ロクでなし魔術講師と超電磁砲 作:RAILGUN
体が熱い。
視界は無茶な身体強化を行なった時のように暗く、狭い。
この身に掛かる重力がこれほどまでの力だったのかと思い知らされる。
呼吸がしにくい。
あぁ、いつからだろうこの世に執着をし始めたのは。
死ぬことが怖い。もっと生きていたい。
彼女と約束したんだ。この身はすでに一人のものじゃなく―――
「はっくしょい!」
「風邪ですね」
「あざます」
病院から退院してから次の日、速攻で風邪をひいた。
最近の流行りのもので運悪く、ウイルスに感染してしまったみたいだ。
こんな流行りに乗りたくなかった。
冒頭の無駄な過剰表現もそこらへんに対する行き場のない怒りの表れだったりする。
それに……なんだ。ルミアとも顔をあわせづらいし。
見事な手際で伏線回収したのはアレっきりにしてほしい、頼むぞ俺。
しばらく休んだ学院をもう少し休んだところで微少量Xだ。さして問題はない……はずだ。
そんなこんなで、マスクをしながらりんごとかを買っている。新鮮な水も常備しておかないといけない。
割と真面目に歩くのもきついが。
超きついが。
案の定、足がふらつき近くの歩行者とぶつかる。
「気をつけろてめぇ!」
「……すいませ……ん」
「ったく、これで勘弁してやるよ」
「……?」
何で勘弁してくれたんだろうか、とくと検討がつかない。
まぁ、面倒な絡みがなくて僥倖だ。はやくかえろう。
マジで厳しい。
「あれ、ラクス君? どうしたのこんなところで?」
「さっき、大きな声が聞こえたけど大丈夫?」
「あ……? どちらさまですか?」
「え?」
金髪と銀髪の美少女。
輪郭がぼやけていてもわかる顔立ちのよさ。
貴族さんだろうか。そんな知り合い……いたような、いなかったような。
「あー、お嬢さん達知り合い?」
「えっと、まぁ。そんなところです」
「そこのお兄ちゃんさっきからずっと徘徊しててね。さっきの怒声なんか足をもたつかせた兄ちゃんがガラの悪い兄いちゃんにぶつかって揉めたときのもんだよ」
「ごめん、ラクス君。おでこ触るね?」
「へぇ?」
ピタッ、ヒヤァ。
あー、気持ちいい。金髪の美少女の手はか細いなぁ。
「それで勘弁してやる代わりにとか言って、りんごをごっそりもっていきやがった。ふてぇやろうだ。兄ちゃんもそのことわかってねぇみたいだし。知り合いならさっさと連れ帰ってやってくれ」
「すいませんご迷惑おかけしました」
「全然、こっちこそ力になれなくて悪かったって兄ちゃんに伝えておいてくれ」
ヒヤァ。
「ラクス君、家の場所わかる?」
「あー、うん。多分あっちだ」
「た、多分? ちゃんと連れ添ってあげるからゆっくり歩いてね?」
おー別嬪さん優しいなー。まるで天使みたいだわ。
「天使と帰れるなんてバチ当たらんか心配だわ」
「もうっ、ラクス君ったら! 変なこと言ってないで行くよ!」
「満更でもないルミアなんてレアね」
「システィまで!」
はー、本当にありがたいわー。
◆
ラクス・フォーミュラの私生活。
なんてことはない、誰も、何も知らない。
学院内では社交性があるものが多いが、その中でも比較的に高い社交性をもつのがラクス・フォーミュラという男だ。
一年間学校生活を共にすればクラスメイトが休日にやってることなどは大体は聞いたりするものだが、ラクスにいたってはそれがない。
それはラクスが聞きに徹していたりするから起きた訳だが、ともかく同年代のそれも異性の家ということもありルミア、システィの両名は玄関前で萎縮していた。
既に気を失っているのか、力尽きたのかだらしがなくルミアに寄りかかるラクスから既に鍵は受け取った。
女性がいつまでも男性を支え続けるのは無理があるのだが、未知の領域に踏み込む決心をするよりかは幾分か容易だった。
「ど、どうするシスティ?」
「どうもこうも……や、やるしかないじゃない」
「そうだよね……うん、覚悟決めなきゃ」
システィが鍵を入れて回す。
それだけなのに悠久の時が流れる錯覚さえ覚えた。
がちゃ、ぎぃぃいい。
乙女達が期待していた初の異性の家。
ラクスの家はなんというか、その―――
「割と普通ね」
「うん、一般的な家庭って感じだね。ご両親は留守にしてるのかな?」
「そうじゃなかったら、病人が買い出しに行く理由もないし……どうなのかしら」
とりあえず―――
「「お邪魔しまーす」」
育ちの良い二人は丁寧にお辞儀(ルミアは軽く)をした。
二階建ての一軒家。
部屋は多く、使われてないような部屋もいくつか見受けられた。
ルミアが見つけたラクスの部屋は二階の一番奥の部屋。その部屋だけ生活感があることに加えて、ラクスの匂いがした。
ベッドに寝かせて、体温を軽く測る。
すごい熱だ。退院したばかりだというのに、彼は不幸の星の下に生まれたのだろうか?
「台所借りるね。すぐに戻ってくるから待ってて」
一階にいるシスティは食材を冷蔵庫に詰めているはずだ。量が多そうだったから手伝わないと。
そうして、ラクスに踵を返したときに腕を掴まれた。
「もう……おいてかないで……」
「え?」
弱い声で呻くようにして出た声はルミアを動揺させるには十分であった。
その姿はどこかで、そう昔に鏡の前で見たことがある姿だったからだ。
だからこそ、ルミアにはどうすればいいか検討がついた。
それに顔を合わせれば目の焦点があっていない。夢と現実を行き来しているのだろう。
「大丈夫だよ。私がいつでもそばにいるから安心して。誰もあなたを置いて行ったりしない」
「……あぁ、あぁ……ありがとう」
ルミアの言葉に安心したラクスはそのまま眠りに落ちた。
腕は離され、ルミアは自由になるがしばらく留まった。
理由は簡単だ。
盗み聞きではあるが、ラクスがルミアに対して好意というか明確に好きであるということは知っている。
聞き様によれば今の言葉、プロポーズと取れないだろうか?
「今のはなし、今のはなし……わわわわわ」
「ルミア?」
「今のはなし、今のはなし―――」
「これは重症ね」
壊れたラジオのように同じことを繰り返すルミアにまたかとシスティは呆れる。
最近、ラクスの絡む案件に対してはルミアは滅法弱くなった。
そのままくっついちゃえばというのがシスティ心の内。これをグレンとシスティに置換するとどういう訳かルミアの心の内と同じになる。
してルミアはようやく正気に戻る。
こういうときのシスティは強かった。
ルミアが正気に戻るまでガン無視しておしぼりの用意からお粥の用意までとありとあらゆる看病のテクニックを惜しげもなく披露した。
「これは……」
「ちょっと、勝手に見るのよくないってば」
ひと通りのことを終えて、やることは物色となんともまぁ世紀末なシスティである。ここらへんの厳かさはロクでなし魔術講師に似たのかもしれない。
システィが手に取ったのは『俺の考えた最強の魔術』と書かれた厨二MAXのラクスにとっての魔本だ。
「……うそ」
システィがそう漏らすのは自然なことだった。
題目こそ巫山戯てはいるが、中身は研究書そのもの。
起動する魔方陣に取り扱いの注意点や一言コメントなど事細かに記されていた。
ほとんどが失敗作のものばかりだが、妙に完成された魔術もちらほらとある。
それだけは他の魔術と違い、予めできたものをラクスが弄った。そういう印象を受けた。
そういえば、言っていたような気がする。
『アイデアが湯水のように湧くんだ』
それにシスティはそんな湯水枯れちゃえばいいのにと返した。
その時はグレンの行う講義の熱が抜けてないからと誤解していたが、こういうことだったのか。
「これって……」
もちろんそのノートには超電磁砲のことも記されていた。
どうすれば汎用魔術化できるかなど、記された内容は他のものよりも濃かった。
「あなたいろいろ考えてたのね。いつもは将来のためだとかいう割には熱心じゃない」
システィのつぶやきが部屋に響いた。
ルミアもシスティと同じ気持ちだ。
「あー、れ? ここ俺の家だよな?」
それからしばらくしてラクスは目を覚ましたのだった。
◇
目が覚めたら美少女2名が俺の禁忌教典を所持していた件について。
だから、やめろってそんな目で見ないで!?
題目とか完全に勢いで書いたものだから他意はないから。本当にっ!
「その……これ返すね」
ルミアが申し訳なさそうに返してくる俺の禁忌教典。
いや、こちらこそ申し訳ないよ。
こんな汚いもんで天使の純粋な目を汚してしまった。
「すごいわね、ラクス。こんなものを見たのは初めてよ?」
CRITICAL STRIKE!!
バスターブレードが俺のガラスハートを粉々に砕いた。
もうやめて、ラクスのライフはゼロよ!
「二人はどうして?」
「覚えてないの? 市場で意識が朦朧として徘徊してるあなたを私とルミアで保護したの」
「どちら様ですかって言われた時は困っちゃった」
「その節は大変お世話になりました」
オフトゥンから起きるほど気力は回復してないので、座りながら会釈。
「いいわよ。おかげでいいもの見れたし」
ぐはっごはっぶはっ!?
笑顔で殺しにくるなし。
「私も同じようなことをしてるし正直関心したわ。私と一緒にメルガリウスの謎を解きましょう!」
「あははは、なんか噛み合ってない?」
全く持って噛み合ってない。
なぜ俺の禁忌教典がメルガリにつながるだろうか。まぁ、深く追求して自滅するのは病体にわるいので避けておこう。決して、チキったわけじゃない。
本当だ。
「とりあえず二人はもう家に帰った方がいいぞ? 明日も学校だろ?」
「はぁ……」
「ラクス君、明日は休みだよ。明後日も」
「これは本格的にヤキがまわってきたな」
曜日感覚も曖昧とかまじやべぇわ。
「ご両親はいつ帰ってくるの? それまでは待ってるよ」
あー、ご両親ねー。
帰ってくるまで待ってるとか、この家に永住することになるんだけどなー。
「うーんと、そのな? 気を悪くしないでほしんだが、実は俺、孤児だったりするわけだ」
「ッ!? ごめんなさい、私知らなくて」
「いやいや、全然気にするなって。親がいなくても家族はいるし」
「どういうこと?」
「ちょっと待ってくれ……っと」
金属の取っ手がついてる引き出しを電気の魔術であけて、アルバムを取り出す。
「相変わらず便利ね、その能力」
「システィも風の魔術使えばできそうだけどな」
「そんな繊細なコントロールは無理よ……今は、ね」
今はとか、意識高スギィ!
将来はぺっぺーとやってしまいそうだ。システィは大天才だし。
「えーっと、これだ」
「アルザーノ帝国立ヨクシャー孤児院?」
「そう。孤児院にしては割とデカイ方で、卒院後のアフターケアから進路相談までお任せあれってところ」
思い出すなぁ。この世界で目が覚めて親がいないとかいうハードモードだったしな。少年兵になっててもおかしくなかった。
「アイデ、マイク、カランコエ、メイライ……親がいなくても慕ってくれる家族がいたんだ」
元気にしてっかなー、あいつら。
「ラクスは昔からやんちゃだったのね」
「若気の至りだ」
システィは俺が木登りをしていて偶然足を滑らせたところを激写した写真を眺めていた。
待ってくれ、そういう写真だけ見るな。
「でも、うん……慕われてるってわかるよ。どの写真もラクス君の周りには笑顔が溢れてるから」
「……お、おう」
ルミアが見ているのは集合写真なのにみんなで俺の体を引っ張っている写真だ。口は左右に開き、服も伸びきって涙目の俺。
撮影が終わったら俺は『おまんら許さんぜよ』って言って追いかけ回した。それは少年鉄仮面闘争伝説の一部だ。
本当に懐かしい。今度、顔を出してみようか。
「あっ、孤児院にいく時には私も連れていってね」
そんなに顔に出やすいか、俺。
「別に構わないけど、どうした?」
「私の恩人さんのこと少しでも知りたいからだよ」
「……ルミア=エンジェル」
バッキューン。
俺のハートを今度は弓矢が撃ち抜いた。矢尻はもちろん、ハートの形。
あざとい、実にあざとい……だが、それがいい!
「もうくっ付いちゃえばいいのに」
「ん? なにか言ったシスティ?」
「ううん、なにも」
ルミアは聞こえなくても俺は聞こえてるからな。
ただ、一つ言っておきたいことがある。
「俺は絶対に姉さんとは呼ばない!」
「鳥になってみる?」
「さーせんしたっ!」
【ゲイル・ブロウ】脅迫やめろー。
ただ、これだけは譲れない。システィ、お前は先生に白猫と呼ばれるあたりで姉系ではなく、妹系で責めるしかないのだ。
「はぁ、それじゃお粥を温めておくから10分したら呼ぶわね」
「システィ、お前料理できたのか!?」
「その驚きかた失礼だと思うんですけど!?」
「だって、お前魔術に才能取られてるってくらいに普段ポンコツだし」
「練習すれば料理くらいできるようになるわよ!」
そこでルミアが耳打ちをしてきた。
ひゃう!? くすぐったい。
それと同時に天使の香りが漂ってきた。
んーGood Smell!
「システィ、先生に食べて欲しくて1ヶ月前から練習始めたんだよ」
「ちょっと、そこ。変な情報を教え込まない」
「健気かー」
「ちょ、ルミア!? なにを吹き込んだの!?」
「なーんにも」
あーだこーだ言いながらもシスティはやっぱりいいやつなんだよなー。怒らせると怖いが。
俺の部屋を出ていくときにニヤリとシスティが笑った気がした。なにを企んでるんだ、あいつ。
お粥に毒物とか仕込まないよな、そんなに嫌われてないよな、俺……なんか、心配になってきたぞ。
つか、なぜ病人を一階に降ろそうとする。あいつの気配りは超一流だ。そんなこと―――
「二人っきりになっちゃったね」
「そ、そっ、そうですね」
おのれ謀ったな、システィーナ=フィーベルゥゥゥゥゥ!!!
あいつ完全に俺とルミアをはめやがった。
そうだ。下に来いとか温めるとかは完全に言い訳だ。ヤツはこの空間を作り出すことが目的だったんだ!
「熱は大丈夫?」
「あぁ、二人のおかげで今は大分楽だよ」
「もうっ、言ってくれれば買い出しくらい行ったのに」
「なんつーか頭が回ってなくてな。本能で行動してた」
「少しは周りも頼ってね? みんな心配しちゃうよ?」
「悪かった。次からは気をつける」
「ならば、よしっ……ふふっ」
なんだこの天使は!? 別の意味で体温が上がりそうなんじゃが!?
照れ死させる気なのだろうか。これが無自覚系天使の最終奥義なのかっ!?
「……そのっ、今日は泊まっていこうか?」
「……もう一度お願いしてもいいですか? 熱で耳が弱ってるみたいだ」
「だから今日は泊まっていこうかって」
「うんうん、なるほどね。今日はルミアが泊まっていっ、なんですと!?」
「べ、別に深い意味はないよ!? ラクス君は一人じゃまたふらふらとどこかに行きそうだなって思っただけで忘れてください!」
「俺は世話の焼ける飼い猫か!?」
「?」
「その当たり前でしょみたいな顔をやめろ!」
急に爆弾投下するの心臓に悪いので勘弁してほしい。
俺的にはルミアが泊まるとか昇天しそうになるくらいは嬉しいのだが、倫理的にOUTやんけ。
「その気持ちはとーっても、具体的には年に数回しかないアルフォネア教授の講習会が当たったとき、いや、それ以上にうれしいのだけどもね!?」
あの講習会人気すぎて抽選から外れるのは当然で、過去に当たった時には値段に目がくらみチケットを転売した。
しばらく遊んで暮らせる金だったのを覚えている。
「あんまし、困らせないでくれ」
「……ううん、私が勝手に言い出したことだから気にしないで」
「悪りぃ、気の利いたことが言えなくて」
「嬉しかったよ。ちゃんと私のことを考えてくれるんだって」
あばばばばば!?
だからその言い方はツァーリボンバー級の破壊力やって!
「でも、ちゃんと約束してね。一人で無茶しちゃダメだよ?」
「約束する。ルミアに心配はかけないよ」
「うん、その言葉しっかりと覚えておくからね!」
おん? なんかトンデモない約束交わしちゃったか?
まぁ、それでもいいか。
きっと、その約束があればどんなことがあってもまた帰ってこれる気がする。
いや、本当ならなにも起こらないのは最善なんだが……きっと、そう世界は優しくないだろう。
ルミアの力はきっとどの勢力も欲しがる一級品のものだ。テロ組織だけでなく、いずれは国も軍事協力を要求するかもしれない。
そんな時に彼女の側に立つ事ができるのはグレン先生のような力があって勘に優れた人物だろう。
俺にはまだその資格がない。立つことはできても足手まといになっては意味がない。俺は彼女の重荷になることは死んでもしたくないんだ。
うん、強くなろう。いつの日か後悔しないためにも。
決心を固めた俺に一階にいるシスティから声がかかるのはすぐのことだった。
「ど、どうかしら。おいしい?」
「ふつーに美味しいぞ? もっと自信もてよ」
システィ作のお粥はふつーにうまい。
というかこの世界にお粥あったのか。主食がパンに代わって早16年。食でこんなに感動したのは人生初だ。
「ふつーってなによ。ふつーって。具体的にこうした方がいいとかないの? 男の人の目線で」
いざっていう時にグレン先生を看病する気満々かよ。
……いや、待てよ。俺は天才か?
「味が薄い」
「え、でも体が弱ってるから味が濃いと逆に―――」
「いいや、違うね。体が弱ってるからこそ味付けを濃くして栄養をつけさせるんだ。病人ってのは感覚が麻痺して味覚も鈍感になってる。なに食ってもわかりゃしねぇんだ」
「へ、へぇ。そうなんだ」
「分ったなら繰り返せ! コショウ、塩、ハバネロ、オリーブオイル!」
「コショウ、塩、ハバネロ、オリーブオイル!」
「嗚呼、小麦粉のダマもいいかもしれないなぁ?」
フハハハハハハ。恨みはないが、なんとなく死ねグレン先生。その方が絵的に面白いからなぁ。
天ぷら粉もいってみようか。
「ラクス君?」
「システィさん、今の嘘っす。味付は薄めの方がいいです。調味料はシスティさんの愛とかでいいんじゃないでしょうか?」
「私の愛っ!?」
「もうっ、システィはグレン先生のことになるとなんでも信じちゃうんだよ?」
「マジですいません。調子にのりました」
だから可愛い声して表情をなくすのやめてください。
アルカイックスマイルは日本人の特技じゃなかったのか!?
「だめだよ。風邪が治ったら私と一緒に学院の清掃ね?」
「むしろそれはご褒美では?」
「じゃ、一人で」
「あんなだだっ広いところを一人でとかいい加減にしろ!」
「なにか言ったかな?」
「イエ、ナニモアリマセン」
アレ、俺ってば病人だよね?
割と元気に振舞ってるけど熱まだあるからね?
調子に乗ったけどもさ!?
結局、次の日にはまた熱が上がって死にかけた。
評価がついた記念とルーキー9位記念ですぐに書きあげたやっつけ仕事ですが、ルミアを照れさせられたのでデイリーミッション達成。読者の皆様、ありがとう!
アニメ放送同時に投稿するミーハーの鑑ことRAILGUNです。
ラクスの過去とか生い立ちとか重要っぽい話があったようだがそれはルミアの恥じらいに比べれば微少量X。無視可能。
原作で描かれた巻と巻の間は今後はTERMINAL、休憩地点として表記します。よろしくお願いします