この素晴らしい世界に殺人貴を!   作:朎〜Rea〜

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ほかの小説読んでると、日〇位的なの書いてますね。私も入ってみたいなぁ(*゚-゚)
まあ、調べてないんですけどね!! 乗ったら報告来るのかな? このーきなんのききになるき♪

というわけで、評価上げろやぁあああ(横暴)
やっぱり、月姫ってあんまり人気ないのかなぁ……
早く2&リメイクをですね……キノコさん、fgoやってる場合じゃないですよ!!いつまで、予告だけ出して生殺しにしてるつもりですか!? さっちんルートはまだですかー?

そんな訳で、アクア様が少し暴れます。


俺の罪

「あの屋敷から、アンデッドの気配がするわ……」

 

 一行が辿りついたのは、屋敷だった。蔦が垂れ、所々に苔が生えている。なんていうか、いかにもって感じだ。

 

 アクアがアンデッドが中にいると言っているから、ここで間違えはないのだろう。しかし────

 

「これに入るのですか? 入るだけで呪われそうなのですが……」

「安心しろ、めぐみん! 呪いなど私が受けてやる! ああ、どんな呪いだろうか……ああ、そんなことっ!!」

「お前は黙ってろ!! 一応、入ったところに敵やトラップは無いみたいです」

 

 カズマ君の敵感知、トラップ感知の結果、すぐに吸血鬼と遭遇することはなさそうだ。

 

 カズマ君は静かに扉を開け、中に忍びいる。俺たちはカズマ君について屋敷に入る。

 

「だ、だれっ!?」

 

 吹き抜けになった二階から女の子の声がした。その人物は、ボロボロのローブを纏っていて、フードもかぶっている。そのせいで、体格は全くわからない。二階にいるせいで身長もよくわからない。今わかっているのは女性だということだけだ。

 

「ああっ! あんたが吸血鬼ね! 覚悟しなさいっ!!」

「え、ええっ!?」

「あ、こらー! 逃げるんじゃないわよっ!!」

 

 俺は大きくため息をついた。侵入には成功したものの、すぐに見つかってしまったところまでは、考えていた。吸血鬼と話ができるかもしれなかったからだ。

 

 だけど、あの馬鹿(アクア)のことを完璧に忘れていた。

 

「みんな、あいつらを探すぞ」

 

 とりあえず、屋敷の中を探索することになった。

 

「レン、どうしたんだ?」

「……ちょっと考え事よ」

 

 二人で廊下を歩いていると、レンは難しい顔をしていた。

 

「今は気にしなくていいわ。とりあえず、あの吸血鬼に話を聞きましょう」

 

 屋敷の奥に進む。すると────

 

「やめてくださいっ! 私が何をしたっていうんですか!」

 

 ふと、女の子の声がした。

 

 向こうの部屋か?

 

「この世に生まれてきたこと自体が悪なのよ。いい? あんたはここで裁かれるの。私でよかったわね、楽には殺さないわ!!」

 

 扉を蹴破り、入ってみるとそこにはボロボロのローブに身を包んだ人物の胸ぐらをガッチリとホールドしているアクアの姿があった。

 

 すごい悪人顔のアクア。これでは、どちらが悪なのかがわからない。

 

「ひぃ……ごめんなさいごめんなさい……」

 

 ガタガタと震える女の子の声。その声には、聞き覚えがあった。

 

「弓塚……なのか……?」

 

 忘れたい記憶。だけど、決して忘れてはならない。俺の後悔そのものが、そこにはいた。

 

「遠野くん……?」

「アクア、放してやってくれ。弓塚は俺の知り合いだ」

「志貴の知り合い? あんた、パーティーメンバーに女神がいるのにそんなのとつるんでいたわけ?」

 

 アクアって何でこんなにアンデッドが嫌いなんだろう。アンデッドからは好かれるくせに。

 

「こっちにはこっちの都合があるんだよ。ていうか、放さないなら、その手を胴体から切り離すぞ」

 

 アクアは力を弱め、弓塚はストンと地面に崩れ落ちた。

 

「で、なんでさつきがこちら側に来ているのよ?」

「遠野くん、この子誰?」

 

 レンは知り合いのように話しているが、弓塚はレンのことを全く知らないらしい。

 

「んなっ!? 路地裏同盟に私を引き込んだのはあんたでしょうがっ!!」

 

 また、路地裏同盟という単語。一体なんなんだ……?

 

「えっ、えっ!? 路地裏同盟? なにそれっ?」

「……おかしいわね。質問を変えるわ。シオン・エルトナムという名前に聞き覚えは?」

 

 弓塚は首をブンブンと横に振った。

 

「はぁ……そういうことね。なるほど、このさつきは私の知っているさつきとは別人らしいわ」

「ってことは……」

 

 平行世界の人間。いや、少し違う。この弓塚は俺と同じ世界から来た、俺が殺した弓塚だ。

 

 レンも頷いているから間違いはないだろう。

 

「弓塚、これだけは言わせてくれ。その、本当にごめん。俺は……」

 

 後悔はしないと決めた。だけど、俺にそんなことは無理だった。弓塚を殺した。その罪は一生俺が背負っていかなければならないのだ。

 

「それは死に際にも聞いたよ。あれは私の望んだ結果だよ。遠野くんは悪くない……それに、私は今幸せだよ。遠野くんにまたこうして会えるなんて思いもしなかったもの」

 

 なんだか、とことん申し訳なくなる。

 

「ねえ、志貴。いいところを申し訳ないのだけど……私、かなりまずい間違いをしてたわ……」

 

 レンはさっきよりも深刻な顔になっている。

 

「どういうことだ?」

「私が察知していたのは、さつきじゃなく、もうひとりの吸血鬼。言てみるなら、さつきの親にあたる人物ね」

「え? 私の親?」

 

 弓塚は驚いている。

 

「そう。あなたを吸血鬼にした吸血鬼、ミハイル・ロア・バルダムヨォン。その吸血鬼がここにいると思っていたのだけれど……」

 

 ここにいたのは弓塚だった。レンか言いたいのはそういう事だろう。

 

「その吸血鬼って危ないのか?」

「危険ね。あいつは根っからの殺人鬼よ。迂闊だったわ……アクアは置いてくるべきだった」

「ちょっと、レン。私を仲間はずれなんて、罰当たりよ?」

「どういうことだ?」

「これは、あくまで可能性としての話だけど、アクセルの街が危ないわ。アクアがいれば、結界なりなんなりで防げたと思うのだけど、後の祭りね」

 

 アクアは仮にも女神だ。吸血鬼から街を守る術などいくらでもあっただろう。相手が嫌いなアンデッドだから尚更だ。

 

「その、吸血鬼が危ないのは分かったけどどうしてアクセルなんだ? 狙いは?」

「そう、あなたは会っていないのね。でも、覚悟しておきなさい。おそらく狙いは志貴、あなたよ」

 

 レンは俺を指さす。

 

「は? なんで俺?」

 

 全く身に覚えがない。なんで俺が見ず知らずの吸血鬼に狙われなければならないのだ。

 

「あんたって筋金入りの馬鹿なのね。教授やさつきがどういう経緯でこちらに来たかは知らないけれど、一つだけ共通点があるじゃない」

 

 ネロさんと弓塚? この二人の共通点は────

 

「俺が殺した……」

 

 弓塚はこの俺自身が殺した。ネロさんは平行世界の俺が殺している。なら、その吸血鬼も殺している可能性は大いにある。

 

「そう。殺された相手に殺意がないのは有り得ない。もちろん、さつきや教授は例外なんだけど……それで、デュラハンを倒したのは昨日。今日は志貴たちの噂でひっきりなしだったわよ?」

「だったら、俺がこの世界に来ていると知られてもおかしくないということか……」

 

 その遠野志貴が平行世界から来た別人だというのは、向こうからしたらどうでもいいことだろう。他人から見たら、本人なのだ。

 

「よく出来ました。吸血鬼は基本夜しか動けない。例外がいないことはないけど、ロアは今夜あたりアクセルを襲うと見て間違いないでしょうね。本当なら、来る前にここで潰すつもりだったんだけど、飛んだ貧乏くじだったというわけね。……って、志貴? どこに行くつもり?」

 

 部屋を出ようとしたところで、レンに止められた。

 

「決まってるだろ、アクセルに戻る。街が危険だ。それに、弓塚を吸血鬼にしたそいつを許せない」

「ふぅん。正義の味方にでもなりたいのかしら?」

「そんなんじゃないよ。これは誰の為でもない、俺のためにする傲慢なんだから」

 

 これは、俺のため。弓塚を吸血鬼にしたその吸血鬼に一言いってやらないと気が済まない。

 

「と、遠野くん!! 私も行っていいかな……?」

「はぁ!? アンデットが私たちのパーティーに? 寝言は寝ていいなさい!」

「アクア、お前を永遠にねむらせてやろうか?」

 

 馬鹿は死なないと治らないというのは、本当のようで、アクアはその例のようなものだ。本当に死んだら治るんだろうか……?

 

「ちょっと志貴さん、なんで眼鏡とっちゃってるんですか? 冗談、冗談ですよね? 女神の私を殺すなんて、冗談ですよね?」

「やってみるか?」

「本っ当に、ごめんなさい……」

 

 とりあえず、ひとりで勝手にアクセルに戻るのは早急すぎるため、みんなと合流した。

 

「えっと、初めまして。弓塚さつきです。吸血鬼です……」

 

 弓塚はどこか申し訳なさそうに挨拶をする。

 

「サツキ、ですか。宜しくお願いします。吸血鬼って私たちとあまり変わらないのですね。我が名はめぐみん。紅魔族随一の魔法の使い手にして、魔王を屠らんとするもの!!」

「えっと、めぐみちゃん?」

 

 まあ、初対面ならこうなる。

 

「ちがわい! めぐみんだ! 名前に文句があるなら聞こうじゃかいか!!」

「落ち着けめぐみん。俺は佐藤和真。よろしく頼む」

 

 カズマ君はめぐみんを宥める。

 

「吸血鬼、だと……? わわわ、私はゆっくりと血を抜かれながら、抗いつつも力が抜けていき、どうすることも出来なくなって報復しなければならないのか……だが、いい!! なかなかの高シチュエーションだ!!!」

 

 誰にもダクネスは止められない。一人で勝手に発情している。

 

「えっ……えっ!?」

 

 弓塚もかなり困っている。初対面の人によくもまあそんな変態発言が出来るな……

 

「おっと、すまない。私はダクネスだ。血が欲しくなったら、私から吸うといい」

「それは大丈夫です。どうも、こっちに来てからはそういう衝動は無くなりましたから。モンスターの血液でも生きていけますから、大丈夫です」

「そうか……」

 

 ダクネスはあからさまに肩を落とした。どれだけ吸われたかったのだろうか……




ピアニストが出ると言ったな。あれは嘘だ!!!!
みたけりゃ、次回を見るんだな!!!!

というわけです(どういうわけかは知らん!)

ていうか、さっちんの伏線は地味に貼ってました。ネロさんの旧友に似た←ここ重要

旧友ではなかったんです。似た気配なんです。
ちなみに、ロアさんは出すつもりはなかったのですが、出してしまった(*゚-゚)
おのれ、蛇め……

ここで、月姫からのキャラについてまとめておきます。ルートがごちゃごちゃしてきてるのでね……

遠野志貴:秋葉ルート(ノーマルエンド)
ネロ・カオス:アルクルート
白レン:アルクルート→歌月→メルブラ
さっちん:秋葉ルート(志貴により殺害)
ピアニスト:アルクルート(→未定)

ロアさんは、メルブラルートをどうするか迷ってます。まあ、後々考えますよ(*゚-゚)

そいでは、感想待ってるからねっ!!

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