シャルル・デュノアが自己紹介し三人目の男性操縦者ということで騒がしくなったがそれを織斑先生が鎮めラウラ・ボーデヴィッヒが挨拶した後一夏が叩かれていた。
SHRが終わり一時限目はIS実習のため男子は着替えのためアリーナに併設されている更衣室へと向かっていた。
その道中多くの女子生徒に追いかけ回されたが一夏を囮にシャルルと峰斗は無事更衣室についた。
「だ、大丈夫かな織斑くん」
「大丈夫だろ」
「・・・」
「・・・」
会話が続かずに沈黙が訪れる。
すると
「なあ、デュノア」
「何?風切君」
「いつまでそんな演技してんだ?」
「ッ!?な、何を言ってるの?」
「はあ、シラ切るなよ。何年経ったてお前のことを見間違えるわけないだろ・・・」
「・・・」
「シャルロット」
「やっぱ峰斗には分かっちゃうんだね。結構上手く出来てたと思ってたんだけどなー」
シャルロットはそう言いながら何かを諦めるような目をして視線を落とした。
「家の事情か?」
「うん、そうだよ」
「おおかた、親父さんから俺か一夏の専用機のデータを盗ってこいってとこか?」
「うん、正解。もっと言えば両方なら尚良いかな」
「そうか・・・」
「うん」
「だが、一夏の方は諦めろ。アイツだけならともかく周りがヤバイ」
「どういうこと?」
「後ろ盾が大物過ぎる。表なら初代ブリュンヒルデ、裏なら稀代の天才それに下手すりゃ更識だ。こんな大物連中をフランス一国だけ、ましてや一候補生のお前だけでかいくぐれるわけないだろ」
「そうだね・・・でも、僕はやるしかないんだよ峰斗・・・やらなきゃ・・・」
「牢獄行きってか」
「・・・」
「まあ、今はそんなこと言っててもしょうがねえしとりあえず着替えろ時間が迫ってる」
「・・・うん」
シャルロットは小さく返事をして、それを聞くと既に着替え終わっていた峰斗は更衣室を後にした。
それから数分後一夏も到着するが授業に間に合わず織斑先生に叩かれていたのはまた別の話。
さて授業が始まった訳だがこれから山田先生対セシリア&リンの模擬戦が始まるとのこと。
なので少しアドバイス?をする。
「おーいセシリア、リン油断すんなよー、普段からは想像つかねえと思うけど山田先生強いから」
「「わかったわ(わかりました)」」
二人はそう言い頷くとISを展開する。
『セシリア、峰斗がああ言うってことは相当ね』
『ええ、油断せずに行きましょう』
それから数分後、セシリアとリンの敗北で模擬戦は終り、そこからは各班に別れISを装着した状態での歩行訓練等を行った。
その際、峰斗、一夏、シャルロット基シャルルの班で一悶着あったのはまた別の話・・・。