理不尽壊しのリインカーネイション外伝 〜大切な人を守る物語〜   作:橆諳髃

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今回は意外と早く投稿できましたよ! やったね‼︎

「それは良いが……またあのタグが付いているぞ? 何故だ?」

( ˙-˙ )

「おい……なんだその真顔は?」

いや……分からないのかなぁと思ったので……

「分かるわけないだろう? そもそも私がなにか良からぬ事をする奴に見えるのか?」

見えますけど?

「即答か……何だ、この俺に対する作者の評価は……」

まぁこの話を読んだら分かりますって。では、読み進めてください! どうぞ‼︎


7話 R-15 基礎訓練という名のテスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夜明けた。ミーナに背後から抱きつかれて少し話した後眠りについた。

 

その話は俺の部屋についてで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡潔に言うと俺の部屋はミーナの部屋……と言うことだ。

 

俺としては……一緒にいれる時間が多くて嬉しい。その一言に限る。ここ3年間……俺も内面変わってしまった。俺も……ミーナを求めている。ミーナの様に分かりやすく外に出るわけではない。だが俺も……

 

「んん……ガエリオ♡」

 

こんな風に無防備で可愛い寝顔を見ていると、ついその無防備な唇にキスをしたくなる。

 

「うっん……ふぁ〜……ガエリオ?」

 

「あぁ、起こしてしまったか?」

 

「うぅん……そんな事ないわ。おはよう、ガエリオ♡」

 

「おはよう、ミーナ」

 

「それで……ね、ガエリオにして欲しい事があって……」

 

「……大体して欲しい事は分かる」

 

「ダメ……かしら?」

 

「いや? そんな事はない。それに……」

 

「っ⁉︎ んっ♡」

 

「俺も……そうしたいと、思っていたところだよ」

 

「ガエリオ……大好きよ♡」

 

「あぁ、俺も大好きだよ。ミーナ」

 

「ガッキー……あっ……んっ♡」

 

つい……ついつい2回もした。それほどに……俺もミーナを求めている、という事だ。

 

その後準備をしてミーナの部屋から出る。だが普通に扉から出てしまえば、偶然鉢合わせた者に何故? と思われるに違いない。だから……

 

「ほ、本当にそこから出るの?」

 

「あぁ。俺がミーナの部屋の扉から出てしまうと、おかしいと思うだろうからな。だから大丈夫だ。では、また午前のミーティングで会おう」

 

そう言い終わり、俺は窓から飛び降りる形でミーナの部屋から出た。

 

なに? そんな事をしたら、いくら魔法を持っていても死んでしまう……と? 心配ご無用だ。何故なら……

 

「えっ……えぇっ⁉︎」

 

「ん? どうしたミーナ?」

 

「だ、だって貴方……足場のない宙に立って……」

 

「あぁ……それはだな、足の裏側に脚部ブースターを展開しているからな。ミーナからは見えないが、それで制御して宙に立っている様に見えるという事だ。まぁ魔法を使って空に立っていると思えば良い」

 

「そ、そうなのね?」

 

「あぁ。じゃあ俺は行くぞ。昨日の夕食の後に坂本少佐に来る様言われたのでな……」

 

「坂本少佐が?」

 

「その通りだ。要件は聞いてないが……まぁ重要な事だろう。という訳だ。行って来る」

 

俺は……未だに驚いている顔のミーナをまだ見たいと思いながらその場を去った。理由? 可愛いからに決まっているだろう? いちいち分かりきった事を問うな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 坂本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は自分の朝稽古を終わらせて少し休んでいた。今年で20歳だが、まだまだヒヨッコどもには負けられない。だから初心を忘れず朝から訓練をしている。雨の日も風も日な!

 

敵との戦闘の際……チームで行動する時はチームワークを欲する。上官になれば素早い状況判断に周りを見る洞察力が大事となる。だがそれ以前に個人の戦闘能力が無ければ話にならん‼︎ だからまず1に訓練2に訓練! 3も訓練で4、5、6も訓練だ‼︎

 

っと、そうしているうちに来たな。

 

「おはよう、坂本少佐。少し遅れてしまったか?」

 

「いや、指定した時間の15分前だ。問題ないぞ。それで早速だがヴィダール少尉には基礎的な訓練をしてもらう。まぁこれは君がどれほどできるかのテストみたいなものだ。できうる限り本気出して欲しい!」

 

「分かった。それでまずは何をすればいい?」

 

「そうだな……ならこの基地の外周を10周ほどしてもらおう! 勿論タイムは測るからそのつもりでな‼︎」

 

「分かった。ではパワードスーツを着させてもらおう」

 

「あぁいい……ん? なんと言った?」

 

「いや、パワードスーツを着て走ると言ったのだが……」

 

ぱ、ぱわーどすーつ? それを着て走る?

 

どうやら坂本さんは少し混乱している様です。

 

「あぁ……そうだな……私はここ数年、雑事以外でパワードスーツを着て行動する事が多くてね。生身のままだとどうにも……体を動かした実感を得られなくてね」

 

「そ、そうなのか……だがうちの基地にパワードスーツは置いていないぞ?」

 

「いや、それは構わない。それは俺自身が既に持っているものだし、今から着るので時間もかからない」

 

と、ヴィダール少尉は言っていたがどういう意味だ? そう思っていると、なんと彼の体が光り始めた。多分魔法によるものなのだろうが……そんな僅かな思考の間に彼の外観は変わっていた⁉︎

 

(な、なんだ⁉︎ と、トリックかマジックの類か⁉︎)

 

※いえ、魔法です。

 

「驚く様だが、これは私の固有魔法みたいなものだ。気にするな」

 

「そ、そうか……では、今から10周してもらおうか」

 

「分かった。こちらは準備も整っている。いつでも良いz「では10周始め‼︎」……」

 

(……強引なスタートだがまぁ良いだろう)

 

ガエリオさんがそう思って始めの一歩を踏み出した時間は僅か0.8秒! とっくに人間を辞めていた‼︎

 

(ほぅ……私の強引な合図でも動じずに一歩踏み出すか……流石は少尉の位を要求するだけはある。それと状況判断の早さもな)

 

それを坂本少佐が思った20分後には……

 

「坂本少佐、外周10周終わったぞ」

 

「……」

 

彼女の前で涼しい顔(仮面で見えないが……)をしてそう言っているガエリオさんがいたそうな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと俺は坂本少佐に言われるがまま基礎訓練という名のテストをした。外周10周から始まり……腕立て腹筋、遠泳に素振り、後は坂本少佐と模擬戦を行なった。全てパワードスーツを着て行なっていたのだが……何故か坂本少佐が躍起になっていた。何故だ?

 

それで模擬戦の結果だが……

 

「……私は訓練官失格だ」

 

地面に体育座りをして落ち込んでいた。何か悲しい事でもあったのだろうか? 模擬戦が終わってこの調子なのだが……

 

「何故重たそうなパワードスーツを着てあんなに動けるのだ……それに模擬戦でもあんな動きを……」

 

……どうやら先程の模擬戦の結果が響いたらしい。下手な慰めは……その相手に対して侮辱をされていると、そう捉えられることもあって、どう言葉を投げかけて良いかわからん。このまま立ち去るのも吉だが……放っておく訳にもいかん。そう思った俺の行動は早かった。

 

「坂本少佐……」

 

「うぅ……なんだヴィダール少尉……こんな惨めになっている私を慰めるつもりか? そんなものはいらない……そんなもの……ずずっ……武士の恥だ」

 

うん……これは相当ひどいな。既に泣きそうな顔をしている。だがもう行動に移したのだ。こっちも引き下がらん。

 

「坂本少佐……今の君に対する私の行動をどう受け取っても構わない。だが……私は負けを……悔しさを経験する事は人の美徳だと思っている」

 

「……な、何が言いたい……」

 

「人は競争する生き物だ。そこには……必ずと言って良いほど勝ち負けは存在する。引き分けというのもあるが……それは置いとく。それで何が言いたいかについてだが……負けたのならば、まだ成長できるという事だ。特にこの様な模擬戦では……な」

 

「せい……ちょう?」

 

「そうだ。私は今回のテスト……手を緩めた気はない。むしろ本気でやった。だからこそのこの結果だ。しかしな……私もここに至るまでに相当な時間と努力を費やした」

 

「勝つ時は勝つが、その分次に気を引き締めた。負けた時は悔しいが、その時は何が悪かったのか分析した。そして次に活かせる様に直す所は徹底的に直し、良い部分は伸ばした。その繰り返しだ。それは何にだって言える。日常に暮らす人々もそうだし、私達の様な軍属も一緒だ。皆……何かに足掻きながら日々を生きているんだ」

 

「まだ若い若人が何を言ってるんだと、私以上に生きている者に言ったらそう言われそうだがな。まぁそれはともかくだ……新参者で階級も低い私にどうこう言われて腹をたつかもしれないが……君のこの言葉を送ろう」

 

「負けるのは悔しい事だと思う。だからそれで泣いても構わない。だが……負けるからこそまだ成長ができる。自分を高められる。これは私の持論に過ぎないが……俺はそう思っている。だから君も……1回、10回、100回模擬戦で負けたからと言って諦めないでほしい。では、私はここで失礼する」

 

自分でも生意気な事を言っているのは承知している。ただ……放ってはおけなかった。

 

(前世とは違い……今の俺はお節介かもな)

 

まぁそんな俺も悪くない。そう思いながら俺は朝食の準備に取り掛かった。さて、今日は何にしようか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで余談ですが、ガエリオさんと坂本さんのこのやり取りを偶然遠くから見守っていたミーナさんは嫉妬したと言います。




「……何だこれは?」

えっ? 何って……その通りですけど?

「……そうか。作者はよほど……





















制裁が欲しい様だな……」

えっ? what? ど、どういうk「それはな……」へっ?

「こういう事ダァ‼︎」

イヤァーッ⁉︎ デストロイヤーランスで撃たないでぇー⁉︎


第7話……完

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