この素晴らしい世界に殺人貴を!   作:朎〜Rea〜

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まず最初に……

皆々様、誤字報告ありがとうございます!!
最近探偵はやっていなかったのですが、またやってしまった……心よりお礼を……

んで!
なんか急にお気に入りが増えだしたっ!?
有難いけど怖っ!?
ありがとうございます!
駄文は駄文なりに頑張ります

最後に!!
今回から数話はレン視点になります。


レンと不思議なNECO

〜side Ren〜

 

 

「あれ……嘘でしょ?」

 

 街を散歩していると、有り得ないものを目にした。私は目を擦り、ソレを見直す。なんで? なんであいつがこの世界にいるの?

 

 それは、二頭身の二足歩行をする生物だった。

 

「おー、ツンデレェ。お前、こんな世界にいたのかにゃー?」

 

 会いたくもない物体。もう二度と関わりたくもなかった生物(なまもの)がそこにいた。奴の名はネコアルク。概要はwikiでも頼ってほしいところね。説明もしたくないわ……

 

「なんであんたがこの世界にいるよっ!!」

「我らがグレートキャッツビレッジの科学力をもってすれば容易いこと! ところでツンデレ、遠野志貴はどこにいるのかね?」

 

 もう意味がわからない。頭が痛くなる一方ね……

 

 こいつら、志貴を探しているようだけど、何を考えているのか全くわからない。表情を見ようにも、顔はキモイから見たくないし……

 

「遠野志貴? なぜそんなやつがこの世界にいると思うのかしら?」

「あちし達のレーダーを舐めないでいただきたい。隠してもいいことないぜ? お嬢さん」

 

 やばい。本当にやばい。特に私に殺人衝動なんてものはないのだけど、どうしても殺したくなった。

 

「うるさいわね。黙りなさい」

 

 鋭利に尖った氷の礫を生物に向け放つ。

 

「これで大丈夫でしょう……」

「本当にそう思うのかにゃー? しかし、早急過ぎやしないかい?」

 

 後ろからそいつはニョキっとあらわれた。

 

「くっ……流石に1匹じゃないというわけね……」

「そーいうことだぜぇ、ツンデレ。まあ、しかしなんだ、七夜っちはどうした? とうとう捨てられちゃった?」

「違うわよっ!! 所要よ、所要。だいいち、あんた達には関係ないでしょ!!」

 

 こいつらと話していたら、こちらがイロモノになりかねない。もう、無視よ、無視。

 

 私は氷の礫を再び生物に放ち、踵を返した。

 

 

────────────────────────────────ウィズの魔道具屋

 

「はぁ……」

「どうしたんですか、レンさん。なんか疲れてるみたいですけど」

 

 さつきがお茶を出してくれる。ウィズはどうやら仕入れに出ているらしい。仕入れる度に、返却しているネロとさつきの身にもなってあげて欲しいのだけど、あれは一種の才能だろう。

 

「少し会いたくない奴に会ってしまって……」

 

 ティーカップをソーサーに戻し、再びため息をつく。

 

「夢魔よ、会いたくない輩というのは?」

「教授も知っているでしょ? あのネコたちよ」

「なんと。猫27キャットがこの世界に?」

「私、あいつら苦手なのよ……」

 

 カニを食べられたことは忘れもしない。あ、なんかだんだんと腹が立ってきた。

 

「あの、猫27キャットって……?」

「バカの集団よ」

 

 さつきには悪いけど、説明することすら馬鹿らしい。

 

「恐らくそのネコは遠野志貴を狙っていたのだろう? 夢魔よ、主の元に戻らなくてもよいのか?」

「……どうでしょうね。まあ、アイツも強いし私がいなくても問題ないでしょう。でも、しょうがないわね。万が一負けでもしたら、使い魔の私が恥ずかしいもの。仕方ないから、助けに行ってあげるとするわ」

 

 現実逃避のため、ここに来たのはいいけど、やはり心配だ。

 

 店を出る時、さつきと教授がニヤついていたのは気になるけど、今はそれどころではない。多分、この時間なら志貴はギルドにいるだろう。

 

「やっぱり……」

 

 冷たい目を志貴に向ける。

 

「ちょっと、志貴さん!? なんで、アクアとめぐみんを口説いてるんですかっ!? こいつらもまんざらじゃないような顔しやがって!!」

「志貴は一体どうしたのだ!? 私の望む言葉を次々に……ああ、なんて素晴らしいんだっ!!」

 

 もはや手遅れだった。私が悪いの……?

 

「どうしたんだい、レン。可愛い顔が台無しだぞ?」

 

 遠野志貴は反転していた。あいつら、前使っていた、ネガポジウム光線(2Pキャラ作成光線)を使ったのね……

 

「う、うるさいわね! あの猫たちはどうしたのよっ!!」

「アイツらなら、速やかにご退場願ったよ。しかし、斬ってもダメ、潰してもダメとは困ったがね」

 

 やれやれ、とオーバーなボディランゲージ。

 

「貴方、今の状況を理解してる?」

「ああ、もちろん。俺は遠野志貴の使われていない部分。七夜の時の記憶と言うのが正解か。しかし、最近は表側も七夜体術を使っているようだし、俺自身薄れてきているというのも否めないが」

 

 それは、今の志貴は遠野志貴ではなく、七夜志貴であることを示していた。

 

「で? いつ戻るの?」

「さてね。いいじゃないか。俺は一時の夢。楽しもうじゃないか」

 

 以前は割と時間がかかった気がするけど、まあ良しとしましましょう。あの生物達は何の目的で志貴を反転させたのかしら……

 

 まさか、またヒロイン乗っ取り計画を……?

 

 まさかね……? こんな世界に来てまでそんなことを企む?

 

 ……あいつらなら考えられる……

 

 もう、嫌になってきたわね……

 

「おうおう、ツンデレェ。どうしたんだい? あちしが相談相手になってやろうか?」

「死ね! 不細工ネコ!!」

 

 今度は氷漬けにする。

 

「ねえレン、その猫はなんなの?」 

「憎き敵よっ!!」




はい、ノリでやりました。後悔はしてません。
この七夜さんですが、元が秋葉ルート遠野なので、全く月姫側の知識はありません。性格だけと思っていただけたら有難いです

この状態でさっちんと絡めたらカオスなことになりそう……
頑張れ七夜っち

しかして、どうなる!?(全く考えてないです)

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