一夏との関係ははじめは少しオリ主の方から毛嫌いしていましたがこれからはある程度良好な関係を築かせたいと思います。
寝覚めが悪い。
昨日のことだが冷静に考えるとやりすぎたな。
流石に謝っておくか。
昨日の事件に関して改めて考えた俺はこのような結論に至っていた。
そもそも人間というのは完全な生き物ではない、だから感情的にもなるし周りが見えなくなってしまう。
その事は修行時代・・・いや今も修行は怠ってないけど、嫌という程知っていたつもりなのに昨日は感情的になり過ぎた。
やっぱり俺もまだまだ修行不足のようだ。
「はあ、とりあえず飯行こ」
ため息をつき一人そう呟いた。
それから時間が少し過ぎ今俺は教室で織斑一夏と篠ノ之箒を待っている。
ガラッ
「あ、織斑君篠ノ之さんおはよー」
「おりむーしののん昨日はだいじょーぶだったー?」
「ああ、もう大丈夫だよ」
「すまない、心配かけたな」
うっ、なんかスゲー罪悪感。
ええい、漢、峰斗決心はしただろ!
俺は織斑一夏と篠ノ之箒に勇気を出して話しかけた。
「織斑一夏、篠ノ之箒少しいいか」
やべ、ぶっきらぼうになっちまった。
「なんだよ」
「何のようだ」
流石に昨日の今日で警戒されても仕方ない。あちらにも非があると言っても昨日のは俺が悪いんだ。
「あー、その、だな。昨日の事なんだが」
ビクッ
二人の肩が少し跳ね上がる。
「すまなかった!」
俺は頭を下げた。
「謝ったから許してくれとは言わないただ自分の中で昨日はやりすぎたと思った。だからそのけじめとして二人にしっかり謝りたかった。昨日は本当にすまなかった!」
やべえ、超恥ずかしい!
今すぐ穴があったら入りたい!
「「・・・・・」」
あれ、何で無言なの?
少し顔を上げ織斑一夏と篠ノ之箒を見る。
すると、驚いたような顔をしていた。
「なんでそんなに驚いたような顔してるんだ?」
その一言で織斑一夏と篠ノ之箒は我に返った様で。
「あ、いや、昨日はこちらも悪いんだ、だから顔を上げてくれ」
「急に押しかけたのは俺たちだもんな。こっちの方こそごめん!風切!」
なんか向こうまで頭を下げてきた。
「あー、そうだなじゃあ今回は互いに非があるということで水に流さないか?」
「えっ、いいのか?」
「ああ」
「そうか、じゃあもう気にすんのはやめようぜ。風切!箒!」
「うむ、そうだな」
「おう」
こうして何とか俺は和解を果たした。
あの和解から数日後、とうとう来てしまった決闘の日。
ちなみにあの和解の日から多少なりとも織斑一夏と話をするようになった。
話してみると気さくでいい奴だった。
それと同時に織斑一夏に悪意を向けていた俺が馬鹿らしくも思えた。
もともと織斑一夏も被害者なのだ。それなのに自分の感情を優先してしまった。そんな自分に嫌気がさす。
本当に最近たるんでいたな。
また一から自分を見直すか。
織斑一夏との出会いに感謝しなければな。
自分が成長できるきっかけになってくれたのだから。
さて話は逸れてしまったがこれから1週間前に決まった決闘が始まるのだが。
俺と織斑一夏には専用機がとどくらしく、今はその到着を待っている。
すると山田先生がやって来る。
「織斑君!風切君!お二人の専用機が届きました!」
やっとか。
「そうですか。ならとっとと試合をしましょう。相手も待っているようですし」
モニターをみて見るとそこには青い機体を身に纏ったお嬢さま(笑)改めセシリア・オルコットの姿が映っていた。
「分かりました。では風切君、織斑君、こちらへ」
「「はい」」
山田先生に案内されやって来た場所には・・・
白を基調とした機体と
黒に近いグレーの機体が
あった。
「まず織斑君ですが、こちらの白い機体、『白式』です。」
「白式・・・」
織斑一夏は白式と呼ばれた機体を眺めながら呟いた。
「そしてこちらが、風切君の専用機になる、『万鉄(ばんてつ)』です」
「万鉄・・・か」
峰斗もまた呟いた。
「ちなみに万鉄の方ですが打鉄の発展機になっています」
山田先生の補足説明が入る。
「それでは風切君準備をお願いします。織斑君の方はもう少し調整をするので」
「分かりました」
俺は頷いた。
(あまり嬉しくはないが・・・まあ)
よろしくな、万鉄。
専用機の名前だけ出ました。
武装だけ説明します。
対物ブレード(形状は刀)世斬(よぎり)
ぶっちゃけIS用の刀。鞘も付いており居合いも使えるとか。
兵皇(へいおう)
IS用の槍。ミステリアスレイディの槍のような特殊なものではない。
名前の由来はその昔中国とかそこら辺で槍は兵器の王と呼ばれていたことから因んで付けました。
光弓(こうきゅう)
IS用の弓。弓自体は実態があるが矢はBT兵器になっており弦を引くと青い矢が現れ離すと飛んでいく。弾数は弓にチャージされているエネルギーによって変わる。
満タンにしておけば千発くらいは撃てる・・・という噂。