それよりも口調があまり女の子らしくない事の方が問題でしょうか……
もっとネタ満載にもやってみたいのですが最初がわりと真面目だったので違和感生まれないですかね……
視点が変わったりと少々長め……詰め込み過ぎたかも。
「……ヴァー、ヴァー、ヴァー」
朧隠っぽいホロロホルルになって数日。
「……ア"ー、ア"ー、ア"ー」
素振り練習もなるだけ行い、お腹が空いたら小型モンスターを、おやつにはハチミツを食べ、疲れたら巣で眠るという野生味溢れる(そもそも人間ですらなくなってるが)生活にも慣れて来た。
「アー、アー、アー」
で、今は何をやっているかと言うと……
「アメンボ、アアイナ、アイフエオー(あめんぼあかいなあいうえおー)」
発声練習である。
何故かと言えば、言うまでもなく人間とコミュニケーションを取る為だ。敵対はしたくない。
それにいくら朧隠の能力も持ってるとはいえ、私の見た目はほぼ原種。
原種より発達した翼、金色がかった羽冠に四つ又の尾という違いがあるにはあるが、朧隠を見た事ある人で無いと分かりにくいだろう。
そんなホロロホルル通常種は、混乱、睡眠と2種の状態異常攻撃を行うので厄介ではあるが、村★4、集会所★2とゲーム全体で見ると比較的序盤から戦えるモンスターだ。こちらでも色んなランクのハンターの標的になる可能性が高い。ああ、見た目がもっと朧隠に近ければ狩猟許可のあるハンターにしか狙われな………いや、そのほうが危ないか……G級ハンターに狙われるとかなにそれ、怖い。
「ウー、ウー……ウキモニ、コエビモ、オヨイデウ-(うきもにこえびもおよいでるー)」
まあ兎に角。そんな訳で、喋る練習をしているのだ。
言語に関してはこの前見かけた新人ハンター達(初期装備ぽかったので多分だが)を姿を隠して観察していたら、日本語で話してるのが聞こえたので、分の悪い賭けでは無いはずだ。
あとはこの体で人の言葉が発せるかどうかだが、片言でなら何とかなりそうだ。猛禽類もオウムなどのように話せるのだろうかという疑問はあったが、何とかなりそうなのだから気にしない。
クルペッコだったらもうちょっとすんなり出せたんだろうか……それはそれで色んなモンスターの鳴き真似も覚えなきゃならなそうなので大変だろうが。
「オハヨウ、コンニチハ、コンバンワ……
……ゲンキ?ダイジョウブ?……
……ワタシ、ホロロホルル、アナタ、ハンター?……ンー、ンー」
同じ場所で声を出し続けていると大型モンスターに察知されるかもしれないので、時々場所を変えながら練習していると突然……
「う、うわあああああ!」
「ニャアアアアアアア!」
「(ん?)」
ガタゴトという何か重い物を転がすような音と共に若い男性と猫のような悲鳴が聞こえてきた。何事かとそちらに頭を向けて耳を澄ませると、マッカォ達の鳴き声も聞こえてくる。どうやらアプトノスの引く車がマッカォの集団に追われているようだ。こっちでの馬車のようなものか。
アプトノスの背に手綱を持ったアイルーがいる……まさか御者なのだろうか?
人の姿も確認できたが……一人はライトボウガンを装備したハンターだが、もう一人は武器も防具も付けている様子はなく、代わりに大きく丈夫そうな鞄を背負っていた。狼狽え、脅えながらも必死に荷物を守ろうとしている。
服装も狩りよりも長旅に向いたものだ。となると……行商人だろうか。なんで行商人がこんな所に?
……とはいえ、どう考えても命の危機である。たかが小型モンスター、されど小型モンスター。束となれば充分脅威となりうる。だからこそ討伐クエストが出されるのだから。
ハンターも、必死に散弾を撃ってマッカォ達を近寄らせまいとしているが、リロードする間に持ち直していたり応援が来たりと中々数が減らない。オマケにボスであるドスマッカォまでやって来ている。アプトノス達も必死に走っているし、何処まで向かうのかは知らないが、このままでは次第に囲まれジリ貧になるのは火を見るより明らかである。
人間と敵対しないと決めた所なのだから、やる事はひとつ。
私は音もなく飛び立ち―――――
*****
「こいつら、何匹いやがる……!」
ちくしょう、なんてツイてないんだ。
俺は先輩ハンター達と3人で行商人の竜車に、依頼を受けて護衛として乗っていた。モンスターを警戒しながらな。
事は順調に進み、古代林の狩猟地エリアが見えてきたってところで事件は起きた。
火竜リオレウスが襲ってきたんだ。竜車を引いているアプトノスを狙って。
まあ先に気付いた先輩の閃光玉で地に落とされたから被害は無かったが……起き上がったリオレウスは目が眩んだままがむしゃらに火球を吐いたのち突進。火球は運良く外れたが、突進は運悪くまっ直ぐ竜車に向かってきやがったんだ!
そこに先輩達は竜車から飛び降りざま、躊躇いなく真っ向からジャンプ攻撃を2人で叩き込む。脳天を襲った衝撃に堪らず転倒するリオレウスに一息つく間もなく、今度はリオレイアまでやって来た。
そのまま先輩は残った俺に叫ぶ。
「ここは俺達が食い止める!先に行け!」
先輩達は共に上位と腕が立つから心配ない。俺は早くベースキャンプまで送り届けろという言外の指示に従い、御者に止まるなと叫びライトボウガンを構え更に周りを警戒する。
暫く竜車を走らせ、火竜達の姿が見えなくなると今度はマッカォ共の集団に追われた。
すぐに散弾を装填し発射、数匹が弾を食らって吹っ飛ぶが、入れ替わりにまた次の連中が―――その繰り返しで、今に至る。
一向に数が減る気配が見えない。おまけにドスマッカォまでくる始末。弾は各種持てるだけ持っては来たが、全て打ち尽くす前に撒けるのか……?
「御者!もっとスピード出せないのか!?このまま撒けないとキャンプまでマッカォ団体様ご案内になっちまうぞ!」
「む、無理ですニャ!これが最高速度ですニャァ!!」
「クソッ……どうすれば……!」
流石に俺まで竜車を離れるわけにはいかない。とにかく散弾で攻撃していたが、とうとうドスマッカォが距離を詰めてきた。舌打ちしながら残りの散弾を全てぶっ放すも流石に大型モンスターの足は簡単に止められない。万事休すか……!
「キョアアアアアアアアアアア!」
「なッ!?」
「ギャ!?」
こうなったら直接ぶん殴ってやるとボウガンを構えた時、空から甲高い咆哮が響く。
何事かと、俺は勿論ドスマッカォ共も驚いたのか視線を空に向けるが……
「何も、居ない……?」
だがその直後。
目の前でドスマッカォが吹き飛んだ。
「ギャアッ!!?」
驚きで思わず固まってしまう。それだけでも混乱してしまうのに、更に追い討ちをかけるように周りのマッカォ共も血飛沫を上げて吹っ飛ぶ。
一体何が起きているんだ、と思った時……
“それ”は、姿を表した。
猛禽類は喋れるのかどうかはいくら調べても見つけられませんでした。ファー⚫ーとかの玩具ばかり出てきましたよ……ブルスコファ
が、妄想たっぷりに書いてるのでまあいいかな、と
モンスターと人間が話せるというのは賛否両論だと思いますが私はやってみたかったのでやらせて頂きます。(それで今後どうなるかは私にも分かりません)