!

 

「ッ!ッッ!!!」

「あー何を訴えようとしているかなんて束さんにはわからないや。天才でも人の考えてる事なんてわかんないもん!」

 

…だめだ。全然喋れない。

 

つまりどういう事だ?ウェブ小説の転生ものは全部顔はあっただろ?

…どういう事だ?

 

「ぶーぶー!考え込まないでよー!一応助けたのは束さんなんだからね!」

「…ッ…」

 

そうか、それはすまなかったな、と言うことと感謝の意思表現として頭で一回お辞儀をしておく。

やっぱり、口が無いからと言ってお礼を言わないのは日本人の恥であるからな。

ウンウン、俺良い子。

 

「それはありがとうの意思表現で良いんだね?。」

 

そうですよ束サン。

気付いてくれてありがt((

 

「あっ!!」

 

うっるっせぇな?!

なんなんだよ!

 

「声が出ないんだったらアレがあるや!ちょっと待ってて!」

 

とか言ってあの天災(うさぎ)はやけに斬新な開き方をする未来な自動ドアから

鼻歌を歌いながら出て行った。

 

…まじか…。

転生ものでは顔は残っていただろう…。

やはり転生したからと言ってイケメンになるわけじゃ無いか…。

 

んでもさ、アレだよね。

転生したけど顔は無いってのはやり過ぎじゃ無いかなぁ…神様…。

 

これからどうなるんだろう…

 

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第2話 転生したからと言ってイケメンになるわけじゃ無い。 【完】




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