英雄と恋する少女の魔法学園   作:土人勇谷

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はい。今回から魔法学園編です。
ちょっと本文を長くできるように努力します。
ではどうぞ。


クラスの仲間

あの告白があってから三日後、ついに入学試験の日がやってきた。今日までの3日間何もなかったといえば嘘になる。いや無いほうがおかしい。まぁ、そんな新婚さんみたいな生活をしていたわけだが、試験ってどんな感じでやれば良いのかな?手加減したほうがいい?でも舐めたことやってると落ちそうだから上級魔法くらいでいいか。

 

「フュル。」

 

「なんですか、あ・な・た♡?」

 

フュルは、満面の笑みで俺にそう返してくる。流石にもう慣れたよ。

 

「使っていいのは、上級魔法までだ。」

 

「なんで?」

 

「じゃないと会場が壊れる。見た感じ薄いあるか無いかの結界しか貼ってないし。」

 

「わかった♡あ、出番だよ行こ。」

 

フュルは、本当に可愛いなぁ〜。そんなことを思いながら会場に向かった。

 

「つぎは、黒火拳助君。前へ。」

 

「はい。」

 

「黒火ってアジアの人間か?」「どうせ大したことないだろ。」

 

と男たちが馬鹿にしている姿を見たフュルが不機嫌そうな顔をする。

 

(仕方ないか。フュルの機嫌を取り戻すためだ。)

 

「《破壊せよ》」

 

そう唱えた瞬間、的が爆発してどんどん規模が大きくなって会場の八割を破壊した。男たちは、顎が外れてるのか?と思うくらい口を開けて驚いていた。

 

「すいません。手加減したつもりなんですけど。」

 

嘘ではない。3割ほどしか出していないのだから。面接官の顔も青ざめていた。

 

「ば、場所を変えましょう。どうぞこちらへ。」

 

そう言うと違う会場に案内された。流石にやり過ぎたのか?

 

「おいフュル。」

 

「どうしたの?」

 

「ちょっと手加減したほうがいいかも。」

 

「壊さなければ良いんでしょ?任せといて。」

 

(安心できない。)

 

「つぎは、黒火フュルさん。」

 

「はい。」

 

「あの子可愛くね?」「あとで話しかけてみようぜ。」とフュルをナンパしようとしている集団を見てイラついた拳助が

「お前ら殺すぞ。」そう言った瞬間男たちは、凍ったように動かなくなった。

 

「いきます。《光よ今この手に集いて、聖槍となれ》

『ホーリーランス』」

 

つぎの瞬間、フュルの手に光が集まり槍の形になってフュルがその槍を投げた瞬間とてつもない爆風と閃光が襲ってきた。俺は、周りの奴らをバリアで守った。そして光が晴れた頃、この会場は跡形も無くなっていた。

 

「壊すなって言ったろ?」

 

「大丈夫。見てて。《修復せよ》」

 

フュルが詠唱するとどんどん建物が元どうりになっていく。

 

「あぁ、なるほどフュルお前やっぱり天才だな。」

 

(((天才じゃねーよ。天災だよ。)))と2人以外の全員が思った。

 

試験は、楽々終わり後は結果を待つだけとなった。俺たちは…Sクラスだった。

 

「まぁ、当然だな。」

 

「そうだね。」

 

「教室に行こうか?」

 

「そうだね。早く行こー。」

 

そうして俺たちは、教室に向かった。

 

「ここか?」

 

「なんか他の教室と明らかに違うね。」

 

なんかこのSクラスだけ教室がめちゃくちゃ高級感漂ってる。

 

「まぁ、とりあえず入るか?」

 

「うん。」

 

扉を開けると。

 

「あんたらもSクラスか?俺は、グラン・フィーベルだ。グランって呼んでくれ。」

 

「あぁ、よろしくグラン。俺は、黒火拳助だ。拳助でいい。こっちは、フュルだ。」

 

「よろしく。」

 

「あぁ、拳助にフュルだな?1年間よろしく頼むぜ。」

 

後は、適当に全員自己紹介を済ませて席に着いた。後はキャラ紹介のやつ見て。

 

「俺がこのクラスの担任のウォン・ハルベルトだ。よろしく。」

 

黒髪をオールバックにしたこの人が担任か。かなり体格も良い。

 

「今から、模擬戦を始める。あくまでこのクラスの全員の能力を知ってもらう為のものだ。間違っても本気出すなよ?」

 

そう言うと担任は、俺たちの方を見る。俺たちは、何のことでしょうとゆう感じで明後日の方向を見る。

 

「全員中庭に出ろ。」

 

「では、対戦相手だが「先生」なんだ?」

 

「俺とフュル対全員で良いんじゃないですか?」

 

「確かにそうだな。と言うかお前1人で良いんじゃないか?」

 

「じゃあ、そうしましょうか?お前ら本気でこいよ?」

 

「では始め!!」

 

合図と共にオーガスとグランとマークが突っ込んでくる。

 

「悪くはないが《まだ、甘い》」

 

つぎの瞬間、衝撃波がグラン達を襲う。

 

「アーマードモード」

 

グランがそう言うと銀の鎧に包まれていく。

 

「《我が盾よ、神の力を持って、攻撃を防げ。》」

 

詠唱を終えるとグラン達の前に障壁が現れて衝撃波を防いだ。そしてグラン達の後ろから

《大いなる炎よ》

《纏え爆風》

《形を変えて龍となれ》

ミュウ、ロザリア、ユリアの

『合技・爆風炎龍』

龍の形をした炎が風を纏って向かってくる。

 

「まだ甘いな。《守れ》」

その一言で作った障壁にいとも簡単に防がれる。

 

「「「うっ、嘘⁉︎」」」

 

そして

「《雷の狼よ、敵を眠らせろ》」

突然雷のフェンリルが現れて、ミュウ、ロザリア、ユリアの3人を気絶させた。

 

「ほら、もっとこいよ。」

 

マーク、オーガス、グランを相手しながら後方からの攻撃も交わしている。そんな時グランが動いた。マークとオーガスがグランの後ろで詠唱を始めた。グランは、「《我の全てを持って、全てを防げ》絶対障壁」目の前にとてつもなくでかい障壁が現れた。

 

「ほう、これが噂の。《神よ今、我に力を》」

 

『降臨・ヤマトタケル』そう唱えると拳助の髪色は、青になった。

 

「《水の神の全てを持って》」

 

『草薙剣』技名を言うと拳助の前に水の剣が現れて

 

「これで終わりだ。」と言いながら剣を振り下げた。振り下げた瞬間、特大の衝撃波が飛んで行きいとも簡単に絶対障壁が破られた。

 

「な、なに!?」

 

グラン気絶。そしてその後ろにいた2人は、

 

「《雷龍、水龍、我に力を、今その力を持って、敵を打つ》」

 

『双竜の裁き』拳助に向かって水龍と雷龍が飛んで来た。

 

「《進化せよ》」『スサノオ』

そう詠唱すると拳助の目が赤くなっていく。

 

「《獣神たちよ、今こそ我に力を》」

『獣神斬』マークが剣を振ると白虎が襲いかかって来た。

 

「《神の力を持って裁きを下す》」

『天叢雲剣』拳助が剣を前に向けると無数の水蛇が白虎と双竜に襲いかかって三体は、消滅した。

 

「《気絶しな》」その瞬間、マークとオーガスは気絶した。

 

「残りは、ジークとユーリとマリアとフュルか?次は誰だ。」

 

「私です。」と言って出て来たのは、マリアだった。

 

「良いだろう。お前が出せる1番強いモンスターを呼んでみな?」

 

「《いでよ、空想に語られし、生きる伝説》」

『ヘブンスドラゴン』

 

「行け。ホーリーブレス。」

 

「《纏え》」その瞬間、拳助にホーリーブレスが落ちた。煙が晴れた先に見えたのは、紫の鎧を纏った拳助だった。

 

「いい線いってるけど、まだまだだね。」

《ハッ‼︎》次の瞬間、マリアとジークとユーリが気絶した。

 

それから1時間後、「全員起きたか?」

「そっか俺たち拳助に負けて。」

 

「フュル、拳助始めてくれ。お前らしっかりみて学べ。こんな戦いそうそう見られるもんじゃねぇぞ。」

 

全員がフュルと拳助に注目する。

 

「いくぞ。

《降り注ぐは無限の剣聖》」

『ソードレイン』

 

「《光の刃に纏え炎》」

『光炎刃』

2人の魔法がぶつかり合う。

ジークが口を開いた。

「これが人間の戦いなのか?」

次にユーリが

「信じられない。」

全員が頷く。

 

「もうめんどくさいから、一撃で決めよう。」

 

「わかった〜。」

 

「オーバーポテンシャル!!」

そう唱えると拳助の目が金色に輝き始めた。

 

「いくよ。《四大精霊の主》」

『マクスウェル』

フュルの体もどんどん金色に光っていく。

 

「「いくぞ(よ)」」

 

『神器・トールハンマー』

 

『神技・精霊砲』

 

2人の魔法がぶつかり合って爆風に巻き込まれると思ったジーク達だが。

 

「え、え?なにこれ?」

 

目の前には謎の障壁が貼られてあった。

 

「あんな戦いをしてるのにこんな障壁を張れるなんて…」

 

「凄すぎます…」

 

煙が晴れて2人が居た方を見ると、2人は無傷で降りて来た。

 

「あとで、地形は直しとくわ。」

 

「お、おう。」と担任が返す。

 

「拳助くんすご〜い。」

ミュウが話しかける。

 

「いや、大したことないよ〜。」

とはなの下を伸ばしていると

 

「拳助…何はなの下を伸ばしてるの?」

 

「伸ばしてない!」

 

「じゃあ、証明して。」

 

「え〜、ここでか?」

 

「出来ないの?」

 

「ん〜、わかったよ。」

 

拳助がそう言うとフュルにキスをした。それも濃厚な。クラスの全員が顔を真っ赤にしている。

 

「どうした?」

 

「どうしたの?」

 

「い、いま、き、キスを」

 

「普通だろ?夫婦なんだし。」

 

「「「「え、えーーーー‼︎‼︎」」」」

 

ここから愉快な学園生活が始まる。




どうでしたか今回?
良かったら次回も見ていってください。
じゃあね〜。

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