覇王炎莉のちょこっとした戦争   作:コトリュウ

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一歩間違えれば全滅の危機。
しかしエンリ将軍は打ち破った。

後はビーストマンの拠点へ乗り込んで、二度と立ち上がれないくらいに叩き潰す。
竜王国の国民が蹂躙されたことを思えば、当然の反撃であろう。

でも……、何やら不穏な影が……。
エンリ将軍の運命や如何に?



第18話 「最後なんだからしっかりしないと」

 そこは木々に溢れ、爽やかな風と穏やかな日差しに満ちた広大な空間であった。

 

「見事だな、ゴブリン軍団の三分の一程度は削られるかと思っていたが……」

 

「運の要素が強かったように思われますわ。ブレスに対し密集隊形をとるなど、一歩間違えれば全滅も有り得たかと」

 

「手持ちの札を正確に認識していたのではありませんか? 血濡れの鎧やルプスレギナ、ンフィーレアのポーションなど、戦力把握が見事だったということでしょう。しかしまぁ、ドレイクのブレスが冷気属性だった場合は、今頃悲惨な状態だったでしょうねぇ」

 

「確認スル余裕ガ無カッタトハイエ、一カ八カノ対応ハ褒メラレヌナ」

 

「まぁ、見た目からして炎を吐くっぽいしね~。次からは先入観を逆手にとって、電気属性のブレスとかが面白いかも?」

 

「お、お姉ちゃん、それだとゴブリンさんが全滅しちゃうよ」

 

「ははっ、おかしなことを言うでありんすねぇ。あの程度のゴブリンなんぞ幾ら死んでもかまいんせん。実験体と生まれながらの異能(タレント)持ちの小僧さえ回収すれば問題ないでありんすよ」

 

(おいおい、あのゴブリンたちは結構役に立っているんだから大事にしてくれよな~。しかもユグドラシルでは誰も出現させることができなかったレア軍団なんだぞ。まぁ確かに傭兵NPCとしては少ない金貨で召喚できる――いや、あんなに弱いゴブリンはリストになかったか?)

 

「では『実験体エンリ・エモット』についてですが、レベルの上昇は異常とも言える早さですわ。この世界における人間の成長として考えると、逸脱しているかと……」

 

将軍(ジェネラル)職業(クラス)特殊技術(スキル)により、統括しているゴブリン達から経験値を得ている可能性が高いかと思われます。ゴブリン自体は経験値を得られずレベルも上昇しないのに、その指揮権を持つ将軍(ジェネラル)へは経験値が流れるという。中々興味深い現象です」

 

「そ、それって僕の“強欲と無欲”に似ていませんか? 僕はレベル百で経験値を得られないのに、強欲には経験値が入るんですよ」

 

「う~ん、ちょっと違うような気もするけど……。ってか、そもそも強欲は余剰経験値を確保するためのモノなんだからさ、それが正しい使い方でしょ?」

 

「何だか話が変な方向にいっている気がするでありんすよ。で要するに、人間のレベリングは順調なんでありんしょう?」

 

「ウム、モウ少シ成長スレバ私ガ直々ニ鍛エルトシヨウ」

 

(おーい! 死んじゃうって! バラバラになっちゃうって! まだ村娘に毛が生えた程度だってーのにお前が相手してどーすんだよ?! 相手が女の子って分かってる? せっかく友好的になった現地の子なんだから、訓練で肉片にするなんてバッドエンドは止めてよねー!)

 

「それより、ちょっと気になることがあるでありんす」

 

「あら、どうかしたの? 私で良かったら答えてあげるけど……」

 

「統括殿の手を煩わしんすは気乗りせんでありんすが、まぁイイでありんしょう。え~っと、その、あのドレイクはビーストマンのような雑魚共が使役するにしては強力過ぎると思いんす。故に今回、本当にビーストマンが送り込んだのか疑問でありんす」

 

「「「えっ?」」」

 

(おい、マジか? さっき自分で転移門(ゲート)を使っていたよな。現地へ送り出した味方が何をしているか知らなかったのか? いや、確かに説明してないけどさっ。分かるよね! さすがに理解できるよね!)

 

「ちょっとアンタ、さっき私を送ってくれたでしょ? 何のために私が現地へ出向いたと思ってんのよ」

 

「ん? そういえば、おチビは何をしてきたでありんすか? 直ぐに戻ってきたからよく分からなかったでありんすよ」

 

「これはこれは、少しばかり驚きですねぇ」

「コウ言ッテハナンダガ……、私デモ理解デキタトイウノニ」

「い、色々忙しかったから……だよね?」

 

「あなたって娘は、守護者最強の地位が泣くわよ。はぁ、イイかしら? ドレイクは」

「うおっほん、ちょっと待て。その話はこの会議が終わってから……。そうだな、女子会でも開いて情報を共有するとよい。分かったな?」

 

「はっ、御言葉のままに」

「か、かしこまりんした。ですが、私はなにか失敗をしたのでありんしょうか?」

 

「いやいやいや、何も気にする必要はないぞ。お前はぺロロンさんが望んだ通りの素晴らしい守護者だぞ、うん」

 

「まことでありんすか?! うれしいでありんす!」

 

(はぁ、フォローも大変だなぁ。ってかぺロロンさん! おバカ属性が必須なのは貴方の性的嗜好上仕方ないと思いますけどねっ! リアルで対処するとなると結構大変なんですよ! まぁ、頑張り屋でイイ子なのは分かるんですけどね!)

 

 ポカポカ陽気の草原にて、いつもと違ったピクニック形式の会議を開いていた頂上の者たちは、ニコニコ笑顔のヴァンパイアを眺めながら――ヤレヤレと小さくため息を吐くのでありましたとさ。

 

 

 ◆

 

 

 街道が整備されていないビーストマンの国において、五千の軍を進めるのは結構大変だ。

 捕虜の情報から拠点までの日数を三日と推定し、往復六日。現地での戦闘に一日費やすとして、計七日の食料と水を各自が背負い徒歩にて森の前へ集合する。

 支援部隊はレイナースと共に国境の崩れた塔付近で待機。

 その警護にゴブリン部隊から数百人ほど残す予定であったのだが、いつの間にやら呑気に散歩していたシャルティア王妃様が、死の騎士(デスナイト)部隊を常駐させてくれるという。

 ここは御言葉に甘えて後方の警戒を任せ、エンリはゴブリン部隊全軍を進める。

 先頭はバッサバッサと樹齢百年近い大木を切り払うハムスケだ。

 この場に木の妖精(ピニスン)でもいたなら「ボクの仲間を伐採しないでよー! 森林破壊反対!」とやかましく苦情を突っ込んできただろうが、五千もの兵を森の中で分散行軍させるのはよろしくない。

 敵地で待ち伏せされやすい場所を少人数で進むなんて、エンリ自身御免被りたいのだ。

 しかも食糧を背負って動きは鈍く、地の利は無い。

 ならば、ならばこそ、ハムスケの出番なのだ。

 魔化処理されたアダマンタイト製の斧槍先端部。尻尾の先に取り付けられたソレは縦横無尽に振り回され、行く手を遮る森の木々を雑草の如く除去していく。

 まぁ、それでも五千もの兵が行軍するスペースは確保できないし、足下は切株だらけでお世辞にも快適とは言い難い。

 だが、視線が通るだけでも安全性は格段に高くなると言えるだろう。

 ビーストマンの拠点まで一直線に進めることも有り難いことである。

 

 

 

「はぁはぁ、真っ直ぐに進めるって言っても……、やっぱり山あり谷ありだよね~」

 

「ンフィーの兄さん、疲れたんですかい? あっしが荷物持ちましょうか?」

 

「ジュゲムさん駄目ですよ。ンフィーにはもっと体力を付けてもらわないといけないんです。魔法詠唱者(マジック・キャスター)とはいえ、ンフィーはちょっと運動サボり過ぎですから」

 

「うっひゃ~、エンちゃんスパルタっす。でもまぁ分かるっすよ。恋人の体力が低いとアッチの方も期待できないっすからね~」

 

「えぇ?」

「わわ、なに言ってるんですかルプスレギナさん!」

 

 ルプスレギナの軽口は敵地行軍三日目になっても衰える気配を見せない。

 止めに入るエンリをヒラリヒラリと軽やかに躱し、疲労という概念をどこかに置き忘れてきたかのようだ。

 

「あ~っとエンちゃん、ハムスケが何か呼んでるっすよ~」

 

「もぉ、そんな嘘に騙され、あっ、ホントだ」

 

 見れば、ハムスケが長い尻尾をブンブン振り回しながらエンリを呼んでいた。

 

「ビーストマンの神殿までまだ距離があると思っていたけど、モンスターと遭遇でもしたのかな?」

 

 ドレイクとの遭遇戦以降、索敵には力を入れている。ならば先頭で道を切り開いているハムスケよりも先に、暗殺隊が報告を持ってくるだろう。ということは緊急事ではないのだろう……か?

 

「ハムスケさん、何かありましたか?」

 

「おぉ、将軍殿。もう少しで森から抜け出るでござるよ。一応注意するでござる」

 

「あぁ、はい、そうですね。遮るものが何もない開けた場所に出てしまうと、遠方から狙われることもありますもんね」

 

 ビーストマンが遠距離攻撃を仕掛けてくるなんて可能性は低かろうが、部隊指揮官としてはしっかり対処しなければならない案件だ。

 森の木々を伐採しながら進んでいるのだから、ゴブリン軍団の位置は容易に特定できる。待ち伏せには最適の相手と言えよう。それゆえに、慢心してはならない。

 

「騎獣兵団、斥候を出してください! 森の外の安全確保をお願いします!」

 

「はっ! 直ちに!」

 

 狼のごとき魔獣へ跨ったゴブリンたちが十数体前方へ駆け、扇状に広がっていく。

 木々の隙間から覗き見るに、外は草原のようだ。エンリはふと、カルネ村の周囲に広がっていた大草原を思い出してしまう。

 

「ふふ、今は全部畑になっちゃったけど……」

 

「エンリ? どうかした?」

 

「う、ううん、なんでもないよ、あはは」

 

 故郷から離れた前人未到の地においてホームシックになったわけでもないのだろうが、エンリは自分の頬をペチペチと叩いて気を引き締める。

 ンフィーレアの不思議そうに見つめてくる視線に対しては、笑って誤魔化しておくとしよう。

 

「エンリ将軍、前方の安全を確認しました。ビーストマンを含む敵対勢力の気配なし。ただ遠方に巨大な建造物を視認しました。位置的にビーストマンの拠点である神殿かと思われます」

 

「ようやく……ですね。でも見える距離まで近付いているのに、ビーストマンどころか森に潜んでいるであろう獣たちの気配すらないなんて」

 

「それがしの強者たる気配に恐れをなしたのでござろう。さもありなん、でござる」

 

「はは、確かにハムスケさんには僕も姿を見せたくないですね。尻尾の斧槍でバラバラにされそうですから」

 

「男なのに弱気っすね~。そんなこっちゃ~、ビーストマンの拠点攻略なんて無理っすよ~。んで、エンちゃんどうするっすか~?」

 

 のんびり口調のルプスレギナには、これからビーストマンの本拠地へ攻め込もうという気概は感じられない。

 相手は一時八万にも及ぶ大軍勢を動かした戦闘種族なのだ。

 あれから右肩下がりの敗戦続きだとはいえ、ビーストマンが拠点にしている神殿廃墟にはまだそれなりの備えはあるだろう。

 ここからが正念場である。

 

「まずは情報収集です。ビーストマンがドレイクに匹敵する切り札を持っていると仮定して、油断せずに態勢を整えましょう。暗殺隊、レッドキャップス」

 

「はっ、御傍に」

 

 エンリが片手を上げて名を呼ぶと、ゴブリン軍団の諜報部隊員数名と最強の戦士が姿を見せていた。

 

「私たちはハムスケさんと共に森を出て、神殿の全容が視界に入る程度の距離にて布陣します。派手に音を立てて正面から堂々と進みますので、貴方たちは側面から神殿の様子を探って下さい。レッドキャップスには強者の存在を発見してもらえれば、と思います」

 

「分かりました。では行ってまいります」

 

 ビーストマンが「迫ってくるゴブリン軍団」に気付いていない、なんてことはないだろう。ゴブリン軍師からも、ビーストマンとの遭遇戦が一切ないことから意識して遠ざけているのだろうと指摘を受けていた。

 エンリは伐採される木々を一瞥し、その奥から現れる広々とした草原地帯へ視線を向ける。

 爽やかな風が流れる快適な平原であった。

 今までの血に塗れた戦争が嘘であるかのような、美しくも平和な光景であった。

 ビーストマンの姿はどこにもなく、血の臭いも、何かが燃えるような煙たさもない。ただ、エンリは今までにないほど身を震わせてしまう。

 

「これで最後……、最後なんだからしっかりしないと」

 

「ほっほっほ、心配は無用ですぞ、エンリ将軍。今まで集めた情報からして、ビーストマンが大軍勢を用意している可能性はほぼありません。神殿に籠っているであろう残党も、我らと同数程度でございましょう。注意すべきは奥の手や切り札でしょうが、はたしてそんなものがあるのかどうか」

 

「そ、そうだよね。あのドレイクだって、ビーストマンにとっては自分の国が危険に晒される可能性だってあったんだし……。結構自爆覚悟だったんじゃないかな?」

 

「なら陣地設営なんて時間の無駄っす。さっさと突っ込むべきっすよ!」

 

「止めてください。ルプスレギナさんなら大丈夫でしょうけど、ゴブリン軍団の皆さんやンフィーが酷い目に遭っちゃいます。それに拠点防衛には罠がつきものでしょ? 相手がビーストマンでも知恵が回る者もいるでしょうから手堅くいきますよ」

 

 エンリはカルネ村の防衛機能を踏まえて、重要拠点の防備がいかに油断ならないかを思い出す。

 辺境の村でもそれ相応の備えがあるのだから、ビーストマンの拠点にも当然の如く対策はあるだろう。ましてや敵が陣取っているのは古い神殿なのだ。

 ビーストマン自身が用意していなくとも、過去の遺物を利用している可能性はある。

 そう、ドレイクを送り込んできたときのように。

 

「さぁ、敵拠点はもう目の前ですよ! さっさと陣地を作りましょう! 見晴らしの良い草原地帯で向こうからも丸見えなんですから、相手を誘い出すつもりで始めちゃってください!」

 

「はっ!」

 

 エンリの号令一下、ゴブリンたちは動き出す。

 ハムスケが切り倒した木材を持ち寄り、軍団の周囲に簡易な柵を設置。そして同時に多くの天幕を張り、食事の準備なども始めていた。

 今まではレイナース率いる支援部隊に任せっきりだった作業だが、元より軍団として持ち合わせていた技能なのであろう。工作部隊を中心に大きな混乱もなく、陣地の設営は順調に進んでいた。

 

「エンリ将軍、御報告に参りました」

 

「あら? レッドキャップスさん早かったですね。なにか分かりましたか?」

 

 ビーストマンの姿がないかと神殿を睨んでいたエンリは、ゆっくりと歩いてくる赤帽子のゴブリンへ視線を向ける。

 

「はい。まずビーストマンについてですが、神殿の外からでは姿を視認できませんでした。ですが神殿の奥に多くの気配を感じますので立て籠もっているのでしょう」

 

「はぁ、面倒ですねぇ」

 

「ただ、敵の切り札らしき存在を確認できました」

 

 ため息を吐いてしまうエンリであったが、直後に目を見開いて緊張感を漲らせる。

 切り札、それはドレイクを思い起こさせる危険な言葉だ。

 

「神殿入口の両脇に置かれている巨大な像ですが、あれは動像(ゴーレム)かと思われます。他の石像と比較してあまりに損傷がありません。恐らく魔法的な処理が施されているがゆえに、劣化が抑制されているのでしょう」

 

動像(ゴーレム)……ですか」

 

 再度神殿へ目を向ければ、確かにそこには石像が鎮座していた。

 遠目で少々分かり難いが、体格はエンリの十倍はあろう。造形は下半身が馬で上半身は人間という奇妙なもの。石の剣と石の盾を持ち、神殿を守護するかのように入口の両脇で控えている。

 

「う~ん、大きいし硬そうですねぇ。それも二体。一度に両方と戦うのは避けたいところですけど」

 

 カルネ村で石の動像(ストーンゴーレム)を使役していた経験から、エンリは警戒せずにはいられない。

 動像(ゴーレム)は疲労を感じることなく動き続ける――つまり戦い続けるのだ。そして非常に硬い。見た目が石であっても魔化処理の所為で別物のような硬さなのだ。

 弱点としては決まった行動しかとれない、という点だろうか? 知能が無いから思考できず、与えられた命令通りにしか動けない。臨機応変は不可能であり、咄嗟の機転も有り得ない。

 

「うんうん、そうか、そうだよね。動像(ゴーレム)が相手なら(トラップ)とかが有効かも? うん、軍師さんに相談しないと」

 

 エンリは神殿に対する監視強化を命じると、ンフィーレアやルプスレギナを捕まえて作戦会議を行う天幕へと走り出す。

 打ち合わせるべきは動像(ゴーレム)対策だ。

 入口に設置されている以上、近付けば襲い掛かってくるに違いない。ビーストマンの魔法詠唱者(マジック・キャスター)なんかが指示を飛ばして動かすことも有り得るだろうが、それはそれで使役者を狙えば済む話だ。

 しかしまぁ、物事は最悪を想定して対応しなければならない。

 動像(ゴーレム)は自律式で止まらず、二体同時に襲い掛かってくるだろう。そこを如何にして(トラップ)にかけるか、返り討ちにするか。

 エンリは神殿を振り返り、巨大な石像を睨む。

 

「水と食料に余裕はないし、明日一日で決着をつけないと」

 

 

 その日、エンリとゴブリン軍団は夜通し陣地内での作業を続けることとなった。

 通ってきた森の中から木材と蔦直物を多量に運搬し、陣地内で加工。松明や魔法の光に照らされる中で、せっせと設置していく。

 代わりに陣地の外へ運び出されるのは膨大な土砂だ。とはいえ陣地前に積み上げて土壁を築こうとしているわけでもない。

 ただ邪魔な廃棄物として陣地の脇へ適当に積み上げられているだけだ。

 

 エンリやルプスレギナを除き、ハムスケとンフィーレア、そしてゴブリン軍団は交代で仮眠をとりながら朝を迎えた。

 軽く寒さを覚える清らかな朝の空気、そこへ差し込む美しい朝日に照らされ、エンリの真っ赤な鎧は不気味な鮮血の輝きを放つ。

 加えて頭上のサークレットは黄金の煌めきでゴブリン軍団を照らし、幻想的な一日の始まりを告げていた。

 

 さぁ、最終決戦である。

 




ジリ貧状態のビーストマン。
残る手は、古代の遺物のみ。

とはいっても、偶然利用できるようになっただけで操れるわけではない。
ポイントは反応距離だ。
その範囲さえ覚えていれば、攻撃されることはない。
神殿へも入口から入らなければよいだけだ。
身体能力の低い人間には無理だろうが……な。

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