不死人、オラリオに立つ   作:まるっぷ

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第十三話 リヴィラの街

フィアナと言う女神がいる。

 

と言っても、それは飽くまで架空の神だ。小人族(パルゥム)の間で深く信仰されていたこの女神の存在は、しかし本物の神々が地上に現れた事によって、急速に廃れていった。

 

元は『古代』に実在した小人族(パルゥム)の騎士団の武勇が擬神化した女神、フィアナは鎧を纏った姿で描かれている事が多い。彼女の周囲には槍と始めとした様々な武器が描かれており、その光景は見る者を圧倒する。

 

かく言うファーナムもその内の一人であった。

 

暖炉の上にかけられたタペストリーに描かれた女神フィアナを観賞していたファーナムは、かつて聞いたとある話を思い出す。黒衣に身を包み、含みのある笑い方をする奇怪な男であったが、その話には妙な真実味があった。

 

その昔に在ったとされる炎の魔女、それこそが今の呪術の始祖であると。

 

その魔女は娘たちと共に“古きものたち”に挑んだと言う。真偽のほどは果たして不明だが、そのような伝承があるのだとすれば、それらが神格化されてもおかしくはないと当時のファーナムは思ったものだ。

 

事実、ドラングレイグからほど近いメルヴィアという国は魔術と呪術が栄えていると聞いた事がある。もしかするとその背景には、そう言った事があるのかも知れない。

 

このような巨大な力を信仰、神格化したがるのは人の性なのだろう。だからこそ、本物の神々が地上に現れた当時の小人族(彼ら)の落胆の程は計り知れない。それが原因となって心の拠り所を失い、種族自体が落ちぶれてしまうのも無理はない。

 

しかし、その屈辱があってこそ()はここまでのし上がる事が出来たのだろうと、ファーナムはその視線を部屋の中央の執務机へと向けた。

 

顔を上げずに羊皮紙に羽根ペンを滑らせる横顔は少年のそれだが、纏う雰囲気はまるで違う。一族の再興を心に掲げ、その凄まじい執念で勇者(ブレイバー)の二つ名を与えられた小人族(パルゥム)の冒険者……フィンへと密かに称賛の意を送る。

 

「……よし、と。すまない、待たせたねファーナム」

 

「気にするな、どうせ暇をしていたのだからな」

 

と、ここで。ファミリアに関する書類整理を終えたフィンがファーナムに話しかけた。

 

場所はフィンの自室兼執務室。執務中に尋ねてきた彼にどんな用事があるのかと思ったフィンであったが、その内容は拍子抜けするほど単純なものであった。

 

「ダンジョンに行こうと思う」

 

「ダンジョンかい?」

 

「ああ。【ロキ・ファミリア】(ここ)での生活にも慣れてきたからな、そろそろ一人で潜っても良い頃合いだと思ったのだが……」

 

「そうだね……うん、いいよ」

 

あっさりとそう答えるフィンに、ファーナムは若干面食らった。

 

大規模な組織に所属している以上、何らかの手続きがあると思っていたのだが、どうやらそんな事はないらしい。事前に知らせてさえいればそれで問題はないとの事だ。

 

「長い付き合いとは言えないけど、君は無茶をするような性格ではないだろうしね。一人で気ままに迷宮探索と言うのも良いだろう」

 

そんな訳であっさりと許可を得たファーナムは、早速ダンジョンへと足を伸ばした。

 

壊してしまった代剣、その弁償のための資金稼ぎに赴く事となったアイズたちが出発する、僅か一日前の出来事であった。

 

 

 

 

 

『ヴモオォォオオオッ!!』

 

目の前に飛び出してきたミノタウロスを、ファーナムが一刀のもとに斬り伏せる。上半身を袈裟がけに両断されたミノタウロスは短く絶叫し、やがて灰へと還っていった。

 

ファーナムは素早く振り返り、後ろにいた二匹のミノタウロスの内の一匹へと投げナイフを投擲する。ナイフは右目を抉り、うずくまって悶絶する同胞に困惑した所を、またしてもファーナムが斬り伏せた。

 

右目を押さえ、ようやく顔を上げたミノタウロスが見たのは、腰を落として武器を構えるファーナムの姿だった。その直後に突き出された武器の切っ先はミノタウロスの頭蓋を割り、赤い噴水を周囲に振りまいた。

 

どしゃっ、と倒れ伏す巨体。敗者を足元に転がしながら、ファーナムは手にしていた武器、クレイモアを肩に担ぐ。

 

「この階層はこの程度か」

 

特に疲れた様子もなく、そう独りごちる。落ちた魔石を拾いつつ、彼はこれまで自身が得てきた情報を頭の中で整理してみる。

 

まずこの場所……オラリオに来た理由だが、こればかりはいくら考えても答えは出なかった。

 

他世界へ召喚された事なら何度も経験しているがそれは霊体であった場合だ。過去の世界では実体だったが、それも自分から行動を起こしての事だ。今回のように唐突に、しかも実体で召喚されたのは初だ。

 

次に、モンスターを倒した時に獲得できるソウルの量。

 

ダンジョンに入って最初に襲い掛かって来たゴブリンを倒した時と、かつて倒した女体型、そして今しがた倒したミノタウロスも、その強さには天と地ほどの差があるにも関わらず、得られたソウルの量はそこまで変わらなかった。

 

ドラングレイグでは強さに応じて得られるソウルの量も大きく増減していたが、ここではそうではないらしい。もしかするとステイタスの更新……不死人たちでいう所の“自身の力を高める”行為に、ソウルは関係していないのかも知れない。

 

しかしそうすると、アイズたちから感じたソウルによく似た“あの気配”はどう説明をつければ良いのか?

 

「参ったな……」

 

整理した端から湧き出る新たな疑問に、ファーナムは片手で頭を押さえる。

 

ソウルが存在する以上、何らかの形でオラリオとかつて自身がいた場所には関連性があるのだろうが、それ以上の事は何も分かっていない。そもそもソウル自体が未だに謎多い概念であるので、ファーナムが知らない事があったとしても不思議ではない。

 

佇んだまましばらく考えていたファーナムであったが、顔を上げて歩き出した。あれこれ考えても埒が明かないと若干脳筋気味な考えの元、次の目的地へと歩みを進める。

 

持参してきたダンジョンの地図(フィンたちがマッピングを重ねて作成したもの)に目を通す。現在地は15階層、その先には安全階層(セーフティポイント)である18階層があり、とりあえずはここを目指す事に決めた。

 

道中に襲い来るモンスターを危なげなく返り討ちにしていくファーナムがそこに辿り着くのに、そう時間はかからなかった。

 

 

 

そうしてやって来た18階層。

 

安全階層(セーフティポイント)と聞いて50階層のような所を想像していたファーナムだったが、その予想は見事に外れた。

 

まるで一つの集落のようなその光景。入口にあるアーチ状の門にはオラリオの共通語(コイネー)で歓迎の言葉が書かれており、それが余計にダンジョンの中であるという事実に違和感を与えていた。道行く顔ぶれは粗暴な冒険者のものが多く、いっそ盗賊団や海賊のアジトの方が似合っている。

 

そんな印象を強く受けるこの場所の名前は『リヴィラの街』。いかつい冒険者たちが集まり、好き勝手に商売を行うダンジョン内の宿場町だ。

 

「ひとまずは……宿か」

 

それぞれの階層にいるモンスターのおよそ全ての種類を倒しつつ18階層までやって来たため、一人落ち着ける場所が欲しかったファーナムはどこか泊まれる場所を探す。

 

リヴィラの街は冒険者たちの休息所としての意味合いも強く、それゆえに宿も多い。街の散策をかねて宿を探している彼は、視線を左右に彷徨わせた。

 

魔石の換金所ではヒューマンの店主とドワーフの冒険者が互いに怒鳴り合っており、しかし周囲はいつもの光景に見向きもせず、自分の商売に専念している。

 

別の場所では、やれ昨日よりも高いだの、死にたいんだったら買わなくても構わないぞ、だのと治癒薬(ポーション)の金額を巡って口論が勃発している。

 

粗暴な冒険者ばかりが目立ったが、それでもこの場所には人の営みがある。ダンジョンという魔窟の中であっても商売に抜け目のない彼らの逞しさを微笑ましく思っていたファーナムだったが、その足が一件の宿の前で止まった。

 

「ここで良いか」

 

あらかた街の中を回ったファーナムは適当にこの宿に入る事にした。天然の洞窟をそのまま利用したこの宿の入り口、その壁には『ヴィリーの宿』と書かれた簡素な看板が取り付けられている。

 

ひとたび足を踏み入れてみれば、その中は意外なほどに広い事に驚かされる。エントランスには贅沢にもモンスターのドロップアイテムと思しき毛皮が敷かれており、壁には等間隔で短剣までもが飾られている。粗暴な街に似合わない、中々に豪華な内装をしていた。

 

「おー、いらっしゃい」

 

受付に座る獣人の青年がかったるそうな声でファーナムを迎える。

 

発光する水晶に照らされるリヴィラの街は現在、『夜』に差し掛かる時間帯。他の利用客はいなかったようで、頬杖をついたままの恰好で青年は話しかけてきた。

 

「一人かい?」

 

「ああ、部屋を借りたい」

 

「いいぜ。そしたら証文(これ)にアンタの名前と所属を書いてくれ」

 

この街では基本、物々交換か証文によって取引がなされる。道中にその事を知ったファーナムはそれに則り、証文へと筆を滑らせる(名前とファミリア名くらいは書けるようにはなった)。

 

しかし。もう書き終えるといったところで、新たな来客があった。

 

ファーナムの隣にやってきたのは一組の男女だった。男の方は顔まで覆い尽くす全身型鎧(フルプレート)に身を包んでいる。青年と交わす声色からは男性である事が窺える。

 

女の方も顔が分からない程にすっぽりとローブを纏っていた。それでも女とわかるくらいの豊かな膨らみ(・・・)があり、青年はだらしなく鼻の下を伸ばしている。

 

やがて男の方が、やや大きめの小袋を取り出した。ガラス同士が擦れ合うような音から察するに、恐らく中身は魔石だろう。地上で換金すればそれなりに大金になるそれを受け取った青年はファーナムに向き直り、口を開く。

 

「悪いな、アンタ。今日はコイツらが貸切る事になった。他を当たってくれ」

 

「すまんな。なんせこの宿には扉が無くてな、筒抜けになっちまうんだ」

 

「………あぁ」

 

“泊まりに来た男女”と“貸切り”。この二つの言葉から何も察せない程、ファーナムの勘は鈍くはない。

 

青年はファーナムの書いた証文を破り捨てると、自身もすたすたと宿の出入り口へと歩いてゆく。ファーナムもまた踵を返して宿を出て行こうとして―――。

 

 

 

不意に。

 

 

 

ファーナムは“ある気配”を感じた。

 

その感覚は初めてアイズたちと対峙した時のものに酷似していたが、少し異なる。思わず肩越しに振り返ったファーナムであったが、その時には男女はすでに部屋へと伸びる廊下を歩いていた。

 

「おいっ、早くしろよ」

 

青年の声が飛んでくる。見せつけられ(・・・・・・)ては堪らないとばかりの青年は、どうやら一刻も早くこの場を離れたいようだ。ファーナムは先程の感覚を不審に思いつつも宿から出てゆく。

 

「チッ、羨ましい野郎だぜ。くたばっちまえ」

 

そう吐き捨てながら青年は『満室』と書かれた立て看板を店の前に置き、どこかへと行ってしまった。

 

その背を見送りつつ、ファーナムはさて、と今晩の宿を考える。とは言っても適当に決めた場所が潰れてしまっただけであり、候補はまだいくらでもある。

 

立っていても仕方ないとばかりに、ファーナムは来た道を辿ってゆく。

 

やがて手頃な宿を見つけ、今度こそ問題なく証文を書き終えて宿を取る事が出来た。部屋の扉を閉めた後はいつものように、ベッドでは無く壁に寄りかかって座り込む。

 

宿の大広間からの喧騒が聞こえてくる部屋の中、ファーナムは兜も取らずに座り続けた。活動するでもなく眠るでもなく、しかし確かな意思のもとで、朝を迎えたら更に下層まで降りてみようと決めた。

 

そうして迎えた新たな一日は―――――昨夜とは別の“喧騒”から始まった。

 

 

 

 

 

翌日、ファーナムは昼に差し掛かるくらいの時間帯に宿を出た。部屋の中で1~18階層までで得た情報を整理していたのだが、思った以上に長く没頭していたらしい。

 

と、ここで、街がやけに慌ただしい事に気が付いた。

 

「おいっ、どこだ!?さっさと案内しろ!」

 

「ボールス!あ、あっちの宿だ!」

 

眼帯をした強面の男が怒鳴りながら、取り巻きの男たちと一緒に歩いている。ちょうどファーナムの前を横切った彼らはそのままどこかへと行ってしまい、やがて人ごみの中へと消えて行った。

 

「何か起きたのか」

 

「なんだ、あんた今起きたのかい?」

 

ファーナムは近くにいたアマゾネスの女主人に話しかけた。魔石の換金をやっている彼女は指先で髪の毛をいじったまま、ファーナムへと向き直った。

 

「朝から結構騒がしかったのに、随分と呑気なんだね、あんた」

 

「少し作業に没頭していてな」

 

「へぇ、そりゃまたご苦労さん」

 

「おや、ファーナムじゃないか」

 

アマゾネスの女主人との雑談に興じていたファーナムであったが、不意に第三者から声をかけられる。

 

見てみれば、そこにはフィンを始めとしてリヴェリア、ティオネ、ティオナ、レフィーヤ、そしてアイズの姿があった。思いがけない面子の登場に、ファーナムは軽く驚きを覚える。

 

「あっ、ファーナムだ!やっぱりリヴィラ(ここ)にいたんだ!」

 

「私たちのちょうど一日前にダンジョンに行ったって聞いてたから、もしかしたらと思ったけど……」

 

てててっ、とやって来たティオナを皮切りに、フィンたち一行とファーナムは合流を果たした。やがて彼らの話題はファーナムが聞きたかったものへと発展し、アマゾネスの女主人はため息と共にその口を開いた。

 

「殺しだよ。街の中で、冒険者の死体が出てきたらしい」

 

 

 

 

 

薄暗く広大な空間が広がっている。

 

四つの松明によって辛うじてその全貌を確認できる場所の中央部には、石造りの玉座がある。一般的なものよりも大きなそれに座しているのは、それに見合った体格を持つ男神だ。

 

2Mを越える巨躯はローブで覆われており、被ったフードの端から覗く顔つきは険しい。老境に達している見た目とは裏腹に、薄く開かれているその双眸には力強さが滲み出ていた。

 

ギルドの最奥で絶えず祈禱を続けているこの神物こそ、オラリオの創造神とも言われている神、ウラノスである。

 

「何かあったのか、ウラノス」

 

「……フェルズか」

 

と、そんな彼に語りかける者がいた。背後の暗闇から浮き出るかのようにして現れたのは、これまた全身をローブで覆っていた。異なる点と言えば、全身黒づくめで肌の色が全く見えない事くらいか。

 

ウラノスはフェルズと呼ばれた人物に顔を向けると、やがてその口をゆっくりと開いた。いつもの彼らしからぬ様子に訝しんだフェルズだったが、それは次の言葉で霧散してしまう。

 

「ダンジョンに何か(・・)が現れた」

 

「!」

 

ウラノスの口から出た“何か”という言葉。

 

広大という言葉では到底表現し切れない規模を誇るダンジョン。その強大な神力を以ってモンスターの地上進出を押しとどめている彼をして正体の掴めない存在が、ダンジョンに現れたと言うのだ。

 

正体不明の存在に、一人と一柱の間に流れる空気が張り詰める。

 

異端児(ゼノス)ではないのか」

 

「違うだろうな。彼らの魂の色は確かに覚えている。………これほどまでに悍ましくはない(・・・・・・・)

 

「……場所は」

 

「恐らく『中層』付近、19から22階層の間だろう」

 

「分かったよ、ウラノス。私が見て来よう」

 

「気を付けろ。まるで得体が知れないが、良くないモノである事は確かだ」

 

「……ああ」

 

素早く目的の場所を確認したフェルズは踵を返し、ある魔道具を発動させる。彼の身体は瞬く間に黒い煙に覆われてゆく。数秒後。そこにはフェルズの姿は無く、何もない空間だけが広がっていた。

 

玉座に座るウラノスの静かな息づかいだけが聞こえてくるその場所で、彼は再び祈禱に専念すべく瞳を閉じる。

 

厳めしい表情は崩れる事は無かった。しかし彼の頭の中では得体の知れない不穏な思いが渦巻いている。

 

(先程、私の頭の中に直接響いたあの音………)

 

言葉とも警告音ともつかない奇妙な感覚。にもかかわらず、それがもたらした情報だけははっきりと伝わってきた。

 

ウラノスは祈禱を続けながら思い返す。

 

短く、最低限のものでしかない情報………その内容は、このようなものだった。

 

 

 

―――――闇霊 ■■■ に侵入されました―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

それは『赤黒い人影』としか形容出来ない見た目をしていた。

 

身に着けている甲冑、頭から被ったボロボロのフード、背に担いだ大剣……その全てが不吉な色に染まっている。素顔が見えない事も相まって、もしもこの場に誰かいれば、“亡霊”や“亡者”といった単語を思い浮かべた事だろう。

 

『…………』

 

赤黒い体の異形は、緩慢な動作で周囲を見回す。四方を岩肌に囲まれ、続く道も暗闇に包まれている。

 

やがてその異形はゆっくりと歩き出した。その足取りには明確な意思は感じられず、ただ漫然と、目的も無く歩いているようにも見える。

 

ここで、異形の前に一匹のモンスターが現れた。

 

熊を彷彿とさせる、しかし地上のものよりも遥かに巨大なモンスター。ダンジョン中層から出現するこのモンスターは気性が荒く、冒険者を見かければ必ず襲ってくるほどだ。

 

その鋭い眼光を異形へと向けるモンスターであったが、数秒後にはまるで興味を失ったかのように、荒い息づかいと共にその場を離れて行った。その場に突っ立ったままだった異形も特に行動を起こす事も無く、モンスターが離れてゆくのと同時に歩き出した。

 

その後も他の冒険者に会う事も無かった。特にこれといった行動を起こさなかった異形であったが、不意にバッ、と顔を上げた。

 

『………ヲォ…ォ……』

 

暗闇に包まれた顔を天井に向けて立ち尽くしていた異形は呻くような声を漏らし、ガチャリと鉄靴を踏み鳴らした。その姿は先程までの虚ろさなどは微塵も感じさせず、明確な目的を持っているように見える。

 

現在の場所は22階層。目指す階層は18階層。

 

暗闇を照らす火を求めるかのように、異形は黙々とダンジョンを進んでいった。

 

 


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