普通とはかけ離れた奴が学院に紛れ込みました。 作:DaTa 23°
とても、遅い投稿ですね。
部活って大変。 休みがこれから増えるのに期待します。
では、どうぞ。
事件に巻き込まれにいって、もうだいぶ時間が経った。
あの後クラスの人達に囲まれた。 な、なんぞや⁈っと思っていたがどうやらあの時の俺の行動に感謝の言葉を言いに来たらしい。 レーダス先生曰く、シュウは自分を最低にすることで恐怖感をなくした、結界を張ってお前らを守っていた、らしい。 そんなことした覚えが全くないのだが。
その後は、フィーベルさんとティンジェルさんにお礼を言い。 授業が始まる。
あの事件はあまりこの人達(一部例外)には影響がそこまでだったらしい。 多分魔術でああいうことをする人がいる程度にしか認識していないんじゃないか。 どうでもいいけど。
さて、そんな事件があって以来今このクラスの雰囲気は、びっくりするほど盛り下がっていた。
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「……はーい、『飛行競争』の種目に出たい人、いませんかー?」
「はーーーい」
「…………じゃあ、『変身』の種目に出たい人ー?」
「はーーーい」
「もう! なんでシュウは全てに手をあげるのよ!
はぁ、困ったなぁ……来週には競技祭だっていうのに全然、決まらないなぁ……」
フィーベルさんは頭を掻きながら、黒板の前で書記を務めるルミアに目配せする。
黒板には始めは、 シュウ と競技の横に書いてあったが途中からは書いていないようだ。
ティンジェルさんがフィーベルさんの意図を理解し、穏やかながら意外によく通る声でクラスの生徒達に呼びかけた。
「ねぇ、皆。 せっかくグレン先生が今回の競技祭は『お前達のすきにしろ』っていってくれたんだし、思い切って皆で頑張ってみない? ほら、去年、競技祭に参加できなかった人には絶好の機会だよ?」
どうやら、それでも、誰も何も言わないし、気まずそうに視線を合わせようとしない。
「……無駄だよ、二人とも」
だが、なかにはこの膠着状態にうんざりした眼鏡の少年がいた。 というかギイブルくんじゃん。
「皆、気後れしているんだよ。 そりゃそうさ。 他のクラスは例年通り、クラスの成績上位陣が出場してくるに決まってるんだ。 最初から負けるとわかっている戦いは誰だってしたくない……そうだろ?」
「おまけに今回、僕達二年次生の魔術競技祭には、あの女王陛下が賓客として御尊来になるんだ。 皆、陛下の前で無様を晒したくないのさ。 まぁ、例外はいるけどね。」
嫌味な物言いだな。 ていうか女王陛下来るんだ。
「まぁ、そんなこと言っているギイブルくんも手をあげなかったひとりなんだけどね。」
「はぁ、君は恥を知らないからそういうことが言えるんだ。 そんな君こそ大丈夫なのかい? このまま話が進めばほぼ君一人で競技祭を行うことになってしまうが。」
「あっれ、ギイブルくん心配してくれるの? やっさしー。」
「ふんっ、なんとでも言えばいいさ。」
「ギイブルくんのツンデレ〜。」
「ちょっと待ってくれ、確かになんとでも言えと言ったが今の言葉h「話は聞いたッ! ここは俺に任せろ、このグレン=レーダス大先生様になーーーッ!」
変なポーズをしながら現れたレーダス先生は、さっきまでの空気をぶち壊しほぼ全員の思いを一致させた。
「「「「「「「「「「(めんどくさいのが来たぁ……)」」」」」」」」」」
悲しいかな俺もそう思ってしまった。
あまりにも意味不明な登場の仕方に思わず呆然とするクラス一同を前に、レーダス先生はフィーベルさんを押しのけるように教壇に立った。
「喧嘩はやめるんだ、お前達。 争いは何も生まない……何よりもーーーー俺達は、優勝という一つの目標を目指して共に戦う仲間じゃないか」
ーーーーーーーーキモい
この時このクラスの心情が見事に一致したのを感じた。
もう、レーダス先生敵に回せば一致団結できていいんじゃね? 絶対にやらないけど。
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さて、レーダス先生が来たからというもの話はスムーズに進んだ。 先生は、生徒一人一人の得意なこと、また、応用できることなどの競技に参加させるためクラス全員が出ることになる。 もちろん、始めは納得できない人が多く先生に聞いていたが、全員先生の説明の後納得した。 かくいう俺もなんで自分は、一対一の決闘戦から外れているのを聞いたら、
「あーーー、うん。 お前はあれだ。 その競技なら暴れていいから。 それにお前ならこの意味不明なこの競技に対応できると思うしな。」
っとこんなかんじに返された。 少し返答が雑な感じがしたが気のせいだろう。 まぁ、ギイブルくんとの一悶着とかあったが、競技は全員決まった。
あっ、そうそう俺の出る競技は、
??? だ。
ねっ、意味不明だろ。 因みに自由参加型競技だ。 怪しすぎる。
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魔術競技祭が、近くなってきたということで放課後の練習などがある。 そして、その時問題になるのが、これ。
「さっきから勝手なことばかり……いい加減にしろよ、お前ら!」
「うるさい! お前ら二組の連中、大勢でごちゃごちゃ群れて目障りなんだよ! これから俺達が練習するんだから、どっか行けよ!」
場所とりなんだよね。 はぁ、うるさい。 こんなところで叫ぶな。 大勢でごちゃごちゃってお前らも同じくらいだし。 というかまず、競技内容が分からない俺ははたしてここに来る必要があったのだろうか。 …………帰ろうかな。
「はいはい、いったいどうした? なにがあった。」
「あっ、先生。 こいつら後からきたのに勝手なことばかり言って、俺達は邪魔になるから出ていk「何をしている、クライス! さっさと場所を取っておけと言ったろう! まだ空かないのか⁉︎」
あっ、アストレイ先生だ。 少し面倒な。
「あ、ユーレイ先輩、ちーっす」
すごいな先生。 先輩の名前を間違えて言うって。 悪さ100パーセントで。
「ハーレイだ! ハーレイ! ユーレイでもハーレムでもないッ! ハーレイ=アストレイだッ! グレン=レーダス、貴様、何度、人の名前を間違えれば気がすむのだ⁉︎ てか、貴様、私の名前を覚える気、全ッ然! ないだろッ⁉︎」
「……で? ええと、ハー……なんとか先輩のクラスも今から競技祭の練習っすか?」
「……貴様そこまで覚えたくないか、私の名前」
ワァオ。 これはひどい。 レーダス先生減給されても仕方ないじゃないなこれは。 態度的に。
「ふん、まあいい。 競技祭の練習と言ったな? 当然だ。 今年の優勝も私のクラスがいただく。 私が指導する以上、優勝以外は許さん! 今年は女王陛下が直々に御尊来になり、優勝クラスに勲章を賜るのだ。 その栄養を授かるに相応しいのは私だ!」
おぉー、スゴイな。ということで本当にそう思っているのか聞こうか。 そこにいるさっきの人にね。
「ねぇねぇ、そこの人。 本当にああいう風に思ってる? 本当は、めんどくさいなぁ〜とか思ってるんじゃない?」
「なんだ、二組のやつが。 俺達一組の優勝は確実だ。 実力も知識もお前らより上だからな。 だろうみんな!」
周りの一組の人は、そうだな とか 俺達は上だから なとか言ってる。 うんうんそうなのかぁ。
「うんうんそうですか。 ところでみんなっていうのは、どういったみんななんですか? まさかですよ。 まさかクラスの中に競技に出ないなんて人はいませんよね? 捨て駒とか論外ですよ。 ほんと。 マジで。」
「う、うるさい! 二組のやつが生意気言うな! お前らと俺らとでは実力が違うんだ!」
はぁ、こういったやつってこうなったら話できないからなぁ。
「うるせぇよ。」
「ッ⁈」
「人とまともに戦ったことがないくせに。 その決められたルールによって守られてる奴らが。」
「…………」
あっ、殺気が。
「まっ、冗談だって。 祭なんだから気楽にいこうぜ。 気楽に。 ほら握手。 」
すっと、右手を前にだし、相手のを待っていると相手は戸惑いながら自身の右手を前にだし握手する。
ニコニコ
…………
俺はニコニコと笑顔で相手の人は無言で、握手をする。
「じゃあね。 また、会えるまで。」
俺はそう言ってその場から立ち去る。
「何なんだよあいつ。」
少しやりすぎたかなぁ。
最後までみていただきありがとうございました。
また、次回。