総領娘様には姉がいたようです   作:アリス姫

8 / 10
厳しく妹を育ててきた姉と
緩く優しく育てられた妹が
激突ですぜ

久しくの投稿ですいません
忙しすぎて、もうって感じです
それではゆっくりしていってね


・姉vs妹 前編

「はぁ…こうも広いと迷宮ね…。」

そうため息を付きながら、同じとこをグルグル回っている

姉の天姫が見たら直さなければならない、早急に。

となるほどの方向音痴であった

その姿を隠れてみているメイドがいた

 

「あの人、馬鹿なのかな…」

そうまじまじと見ているメイドの後ろには

 

「私のことを気づけないあなたも馬鹿かしらね」

 

ピチューンという音は天子にも聞こえていたようで

小走りでその音のもとに向かう

 

「何の音かしら?」

 

「ったく、この屋敷、メイドなんて雇って…どんだけ金持ってんのよ…はぁ」

 

お払い棒を肩にのけって、堂々と歩く紅白衣装、ため息をついて呆れている

 

「あんた、誰かしら?」

 

「ん?私は博麗の巫女、博麗霊夢よ」

 

「あなたが博麗の巫女?ふ~ん、私は比那名居天子、お姉ちゃんの指示であなたについてくことにするわね」

 

「比那名居…?天姫の?」

 

「そう、お姉ちゃんと面識はやっぱりあったのね」

 

「よく見ればすごく似てるわね、違うとこといえば髪と目の呪印ってところくらいね」

 

「まぁいいじゃない、そんなこと、さっいきましょう」

 

「いきましょって何処に向かうつもりよ?」

 

「どこって?……よくよく考えたら、どこへ向かえばよかったのかしら…」

 

霊夢は呆れて頭を抱えていた

 

「なによ!」

 

「姉とかけて÷2をしたらちょうどいいかもね…」

 

「どういう意味?」

 

「何でもないわ、付いてらっしゃい」

 

霊夢はあてもないのに堂々と歩いていく

それに後ろからトコトコついていく天子

後ろから見たら姉妹と勘違いされそうな絵面であった

 

 

 

~♪~

 

私がこの世で一番信用している、自分の勘を頼りに進んでいると

明らかに桁違いで物静かな妖力が溢れている部屋を見つけた

 

「ここ、明らかに違うわね」

 

「さすがにそれくらいはわかるわよね……」

 

「当然よ」

 

「それじゃ、入るわよ?」

 

そう言い、霊夢がドアを開けたと同時に紅い一筋の槍が。

天子を貫いた

 

「ふふっ、一人脱落ってとこかしら…?」

 

扉の奥から薄ピンク色を主体としたようzy……ゲフンゲフン

少女があざ笑うかのように微笑む

 

「…アンタ。」

 

霊夢は天子がやられたことに対して怒るわけでもなく

少女の敵意を真っ直ぐに睨みつける

 

「アクシデントも一興じゃないかしら?さて自己紹介でもしましょうか。私はレミリア・スカーレット……以後お見知りおきを。」

 

淑女の鏡であるかのように礼儀正しく振舞う

 

「アンタ、この異変の首謀者でしょ?正直迷惑だからおとなしく霧を止めてやられるか、そのままやるか、好きな方を選ばせてあげるわ。」

 

なんたる理不尽と普通の人なら思うだろう

だがレミリアは楽しむかのように落ち着いて聞いていた

 

「ならそのまま、あなたを倒す…という運命をご所望するわ。」

 

にこやかに笑いかけると同時に赤い殺意が迫る……はずだった

 

「吸血鬼風情が派手にやってくれたわね。」

 

「っ!!?」

 

レミリアはスピードに自信があった。

だが、仕留めたはずの相手が死角から

左手を切り落とす

すぐさま間合いを取りと同時に左手が再生する

 

「結構強めに投げたつもりだけど…効いてなさそうね。」

 

「まぁ、桃を食べているからね、いやでも頑丈になるわよ。」

 

「どんな桃よ。」

 

「うっさいわね~。」

 

霊夢に軽く文句を言いながら、レミリアの前に立ちはだかり

告げた

 

「コウモリ風情が天人に立ち向かおうなんて愚かね。羽が付いていても天には届かないことを知りなさい。」

 

まさにおてんばわがままお嬢様だからこそできる最大級の最低な罵倒であった

さすがにその言葉に淑女レミリアも怒りを顕にしていた

 

「その言葉取り消すなら今よ?天人」

 

「うふふ、ハンデでもあげようかしら?天と地ほどのハンデをね」

 

……沈黙が長く感じるほどのギスギスした雰囲気

その沈黙を蹴飛ばし先に動いたのはレミリアだった

 

自慢のスピードと身体能力をフルに活かした渾身の剛拳が天子にむけられてた

が、その攻撃は

指一本で止められた

 

「……蚊でもいるのかしら?」

 

吸血鬼をと称すのも天人だからなのだろう

さすがのレミリアも驚きを隠せずにいた

それと同時に怒りが内側で渦巻いているのを実感していた

誇り高き吸血鬼を蚊。呼ばわりするなどなんて愚かなのか。驚きの表情を隠し、腸が煮えくり返るかのように相手を睨む

そして冷静を取り戻した。怒りを抑えたのかと霊夢は思ったが

レミリアは怒りを制御して冷静に全力でぶつかろうと思ったのだった

 

「…その胸のような断崖鋼鉄絶壁とでも名付けましょうか…」

 

普通ならばそんな安い挑発に乗るはずもないだろうと皆思うだろうが

天子は違った、お嬢様かつわがまま姉の胸を獣をかるような目をする、天子には今までに受けたことのない侮辱だろう…

 

「フフフ…取り消すなら半殺しで済ますけど?」

 

「何を言ってるのよ?さっきハンデをくれるといったじゃない…ジェリコの壁さん?」

 

 

戦いの狼煙がきっておとされた…

 

 

 

 




だいぶ遅めの投稿です笑
見ている人は少ないかもですが
ごめんんさい更新遅れてしまい
次回もいつになるかわかりません
ネタが思いつかなくて
それでは、ダンガンロンパも更新しておきます笑

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