GWの時間がある時に書いてました。
基本仕事以外は引きこもりだし、唯一の親友も遠くにいるから
飯食うぐらいでどこも出かけてない。
まぁ、そんなことはどうでもいいですね!
それでは91話どうぞ。
1998年1月。
ホグワーツでの最終決戦から早くも一カ月以上が経過していた。
戦争は終わった。
魔法界の闇は晴れたのだ。
闇の帝王ヴォルデモートはレナード・テイラーに敗れ全魔力を失った。
帝王の配下であった
未だ混乱が続くイギリス魔法界だが、それでも徐々に平和が戻ってきたという実感が浸透してきている。
魔法省は再びルーファス・スクリムジョールが魔法大臣として就任して魔法界の立て直しに奔走している。
敵も味方も大勢死人が出た結果、どこもかしこも人材不足に資金不足だ。
さらには強大で恐ろしい帝王が相手だったとはいえ、恐怖に屈して帝王の味方になっていた者も少なくないので人間関係もかなり悪化している。
服従されていた職員が徐々に回復して戻って来ているとはいえまだまだ正常に稼働するには何もかもが足りていないのだ。唯一のプラス要素は純血主義者たちの数が減ったことで混血やマグル生まれが働きやすい環境になったことだけである。
そもそも
それが現在はほぼ無くなってしまっている。海外の魔法政府の援助もあるが期待できるものではない。
それでもコツコツと確実に立て直しているところに多額の援助と人材が投入された。
闇を裏切ったマルフォイ家当主、ルシウス・マルフォイからの支援であった。
蓄えていた財のほとんどを使い、更に海外まで及んでいた人脈を利用してイギリス魔法界の復興に尽力したのだった。
ルシウス・マルフォイ曰く、
「これから先のマルフォイ家のための投資にすぎん。息子やその子たちのためのな。」
闇の勢力を裏切っていたとはいえ信用されていなかったがこれをきっかけに大分信用されるようになっていった。
ルシウス個人以外にマルフォイ家そのものへ感謝する者たちも多く出るようになった。
この投資をきっかけにイギリス魔法界は加速度的に復興していくことになる。
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最終決戦の場となったホグワーツの復興も進んでいる。
ホグワーツ城自体にはダメージが無かったが周りの禁じられた森や湖、更にはホグズミード村は壊滅。
生徒たちが楽しみにしているクィディッチも競技場が消滅したため開催することはしばらくはできない。
それでも授業は従来と変わらず行われているし、生徒たちに笑顔が戻り、些細なことで喧嘩すると言った普通の子供たちの生活が戻っていった。
校長のアルバス・ダンブルドアはほとんどホグワーツにいない。魔法大臣と共にイギリス中や海外までも飛び回りイギリス魔法界のための活動をしている。
不死鳥の騎士団は現在は解散となりそれぞれの生活に戻っている。
とはいえ、それぞれが独自にイギリス魔法界のために動いてはいる。
メンバーであったホグワーツ教師たちも復興の手伝いはしているが基本的には生徒を優先し授業をすることを選んでいる。これから先の未来は子供たちのものであるのでそれが最優先であるという考えなのだ。
マクゴナガルが厳しく、スネイプが嫌みを言い、トレローニーに呆れる。そんな今までと変わりないホグワーツの姿が戻って来ていた。
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そんな魔法界の立て直しと並行してある議論が頻繁に行われていた。
この戦争を引き起こした張本人、闇の帝王ヴォルデモートに対する処遇についてであった。
大多数の意見は殺すべきだ! というものである。
だがそれに匹敵する数の殺すだけでは不十分、もっと苦しめるべきだ! と言う意見もあった。
そもそも現在のヴォルデモートは魔法の才能こそ失われているが肉体は徹底的に改造され、更には体内に埋め込まれた賢者の石で強制的に不老不死にさせられているため生半可な手段じゃ殺すことができない。
殺せる力量があると考えられているアルバス・ダンブルドアは処刑には反対の姿勢であり、レナード・テイラーにいたっては興味がないのか特に何もするつもりがないのだ。
ヴォルデモートの処遇については裁判の形をとることなく魔法省の幹部や国外の魔法界のありとあらゆる者たちの意見、議論などを数カ月行いようやく結論が出た。
新設ウィゼンガモット法廷。
現在ここで形だけの裁判が行われている。
被告はトム・マールヴォロ・リドル、自称ヴォルデモート卿。
弁護人はなし、裁判官も完全にトム・リドルの敵である。
まさに形だけの裁判、処刑の結論を言い渡すだけのものであった。
判決を聞くのは少数の魔法族だけである。魔力を失ったとは言えいまだにヴォルデモートが恐れられている証拠であろう。
「被告トム・マールヴォロ・リドルに判決を言い渡す。
新たに造られた特別監獄での終身刑! 更に被告並びにその配下、通称
魔力を持たないマグルと同等の存在に対して過剰ともいえる拘束をされたトム・リドル。
一切答えることなく、目を閉じたままであった。
「これで閉廷だ! 連れていけ! 二度と安息が訪れることが無いようにしろ!」
闇の帝王と恐れられたトム・マールヴォロ・リドルは未来永劫、それこそ地球が滅ぶまでの長い時を極寒の監獄に閉じ込められることになった。
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ホグワーツでの期末の試験も終了し、学期末となった。
この頃になると
レナード・テイラーとハーマイオニー・グレンジャーの両名は今年で卒業する。
レオはこの魔法界を救った英雄として感謝され、同時に畏怖もされていた。
そんな事にはあまり関心がないがそれでも人生の内半分近くを過ごしたホグワーツと別れるのには少し寂しい気持ちを抱いていた。
「これで
「そうね。でも私もクーもあなたと一緒よ。それこそ永遠にね。」
「はい! 創造主のレナード様が滅ばぬ限りわたくしはお仕えするのみです。」
「うん、改めてよろしくね。」
その後の学年末パーティーは戦争が終結したこともあって一際盛大に行われた。
いつもの御馳走に加え各国の料理に珍味。デザートに至るまでありとあらゆる料理が用意されていた。
生徒たちは宴を楽しんだ。生徒だけでなく卒業生であるウィーズリー双子やその他色んな人たちが乱入して日時が変わり朝日が昇るまでそれは続いていた。
レオとハーマイオニーにクーはいつもの様に途中で抜け出して研究室での最後の時間を過ごしていた。
「このホグワーツの七年で色々あったなぁ……。」
「そうね。正直に言えば私たちがこういう関係になるとは思ってもみなかったし、娘ができるとも思ってみなかったわ。」
「わたくしは最初の二年は生まれてもいなかったのですよね。」
「うん、本当に色々あった。でも楽しかったし良かったよ心から言えるよ。」
最後は三人で一緒のベッドで良い夢を見られるように魔法をかけて寝た。
こうしてレナード・テイラーとハーマイオニー・グレンジャーのホグワーツでの生活は無事終了した。
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その後、レナード・テイラーは特定の職に就くことなく様々な研究機関や魔法省の技術顧問といった感じで新たな魔法を提供したり、共に研究したりしながら賃金を得ていた。
ハーマイオニー・グレンジャーは就職することなく花嫁修業を続けた。
そして一年後。
ロンドンにある教会。
そこには新郎新婦の家族と友人の魔法族だけが集まっていた。
新郎はレナード・テイラー。新婦は勿論ハーマイオニー・グレンジャー、いやハーマイオニー・テイラーになろうとしていた。
「レナード・テイラーとハーマイオニー・グレンジャーは今結ばれようとしています。この結婚に異議のある者は名乗り出るように。異議がなければ、今後何も言ってはなりません。」
神父が厳かに告げる。
ここにいる誰も何も言うことなくその様子を見守っている。
「汝、レナード・テイラーはハーマイオニー・グレンジャーを健やかなる時も病に伏せる時も、富める時も貧しい時も、どのような時も敬い、なぐさめ、助け、変わることなく愛することを永遠に、その命が尽きるまで誓いますか?」
「誓います。」
レオは当然として宣言した。
「汝、ハーマイオニー・グレンジャーはレナード・テイラーを健やかなる時も病に伏せる時も、富める時も貧しい時も、どのような時も敬い、なぐさめ、助け、変わることなく愛することを永遠に、その命が尽きるまで誓いますか?」
「誓います。」
ハーマイオニーも当たり前として宣言する。
「……されば、ここに2人を夫婦となす。誓いのキスを。」
二人の顔が近づき永遠の愛を誓うキスを交わす。
集まっていた全員が祝福の拍手を送る。
こうして二人は正式な夫婦となった。
「これで私はあなたのもの、あなたは私のものね。」
「そうなるね。永年に君は僕の最高の宝物だよ。」
戦後処理回でした。
大多数の死喰い人はお辞儀の魂の生贄にされていたので死んでいます。
生き残っているのはベラトリックスなど少人数だけです。
魔法省は生き残りと服従から回復した職員で再スタート。
でも死喰い人≒聖28一族=貴族が殆ど死んだので色々と大変なことに。
他にも人間関係でギスギスしたり。
そこでルシウスが見かねて財産のほとんどを投資。
息子やその子孫のためとしていますが、罪滅ぼしの意識も多分にありますね。
ホグワーツも正常に戻ってます。
ただ、ダンブルドアだけは復興のために忙しくて大変。
お辞儀、宇宙より遠い場所へ
未来永劫、または地球が滅びるまで氷の世界で誰もいない牢獄で生きることに。
お辞儀や死喰い人の被害者で審査を通った者だけが面会及び殺害以外の全てを認められています。
その内番外編でお辞儀のその後を書くのもありかも。
レオ、ハーマイオニー ホグワーツ卒業、就職そして結婚。
レオは魔法について研究を発表するだけの簡単な仕事。
でもそこから凄い利益が出るので稼ぎは良好。
神父のセリフは結婚式とかよく分からないのでこんな感じかな、と書きました。
間違ってたら、まぁこういう感じということでお願いします。
レオにとって最優先は魔法、その研究でした。
それがいつの間にかハーマイオニーの存在が大きくなっていき、
今では何物にも代えられない最高の宝となっていました。
次回、最終回 エピローグ!
それでは次回お楽しみに!