色々なハリーポッターの二次創作を読んでいたら自分の妄想を書いてみたくなりました。
文章を書くのは初めてなので問題だらけですが、完走目指して少しずつでも進めていきたいです。
それではよろしくお願いします。
1.魔法に魅せられて
魔法。それは魔力、呪文を用いて様々な現象を引き起こす。
魔法界に暮らす魔法使いにとっては生活の一部、あって当たり前のものである。
幼いころから魔法に触れ、学び、使い、助けられ、時には傷つけ、傷つけられる。魔法使いにとっては魔法とはそのような便利な力であった。
しかし、レナード・テイラーにとってはその認識は違った。
物心ついたころからレナードの「眼」には魔法が色の付いた数式のように見えていた。
色や式の種類、組み合わせによってどのような効果が現れるのかを認識することができたのだ。
高度な魔法ほど複雑な式で構成され色鮮やかで美しかった。
レナードはその美しさに魅せられた。
「より美しい式を見たい! 造りたい!」
幼いころにそう思い立ってからは魔法や魔法薬などの研究に没頭する毎日であった。
両親は最初のうちは子供の遊びだろうと微笑ましく感じていたが、次から次へと呪文についての欠点や効果についての改善等を的確に指摘するようになってからは両親も息子の力は本物であると認識せざるを得なくなった。
「レオは必ず偉大な魔法使いになるわ。」
「そうだな。この子の才能は類を見ないものだろうな。親である俺たちはこの子が道を間違えないようしっかりと導いていこう。」
そして数年が経過するころにはレナード・テイラーの名は魔法界で知らぬ者がいないほどになっていた。様々な魔法薬の開発・改良、魔法の効率化、新魔法の開発、どの分野でもその「眼」を活用して今までの常識を覆すことをしてきたのである。
そんなレナードであるが、世間からの目などは意にも介さず、ただひたすらに「より美しい式」それのみを追求していただけであった。
1991年7月某日
イギリス ロンドン郊外にある一軒家
ただの一軒家に見えるそれはマグルのからは認識阻害された家であった。
一羽のフクロウが郵便受けに一つの封筒を届け飛び去って行った。それを女性が受け取り礼を言って家の中へ戻っていった。
女性、フェリス・テイラーは封筒の宛名とどこからのものかを確認すると目を輝かせた。
「レオ~ホグワーツから入学案内が届きましたよ。」
アースキン・テイラーがリビングで新聞を読みながら感慨深く呟いた。
「レオももうそんな歳かぁ。早いものだな。」
「あなた、レオはどこです?早く知らせたいのですけど。」
「まだ研究室に籠ってるんじゃないか?そろそろ朝食だし呼んでくるか。」
テイラー家の裏庭には寝泊まりするスペースがある程度の離れがあった。しかし、実際には空間拡張の魔法によって何十倍の広さを有したレナード・テイラーの研究室であった。アースキンは研究室内に入ると手をゆっくりと動かしながら、ブツブツと呟く息子に声をかけた。
「おはようレオ。朝食の時間だぞ。それから母さんが何か報告したくてウキウキしていたぞ。」
「おはようございます、父さん。ちょっと待ってください。」
父親の方を見ずに挨拶だけすまし、またブツブツと呟きだした。
数分後、一段落したのかレナードは体をほぐしながら父に聞いた。
「改めまして、おはようございます。母さんの報告は何でしょうね?」
「さあてね? ま、とりあえず朝食にするか。」
家族で食卓を囲みながらレオは母に先ほどの報告が何なのか尋ねた。
フェリスは嬉しそうに手紙を差し出した。
「ホグワーツの入学案内ですよ。おめでとう、レオ!ホグワーツはとても楽しい場所よ! レオが今以上に立派な魔法使いになれるような学校よ!」
フェリスはホグワーツが良い場所など色々話し出したがやがては学生時代の思い出話に移っていったため、男二人は聞き流していた。
「母さんも言っているがホグワーツは良いところだぞ。今までになかったことを多く経験できるだろう。学業に限って言えばもうレオは十分だろうけどそれ以外にも色んな事を学べると断言できるぞ。」
「そうですね。とりあえず各科目の教授たちは専門家なので新しい知識などを得る良い機会には違いないでしょうね。目標としては共同で研究をしたいですね。」
レオとしては授業の内容は特に興味はなかったがホグワーツの優れた教授たちと研究ができると考えれば、だんだん入学が待ち遠しくなっていくのを感じていた。
レナード・テイラーは今年で11歳。ホグワーツ魔法魔術学校入学することとなる。
物語はここから始める。
「ああ、どんな素敵な魔法が待っているだろう!」
一方そのころのハリー・ポッター
ダーズリー家と逃避行中
まずは、第一話でした。
主人公の名前はレナード(Leonard)で愛称はレオ(Leo)です。
まだ原作キャラ誰も登場していませんね。
次の話では登場予定です。
感想、指摘、何でも待ってます!(返信できるかわかりませんが)