普通とはかけ離れた奴が学院に紛れ込みました。   作:DaTa 23°

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今回は、初のきちんとした戦闘シーン、三人称です。
それでは、どうぞ。


競技に出たら相手がチートの人でした。

競技祭当日になり、現在二組は他のクラスに比べ上位に位置している。

さその中俺の出番がきたが、他のクラスでも出ているところがあるがこの競技を捨てにきている。 なんだ、この競技に力入れているのは二組だけなのか。 そもそも、この競技の説明してくれよ。

今は、四角いフィールドのとこに立たされています。

 

「さぁ、やってまいりました。 謎の競技???。 この競技はなんとあのセリカ=アルフォネア教授と戦ってもらいます。」

 

はっ?

多分、大半の考えはこうだろう。

 

セリカ=アルフォネア。

第七階梯に至った、大陸最強魔術師。

神をも殺す魔法を使え、様々な偉業を成した。 って聞いた。

 

この大陸最強魔術師と戦うなんて生きていくうえで全くないだろう。

というか、流石にルールとかあるよね?ルールなしとかだったら瞬殺されちゃうよ?

 

「ルールは、どちらかの降参、場外への吹き飛ばし、戦闘不能な状態に陥る、ルール違反です。

アルフォネア教授は、【ショック・ボルト】 【ゲイル・ブロウ】 以上の二つの魔術で戦ってもらいます。

生徒側は、基本なんでもありです。 」

 

そりゃそうだ。 それぐらいのハンデがないといくらなんでも勝てる可能性すら感じない。

ほら、周りの人たちもそれならとか思って勝てるって顔してる。

 

「以上がこの競技のルールになります。」

 

「何か質問はありますか?」

 

「では、わたしから一つ。 改変呪文はありなのか?」

 

「はい。 その呪文がベースであればありとさせてもらいます。」

 

なるほど、いくら二つの魔術しか使えないからといって改変がありとなると厄介だ。

 

「では、一組から準備してください。」

 

じゃあ、どんなことがあるのか、実際にみてみよう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、ここからは三人称でやらせてもらう。 何故唐突にこのようなことをするという理由を聞くより、早く本編が読みたいと思うので始めさせてもらう。

 

名もなき少年対セリカ=アルフォネア

 

だいたい、結果は分かりきっているが、どのようなことが起こるか分からない。何が起こるか分からないというところからフィールドの周りに保健室の先生と、その周りに学校屈指の講師がいるのはけが人が必ず出るということなのだろうか。

 

フィールドでは少年はアルフォネア教授の威圧なのか緊張なのか手や足がブルブル震えている。 うまれたての鹿の赤ちゃん並みに揺れている。

 

「さぁ、間も無く競技の開始です。 お二方準備の方はよろしいでしょうか?」

 

だが、無情にも始まりがおとずれ、

 

「それでは、よーいスタート‼︎」

 

はじまった。

 

「『雷精の紫電よ』ッ!」

 

少年はいきなり【ショック・ボルト】を起動する。 起動された【ショック・ボルト】はアルフォネア教授の方にまっすぐとんでいき、

 

スッ

 

半歩横に移動され避けられる。 避けられた【ショック・ボルト】はそのまま直進しやがてバチッという音ともに消える。

観客生徒教授ともに唖然していた。(一部は除く)

そもそも、【ショック・ボルト】は、簡単に避けられるほどの速度ではないのだ。 それも【フィジカルブースト】が付与されているならまだしも何も付与されていない状態で。 だが、まっすぐにしか飛ばないと分かっていれば避けられるということに気づき始め、その唖然していた顔を元に戻し始める。 そもそも、彼女は第七階梯であり、大陸最強魔術師と言われてるのだから魔術の戦闘経験は膨大だろう。 その、経験のなかから基礎魔術一つ避けるなど造作もない。 さて、試合に戻るとしよう。 少年は魔術が避けられたがすぐに気を引き締め次の行動へ移す。 横に移動し、【ゲイル・ブロウ】で場外に飛ばそうとするが、同じく【ゲイル・ブロウ】で相殺されるどころか、そのまま押し返され向かってきているが移動していたことが幸いで避けることができたが、安心しているのも束の間続いて【ゲイル・ブロウ】を起動され、場外に吹き飛ばされる。

 

「勝者セリカ=アルフォネア教授ッ!」

 

司会者が勝利者の名をあげると、シンッと場の雰囲気は静かになる。 ほぼ全員どのような反応をすればいいのか分からないのだろう。 さらに後に戦う生徒たちは恐怖を抱くだろう。ただ、

 

「へぇ〜、【ショック・ボルト】簡単に避けるほどの身体能力と反射神経。 さらに無詠唱でも、あの威力。 まぁ、あの方法とればいいか。」

 

ここに一人好戦的なやつがいるが。

 

因みに先ほどの少年は【ゲイル・ブロウ】が強すぎて落下した時の衝撃をもろに受け気絶している。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「つ、次は、二組です。 準備はいいですか。」

 

さぁ、いよいよ。 シュウの出番になりました。

周りの観客は、もう勝てるわけないだろっ的な感じで、すっかり興味が失せている。 だが、彼は周りからの評価が欲しくて戦うのではなく、自分が戦いたいから戦うのだから周りの雰囲気は一切関係ない。

 

「(さってと、ここでは魔術に対してどれくらい出来るかを調べるのが目的だ。)」

 

この戦闘で試そうとしているくらいだ。 目の前には大陸最強と言われている相手がいるのに全く動揺せず、恐怖心すら抱かずに、むしろ喜んでいるかのように見える。

 

「それでは、よーいスタートッ!」

 

そして、競技は始まる。

 

まず、先手をうったのがシュウ。 無詠唱で【フィジカル・ブースト】を起動させ、自身の身体能力をあげ、まっすぐに突っ込む。 途中【ショック・ボルト】がとんできたが右斜めにステップを踏み避けまた走り始め、そして至近距離まで近づくとその右手をグーにして殴りかかる。 だが、その攻撃は左手で弾かれらが、弾かれた勢いを利用し、回し蹴りするも右手で受け止められる。 だが、体をひねり掴まれていた、足を離させ、今度は至近距離で【ショック・ボルト】を起動させるが、さっきの試合動揺同じく【ショック・ボルト】で相殺される、しかも、二弾連続に撃たれていることに気づき間一髪で避け、一時距離を取るため後ろにバックステップをする。

 

「あぁ、強ぇ。 確実に今まで戦ってきた人たちとは格が違う。 ていうか、無詠唱で俺の魔術相殺とかやめてくれません? 割と心にくるのですが。」

 

「相殺されるほどの威力で、撃ってくるお前が悪い。 だが、なかなかの攻撃だったぞ。 並みの魔術師だったら、勝てただろう。 」

 

「褒めていただいて、ありがとうございますッ!」

 

そう言い終わった、途端にまたも、走り始める。 今度は、中距離まで近づいたところで【ゲイル・ブロウ】を起動させながら接近する。 セリカはこの攻撃を相殺せずに横にずれて回避し、今度はこちらからといわんばかりに急接近する、その急な接近にシュウは驚いたがきちんと対応しようと急接近しているセリカに注意をそそぐ。 近づいたセリカは【ゲイル・ブロウ】を起動させるがこれにシュウは横にステップを踏みギリギリで避ける。 避けた後、視線を前にむけるとセリカがいないことに気づく後ろに気配を感じ、感覚で横にずれる。 すると後ろから【ショック・ボルト】が通り過ぎていくのが見えた。 すぐに後ろを向くとセリカがいるのが確認できた。 シュウは、これでいっそう警戒するのを強くする。 だんだん心に余裕がなくなってくるのが分かるが、どうしようもないだろう。 すぐさま、次の行動へ移そうとするが、目の前まで近づいているセリカに気づく。 セリカは、右手で攻撃してくるが、それをセリカがやったように左手で弾き、右手で反撃したがセリカの回し蹴りのほうがはやく攻撃をくらい吹っ飛ぶ。 フィールドの場外までは飛ばされてはいないが、だいぶ吹っ飛んだ。

 

「ゲッホゲホ……アァ、やっぱこれだわ。 他の奴らとは違う。 アァ、アァ、アァ! これだよ。 これ! さぁ、続けようよ。 こういう戦いを‼︎」

 

そう言いながら、シュウはまたまた直進する。 だが、今度は、左手を後ろに向け【ゲイル・ブロウ】を起動させ自身のスピードをあげる。 セリカは、しっかり反応することが出来ずに攻撃を受ける。 攻撃を受けるがすぐに蹴りをいれ、先ほどと同じように吹き飛ばそうとするが、何故か吹き飛ばない。 すぐさまその正体に気づく。 それは【グラビティ・コントロール】で自分にかかる重力を大きくしたのだ。 いくら無詠唱では威力は落ちるといえど吹き飛ばされないぐらいなら無詠唱でも十分。 だが、もちろんシュウの体の負担も大きくなる。 そんななかセリカは、気づいた。

 

「(こいつ、さっきより速くなっている⁈)」

 

シュウは、攻撃の速さなどが上がっているのだ。 確かに【ゲイル・ブロウ】で加速されたとしても、速すぎる。 先ほどと比べると明らかに速くなっているのだ。 さらに、目もう周りが見えていないらしく。 血走っている。 危険だ、と判断したセリカの動きははやかった。 シュウに急接近し速さに特化するように改変し、撃つが避けられる。

 

「ハハ、ハハハ!ハハハハハハハハハ!」

 

もう、狂っているぐらいの笑いをしているところから自分が思っている以上深刻だということに気づき、ワンツーで吹っ飛ばし、急接近して、蹴りそして【ゲイル・ブロウ】で、場外まで飛ばす。 飛ばしている最中【グラビティ・コントロール】で、吹き飛ばされないようにしようとしたシュウだが、飛んできた【ショック・ボルト】を避けることが出来ずに攻撃を受け、気絶する。

 

「………………ッ! しょ、勝者セリカ=アルフォネア教授ッ!」

 

 

 

終わって、出来たのはまたしてシンッとした静かな空間だった。

 




どうでした? 一人称の方がよかったら戻しますが、反応しだいです。 グレンやシスティーナにルミアなどメインキャラがあまり出てきてませんね。 最近気づきました。 というか、戦闘シーンがほぼなぐりあっていただけという。
それでは、また次回。
最後まで見ていただきありがとうございました。

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