とあるヴィラン少女の話   作:サシノット

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初めての投稿となります。
拙いところが多々あると思いますが、よろしくお願いします。



活動ファイル1 私はこんな人間です
活動報告1 こんな経由で就職しました


世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つ超人社会となった現代。

 

“個性”を悪用する敵…“ヴィラン”に個性を発揮して取り締まるヒーローは人々に讃えられていた。そして、ヒーローは名誉ある華々しく、活躍すると多大な収入がもらえる…まさに一攫千金が可能な夢のある職業でもある。

 

現在、そのヒーローたちは個性で怪物化したひったくり犯のヴィランを拘束し、目の前で人々に称賛されていた。この光景は生まれて何度目に見たのだろうか。世間の人からすればこの光景は好ましいものだろう。けれど私はそこまでいいものとして見れなかった。

 

「ヒーローね…」

 

こんな輝かしいヒーローの裏側ではブラック企業よろしくの事務所があったり、スキャンダルが報じられて引退を迫られたり、一攫千金も一部のヒーローしか手に入れない競争率が高い。

 

それと表に出てはいけない秘密を抱え持っていたり、芸能人顔負けの清らかな外面が求められる。要するに人によってはストレスマッハ状態で仕事をしないとならない。無理無理、絶対に私は嫌だ。

 

それに私はヒーローになれない。

なぜなら、私の家が貧乏だからである。

 

優れたヒーローになるためにはそれなりの教育を受けてヒーロー免許を取得しなければならない。それには教育費やらライセンス費がどうしてもかかる。一攫千金を狙うのはいいが、そこまでにもお金がかかるのは世知辛い世の中である。

 

資本主義の生み出した弊害というべきだろう。今のところ主に父の稼ぎでギリギリ学費は納められてはいるものの高校生になれば学費も払えなくなるだろう。そんな経済状態の真っただ中にいる私にとってお金の問題は解決しようがない。

 

しかし、そんな私にも中学1年の冬に転機が訪れた。素晴らしい就職先に訳ありで強制入職することになったのだ。

 

すらすらとノートにヒーローのことを細かく書き留めていく。その光景はヒーローオタクと間違われるだろう。正直、ヒーローのことは興味ないがこればっかりは仕方ないと割り切っている。

 

なぜかというと、このノートはその就職先に渡すための重要な情報であり、これをすることが私の仕事であるからだ。大方の作業が終わり、学校へ向かった。

 

「今日の夕飯はパンの耳かな」

 

私、狩野(かりの)(しのぶ)はヴィランの組織に所属し、スパイ活動をしている中学3年生である。

 

 

 

 

 

 

 

改めてヴィランについて説明しよう。

ヴィランとは、個性を使って罪を犯す者、過激な思想を持つ者、現在の社会に反感・恨みを持つ者など…いわゆるヒーローとは対極の犯罪者的な存在である。

 

私は犯罪を犯したいわけでも、過激な思想があるわけでも、社会に不満など無い。ましてやヒーローを憎み、ヴィランに憧れたわけでもない。

 

私は平凡な暮らしを求めていた。一人で生活ができるくらいの収入を得て、平凡に生きて、平凡に死ぬ人生を歩みたかった。ヴィランに加盟したのも特別な理由もなかった。

 

では、なぜ私がそんなクーデター組織の一員になってしまっているのか。

それは今から2年ほど前にさかのぼる。

 

 

そもそも、私がヴィランになったのは父のせいだ。

 

母親は私が3歳の頃に事故で死去してしまった。物心つく前に亡くなってしまったため、私は母親の顔を覚えていない。どうやら母は地元で有名なヒーローだったらしくそこそこ稼いでいたらしい。それなりの生活を営んでいたが、母が死去した事がきっかけで我が家の経済力はがたんと落ちたらしい。

 

そのことを父から聞いた時、私は父が筋金入りのヒモであった事実を受け止めきれず泣いた。その涙に父は二重の意味で私に謝っていた。

 

さらに父と母は駆け落ちで結婚したため、頼れる親族は一人もいなかったのだ。そんな状況をどうにか二人でなんとか生きるしかなかった。

 

父は現実を受け止め、男手一つで私を立派に育てて……いなかった。

 

基本的には家に帰ってくることはない。帰ってきたらお酒をがぶがぶと飲み、女の人を家に連れ込んで「この人はお母さんだよー」なんて言って毎回別人を紹介されて思春期の娘の前でイチャイチャ行為をやってのけるクズである。

 

しかし、そんなクズな父は仕事だけは最低限できるらしく生活費はすべてが負担していた。給料日にはふらりと帰ってきては一万円だけお金を置いて立ち去っていくし、学費もいつの間にか払ってくれている。悔しい事であるが中学生の身分のため、お金を稼ぐ手段はなく父親頼みの生活をしていたのだ。

 

そんな中、父が私の13歳の誕生日にこんなことを言った。

 

「ヒーローって、金がすごく入るイメージあるけどさ。アレって宝くじ以上に競争率が激しいんだって。そんな危険な賭けをするよりももっと楽に稼ぎたくない?」

「…何が言いたいの?」

「忍…ヴィランになって父さんを楽にしてくれないか?」

 

その時の父は唯一の家具、ちゃぶ台にひじを掛けてキメ顔で言い放った。

 

対して私は、どうしてこんなクズに養われているのだろうかと自分を呪った。

 

「人生を楽に終わらせたいなら手伝うわよ」

「それ死んで楽になるってことだよね!?」

「そうとも言うわね」

 

悲しむ父を横目に貴重な白湯を一口飲むと心が落ち着いた。

 

「まったく、忍は父さんが今までどんな苦労をして育てたと思っているんだ。父親のことを感謝する心がないのか?」

「そうね…まずこの家をどうにかしてくれたら感謝するわ」

 

むしろ、風呂無し共同トイレの1Kのボロアパートに娘を放り込んで、いつもフラフラどこか行って帰ってきたと思えば毎回変わるお母さん候補の人との行為を堂々と見せつけて勝手に帰って、お金だけを置いていくろくでなしで最低な父親にどう感謝すればいいのか教えてほしい。私の返答に父は目を泳いでいた。

 

「せ、生活費とか学費とか負担してるし…」

「大抵の人は親が負担するでしょ」

「でも、ときどき顔を見せに帰ってきてるし…」

「単身赴任なら例外だけど時々ってなに? 普通は親子毎日会うものだって聞いてるけど」

「それに、帰ってきて甘やかしているだろ?」

「ええ。お酒飲んで私に甘えてるよね。親としてどうなの?」

 

言い終えると父は涙目になっていた。自業自得である。

別に父がクズなのは最初からだから気にしてないから気にしてない。お酒が好きだろうが、女の人に手を出していようが、ましてや娘を一人寂しい思いをさせようがそれが私の父だから仕方ない。

 

私の倫理観やら道徳を踏みにじり、独特な感性を持った娘に育てたクズなのだから治療しても一生治らないだろう。

 

沈黙が続くと父は真剣なまなざしで私を射抜く。

 

「今日、忍…誕生日だろ?」

「…ええそうね」

「プレゼント、今まであげなかったから今日はあげようかと思って二つ、持ってきたんだ…」

「え?」

 

こんな父であるが、私の誕生日には必ず会いに来てくれる。

 

お金がないためプレゼントは今までもらっていないが一人分にカットされたコンビニのケーキを持ってきて「おめでとう」と一言祝ってくれる。

 

そんなことをするから私は嫌いになれなかった。

 

そして、父からプレゼントがあると聞いて私は心が躍った。おそらく気まぐれで買ったに違いないが初めての贈り物は期待で胸が膨らむ。しかも二つと来た。これを期待せずにいられるだろうか、無理である。

 

ワクワクしていると父は愛用する古臭い鞄から取り出されたのは綺麗にクリアファイルされた紙と一冊の大学ノートであった。そのノートを受け取ると父は気まずそうに目を背けた。

 

「悪い、金が足らなくて…シャーペンの方がよかったか?」

 

そんなことはない。何度も繰り返して言うが我が家は貧乏だ。今までノート類は裏紙やルーズリーフで補っていたため自分用のノートを使ったことがなかった私にとって嬉しいものである。

 

「気にしなくていいわよ。すごくうれしい」

「……そうか」

「大事に使うわ」

 

早速それの表紙に名前を書くともう一つのプレゼントを眼前に突きつけられた。A4用紙に文字の羅列があった。父のことだから何かのクーポン券だと予想したが、そうではなさそうだ。これはなんなのだろうか。

 

「これは?」

「ヴィラン連合の内定通告書!」

「………ん?」

 

…こいつ今、何て言った?

 

思わずその紙を奪い取って内容を確認してしまう。

 

内容を要約すると『当社は貴方をヴィラン連合に加入することを許可します。本格的な活動は中学卒業後となります。それまでは簡単な業務を任せます。なお、詳細は別紙に載せます。よろしくお願いします』ということらしい。

 

父がなんでこんなものを持ってるだとか。

本当にヴィランがくれたものなのとか。

どうせ質の悪いドッキリで偽物だよねとか。

そもそもヴィランって連合があったんだとか。

父のやっている仕事はヴィランと関係あったんだとか。

組織の人はよくこんなクズ男の娘を採用したなとか。

誕生日プレゼントがこんなに嬉しくないものだったとか。

この父親は、勝手に娘を悪者に売った最悪のクズなんだとか。

 

色々と言いたいことがあるけどこれだけは言わせて。

 

 

何 し て ん だ こ の 人 。

 

 

あまりの理不尽な展開に怒りが湧き上がる。一方で父は悪戯に成功した子供のようにニコニコしていた。私は微笑みを浮かべ、その紙を受け取る。

 

「ありがとう。お父さん……これ、ティッシュとして使えばいいのよね?」

「いいわけない!!」

 

折りたたんで鼻をかもうとした瞬間に神隠しのごとく瞬時に奪い取られた。

 

…なるほど。

 

「お父さんが必死に物を奪い返すってことは、その内定書は本物なんだね…」

「見極める基準がおかしくないか!?」

「これが一番手っ取り早いじゃない」

「くっ…否定できないのが悲しい…」

 

どうやらその紙は正真正銘、ヴィランから貰ったものらしい。

 

しかしヴィランに組織があるとは驚きである。それに父を雇用するとは…人事部の仕事がしていないのが目に分かる。私の本能がここはブラックだ…危険だぞと告げていた。

 

…よし、適当に言いくるめてなかったことにしよう。

私は父と向き合ってそれっぽい断り文句を言った。

 

「そもそも中学生を働かせるのは労働基準法的にアウトよね?」

「セーフだ。ヴィランだから」

「その説得力のかけらも感じない説明はなんなの?」

「えーだってヴィランは個性を悪用して犯罪をするし、ある意味社会にクーデターしてる連中だぞ。そんな奴らがいる組織に社会のルールが通じると思うか?」

 

ヴィランは個性を持て余して犯罪を起こす集団のことを指している。彼らは単独犯で動くことが多く集団制はない。しかし、そんな彼らが組織を組んで本格的なクーデター軍団を築き上げた場合、その組織に社会の常識が通じるか? 答えはNOだろう。

 

逆に言えば労働基準法が通じない彼らの組織に加入するということは社畜コース確定になる。

 

絶対に入りたくない。

 

「お父さんは娘に死ねって言いたいの? 物理的にも社会的にも死んでこいって言ってるわよね」

「大丈夫。忍には命がけの任務やら仕事は任せないから」

「例えば?」

「スパイ的な感じでちゃちゃっと情報提供するお仕事。簡単だろ?」

「死ねと?」

 

この人はスパイの定義を見つめなおしたほうがいい。私のイメージするスパイは敵にバレたら味方に首チョンパされるかませ犬ポジだ。どこに簡単な要素があったのか。

 

駄目だ。これは完全なるブラック企業だ。どういう経緯で父は私をダークサイドに引きづり込もうとしたのか知らないが、あまりにもこれはヒドい。

 

「頼む忍!! この通りだ!!」

 

ため息をつくと耐えきれなくなったのか父は土下座してきた。

 

このクズ男にはプライドというものがないらしい。ゴミを見るような目で一瞥すると父は泣き出し、腰に抱き着いてきた。正直、ウザくなってきた。

 

「お願い忍~! 一生のお願いだから~!」

「お父さんの一生のお願いは信用ならないのよ。クーリングオフしてきて」

「ダメ! 書類返したらすごい借金を背負わされるんだ!! いいのか、父さんが東京湾に沈められても! もしくはコンクリで固められても! 心痛まないのか!?」

「…クズなお父さん救うより、OLになってどこかの会社の雑務する方が世界のためと思わない?」

「娘が超冷たい!!」

 

逆にそんなこと言われた後になぜ温かく迎えられると思ったのだろうか。

 

呆れていると、父はなぜか不敵に笑った。こういうときに浮かべる父の笑顔は悪だくみをしているときである。なんだかすごい嫌な予感がした。

 

「ともかく。私はそんなブラック企業に入るはないの。悪いけどコレは返却して…」

「無理だよ」

「なんで?」

 

 

「だって忍はもう契約しちゃったから」

 

 

その言葉に一瞬、時がとまった。

 

「…けーやく?」

「したじゃん。さっき」

「さっき?」

 

そんなこと言われても身に覚えがなかった。契約というと、なにか重要な買い物をしたときや危険性が伴うアトラクションに乗るとき、さらには雇用されるときにするものだ。紙に記載されている契約内容をよく読み、その内容に同意した場合は契約する側が印鑑やら名前を記載するは、ず…。

 

ん? 名前?

そういえば、父にもらったノートの表紙に書いたけど。

 

まさか……

 

それに気づいた瞬間、背筋が凍り付く。父は私が置いてあったノートを取り出して笑顔で差し出した。

 

「これ、実は契約ノー」

「詐欺だ!!」

「うおっ!? あっつ!」

 

父が言い終える前に思い切りちゃぶ台返しをした。残った白湯が父へ降りかかり床も悲惨な事態になっていた。ノートを狙ったがとてつもない反射神経を無駄に発揮した父が守り抜き、シミ一つ付けられなかった。だがそんなことはどうでもいい。

 

信じられないこの父親。

自分の物には必ず名前を書く常識を逆手にとって娘を嵌めた。

 

「馬鹿じゃないの!? 要項とか重要事項が書いてある紙を契約書にするならともかく、そこら辺で売ってるお手軽な大学ノートの表紙に名前を書いたら契約成立って馬鹿じゃないの!? むしろそれで契約したことにする組織がおかしいわよ! ヴィラン連合の経営ガバガバ過ぎない!?」

「ヴィランに常識が通じると思うか?」

「今その言葉聞きたくなかったわ!」

 

先ほどと同じような言葉なのに、こうも理不尽だとこんなに腹立たしいなのか。

 

父はちゃぶ台を元に戻し、飛び散ってしまったお湯を布巾で拭いた。綺麗になったところで私にノートを見せつける様に広げる。

 

「中身見てみ? ご挨拶があるはずだ」

「ご挨拶?」

 

そう言って父はパラパラと最後のページを開く。真新しいノートだから当然、何も書かれていない。何を見せたいのだろうかと疑問に思っていると、誰も書いていないはずのノートに()()()()()()()()()()

 

『初めまして狩野忍さん』

 

ボールペンで書かれたであろう明朝体に近い文字に恐怖した。

 

「なにこれ?」

「とあるヴィランの個性『共有』さ」

「『共有』?」

 

話を聞くと『共有』とは、同じメーカーで同じ種類の二つを対象に発動できる。対象になった二つの物は常につながり合うようになる個性らしい。

 

同メーカーの二冊のノートを対象にしたらAのノートに書かれたものをBのノートにもタイムラグがほぼ無しで投影される仕組みらしい。

 

簡潔に言えばノート版LINEができる個性。

 

なんて活躍が限定的で地味な個性なのだろうか。心のどこかでそのヴィランに同情していると再び文字が浮かび上がった。

 

『私は連合の幹部、黒霧と申します。この度、我々ヴィラン連合へ加盟されることに感謝いたします』

 

…どうやら私は正式にヴィランになったらしい。その知らせを理解した瞬間、人生が終わったことを悟り、崩れ落ちた。

 

「終わった…」

「まあまあ、そんな気を落とすな」

「お父さんのせいでしょ!?」

「それもそうだな!」

 

父は笑顔で言いのけた。本当にこの人はどうしようもないクズである。

 

突然の急展開に頭が追い付かない。とりあえず冷静になろうと深呼吸をしていると父は立ち上がり、玄関に向かった。

 

「じゃあ、そういうことで…お父さん仕事行ってくる」

「よくこの流れで出ていこうとするわね!?」

「ダメだった?」

「ダメに決まってるでしょ!!」

 

今すぐこの契約を取り消してとか、ヴィランになりたくないとか、色々と言いたいことがあった。私は納得もしていないし、勝手に世間の嫌われ者にされてうんざりしていた。

 

だが、父は穏やかな表情を浮かべ、私の頭をそっと撫でたのだ。その動作に私は驚いて何も言い出せなくなった。

 

「忍…」

「なに…?」

「誕生日、おめでとう」

 

それだけ言い残し、父は家を出ていった。本来なら台所に置いてあるケーキと共に贈られる言葉。それを最後に言われて私は動けなくなってしまったのだ。わなわなと体が震え、近所迷惑を覚悟にして私は叫んだ。

 

「なにが『おめでとう』よ!! 最悪のプレゼントじゃない!!」

 

置いて行かれてしまった事実と、理不尽な洗礼にキャパオーバーになりそうだった。ふらふらとした足取りで問題のノートを覗き込むと長々と注意事項やこれからどんな活動をすればいいのかなど、丁寧に書かれてあった。

 

私と父が言い合っている間にこれだけの量を手書きで書ける黒霧さんに感心してしまう。

 

『なにか質問はありますか?』

 

返事を催促され、一通り注意事項を見て私はシャーペンを取り出し、返事を書いた。

 

『今すぐ父をぶっとばしていいですか?』

『、』

 

黒霧さんが驚きのあまり「、」を書いたのを見てこのノートがどういうものなのか、改めて確認した後頭を抱えた。

 

 

 

 

こうして私、狩野 忍は身内がクズなせいでヴィランになりました。

思い出す度に、父にチョロい自分と父をぶん殴りたくなります。




主人公の父親はユーモア溢れ、周りを巻き込みながら突っ走るネタキャラ人です(笑


追記
編集で改行追加と主人公の誕生日の季節は冬にしました。


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